北波止緑地~堺旧港を見守る龍女神像【アクセス・駐車場】

今回紹介するのは、大阪府堺市堺区北波止町に位置する「北波止緑地」です。

天然の良港であった「堺港」は、室町時代から安土桃山時代にかけては「海外貿易港」として、大変に発展していました。

そんな長い歴史をもつ「堺港」付近は、近代では「海浜リゾート地」として、港周辺の地域がにぎわいを見せた時期もあったのですが、高度経済成長期に入り、1959年より始まった「堺泉北臨海工業地帯」の埋め立て造成に伴って、徐々に衰退していき、その後、近代的な工業港として整備されました。

堺港」をはじめとして、周辺の景観も大きく変わってしまったのですが、かつての港の名残は、現在でもいくつか残っており、その中の代表的なもののひとつとして「龍女神像」があります。

明治36年となる1903年に開催された「第5回内国勧業博覧会」の「第二会場」に選定され、世界に誇る東洋一の水族館として「巨大水槽」を呼びものとする「堺水族館」が開設されたのですが、それと同時に「龍女神像」も「堺水族館」の前に登場しました。

当時の「龍女神像」の作者は「高村光雲」とならび、近代彫刻史上に名を留める「竹内久一」であったのですが「堺水族館」が廃館になるのと同時に「龍女神像」も、撤去されることとなりました。

長きに渡って「乙姫さん」の愛称で、市民から親しまれていたこともあり、堺市では、この「龍女神像」を、平和と繁栄の象徴として、1999年の「市制110周年記念事業」の一環として復元し、堺旧港の北側にある「北波止緑地内」に設置して、2000年7月に開催された「ワッショイ2000世界民族芸能祭」の開会式において、お披露目となり、再び誕生しました。

北波止緑地に立つ「龍女神像」です。

北波止緑地に立つ「龍女神像」

二代目となる「龍女神像」は青銅製で、高さ10メートルあるのですが、台座を合わせた全高は、実に26メートルあり、堂々としたものです。

近年になって「工業港」から「プレジャーボートの停泊地」と変わり、景観の良いの「プロムナード(遊歩道)」が整備されたことで、散歩をする人をはじめとして、写真撮影を楽しむ人や、景色を眺める人などの姿が多くなり「堺旧港」を中心としたお祭りや、イベントも定期的に開催されるようになり、かつての様に市民の憩いの場所となり、活気に満ちていた明治から大正にかけての「堺港」の姿を、取り戻しつつあると言います。

そんな、これからが楽しみな「北波止緑地」の紹介となります。

準備が整いましたら「北波止緑地」の、散策スタートです。

 

北波止緑地~堺旧港を見守る龍女神像【アクセス・駐車場】

今回は、大阪府堺市堺区北波止町に位置する「北波止緑地」を訪れるため、マイカーに乗り込み、アクセスを踏み込みます。

と、言うより「大浜公園」を訪れるのが本当の目的で、隣接している見どころのひとつとして「北波止緑地」を、訪れたと言うことです。

大浜公園に関する記事はコチラをご覧下さい

大浜公園の南砲台場跡です。
大浜公園~見どころ紹介【アクセス・駐車場】

今回紹介するのは、大阪府堺市堺区大浜北町にある「大浜公園」の「見どころ紹介」です。 「大浜公園」は、明治12年となる1879年に「堺市営」で開園した最も古い公園となるのですが、幕末期の「砲台跡」を中心として、整備されたことに始まります。 1891年には、現在の大阪府堺市堺区協和町の出身の「阪田三吉」 ...

大阪在住の管理人ですから「北波止緑地」までは、20分もあれば行くことができます。

まず初めに「北波止緑地」を訪れるための「アクセス」と「駐車場」について、簡単に紹介しておきます。

 

北波止緑地へのアクセスは良好です!

北波止緑地」を訪れるための「アクセス」に関しては「公共交通機関」を、利用して訪れても「マイカー」を、利用して訪れても、比較的に簡単に行くことができます。

まず初めに「公共交通機関」を、利用して行く場合の「最寄り駅」ですが「「南海本線」の「堺駅」となるのですが「北波止緑地」までは、西へ1kmほどですので、普通に歩いて行けば、約15分で行くことができます。

最寄り駅となる南海本線の「堺駅」です。

最寄り駅となる南海本線の「堺駅」

堺駅」は、大変に大きな駅となりますので「タクシー」でしたら、たくさん待機していますので、そちらを利用すれば、1.3kmほどですので、7分で行くことができます。

続いては「マイカー」を、利用して行く場合ですが、すぐ近くに「阪神高速4号湾岸線」の「大浜IC」があり「西宮方面」及び「泉佐野方面」からは、同じインターチェンジを降りるのですが、降りたらそのまま「府道195号線」に入り、道なりに走り進めて行った先の「大浜北町」の交差点を左折して「国道26号線」に入ります。

少し走り進めた先の「堺駅西口」の信号を、越えたらすぐにある「歩道橋の手前の道」を左折したら、あとは道なりに走り進めて行けば、左手側に「北波止緑地」の「無料駐車場」があります。

大浜IC」からは、1.7kmほどですので、約8分で行くことができます。

また「阪神高速1号環状線方面」からですと「阪神高速15号堺線」の「堺IC」を、降りることになりますが、そのまま道なりに走り進めた先の「堺区安井町」の交差点を右折して「国道26号線」に入ります。

しばらく走り進めた先にある「大浜北町」の交差点を右折したら、引き続き「国道26号線」を走り進め「堺駅西口」の信号を越えたらすぐにある「歩道橋の手前の道」を左折したら、あとは先程と同じです。

こちらからでも、3.1kmほどですので、約10分で行くことができます。

最後に「駐車場」に関してですが「北波止緑地」には「無料」の「駐車場」が、用意されています。

北波止緑地にある無料駐車場です。

北波止緑地にある無料駐車場です!

駐車スペースに関しては、4台分のみではありますが「北波止緑地」の、出入口の前となりますので、ほぼ歩く必要なく、園内に入ることができます。

本日は、平日となり、先客の車は1台だけとなりましたが、4台分ですから「満車」の可能性もあるかと思いますが、そんな時には「有料」ではありますが、20メートルほど離れたところに「コインパーキング」があります。

近くにあるコインパーキングです。

近くにあるコインパーキングです!

こちらの「コインパーキング」も、6台分の駐車スペースしかありませんが、駐車料金は、チケット式の「前払い制」で、24時間300円と、お安い目の設定金額となっていました。

北波止緑地」は小さな公園?と言うか広場?となるので、一通り散策する程度でしたら、15分もあれば十分ですので、用意されている「無料駐車場」が空いていない場合は、少し待っていれば、戻って来るかと思いますので、そのあたりは状況次第で、お決めになれば良いかと思います。

以上が「北波止緑地」を訪れるための「アクセス」と「駐車場」の紹介となります。

 

本殿が無い神社と功績をたたえる顕彰碑!

車を駐車すると、早速にも「北波止緑地」へと歩きはじめますが、最大の見どころとなる「龍女神像」の姿は、すでに見えています。

北波止緑地」の出入口より、右手側に目を向けると「鳥居」と「顕彰碑」が、横並びに立っています。

顕彰碑と今は無き神社の鳥居です。

顕彰碑と今は無き神社の鳥居です!

ちょうど上記の写真のような感じで立っているのですが、神社の鳥居に関しては「鳥居」と「狛犬」さらに「石燈籠」があるだけで「本殿」らしき建物は無く「鳥居」の先には、民家があるだけですので、元々は「神社」であったと言う、名残を残すだけの形となっています。

それに関しての一切の情報及び、詳細が無いので何とも言えませんが・・・

鳥居」の横に立てられている「顕彰碑」は「吉川俵右衛門(よしかわひょうえもん)」の功績をたたえるものです。

1704年に行われた「大和側の付け替え」によって「堺港」に土砂が溜まり、船の出入りが困難になったのですが、それを見かねた、江戸浅草の商人であった「吉川俵右衛門」をはじめとして、堺の商人の協力のもとで、1790年頃から実に20年と言う歳月を掛けて「堺港」の修築に取りかかり、度重なる困難も乗り越えて、見事にやり遂げたと言います。

現在の「堺旧港」の原型が造られたのも、この時であったと言い、1900年に「吉川俵右衛門」の功績をたたえて「堺港」を望めるこの場所に「顕彰碑」が設置されたと言うことです。

さらに、右手側の海岸沿いまで歩いて行くと「標石」があります。

幕末の堺港の様子を物語る標石です。

幕末の堺港の様子を物語る標石です!

この「標石」は、たいへん古いものとなり「北波止突堤」の近くで出土したもので、上部に関しては、発見された時より失われていたと言うことですが、裏面には1865年となる「慶応元年」と刻まれ、右側面に「新地方(しんちかた)」と刻まれていることから、港を管理するお役所が、建立したと推測されています。

正面には「ーーー船かゝ里致間敷内へ乗入可申者也」と刻まれ、左側面には、同じ分ですが「」の部分が「」と、刻まれています。

訳された文が書かれており「ーーーふねかかりいたすまじく、うちへのりいれもうすべきものなり」と言うことですが、はて何のこと?何度読んでも分かりません!

と、言った「標石」ですが、幕末の「堺港」の様子を知るうえでの資料としては、大変に貴重なものだそうです。

そんな貴重な見どころを、観賞したあとは「北波止緑地」の散策へと移ります。

 

平和と繁栄の象徴となる堺市のシンボル「龍女神像」

北波止緑地」は、小さな公園と言うべきなのか、憩いの場と言うのかが、少し分かり兼ねるのですが、とにかく狭いので「アッ!」と言う間に、園内を回ることができます。

まず園内に入ると「ド~ン!」と「龍女神像」が立っているのですが、後方より超巨大な台座を回り込むように、正面に移動します。

波のようにうねる龍のオブジェです。

波のようにうねる龍のオブジェ!

龍女神像」の正面に回り込むと、30メートルほどの真っ直ぐな遊歩道が「堺旧港」に向かって伸びているのですが、それと同時に、波のようにうねっている「オブジェ」も、同じように頭上に伸びています。

この「オブジェ」は「」をイメージしたものとなり、先端には「」であろうと思われる「照明機器」が取り付けられているのですが、長くうねりをみせる体部分にも「LED蛍光灯」が、左右に取り付けられています。

」の「オブジェ」の下には、大理石造りの綺麗なベンチが、いくつか並べられており、腰を掛けてみたのですが、ゆったりと流れる時間を、楽しめるようになっています。

北波止緑地」に立つ「龍女神像」は、1903年に開催された「第5回内国勧業博覧会」の際に、堺会場となった「大浜公園」の「水族館前」に設置されていたのですが、博覧会終了後は「乙姫さん」の愛称で親しまれていたのですが、水族館の閉園と共に撤去されました。

平和と繁栄の象徴「龍女神像」です。

平和と繁栄の象徴「龍女神像」

堺市では、この「龍女神像」を、平和と繁栄の象徴として、1999年の市制110周年記念事業の一環として復元し、旧堺港の北側にある「北波止緑地内」に設置して、2000年7月に開催された「ワッショイ2000世界民族芸能祭」の開会式でお披露目となり、誕生しました。

龍女神像」は青銅製で、高さ10メートルあるのですが、台座に関しても16メートルあるので、合わせた全高は、実に26メートルあり、堂々としたものです。

北波止緑地内」の「堺旧港」は、近年になって「工業港」から「プレジャーボートの停泊地」と変わり、景観の良いの「プロムナード(遊歩道)」が整備されたことで、散歩をする人をはじめとして、写真撮影を楽しむ人や、景色を眺める人などの姿が多くなりました。

プレジャーボートの停泊地です。

プレジャーボートの停泊地です!

現在では、堺市の「シンボル」のひとつとなった「龍女神像」ですが「堺旧港」に向かって、船の安全を見守りながら、その先にある、堺市のことも見守っています。

そんな「龍女神像」の立つ「堺旧港」では、お祭りやイベントなども、定期的に開催されるようになったのですが、かつての様に市民の憩いの場所を目指すことで、活気に満ち溢れていた、明治から大正にかけての「堺港」の姿を、取り戻しつつあると言います。

また、かつては「関西有数のレジャー地!」として、名前を轟かせていた地域ですから、秘めた底力は、計り知れないものがあると思いますので、きっと過ごしやすいスポットへと、姿を変えるに違いありません!

是非一度訪れて、少しずつ変わりつつある「北波止緑地」を、ご堪能下さい!

と、言ったところで「北波止緑地」の散策は、すべて終了となります。

尚「龍女神像」の正面より「堺旧港」を隔てた先に「堅川水門(たてかわすいもん)」があるのですが、そのあたりも「北波止緑地内」となり「夕日」及び「夜景」が、大変に素晴らしいスポットとなりますので、簡単に紹介しておきます。

 

北波止緑地内より望む夕景と夜景!

龍女神像」から、弧を描くように「プロムナード(遊歩道)」が整備されており、本来でしたら歩いて対岸にあたる「堅川水門」まで行けるのでしょうが、今回は工事中となり、外周を回って移動したのですが、ここ「堅川水門」がある辺りは「夕景」及び「夜景」が、かなり良い感じに望めるスポットとなります。

夕景及び夜景の観賞ポイントです。

夕景及び夜景の観賞ポイントです!

龍女神像」に関しては、日没を向かえると、自動でライトアップされるので、なかなかの見ごたえとなるのですが、先ほど紹介した「」の「オブジェ」に関しては「」が切れているのか、それとも「予算」の関係か「ライトアップ」されることはありませんでした。

北波止緑地より望む夜景です。

北波止緑地より望む夜景です!

」の「オブジェ」に関しては、本来でしたら、煌々と光を放ちながら彩りを変える「LEDライト」で、かなりロマンチックな景観を作り出す「ライトアップ」になるのですが、今回見れなかったのは非常に残念です。

今後、復活するのかは「」ですが、もし回復していれば、かなり良い感じの「ライトアップ」になるなるので、お勧めします。

また、全体的な「夜景」としては、穏やかな「堺旧港」の水鏡に、映し出される光柱がとても良い感じになるほか、観賞ポイントをはじめ、全体的にオレンジ色の街灯がロマンチックな点が、特徴的な空間となっています。

夕景」に関しては「人気のスポット」まではいかないのですが、なかなかに素晴らしい「夕景」が見れますので、必見です。

北波止緑地より望む夕景です。

北波止緑地より望む夕景です!

また、この「堅川水門」の前の観賞ポイントより、さらに左手側に伸びる「プロムナード」を歩き進めること、500メートルほど行った先に「旧堺燈台跡」があり、その場所から望む「夕景」は「大阪屈指!」と、言われていますので「夕景」に関しては、そちらまで足を延ばして眺めて、そのあとに、ここ「堅川水門」前で「夜景を眺めてから帰る!」と言った、予定を立てることが出来れば、大満足で1日楽しめるかと思います。

堅川水門前での夕景と夜景の記事はコチラをご覧下さい

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北波止緑地のアクセス及び駐車場情報!

基本情報

*基本情報は、できる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。

北波止緑地

  • 住所:〒590-0986大阪府堺市堺区北波止町15
  • 電話:072-228-7198・FAX:072-228-7228(堺市役所文化観光局文化部文化財課)
  • 時間:散策自由
  • 定休日:年中無休
  • 観覧料:無料
  • 駐車場:無料(4台)
  • アクセス:「南海本線」の「堺駅」より西へ徒歩1km(約15分)
    南海本線」の「堺駅」より「タクシー」で1.3km(約7分)
    お車】「西宮方面」及び「泉佐野方面」からは「阪神高速4号湾岸線」の「大浜IC」を降りたらそのまま「府道195号線」に入り道なりに走り進めて「大浜北町」の交差点を左折して「国道26号線」に入り少し先の「堺駅西口」の信号を越えたらすぐにある歩道橋の手前の道を左折してあとは道なりに走り進めて行けば左手側に「北波止緑地」の「無料駐車場」です1.7km(約8分)
    阪神高速1号環状線方面」からは「阪神高速15号堺線」の「堺IC」を降りたらそのまま道なりに走り進めた先の「堺区安井町」の交差点を右折して「国道26号線」に入りしばらく走り進めた先の「大浜北町」の交差点を右折して引き続き「国道26号線」を走り進め「堺駅西口」の信号を越えたらすぐにある歩道橋の手前の道を左折してあとは道なりに走り進めて行けば左手側に「北波止緑地」の「無料駐車場」です3.1km(約10分)

最後までお付き合いいただき本当にありがとうございます。

北波止緑地」に立つ「龍女神像」は、平和と繁栄の象徴として、堺市の「シンボル」となって「堺旧港」の安全と、その先にある堺市全体を見守りながら、立ち尽くしています。
堺旧港」を取り囲むように整備された「プロムナード」では、散歩をする人をはじめとして、写真撮影を楽しむ人や、景色を眺める人など徐々に増えてきているほか、日没を迎える頃には「夕景」を、さらに日没を迎えてからは「夜景」を楽しむことが出来ます。
ロマンチックな空間となりますので、大切な方と訪れ「夕景」と「夜景」まで、1日を掛けてお楽しみください!

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