今回紹介するのは、奈良県御所市櫛羅に位置し、大阪府の最高峰となる「大和葛城山」の山頂の「葛城高原」に広がりを魅せる「ススキの大草原」です。
奈良県の御所市と、大阪府の南河内郡千早赤阪村との府県境に位置する「大和葛城山」は「金剛生駒紀泉国定公園」の一角に位置し、大阪府を代表する名山のひとつとなります。
「金剛生駒紀泉国定公園」とは、奈良県と大阪府の府県境の「生駒山地」や「金剛山地」の一帯と、大阪府や和歌山県の府県境の「和泉山脈」の一帯からなる、国定公園のことになります。
大阪府の最高峰となる「大和葛城山」は、標高959.2メートルを誇る名山となるのですが、実は南側には、標高1125メートルを誇る「金剛山」があり、山頂は「奈良県」に位置するため、大阪府の最高峰とはならないのですが、大阪府の「最高地点」に関しては「金剛山」の1056メートルの地点となります。
「大和葛城山」は、単に「葛城山」と呼ばれることが多く、山頂付近は「葛城高原」と呼ばれ、春の「つつじ」の開花時期となる、5月上旬~中旬にかけては、多くの観光客が訪れるのですが、眼下に望む「一目百万本」の「つつじの群生」が大変有名で、訪れた観光客の目を楽しませてくれます。
また、秋に向かう10月上旬から11月の上旬にかけての、約1か月間ほどのあいだは「ススキの群生地」となり、高原一面に「ススキ」の穂が、荒波が押し寄せるかの如く、激しく波打つ壮観な景色となります。
「大和葛城山」の山頂には「二等三角点」が設置され、非常に展望が優れているのですが、西に「大阪平野」をはじめ「六甲山系」や「北摂の山々」さらには、大阪湾や遠く淡路島を望め、東には「大和平野」を中心に「三輪山」さらに遠く「大台ヶ原・大峰の山々」が望め、南には「金剛山」や「奥吉野」北に「生駒山系」など、360度の大パノラマ景色を望むことができます。
「葛城山ロープウェイ」を利用すれば「葛城山上駅」までは約6分で行け、山頂の「葛城高原」までは、整備された遊歩道を、約650メートルほど歩き進めるだけとなります。
また「葛城登山口駅」より、ロープウェイに沿って登る「櫛羅(くじら)の滝コース」と、展望の良い「北尾根コース(秋津洲展望コース)」の2通りの「ハイキングコース」が整備されており、歩いて山頂を目指すこともできます。
今回は、ロープウェイに沿って登る「櫛羅(くじら)の滝コース」を歩き進めて、山頂の「葛城高原」に広がりを魅せる「ススキの大草原」に向けての「ハイキング」の紹介となります。
準備が整いましたら「大和葛城山」の山頂に広がる「ススキの大草原」の、散策スタートです。
葛城高原~山頂に広がるススキの大草原【アクセス・駐車場】
今回は、奈良県御所市櫛羅に位置し、大阪屈指のハイキングの名所で知られる「大和葛城山」の山頂の「葛城高原」に群生する「ススキの大草原」の観賞に向かうべく「マイカー」に乗り込み、アクセスを踏み込みます。
これまでにも「ススキ」に関する名所として、奈良県にある「曽爾高原」をはじめ、和歌山県にある「生石高原」や、兵庫県にある「砥峰高原」、さらに大阪府にある「岩湧山」を訪れたことがあるのですが、いずれも「名所!」と、呼ばれるだけの優れた景色だったのが思い出されます。
今回は「大阪府」の「ススキの名所」として訪れた「岩湧山」の北東方面に位置する「大和葛城山」を、訪れたという訳です。
ススキの名所に関する記事はコチラをご覧下さい!
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「奈良県御所市櫛羅に位置し、大阪屈指のハイキングの名所?」と、言いましたが「大和葛城山」は、大阪府と奈良県の府県境に位置するため、場所によって奈良県であったり、大阪府であったりするのですが、最高峰が大阪府に位置するため「大阪屈指の・・」と紹介しましたが、名称に「大和」と付く点から考えても「奈良県」の山のようにもイメージしてしまいますが、大阪府の最高峰は「大和葛城山」と広く知られているので・・
今回「ハイキング」を開始する「葛城ロープウェイ」及び、2つの登山道があるのも奈良県側ですが「大和葛城山」のハイキングを始める登山道は、奈良県側にある2か所と、大阪府側にも2か所で、合計4つの「ハイキングコース」が、基本的には知られています。
「大和葛城山」の南には、これまた府県境に位置する「金剛山」があり、標高1125メートルを誇り「大和葛城山」より高い山なので、大阪府南河内郡千早赤阪村に「金剛山ロープウェイ」がありますが、標高1125メートルの最高峰は「奈良県側」にあるため、大阪府の最高峰とはならず、少し手前の1053メートル地点が、大阪府の「最高地点」と言う、なんともややこしい感じになるのですが、そのあたりを深く掘り下げていくと「ハイキング」の紹介が出来ませんので「大阪屈指の・・」と紹介していますが「いやいや、それは違うで!」とお考えの方も、そのあたりに関してはご了承ください!
まず初めに、今回のハイキングのスタート地点となる「葛城山ロープウェイ」がある登山口への「アクセス」と「駐車場」について簡単に紹介しておきます。
大和葛城山にある葛城ロープウェイへのアクセスは良好です!
「大和葛城山」の中腹に位置する「葛城山ロープウェイ」の乗り場となる「葛城登山口駅」へのアクセスに関しては「公共交通機関」を利用しても「マイカー」を利用しても、比較的簡単に行くことができます。
まず初めに「公共交通機関」を利用する場合ですが「最寄り駅」となるのが「JR和歌山線」の「御所駅」もしくは「近鉄御所線」の「御所駅」となるのですが「ハイキング」として訪れる場合ですと「歩く!」と言うのが、基本になるかと思いますが「葛城登山口駅」までは、3.3kmほどですので、約45分で行くことができます。
「いやいや歩いてられないよ!」と、お考えの場合は「タクシー」を利用するか「近鉄御所線」の「御所駅」の前にある「駅前バスターミナル」より「奈良交通バス(80・88系統)近鉄御所駅~葛城山ロープウェイ前」に約15分乗車すれば、終点となる「葛城ロープウェイ前」のバス停留所で下車して、すぐ目の前が「葛城山ロープウェイ乗り場」となります。
続いては「マイカー」を利用する場合ですが「大阪方面」からですと「南阪奈道路」の「葛城IC」を降りたら、1つ目の信号となる「太田南」の交差点を右折して「県道30号線」に入ります。
しばらく走り進めた先にある「櫛羅」の交差点を右折して「県道203号線」に入ったら、あとは道なりに走り進めた突き当りの手前に「有料駐車場」があります。
「葛城IC」からは、5.9kmほどですので、約12分で行くことができます。
もうひとつは「西名阪自動車道」の「柏原IC」を降りるのですが、すぐにある「柏原IC前」の信号を左折して「国道165号線」に入り「大和高田バイパス」さらには「県道30号線」を経由しながら走り進めます。
しばらく走り進めて行った先にある「櫛羅」の交差点を右折して「県道203号線」に入ったら、あとは先程と同じく道なりに進むだけです。
こちらからは、15.1kmほどありますので、約25分ほどかかるかと思います。
「伊賀・亀山方面」からですと「名阪国道」から「西名阪自動車道」を経由し「郡山下ツ道JCT」から「京奈和自動車(無料区間)」に入ります。
しばらく走り進めた先にある「御所南」の出口を降りたら、すぐにある突き当りの信号を右折して「国道309号線」に入ります。
しばらく走り進めた先の「名柄」の交差点を右折して「県道30号線」に入り、少し走り進めた先にある「櫛羅」の交差点を左折したら、上記と同じように道なりに進むだけです。
「郡山下ツ道JCT」からになると一番遠く、27.3kmほどありますが、高速道路の「無料区間」を長く走り進めるため、約30分で行くことができます。
繁忙期以外はP1もしくは最奥の有料駐車場を利用!
最後に駐車場に関してですが「葛城山ロープウェイ」には「専用駐車場」がありませんので、基本的には、手前にあるいくつかの「有料駐車場」を、利用することになります。
基本的には「乗用車1回1000円・大型バス5000円・マイクロバス2500円・単車200円」と言う、駐車料金を支払うことになります。
「P1~P3」の駐車場と、突き当りまで走る進めたところにある「有料駐車場」さらに「臨時駐車場」とあるのですが、訪れる時期によって「閉鎖」されている「有料駐車場」もあるのですが「県道203号線」を走り進めて行くと、最初に右手側にある「葛城山駐車場・24時間利用可能」と書かれた「P1駐車場」に関しては、閉鎖されることが無い「前払い制の自動ゲート精算機」の「コインパーキング」となります。
駐車台数に関しては、約120台の広々とした駐車場となるのですが「大型バス・マイクロバス・単車」に関しては、止めることができず「乗用車専用」の駐車場となります。
「葛城山」の山頂の「ロッジ泊」で、日を超えて駐車することになる場合は「追加料金」が発生することなく、ゲートを出ることができます。
「大型バス・マイクロバス」に関しては、事前に「日時・台数・サイズ(大型・マイクロ等)・ご連絡担当者・お電話番号・雨天時の中止の有無」を「御所市観光協会」に、お電話にてお知らせする必要があります。
「葛城山」は、特に「つつじシーズン時」には、非常に大勢の方が訪れますので「臨時駐車場」として、普段閉鎖されている全ての「駐車場」が開放されますが、今回のように時期外れの平日に訪れた場合には「葛城山駐車場・24時間利用可能」の「P1駐車場」と、もうひとつ、突き当りの手前にある「有料駐車場」のみが、利用できる形となります。
今回「P2駐車場」と「P3駐車場」は閉鎖されていましたが、突き当りの手前にある「有料駐車場」に関しては営業しており、料金回収のおばさんがプレハブの中にいたのですが、いつも営業しているのかは「?」となります。
「P1駐車場」も、この突き当りの「有料駐車場」も、駐車料金は同じなので、止めるなら突き当りの「有料駐車場」に止めたほうが、歩く距離が短いですし、おばさんが常駐していることで、車上荒らしなどの心配もいらないのではないかと思います。
また「葛城山駐車場・24時間利用可能」の「P1駐車場」は「自動支払機」ですが、残りの駐車場が営業している場合は、それぞれに、料金を集めるおじさんが常駐する形となります。
尚、今回管理人は「1000円!」と言う駐車料金が「高い!」と考え「バイク」で訪れましたが、本来「バイク」は「P3駐車場」に止めるのですが「閉鎖!」となるので、おばさんに「バイクはどうすれば?」と聞きに行くと「土日はお金集めるおっちゃんいてるけど、今日は平日でいてないから適当に止めとき!」と言うことでしたので「P3駐車場」の隅に止めて散策に出かけました。
と言うように「平日限定」ではありますが「バイク」に関しては、運が良ければ「無料」で止められる日もあるかと思います。
以上が「葛城ロープウェイ」への「アクセス」と「駐車場」の紹介となります。
葛城ロープウェイの料金は高い?安い?
さて、今回は「大和葛城山」の山頂に群生する「ススキの大草原」の観賞に訪れたのですが、やはり「大和葛城山」の最大の見どころは、春の「つつじ」の開花時期となる、5月上旬~中旬にかけてとなるので「ススキの名所」ではありますが、訪れる方の姿はかなり少ないです。
バイクを止めたところで、早速「ハイキング」を開始しますが、まずは「葛城山ロープウェイ」より、さらに奥に遊歩道を進んだ場所にある「登山口」に向かいます。
「P3駐車場」の前ある車道を渡り、右手側に伸びる階段を登ると「展望所」がありますが、朝一番で少しもやがかっていますが、なかなか優れた景色が広がりを魅せています。
今回は、朝一番の9時過ぎの到着となりましたが「駐車場」には1台も車が止まっておらず、とても静かな状況となります。
車は無いのですが「バスを利用か?」それとも「駅から徒歩で訪れたのか?」は分かりませんが、5、6人の「ハイカー」の姿はあります。
「展望所」を過ぎると、急勾配の遊歩道が長く伸びるのですが、左手側に「葛城山ロープウェイ」の乗り場があります。
ここでは「葛城山ロープウェイ」を利用せずに「ハイキング」として山頂を目指すのですが「葛城山ロープウェイ」を利用すれば、約6分で「葛城山上駅」に行くことができます。
基本的に「葛城山山頂」への「アクセス」としては「葛城山ロープウェイ」を利用する方が、大半を占めると思いますが、運賃が2019年1月1日より改定され「大人の往復が1500円・片道950円」となり「小児の往復750円・片道480円」さらに「手回り品290円」と、なかなかお高い設定金額となり「駐車場代1000円」を合わせると、お財布にやさしくありません!
「駐車場代」に関しては仕方ないですが「ハイキング」として訪れる限り、この「ロープウェイ」の運賃のことを考える必要は無いのですが「もったいないから歩いて行こかな?」と言うレベルでお悩みなら、結論として迷わずお乗りください!
管理人は「ハイキング初心者」ではありますが、一様それなりの数の「ハイキング」は経験しています。
もちろん今回も「ハイキング」を目的として、歩きはじめましたが、急勾配で足元の悪い登山道は、思っていた以上に過酷な道のりとなり、道中で何度も「引き返そうかな?」なんて、弱音を吐いて心が折れかけました。
「ハイキング上級者」と思われる方5~6人に追い抜かされる始末で、登りきった時には膝がプルプルと笑っていました。
それなりの覚悟のうえで「ハイキング」として山頂を目指すなら良いのですが、普段から運動不足の方やカップル、さらには小さなお子様連れのご家族や年配の老夫婦などで「観光で・・!」とお考えの場合は、少々お高く感じますが「ロープウェイ」のご利用をお勧めします。
尚、今回「ハイキング」を行なった「櫛羅の滝コース」の紹介は、見どころが多いうえに注意点も随所にあり、ここで紹介するには長い紹介になりますので、別に「櫛羅の滝コース」として紹介していますので、ご興味のある方は後ほどご覧下さい!
櫛羅の滝コースに関する記事はコチラをご覧下さい!
大和葛城山~櫛羅の滝ハイキングコースで山頂へ【アクセス・駐車場】
今回紹介するのは、奈良県御所市櫛羅に位置し、大阪府の最高峰となる「大和葛城山」の山頂を目指す「ハイキング」です。 奈良県の御所市と、大阪府の南河内郡千早赤阪村との府県境に位置する「大和葛城山」は「金剛生駒紀泉国定公園」の一角に位置し、大阪府を代表する名山のひとつとなります。 「金剛生駒紀泉国定公園」 ...
尚、山頂の「葛城高原」までは、最短距離の「櫛羅の滝コース」で、約3.5kmほどになるかと思います。
葛城山上駅にある絶景が望める展望スペース!
さて、早速「大和葛城山」の山頂に群生する「ススキの大草原」の紹介を進めたいと思うのですが、上記でも言った通り「櫛羅の滝コース」の紹介は、別に見てもらうとして、無事にコースを歩き終えたところから話を進めますが、考えていた以上に過酷な道のりで、膝が笑った状態の管理人は、まずは「葛城山ロープウェイ」の到着駅となる「葛城山上駅」へと歩みを進めます。
登山道より右手側に歩き進めること、約200メートルの位置に「葛城山上駅」はあるのですが、それまでに「葛城天神社」があるので、まずは立ち寄ることにします。
「葛城山上駅」の近くにある「葛城天神社」には、常駐する神職の姿はなく、無人の神社となるため、少し荒れた感じがするほか「御朱印」などは頂くとができません!
管理人は、訪れる寺社仏閣では、必ず「御朱印」を頂き、現在では1000に手が届くほどで ちょっとしたコレクションとなっています。
そんな中で「葛城天神社」は「葛城山山頂」で、簡単には訪れられない場所にある神社だったので、正直楽しみにしていたこともあり「もしかして書置きの御朱印が何処かに置かれているかも?」と、なかなか諦めることができず、辺りを探して見ましたが、残念ながらありませんでした。
そういったことで、同じように「御朱印集め」をされている方は「御朱印帳」は、必要ないかと思います。
「葛城天神社」は、大変こじんまりとした境内となるのですが、石の鳥居をくぐり一歩中に入ると、左手側に2つの小さなお堂と、一番奥に1つの「拝殿」があるだけの「神仏習合」の形態が、特徴的な神社となります。
「大和葛城山」の霊峰に鎮座する「葛城天神社」に関する創建年代は、不明となるのですが、この境内は「天神の森」と称された、古代祭祈の遺跡となり、加茂氏の始祖となる「加茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)」の神跡とも伝えられることで「鴨山」とも呼ばれています。
境内の奥には「拝殿」があり、拝殿の後ろには、見えにくいですが「本殿」があるのですが、天の神の始祖「国常立命(くにのとこたちのみこと)」を、御祭神としてお祀りされています。
現在に至るまで人々の信仰を篤く受けており「国土安全・万民快楽・五穀豊穣」の、霊験あらたかな御神徳を授かることができると言います。
中央には「役行者神変大菩薩」がお祀りされているのですが「役行者」とは、別名となり、本名の名は「小角(おづぬ)」と言い、姓は「役公(えのきみ)」と言うのですが、634年に「大和葛城山」の麓に位置する、御所市茅原の里で生まれました。
幼少より天性聡敏を才にして、仏道を志しその極意を極め、乱れた人心を救済べく十七歳で発願され、この「葛城山」の深山幽谷にこもって荒修行を重ね、諸天善神の力を得た時に修験道を開創されたと言います。
別名となる「役行者」の名は、山岳修行の「開祖」として、日本全国の霊山に残されていますが、ここ「大和葛城山」も、吉野大峰が近いと言うこともあり「葛城⇒大峰⇒岩橋」へと、修験者の通い道にされようとした伝説と共に「山岳宗教修験道発祥の霊地」として、崇敬されている地でもあります。
そんな「役行者」が、お祀りされているお堂の右隣に「大日大聖不動明王」が、お祀りされているのですが「不動明王」は「大日如来」が、この世の中の一切の「悪魔」と「煩悩」を打ち切るため「化身」しているとも言われる、尊い姿となります。
金剛石の上で、他を圧するいかめしい姿をしているのですが、心には限りない悲しみの徳と、おおらかな知恵を蔵され、悪を払い善を救い給う、慈悲の姿となります。
「葛城天神社」は、そんな「神仏習合」の形態となる、1つの社殿と2つのお堂があるだけの小さな境内ですので、5分もあれば回ることができます。
葛城山上駅の屋上にある展望台!
「葛城天神社」でお詣りを済ませると、再び遊歩道に戻り、そのまま歩き進めること100メートルの位置に「葛城山上駅」があり、駅の片隅に「展望台」へと続く階段があります。
「葛城山上駅」には「自動販売機」が置かれた「休憩スペース」があり、とりあえず一旦腰を下ろして、疲れた足を休めていたのですが、その時にちょうどロープウェイが到着し、20人ぐらいの方が出てきたのですが、降りてきた人たちの全てが、知ってか知らずか分かりませんが、すぐさま遊歩道を歩き進めて「葛城山山頂」へと向かって行きました。
「屋上・展望台」と言う看板はありますが、意外と分かりにくいのですが、何よりも屋上へと続く階段が、建物の少し奥にあることで「展望台」があることに気付かず「山頂」へと直行するのですが、まずは「屋上・展望台」で景色を望むのが、お勧めとなります。
少し隠れた階段を登り進めた先には、その名の通り屋上にある、ただの展望台となるのですが、中心に円形の木のイスが設置されているだけの展望スペースではありますが、視界を邪魔をする一切の障害物の無い、壮観な景色を望むことができます。
本日は、朝一番より雲行きが怪しく、ここに来るまでに徐々に青空が広がったと言えども、さすがに透き通るような景色とはいかないのですが、眼下には、東方面となる「大和平野」を中心に「三輪山」さらに遠く「大台ヶ原・大峰の山々」が望めるようになっています。
すぐ真下には、長く続くケーブルが伸びており、その先に小さく「葛城登山口駅」が見えますが、ちょうど、こちら側からもあちら側もケーブルカーが進むのですが「アッ!」と言う間に到着する「ケーブルカー」を見ていると、ここまで2時間ほど歩き続けたハイキングの苦労に、少し涙がでそうになります。
そんな景色が望める「屋上・展望台」は、見どころのひとつとなり、意外と見逃してしまう方が多いように思いますので、訪れた際はお見逃しの無いように・・・
葛城高原の山頂にある二等三角点とモニュメント!
「屋上・展望台」で景色を眺めたところで、今回の最大の目的となる「ススキ」の観賞に向かうのですが「葛城山上駅」より、約650メートルほど歩き進めた先にある「葛城高原」へと向かいます。
今回訪れたのは、11月20日の平日となるのですが、最大の目的となるのは「ススキ」の観賞ですが、あわよくば「紅葉も同時に楽しめたら・・!」と思っていたのですが、山頂付近に関しては、やはり冷え込みが強いせいか「紅葉」に関しては、少し遅かったようで、ほぼ落葉した姿となります。
遊歩道を歩き進めていると、数人の方の姿がありますが、それほど多くない来訪者に「ひょっとしてススキも見頃を過ぎているのでは・・」と、少し気持ちが焦るのも、ここに来るまでに、一度も「ススキ」を目にしていないことが、妙に気がかりになってきます。
程なくすると「白樺食堂」が左手側に見えてきますが、手前にはそこそこ大きな「藤棚」もあることから、4月下旬~5月上旬にもなると、綺麗に垂れ下がる「藤」の花房を、観賞できるのではないかと思います。
先ほども言いましたが、今回は「火曜日」と言うことで「白樺食堂」の入口には「定休日」と書かれているのですが「白樺食堂」は基本的には「土日祝のみの営業」で、平日は全て休みとのことですが、繁忙期には平日の営業もあると言いますが、はっきりとした情報が無いので、基本的に「平日は休み!」と考えてお出かけください。
営業している時には、朝の11時00分~夕方の16時00分までとなるそうです。
店内を少し覗いてみましたが、広くゆったりとしており、登山で疲れた身体を休めるのには最適の空間となるのですが、店の奥に「展望テラス」があるのが見えるのですが、この「展望テラス」に関しては「定休日」でも、建物の奥から入れるようになっています。
木々の緑に囲まれた「展望テラス」には、木の椅子が所狭しと並べられており、ゆっくりと腰を掛けて景色を望めますが、目を閉じると爽やかな風に乗って、小鳥のさえずりも聞こえてきます。
さて「白樺食堂」まで来れば「葛城山山頂」は目の前となり、右手側に長く伸びる階段を登り始めます。
階段を登り始めると、すぐに両サイドに「ススキ」の穂が立ち並び、緩やかな斜面へと広がりを魅せます。
そんな「ススキ」の穂を眺めながら、階段を登り進めて行くと「葛城山山頂」に到着となります。
広々とした「葛城山山頂」の右手側、すなわち北にあたる一角に「二等三角点」と「葛城山山頂」を象徴する「モニュメント」さらに、東の方角に広がりを魅せる「大和路の展望図」が刻まれた展望スペースがあります。
「葛城山山頂」の「モニュメント」は、特徴的な形となるのですが、長さの異なる丸太を横並びに配置し、まるで山の斜面に見立てているかのような作りなのですが、ここまで必死に歩いてきただけに、目の前に立つと達成感で胸がいっぱいになります。
そんな「モニュメント」の横に「二等三角点」が設置されているのですが「葛城山山頂」は、非常に展望に優れた場所になるのですが「三角点」は、一般的に眺望の利く場所に設置され、三角測量に用いる際に「経度・緯度・標高」の基準になる点のことです。
ちょっと怖い話ですが「三角点」の「柱石」の破壊などで、機能を損ねる行為をした人は、測量法の規定により「2年以下の懲役又は100万円以下の罰金!」に処せられると言う、かなり厳しい罰が待っているので、くれぐれもふざけて蹴ったり乗ったりしないように・・・!
とは言っても「大和葛城山」の「二等三角点」は、ほぼ地面に埋め込まれ、数センチしか出ていませんので、破壊すること自体が難しいですけどね!
と、言ったところで「大和路の展望図」が刻まれた展望スペースより景色を望むのですが、正面にあたる東方面には「大和平野」を中心に「三輪山」さらに遠く「大台ヶ原・大峰の山々」が望めるのですが、西方面に振り返れば「大阪平野」をはじめ「六甲山系」や「北摂の山々」さらには、大阪湾や遠く淡路島を望むことができ、南には「金剛山」や「奥吉野」北には「生駒山系」など、360度の大パノラマの景色を望むことができます。
先ほども少し話しましたが、南側には、標高1125メートルを誇る「金剛山」があるのですが、山頂は「奈良県」に位置するため、大阪府の最高峰とはならないのですが、大阪府の「最高地点」に関しては「金剛山」の1056メートル地点となります。
さて、この「葛城山山頂」に設置されている「二等三角点」は、大阪府に位置するため「葛城山」は、大阪府の最高峰となるのですが「二等三角点」より東に2~3歩移動すると「奈良県」になります。
また「モニュメント」があるポイントは「大阪府側」で「大和路の展望図」が設置されているポイントは「奈良県側」と、なんともややこしい感じになりますが、東方面の景色となる「大和路の展望図」のみが刻まれていると言うのも「奈良県側」の位置にあるからではないかと考えるのですが、真相の程はハッキリと分からず、管理人の見解となりますので・・・「?」です。
葛城山山頂に広がりを魅せるススキの大草原!
山頂となる「葛城高原」は「ススキの名所」として、広く知られたスポットとなりますが「大阪府屈指?・奈良県屈指?」のどちらが正しいのか少し分かりにくいのですが「モニュメント」などがある北部分には、意外にも「ススキの大草原」と呼ばれるほどの景色が広がっておらず、正直なところ「この程度か?」と思う程度の「ススキ」しかありません!
しかし、南側に目を向けると「ススキ」の穂が群生しているようにも見えるので、そちらの散策へと移ります。
南側へは、少しだけ登り勾配があり、登りきったその先の状況が見えなかったのですが、登りきったその先には、まさに「ススキの大草原」と言うにふさわしい景色が、目の前に広がりを魅せます。
時に強く風が吹き付けると、咲き乱れる「ススキ」の穂が、風に合わせて前後左右に波打つ景色は、日本有数の「ススキの大群生地」である「葛城高原」ならではの景色となります。
かつらぎ高原ロッジ前の天空のハッピーベルで縁結び!
さらに歩き進めて行くと「かつらぎ高原ロッジ」があり、その手前の右手側に、見どころのひとつ「天空のハッピーベル」と称される鐘が設置されています。
「天空のハッピーベル」は、金剛山を眺められる絶景スポットに設置されているのですが、恋人との絆が固く結ばれるように「南京錠」で、二人のハートをロックする、縁結びのパワースポットとなります。
「天空のハッピーベル」は、その名の通り、標高959.2メートルを誇る天空にほど近い「大和葛城山」の山頂に設置されているのですが、とりあえず鐘を撞いてみると、その音は透き通るような空気に乗せて、乾いた音色で何処までも響き渡っていきます。
「天空のハッピーベル」の両サイドには、数多くの真っ赤な「ハート型の南京錠」が掛けられているのですが、すぐそばにある「かつらぎ高原ロッジ」で販売しています。
訪れた記念に、二人の変わらぬ想いに鍵をかけてみてはどうでしょうか
天空で響く軽やかなベルの音が、二人を包み込み「幸運」をもたらすことでしょう!
かつらぎ高原ロッジ前の見どころ「頑張り松」
「天空のハッピーベル」を鳴らしたら、そのまま「かつらぎ高原ロッジ」の入口に向かって歩いて行くのですが、左手側にはもうひとつの見どころとなる「頑張り松」があります。
「かつらぎ高原ロッジ」の左手側には、何本かの「桜の木」があるのですが、そんな中に「桜の木」の根元より、40cm~50cmほどの高さの位置に「松」が、宿借りして自生しています。
大自然が作り出す不思議な光景に、ほっこりと心温まる瞬間となるのですが、共に元気に育ってくれることを願いたいと思います。
そんな可愛い「宿借りする松」がありますので、是非お見逃しの無いように・・・
その奥に「かつらぎ高原ロッジ」があるのですが、鉄筋3階建の「宿泊施設」で、17室の客室があるほか、日帰りの入浴をはじめ、お食事のみの利用も可能となります。
お弁当を片手に「ススキの大草原」の中で「ススキ」をおかずとして、お食事するのも良いかと思いますが、高原から吹き付ける冷ややかな風に当たりながら散策していると、体も芯から冷え切りますので、暖かいお食事は、冷えて疲れた体を温めるにはちょうど良いかと思いますので、帰りがけに立ち寄るのも、良いのではないかと思います。
斜面に点在する展望舞台
最後になりますが「頑張り松」の前に下りの階段があり、その先にちょっとした広場があるのが見えるのですが、見る限りでは「ススキ」の気配も薄い感じで、ひと気も全く無いので「行くか?行かないか?」と悩みましたが「とりあえず行ってみるか!」と言うレベルで広場を越えて歩き進めて行くと、その奥に絶景を望める場所がありました。
「葛城高原」の最南端に位置するこの場所は、なだらかな山の斜面が広がりを魅せており、広く景色を見渡せる場所となるのですが、そんななだらかな斜面には「ススキの大草原」が広がりを魅せ、いくつもの「展望舞台」が設置されています。
山頂から少し離れた目立たない場所となるため、気付く方がほとんどないのではないかと思われるこの場所は、間違いなく一番景観の優れた場所となるのですが「葛城山上駅」で手に入れた「散策マップ」にも書かれていないので、誰一人としていません!
すぐ横が「つつじ園」となるので「つつじのシーズン」には、恐らく気付く方も多くいるのではないかと思われますが「ススキ・紅葉」のシーズンに「つつじ園」に行くことは無いので、気付く方も少ないのではないかと思われます。
「ススキ・紅葉」のシーズンに訪れた際は、最高のロケーションとなりますので「展望舞台」でお弁当を広げて食べるのも良いかと思います。
今回は、本来の「ススキの見頃」を少し越えていたこともあり、絶景を望めるか少し心配していましたが、全体的に見ても、恐らく「一番の見頃」を迎えた「黄金色」の穂に姿を変えた「ススキの大草原」であったと思います。
背丈のある「ススキ」は、見た目からも貧相な感じに見えるのですが、季節が進むにつれて穂がうなだれて、さらに落ちぶれた見栄えになると「枯れススキ」などと呼ばれるのですが、そんな姿になったとしても、太陽の光をはじめ「朝日」や「夕日」の光が降り注ぐ時間帯には、その貧相な姿が「絶景」へと変わる、不思議な魅力のある植物だといつも思います。
本日は、訪れた時より雲が厚く、正直「残念!」と思っていましたが、ここに来て少し雲に切れ間ができ、太陽の光が「ススキ」の穂を輝かせ、納得のできる景色を眺めることができたと思います。
基本的には、秋に向かう10月上旬から11月の上旬にかけての、約1か月間ほどのあいだが「ススキの見頃」となりますので、是非一度訪れて、ただただ茫然と見とれてしまうほどの圧倒的な景色を、ご自身の目でご堪能下さい!
大和葛城山・葛城山ロープーウェイのアクセス及び駐車場情報!
【基本情報】
*基本情報は、できる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。
「大和葛城山」葛城山ロープーウェイ
- 住所:〒639-2312奈良県御所市櫛羅2503-1
- 電話:0745-62-4341(葛城山ロープウェイ)
- 時間:(始発)朝9時10分~(最終)夕方17時00分
尚、大和葛城山の散策は自由ですが登山道に夜間照明はありませんが山頂には一部あります。 - 定休日:無休ですが定期点検のため運休する場合があります。
- 入山料:無料
- 運賃:大人(往復1500円・片道950円)・小児(往復750円・片道480円)・手回り品(290円)
*乗車時間は約6分で運転間隔は15分から50分です。 - 駐車場:無し(周辺にある「有料駐車場」を利用)
- アクセス【公共交通機関】「JR和歌山線」の「御所駅」もしくは「近鉄御所線」の「御所駅」から徒歩もしくはタクシー3.3km(約45分)
「JR和歌山線」の「御所駅」もしくは「近鉄御所線」の「御所駅」から「駅前バスターミナル」に移動し「奈良交通バス(80・88系統)近鉄御所駅~葛城ロープウェイ前」に乗車(約15分)して終点となる「葛城ロープウェイ前」のバス停留所で下車してすぐ
【お車】「大阪方面」からは「南阪奈道路」の「葛城IC」を降りたら1つ目の信号となる「太田南」の交差点を右折して「県道30号線」に入りしばらく走り進めた先にある「櫛羅」の交差点を右折して「県道203号線」に入ったらあとは道なりに走り進めた突き当りの手前に「有料駐車場」があります5.9km(約12分)
「西名阪自動車道」の「柏原IC」を降りてすぐにある「柏原IC前」の信号を左折して「国道165号線」に入り「大和高田バイパス」さらには「県道30号線」を経由しながらしばらく走り進めて行った先にある「櫛羅」の交差点を右折して「県道203号線」に入ったらあとは道なりに走り進めた突き当りの手前に「有料駐車場」があります15.1km(約25分)
「伊賀・亀山方面」からは「名阪国道」から「西名阪自動車道」を経由し「郡山下ツ道JCT」から「京奈和自動車(無料区間)」に入り「御所南」を降りてすぐの突き当りの信号を右折して「国道309号線」に入りしばらく走り進めた先の「名柄」の交差点を右折して「県道30号線」に入り少し走り進めた先にある「櫛羅」の交差点を左折して「県道203号線」に入ったらあとは道なりに走り進めた突き当りの手前に「有料駐車場」がありますが「郡山下ツ道JCT」からは27.3km(約30分)
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
「葛城高原」は「大阪府屈指?奈良県屈指?」の「ススキの大群生地」となり、夏の終わりから秋にかけて、高原一面に「ススキ」の穂が波打つ壮観な景色となります。
優れた景観が随所にある山頂付近には「見どころ」も、随所に点在していて、1日を通して楽しめるスポットとなります。
是非一度訪れて、癒しの空間に身を置いて、ただただ茫然と見とれてしまうほどの圧倒的な景色を、ご自身の目でご堪能下さい!
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