今回紹介するのは岡山県北部に位置する真庭市別所にある、県下一を誇る巨木と言われている一本桜の名桜「醍醐桜」です。
「醍醐桜」は推定樹齢700年とも1000年以上とも言われる古木で「新日本名木百選」に選ばれているですが、1972年12月には岡山県の天然記念物に指定されています。
「醍醐桜」の生命力は長い年月を経た現在もなお健在となり、標高が約500メートルある高台で多くの支柱に支えられながら立ち尽くす姿は県下随一の存在感になっています。
「醍醐桜」は彼岸桜の一種「アズマヒガン」となるのですが、樹高が18メートルあり目通り幹囲が7.1メートルさらには根周りも9.2メートルあるのですが、枝張りに関しては東西南北に20メートルもある県下一の巨木になっています。
枝いっぱいに小さな微紅色の花を密に咲かせる姿は、見ごたえ十分となります。
「醍醐桜」の名前の由来は鎌倉時代最末期の「元弘の乱」によって「後醍醐天皇」が、隠岐に流される途中でここに立ち寄った折にその美しさを賞せられたとの言い伝えによるものです。
そんな美しい立ち姿から、平成15年に放送されたNHKの大河ドラマ「武蔵MUSASHI」のロケ地にもなったと言います。
岡山県の北部に位置する真庭市は岡山県の中でも春の訪れが少し遅れるため「醍醐桜」のつぼみの開花に関しても例年少しだけ遅いと言われています。
そんなこともり桜のシーズンが終わりに近づき、今年最後の桜を名残惜しむ方々が大勢訪れる「桜の名所」になっています。
そんな、樹齢1000年以上と言われる一本桜の名桜「醍醐桜」の紹介をしたいと思います。
準備が整いましたら「醍醐桜」の散策スタートです!
醍醐桜~樹齢1000年の一本桜の名桜【アクセス・駐車場】
寒い冬が終わって温かみを帯びてくると桜のお花見シーズンが始まり、日本の「国花」と言っても過言ではない桜の開花の便りが各地で発表されるのですが、毎年のように自然と心が弾んできます。
桜のお花見の楽しみ方は人それぞれ異なるのですが「あっ!」と言う間に過ぎ去る満開に花ひらく桜を楽しむため、日々の疲れも忘れて多くの方々が桜観賞に出かけます。
管理人である「ヒロ兄」の桜の楽しみ方は「一本桜」を中心とした観賞スポットにお出かけしています。
お勧めの一本桜の記事は後ほどコチラをご覧下さい!
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その場所にただ一本だけで凛とそびえたつ一本桜の姿からは並々ならぬ力を感じることができ、毎年のように各地へと車を走らせます。
今回紹介する一本桜は、岡山県の北部に位置する真庭市に1000年以上鎮座し続ける県下一を誇る巨木の名桜「醍醐桜」です。
毎年の悩みとして「桜と紅葉の見頃」に関しては、ドンピシャのタイミングで訪れるのは本当に難しいと悩みます。
事前にある程度の開花状況を調べてから出かけるようにはしているのですが、遠方のスポットまで出かけて「早かった!」や「遅すぎた!」はよくあることで、運よく「ドンピシャ!」のタイミングで観賞できるのかは訪れてみないと分かりません。
残念な結果で終わることも多々あるのですが、それもひとつの「お楽しみ!」と考えて出かけるようにしています。
醍醐桜は見頃を過ぎても名桜に変わりなし!
「醍醐桜」が鎮座する岡山県の真庭市へは朝一番の8時30分に到着しましたが、ここに来るまでに特に渋滞に巻き込まれることもなく駐車場に関してもスムーズに駐車できました。
運よく「第一駐車場」に駐車することができると「醍醐桜」までは僅か5分ほどで辿り着けます。
最盛期を迎えた「醍醐桜」の観賞をするには「長蛇の列で3時間の渋滞もある!」などと言う話も聞いていたので、ある程度の渋滞は覚悟していたにもかかわらず、すんなり行き過ぎていることに少し疑問が生まれます。
桜の開花時期には130台ほどの駐車場が用意されますが、土日を含めた休日に訪れる車の数から考えても渋滞するのは間違いないと思います。
県道84号より山道に入った付近にカタクリの花群生地の駐車場があるので、そこに車を駐車して「大勢坂」と呼ばれる山道を徒歩で向かえば渋滞に巻き込まれずに「醍醐桜」の観賞をできるのですが、お勧めはできません!
「醍醐桜」までの山道は約2kmほど続くほか道中は登り一辺倒の心臓破りの坂道となりますので、渋滞に並ぶほうが楽で速い可能性もあります。
ハイキング慣れしている方でしたら、選択肢のひとつになるのではないかと思います。
今回は「醍醐桜」が立ち尽くす高台の手前に位置する「第一駐車場」に車を駐車できましたので、駐車料金として500円を支払ったあと歩き始めます。
「醍醐桜」まで続く遊歩道は軽い登り坂になっているのですが、整備の行き届いた道となりますので軽快に歩き進めて行くことができます。
駐車場から歩き始めてすぐに高台の上にそびえ立つ「醍醐桜」の姿は確認できます。
遠目から見る「醍醐桜」は、ただ一本だけで凛とした立ち姿からは「推定樹齢1000年以上!」と言われている貫禄を感じとることができます。
しかし、歩いている途中に「醍醐桜」の姿を真下から見上げた時にある異変に気付きます!
「遅すぎた!」
既に見頃を過ぎていると思われる「醍醐桜」の姿は、ほぼ花びらが落ちていてすでに緑の葉っぱが付いているのが目立っています!
ここに来るまでに全くの渋滞無しで駐車場も混乱してないのは、その為だったと言うことです。
「醍醐桜」は、桜のシーズンだけでも全国から7万人もの人が訪れる「桜の名所」になっているだけに、見頃を過ぎたこの日も時間の経過と共に、次から次へと来訪者は訪れてきます!
見頃を過ぎた「醍醐桜」に近づいてみます。
やはり、花びらはほとんど散ってしまっていて緑の葉がたくさん出てきています。
少し寂しい姿になるのですが、樹齢1000年以上の老木ですから、つぼみが付いてから見頃を迎えて散るまでの期間は、若い桜の木より少し短いのは致し方ないところではあります。
樹齢の若い桜の木でも、訪れるタイミングの難しさは毎年の悩みでもあるのですが、比較的樹齢の高い一本桜を訪れるとなると、タイミング良く訪れることの難しさを改めて思い知らされます。
NHK大河ドラマの武蔵MUSASHIのロケ地です
「醍醐桜」は樹高が18メートルあり、目通り幹囲が7.1メートルで、根周りが9.2メートル、枝張りに関しても東西南北に20メートルある県下一の巨木になっています。
その立ち姿の美しさからNHKの「新日本風土記」のタイトルバックや、平成15年に放送された、NHKの大河ドラマ「武蔵MUSASHI」のロケ地にも選ばれたと言います。
「武蔵MUSASHI」の中では、少年時代の武蔵が宮本村の桜の下で別れた母親を慕って待ち続けるシーンが撮影されたと言います。
と、言うように「醍醐桜」は知らず知らずのうちに、誰もが一度くらいは目にしていた「日本の名桜」になっています。
また、一本桜は樹齢を重ねていくことで、ほかとは存在感が違ってくると管理人は考えます。
園芸品種の代表となる「ソメイヨシノ」などは、樹齢が50年~70年と比較的短命に対して「野生種」となる数多くの一本桜の名桜は「エドヒガン」などで、樹齢が数百年以上となります。
「醍醐桜」も「野生種」の「アズマヒガン」となるため、長生きの樹木となります。
全国にある数百年と言う樹齢を重ねた桜の木は、関わる人々の手厚い保護によって毎年のように満開の花を咲かせています。
その為、溢れ出る力を感じることができ、管理人は好んで一本桜を探して訪れるようになったと言うことです。
「醍醐桜」は樹齢1000年以上と言われているのですが、生命力は今もなお健在となるのですが、数多くの支柱に支えられている姿は県下随一の存在感になっています。
このような見方をする人がどれ程いてるのか分かりませんが、桜の古木ならではの特徴的な立ち姿で、数多くの支柱で支えられている姿が「醍醐桜」の存在感をより一層引き立たせているように思い、見る者に感動すら与えるていると管理人は考えています。
さらに、ただ一本だけで立っているため、四方八方からその立ち姿を見ることができることで、自分だけの最高のフォトスポットを探すこともできます。
醍醐桜の傍には二代目醍醐桜の姿が・・・
少しだけ離れた所には、樹齢が約50年となる二代目「醍醐桜」の姿があります。
昭和50年となる1975年頃から樹勢のよい実生の苗を「醍醐桜二世」として育てて、平成6年となる1994年に初代の「醍醐桜」のそばに移植されています。
二代目「醍醐桜」は、初代「醍醐桜」より開花のタイミングが少し早いせいか、すでに見頃は過ぎて緑の葉が付いている状態です。
一目見てすぐに分かるくらい、初代「醍醐桜」の姿によく似た樹姿となります。
まだまだ樹高は低くくて根周りも細いのですが、力強い枝張りに関しては初代の「醍醐桜」によく似ています。
初代「醍醐桜」が枯死して引退となる頃には「二代目・醍醐桜」も立派な一本桜の名桜になっていることでしょう。
「醍醐桜」の見頃はその年の気温によって多少の前後はありますが、基本的には例年4月上旬~中旬あたりになりますので、そのあたりを目安に訪れるのが良いかと思います。
今回は見頃を少し過ぎた「醍醐桜」の姿になってしまったのですが、次に訪れる機会があれば満開に咲き誇る姿を見てみたいと思います。
凛とした立ち姿の「醍醐桜」より、1000年ものあいだ生き抜いたパワーを少し頂いたところで「気まぐれファミリー」は新たな一本桜へと車を走らせる・・・
醍醐桜のアクセス及び駐車場情報!
【基本情報】
*基本情報は、できる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。
「醍醐桜」(醍醐桜の開花期間中)
開花時期は、4月上旬から4月中旬あたり
- 住所:〒719-3157岡山県真庭市別所2277
- 電話:0867-52-1111(真庭市落合支局総務振興課)
0867-52-1503(醍醐桜テレフォンサービス) - 時間:散策自由
- 観覧料金:無料
- 駐車場:有料(135台)「第一駐車場(35台)・第2駐車場(70台)・第3駐車場(30台)※普通車:1回500円」
アクセス:【公共交通機関】「姫新線」の「美作落合駅」よりタクシーで17km(約30分)
【お車】「中国自動車道」の「落合IC」を降りて右折して「国道313号線」を北房方面に15km(約30分)
「中国自動車道」の「北房IC」を降りて左折して「国道313号線」を落合方面に12km(約25分)
最後までお付き合い頂きまして、本当にありがとうございます。
今回訪れた「醍醐桜」の姿は大変残念な状態ではありましたが、見頃を迎えて満開に花びらを付けた「醍醐桜」は大変に素晴らしい樹姿になると思われます。
是非一度訪れて、ご自身の目で満開に花開く姿をご堪能下さい。
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