常照皇寺の九重桜・左近の桜・御車返の桜【アクセス・駐車場】

今回紹介するのは、京都府京都市右京区京北井戸町丸山に鎮座する「常照皇寺」の庭に植えられた「九重桜・左近の桜・御車返の桜」と名の付けられた一本桜の名桜です。

常照皇寺の庭園の桜の木々の様子です。

常照皇寺の庭園の桜の木々の様子です!

「常照皇寺」は南北朝の動乱という歴史の渦に巻き込まれた「光厳天皇(こうごんてんのう)」が、貞治(じょうじ)元年となる1362年に都の政争を避けて京北の山国に開いた寺院と言われています。

一説には廃寺だった天台宗の「成就寺(じょうじゅじ)」を改めたとも言われるのですが、現在は臨済宗天竜寺派に属する禅宗寺院となり、歴代天皇の帰依を得た皇室ゆかりの寺院でもあります。

天皇は周辺の自然を庭に見立て寺院の裏山を「猿帰嶂」また滝を「白玉泉」さらには山全体を「万樹林」と名付け、周囲の十勝を選ばれたという言い伝えがあります。

長い年月を経た現在も山の麓にある境内一帯の景観は当時を彷彿させるものがあり、背景に従える山と一体になった庭は見応え十分な景観を残しています。

そんな優れた景観を残す境内は京都府の史跡に指定されているのですが、国の天然記念物である「九重桜」をはじめ御所から株分けしたと言われる「左近の桜」さらには一重と八重が一枝に咲く「御車返しの桜」などの桜の名桜があり、春を迎えて桜のお花見シーズンになると例年のように大変な賑わいをみせます。

「天然記念物」に指定される「九重桜」は「光厳天皇」の御手植えで樹齢650年と言われるのですが、樹高が約10メートルで根周りが4.4メートルあり目通り幹周も3.6メートルとなります。

近年になって腐朽が進み続けることで花をつける枝は1本のみとなるほか、根元には大きな空洞があり枯死も危ぶまれています。

そんな樹齢650年の名桜「九重桜」の子孫を残すため、後方には二代目の「九重桜」となる後継樹が植えられています。

寺門前を流れる「大堰川(桂川)」に掛かる「山陵橋」からの保全地域の眺めに関しても、四季おりおりの景観を楽しむことができます。

背景となる、なだらかな山の姿は「常照皇寺」の山号となる「大雄山」と呼ぶにふさわしいものです。

そんな「常照皇寺」の境内の庭に植えられた名桜「九重桜・左近の桜・御車返の桜」の紹介となります。

準備が整いましたら「常照皇寺」の散策スタートです。

 

常照皇寺の九重桜・左近の桜・御車返の桜【アクセス・駐車場】

寒い冬が終わって温かみを帯びてくると桜のお花見シーズンが始まり、日本の「国花」と言っても過言ではない桜の開花の便りが各地で発表されるのですが、毎年のように自然と心が弾んできます。

桜のお花見の楽しみ方は人それぞれ異なるのですが「あっ!」と言う間に過ぎ去る満開に花ひらく桜を楽しむため、日々の疲れも忘れて多くの方々が桜観賞に出かけます。

管理人である「ヒロ兄」の桜の楽しみ方は「一本桜」を中心とした観賞スポットにお出かけしています。

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その場所にただ一本だけで凛とそびえたつ一本桜の姿からは並々ならぬ力を感じることができ、毎年のように各地へと車を走らせます。

今回紹介する一本桜は京都府京都市右京区京北井戸町丸山に位置する「常照皇寺」の境内の庭園に立つ樹齢650年を誇る名桜で国の天然記念物に指定されている「九重桜」をはじめ、御所から株分けしたと言われる「左近の桜」さらには一重と八重が一枝に咲く「御車返しの桜」です。

毎年の悩みとして「桜と紅葉の見頃」に関しては、ドンピシャのタイミングで訪れるのは本当に難しいと悩みます。

事前にある程度の開花状況を調べてから出かけるようにはしているのですが、遠方のスポットまで出かけて「早かった!」や「遅すぎた!」はよくあることで、運よく「ドンピシャ!」のタイミングで観賞できるのかは訪れてみないと分かりません。

残念な結果で終わることも多々あるのですが、それもひとつの「お楽しみ!」と考えて出かけるようにしています。

まず初めに「常照皇寺」を訪れるための「アクセス」と「駐車場」に関して簡単に紹介しておきます。

 

常照皇寺へのアクセスはマイカーがお勧めです!

京都府の桜の名所として知られる「常照皇寺」ですが、車で訪れるにしても京都府内から北へ約1時間ほど離れた山の中ですので、アクセスに関しては決して「良い!」とは言えないのですが「公共交通機関」を利用しても「マイカー」を利用しても比較的簡単に行くことはできるかと思います。

まず初めに「マイカー」を利用して訪れる場合ですが「最寄りのインターチェンジ」となるのは「名神高速道路」なので「京都南IC」を降りることになります。

降りると同時に「国道1号線(京阪国道)」に入ったらそのまま北上するように走り進めていきその先にある「国道1号久世橋」の交差点を左折して「久世橋通り」に入ります。

少し先にある「石原」の交差点を右折して「国道171号線」に入ったら、少し先にある「葛野大路九条」の信号を左斜めに進んで「葛野大路通り」に入ります。

しばらく走り進めた先の「葛野大路五条」の交差点を左折したら、すぐにある「五条天神川」の交差点を右折して「国道162号線」入ります。

そこから約25kmほど道なりに走り進めていると「道の駅・ウッディー京北」がありますので、越えてすぐにある名称の無い交差点を右折して「国道477号線」に入ります。

あとは、しばらく走り進めた先にある「常照皇寺」の案内看板に従って直進した先に「駐車場」があります。

「京都南IC」から約40kmほどありますので、1時間10分ほどは必要かと思います。

続いては「駐車場」に関する紹介となりますが「常照皇寺」には無料で利用できる大型駐車場が用意されています。

常照皇寺の無料駐車場です。

常照皇寺の無料駐車場です!

簡単な白線引きのされた広々とした駐車場となり、普通車に関しては約50台、大型バスに関しては10台ほどは駐車できるかと思いますので、よほどのことが無い限り「満車!」と言うことは無いかと思います。

駐車場の利用時間に関しては、特に制限が無いので24時間出入りは可能かと思います。

境内へ入るには「方丈の出入口」より入る必要があり、拝観時間が朝の9時00分~夕方の16時00分までと言うこともありますので、早すぎる訪問は時間の無駄になるかと思います。

最後に「公共交通機関」を利用して行く場合ですが「最寄り駅」と言っても少し距離が離れるのですが「JR・近畿日本鉄道・ 京都市営地下鉄」の「京都駅」となり、そこからはバスの利用が必要となります。

まずは「JRバス(高雄・京北線)」に約90分ほど乗車した先にある「周山」のバス停留所で下車します。

さらにそこから「京北ふるさとバス(山国・小塩線)」に乗り換えて約15分「山国御陵前」のバス停留所で下車したあとは徒歩で400mほど北上すれば到着となります。

「JRバス(高雄・京北線)」に関しては「平日・休日」ともに運行本数に関しの問題はありませんが「京北ふるさとバス(山国・小塩線)」に関しては運行本数がかなり少くなります。

また、桜最盛期となる4月19日頃までは「京北ふるさとバス」の「臨時便」が出ていると言いますが、それでも本数自体が少ないのは同じで乗り遅れると無駄な時間を過ごすことになりますので、事前に時刻表をよく確認したうえでお出かけください。

以上が「常照皇寺」を訪れるための「アクセス」と「駐車場」の紹介となります。

 

何度も車を引き返してご覧になった「御車返しの桜」

今回は京都市内より北西部に位置し「四季を通じて美しい花が溢れる!」と言われる京北地域で桜のお花見を楽しむために訪れたのですが、そんな中で京都屈指の桜の名所で知られる「常照皇寺」へ向けて車を走らせています。

「常照皇寺」は、京都市内より約30kmほど離れた山里にあるため「お花見シーズンの京都!」と言っても、アクセス面ではそれほど良いわけではありません。

従って、桜最盛期を迎える頃に訪れても、府内の桜の名所のように人で溢れかえると言うことは無いので、ゆっくりとお花見を楽しめるのが特徴的なスポットになります。

朝一番の9時30分頃の到着となりましたが、門前でお出迎えしてくれる桜の木がかなり立派で幸先の良いスタートとなります。

色鮮やかな可愛いピンクが特徴的な「八重紅枝垂桜」の一本桜となります。

門前でお出迎えの八重紅枝垂桜です。

門前でお出迎えの八重紅枝垂桜です!

「常照皇寺」の桜のお花見で最大の見どころとなる桜は「光厳天皇」の御手植えと言われる、樹齢650年の古木で国が指定する「天然記念物」の「九重桜」となるのですが、お出迎えの桜の木としてはインパクト十分で、この先で観賞する「九重桜」への期待度も高まります。

駐車場に到着すると、思っていた以上にたくさんの車とバイクが駐車されていることで、さらに期待は高まってきます。

駐車場に車を止めたところで早速にも境内の散策に移りたいと思うのですが、まずは山中へと続く長く伸びる参道を歩き進めて行きます。

十数段の石段を登りきった先に山門が見えるのですが、通常の寺院とは比べものにならないほど小さな山門となります。

山門には、境内に仏敵が入り込むことを防ぐための守護神として鎮座する「仁王像」などあるのが基本ですが、それらのものも一切配置されていない寂しい山門となります。

常照皇寺の参道の様子です。

常照皇寺の参道の様子です!

そんな山門をくぐり抜けたところより急に木々に囲まれた山中へと景色は変わるのですが、すぐに「ピーン!」と張り詰めた空気感を肌で感じることができます。

なだらかな石段がまっすぐ伸びる参道を歩き進めて行くと、その先には「勅額門」があります。

そんな「勅額門」をくぐって中に入ると、今度は辺り一面が苔むした景観へと変わりはじめます。

さらに境内へと続く石階段を登った先には「勅使門」があり、満開に咲き誇る桜の木が背景に見えています。

「勅使門」と言うのは「天皇」はもちろんのこと、天皇の代わりに指示や意思を伝える役目を持つ「勅使」と呼ばれる人だけが通ることを許可されている門のことになります。

基本的に「天皇」は外出することが少なく、天皇の代わりに意思を伝える「勅使」という仕事があり「勅使」は天皇の尊い意思を伝える人であることから、天皇と同等のおもてなしを受けていました。

そんな「勅使」を迎えるお寺では、普通の人が通る門とは別に「天皇」や「勅使」だけが通ることが出来る立派な「勅使門」が設けられていました。

そのため「勅使門」がある寺院に行っても、観光客などは「勅使門」を通ることはできないようになっています。

と言うような、重要な「勅使門」へと続く石階段には厳重に策が設けられており、その先にある「勅使門」も固く閉ざされています。

これより先は左手側に参道を進んで境内へと入ることになるのですが、すぐに「庫裏」の出入口が見えてきます。

「庫裏」の中に入ると同時に入堂するための受付があります。

方丈にて庭園への受付をします。

方丈にて庭園への受付をします!

わかりやすく言えば境内へ入るための受付けとなるのですが、400円~500円と言う非常に曖昧な「志納金」が必要となります。

「常照皇寺」の「御朱印」は200円となるので「御朱印代」として200円、境内に入る志納金一人400円を二人分として合計1000円を納めて境内に入ることにしました。

納める金額に差があると必然的に気まずい雰囲気になるので、こう言った場合には決められた金額を納める方が気楽なんですけどね!

そんな、少しばかり気まずい受付を済ませたところで、早速にも境内に入りたいと思うのですが、桜の観賞をするにあたっては2つの楽しみ方があります。

ひとつ目は靴を脱いで「庫裏」の中へと入り、その先に続く方丈へと進んで広々とした方丈の縁(へり)部分に張り出して設けられた板敷き状の通路、すなわち「縁側」に座って境内の桜の木を観賞すると言うもので、もうひとつは境内を歩いてお花見を楽しむと言う二択になります。

もちろん「どちらも楽しむ!」と言うのが普通の考えなので、まずは境内を歩いてお花見を楽しみたいと思います。

受付に向かって後方に「庭園」への出入口があります。

見どころのひとつ「御車返しの桜」です。

見どころのひとつ「御車返しの桜」

庭園に入ると同時に一枚の写真では入りきらないくらいに大きく広がりを魅せる一本桜の名桜があります。

先ほど「勅使門」の後方で見えていた桜の木となるのですが、これが「御車返しの桜」と呼ばれる名桜となります。

「常照皇寺」は南北朝の動乱という歴史の渦に巻き込まれた「光厳天皇(こうごんてんのう)」が、貞治(じょうじ)元年となる1362年に都の政争を避けて京北の山国に開いた寺院と言われています。

一説には廃寺だった天台宗の「成就寺(じょうじゅじ)」を改めたとも言われるのですが、現在は臨済宗天竜寺派に属する禅宗寺院となり、歴代天皇の帰依を得た皇室ゆかりの寺院でもあります。

天皇は周辺の自然を庭に見立て寺院の裏山を「猿帰嶂」また滝を「白玉泉」さらには山全体を「万樹林」と名付け、周囲の十勝を選ばれたという言い伝えがあります。

長い年月を経た現在も山の麓にある境内一帯の景観は当時を彷彿させるものがあり、背景に従える山と一体になった庭は見応え十分な景観を残しています。

そんな優れた景観を残す境内は京都府の史跡に指定されているのですが、国の天然記念物である「九重桜」をはじめ、御所から株分けしたといわれる「左近の桜」さらには今紹介しようとしている「御車返しの桜」があります。

「御車返しの桜」はその美しさ故に「後水尾天皇」が何度も車を引き返してご覧になったことに由来すると言うことですが、桜の花びらが「一重だったか?八重だったか?」の確認するためだったと言う話も残るほどの名桜となります。

一重と八重が一枝に咲く御車返しの桜です。

一重と八重が一枝に咲く御車返しの桜!

桜の場合は花弁が五枚までのものを「一重」と言い、五枚から十枚のものを「半八重」さらに十枚以上の花弁をもつものを「八重」と言います。

「御車返し」は、サトザクラ類に分類される桜の園芸品種の一種で、特徴としては一つの木に「一重」の花と「八重」の花が付くのですが、毎年一重と八重の咲く位置が若干変わると言われています。

そんなことから「御車返しの桜」は「八重一重咲き分け桜」とも呼ばれています。

「御車返し」の花びらの特徴としては、しわがあって濃いピンク色となるのですが、花の先端ほど色が濃くなっているとのことです。

今回は、緑の葉っぱがたくさん出ていて少しだけ見頃を越えているのですが、花びらは淡いピンクで花の先端ほど色が濃くなっていると言うのは確認できました。

さて、庭園に入ってすぐに見応えのある「御車返しの桜」が「ド~ン!」と立ち尽くすのですが、傍らには枯死した親木らしき幹が残されているのですが、まるでオブジェのような味わい深さがあり、多くの方がカメラを向けていました。

そんな様子から考えると、立派に立ち尽くす「御車返しの桜」は二代目と言うことになるのでは無いかと思います。

 

国の天然記念物で樹齢650年の九重桜

お花見開始早々に「御車返しの桜」のお出迎えを受けたあとは、さらに庭園の奥へと進みます。

庭園の奥に整備された一角には、4本の一本桜が植えられているのですが、周囲に設けられた遊歩道を歩きながらお花見を楽しむ形となります。

まず目に飛び込んでくるのは「天然記念物 常照皇寺ノ九重櫻」と刻まれた標石となるのですが、その標石の横に立派な一本桜が立ち尽くしています。

国の天然記念物に指定される九重桜です。

国の天然記念物に指定される九重桜!

知らなければこの一本桜が国の「天然記念物」となる「九重桜」だと思ってしまうほど紛らわしい位置に標石が立てられているのですが「九重桜」は樹齢650年の名桜となりますので、これほどにも若い桜の木ではありません!

さらに奥に歩き進めて行くと他とは様子の違った一本桜があるのですが、この名桜が国の「天然記念物」に指定されている「九重桜」となります。

幾本もの支柱に支えられているその立ち姿は、樹齢650年と言う長い歴史を物語っているのですが、それ以上に幹の状態の悪さに心が痛みます。

樹齢650年の名桜「九重桜」です。

樹齢650年の名桜「九重桜」です!

「九重桜」は「光厳天皇」の御手植えと言われているのですが、樹高が約10メートルで、根周りが4.4メートルあり、目通り幹周も3.6メートルとなります。

話によると100年前の火災によって大きな損傷を負ったと言うことですが、それからと言うものは年々弱っているそうで、今や枯死も危ぶまれているそうです。

太かったはずの幹は空洞化が進んでいて、自力では立っていることができないほどに傷だらけで、幹の内部が「朽腐(きゅうふ)」しているようにも見えます。

しかし、その先にある一本の枝ぶりは衰え知らずで、枝いっぱいに見事な花びらを咲かせる姿を見ていると、生命と言う力の素を考えさせられます。

日常的な保護活動が行われていることで、枯死が危ぶまれている「九重桜」も今もなお樹勢が保たれ、お花見シーズンがくると大きく枝を広げながら満開に花を咲かせてくれるのですが、たくましさを超越して優雅さを垣間(かいま)見ることができます。

そんな樹齢650年と言う長い歴史を越えてきた「九重桜」の優雅な姿がこの先どこまで保てるのか分からず、後継樹として少し離れた場所に「二代目~九重桜~」として植えられたのでしょう。

管理人の見解ですが「九重桜」と「二代目~九重桜~」を見比べてみたのですが、少々違うように見えるのは気のせいなのでしょうか?

「九重桜」の最盛期の姿を知りませんので、何とも言えませんが・・・この先に樹齢を重ねていくことで変わってくるのかもしれませんね!

 

京都御所から株分けした左近の桜

見応え十分な「御車返しの桜」さらに枯死が危ぶまれながらも今なおたくましく花びらを咲かせ続ける「九重桜」と観賞したあとは、最後の見どころとなる一本桜の名桜は、京都御所から株分けした「左近の桜」となります。

京都御所から株分けした「左近の桜」です。

京都御所から株分けした「左近の桜」

「左近の桜」は庭園が狭いと言うこともあり、一枚の写真では納められないほど大きく広がりを魅せる名桜となります。

先ほども言いましたが、京都御所から株分けした名桜となるのですが、それ以外の情報が全く無いので樹齢や大きさなどは分かりません!

しっかりとした太い根回りから、4~5本に枝分かれした幹が天を突き刺すように力強く伸びていきます。

枝ぶりも非常に良くて花びらも密に付いている姿からは、今まさに最盛期を迎えているようにも思います。

以上のような名桜が「常照皇寺」の庭園を埋め尽くしており、ゆっくりと歩きながらお花見を楽しむことができるのですが、最初にお話ししたもうひとつの楽しみ方があるのが「常照皇寺」の特徴でもあります。

庫裏の受付で支納金を納めたら庭園の出入口に向かわずに、建物の奥にある方丈へと進むことができます。

縁側で座ってゆっくり観賞できます。

縁側で座ってゆっくり観賞できます!

「御車返しの桜」の方向と、三本の名桜が植えられた庭園の方向には縁側があり、ゆったりと流れる時間の中で腰を下ろしてお花見を楽しめます。

そんなことから「常照皇寺」での桜のお花見の特徴としては、お散歩しながら観賞するも良し、縁側に座ってゆっくりお花見するも良しで、贅沢な時間を過ごせることは間違いありません!

また、国の天然記念物に指定されている「常照皇寺」の「九重桜」は、100年前の火災によって今や傷だらけの老木となって枯死が危ぶまれる状態となりますが、現時点では枝いっぱいに花びらを咲かせる姿を見せてくれます。

この先も、さまざまな天災被害に耐え抜いて頂きたいところですが、正直なところ「どこまで?」と思うほど、樹幹や樹皮に痛みが目立ちます。

全国にある枯死が危ぶまれている一本桜の名桜も、訪れてみたら「倒木していた!」と言うことも何度か経験しています。

元気に花を咲かせているあいだに是非一度訪れて、たくましくも痛々しい「常照皇寺の九重桜」の姿をご堪能下さい!

例年の見頃としましては、4月中旬~4月下旬頃までとなりますが、今回は4月8日時点ですでに見頃を過ぎて緑の葉がたくさん付いていました。

その年の気象条件によって多少の前後はあるかと思いますので、そのあたりを目安に訪れてみるのも良いですが、事前にお電話にて確認するのが間違いなのではないかと思います。

 

常照皇寺のアクセス及び駐車場情報!

【基本情報】

*基本情報は、できる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。

「常照皇寺」

  • 住所:〒601-0313京都府京都市右京区京北井戸町丸山14-6
  • 電話:075-853-0003
  • 時間:朝の9時00分~夕方の16時00分まで
  • 定休日:年中無休
  • 観覧料:志納400円~500円
  • 駐車場:無料(普通車:約50台・大型バス:10台)
  • アクセス:【公共交通機関】「JR・近畿日本鉄道・ 京都市営地下鉄」の「京都駅」から「JRバス(高雄・京北線)」に約90分ほど乗車し「周山」のバス停留所で下車したら「京北ふるさとバス(山国・小塩線)」に乗り換えて約15分「山国御陵前」のバス停留所で下車しさらに徒歩で400m北上(約7分)
    【お車】「名神高速道路」の「京都南IC」を降りると同時に「国道1号線(京阪国道)」に入り北上するように走り進めた先の「国道1号久世橋」の交差点を左折して「久世橋通り」に入ったら少し先にある「石原」の交差点を右折して「国道171号線」に入り少し先にある「葛野大路九条」の信号を左斜めに進み「葛野大路通り」入ったらしばらく走り進めた先の「葛野大路五条」の交差点を左折しすぐにある「五条天神川」の交差点を右折して「国道162号線」入った後は約25kmほど道なりに走り進めた先にある「道の駅・ウッディー京北」がある交差点を右折して「国道477号線」に入ったらしばらく走り進めた先にある「常照皇寺」の案内看板に従って走り進めた先に「駐車場」があります40km(約1時間10分)

最後までお付き合い頂きまして、本当にありがとうございます。

「常照皇寺」の庭園には幾つもの一本桜の名桜が植えられているのですが、そんな中でも「光厳天皇」の御手植えで樹齢650年と言われる「九重桜」は、国が指定する「天然記念物」となります。
それ以外にも、御所から株分けしたと言われる「左近の桜」さらには一重と八重が一枝に咲く「御車返しの桜」などの一本桜の名桜があり、桜のお花見シーズンを迎えると例年のように庭園は賑わいをみせます。
桜のお花見スポットとしては「京都屈指!」と言われますが、京都市内から少し離れることでアクセス面が少し悪くなります。
そんなこともあり、知名度としては多くの方々に知られていないため、ゆっくりとお花見を楽しめるのが特徴でもあります。
「ゆったりとした時間を過ごしたい!」とお考えのあなたは是非一度訪れて、傷つきながらもたくましく立ち尽くす、味わい深い「九重桜」をご堪能ください!

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