今回紹介するのは、和歌山県海草郡紀美野町に位置する「生石高原(おいしこうげん)」でハイキングしながら「ススキ」と「景色」の観賞です。
「生石高原」は、和歌山県の北部にあたる高野山から、海南市の方面に向けて延びる、長峰山脈の一角をなしている高原となるのですが、標高870mの生石ヶ峰の海草郡紀美野町中田と、有田郡有田川町生石にまたがる高原です。
「生石高原」は、春の新緑をはじめとして、四季おりおりの草花に彩られるのですが、特に秋の「ススキ」に関しては、大草原となる山頂付近を、見渡す限りの銀世界が一面に広がる名所となり、関西一円のみならず、遠方からも多くの方が訪れます。
また、山頂からの展望が素晴らしく、360度の大パノラマの景色が眼下に広がりを魅せることで、和歌山県内でも有数の行楽地となっています。
そんなことから、ハイキングやキャンプなどを楽しむための、絶好のレクリェーション地として人気が高く、さまざまなハイキングコースがあることでも有名です。
今回は、山頂に位置する「生石高原」をハイキングしながら「ススキの大草原」と「360度の大パノラマの景色」を観賞したいと思います。
準備が整いましたら「生石高原」の、散策スタートです!
生石高原【ハイキング】ススキの大草原と山頂から望む絶景
今回は、和歌山県海草郡紀美野町に位置する「生石高原」にてハイキングをしながら「ススキ」と「景色」を同時に楽しむため、朝一番で和歌山県へと車を走らせます。
暑い夏が終わって秋になると、紅葉や黄葉が色づき始め、日本の各地で「紅葉見物」や「紅葉狩り」に出かける行楽が、勢いを増していきます。
多くの方に知られていませんが、時を同じくして「ススキ」も、見ごろを向かえていきます。
やはり一般的な秋の行楽となると、色鮮やかな「紅葉見物」に行かれる方が多いと言うのが現状ですが、見ごろを迎えた「ススキ」は、紅葉に負けず劣らずの「銀世界」の景色を魅せてくれます。
以前にも、関西屈指の「ススキの名所」として有名な「岩湧山」や「大和葛城山」をはじめ、兵庫県にある「砥峰高原」や、奈良県にある「曽爾高原」にも「ススキ」の観賞に出かけたことがあります。
ススキに関する記事は後ほどコチラをご覧下さい!
曽爾高原~黄金色に輝くススキの草原【アクセス・駐車場】
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岩湧山~四季彩館よりススキのハイキング【アクセス・駐車場】
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今回紹介するのは、奈良県御所市櫛羅に位置し、大阪府の最高峰となる「大和葛城山」の山頂の「葛城高原」に広がりを魅せる「ススキの大草原」です。 奈良県の御所市と、大阪府の南河内郡千早赤阪村との府県境に位置する「大和葛城山」は「金剛生駒紀泉国定公園」の一角に位置し、大阪府を代表する名山のひとつとなります。 ...
砥峰高原~ススキの大草原のハイキング【アクセス・駐車場】
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いずれの名所も「ススキの大群生地」となり、まさに「絶景!」と言える景色でお出迎えしてくれたのですが、今もなお、記憶に深く残る景色となります。
まず初めに「生石高原」の紹介を進めるにあたり、簡単に「アクセス」と「駐車場」に関する紹介をしておきます。
生石高原へのアクセスはマイカーで・・!
「生石高原」を訪れるにあたっては、基本的には「マイカー」の利用が不可欠となります。
「公共交通機関」を利用しても、行けなと言うことは無いのですが、非常に困難なアクセスとなります。
まず「曜日」によって、大きくアクセス方法が変わることになります。
「土曜日・日曜日・祝日」に関しては「JR紀勢本線」の「海南駅」から、通称でみかんバスと呼ばれている「有田鉄道バス(花園村行き)」に乗車するのですが、1日で2往復しか運行されていません!
「中田」のバス停留所で下車することになり、あとは徒歩で山頂に向かうのですが、2.5kmほどあるため、約45分は必要になります。
続いて「平日」に関しては「JR紀勢本線」の「海南駅」から、大十バスが運行する「オレンジバス(登山口行き)」に乗車するのですが、終点の「登山口」で下車したあとは、同じように徒歩で山頂まで向かうのですが、12kmと言うとてつもない距離を、歩き進める必要があるため、約3時間は必要となります。
もちろん、ハイキングを目的としている方でしたら、それで良いのかも知れませんが「ススキの観賞」や「山頂からの展望」のみを楽しむだけですと、3時間も歩くことはできません!
これまでは「生石高原駐車場」までの道幅が狭かったために「大型観光バス」などが、通行できなかったと言うのですが、有田川町(旧清水町経由)で運行可能になったと言われています。
詳しく記された情報が無いため、ここでは紹介できませんが、詳しく知りたい方は「有田川町商工観光課」に、お電話にてお聞きください!電話:0737-52-2111です。
と、言った問題があるため「生石高原」へのアクセスは「マイカー」が、お勧めと言うことになります。
「マイカー」を利用して向かうの場合は「阪和自動車道」の「海南」もしくは「海南東IC」を降りることになります。
いずれからも「国道370号線(高野西街道)」を走り進めて行くのですが「小川橋南詰」の交差点を右折します。
あとは「県道180号線」及び「県道184号線」を経由して行くことになりますが、道のりは20kmぐらいですので、約50分あれば行くことはできるのですが、最後の7kmほどは山道で、最後まで急勾配の登りが続くほか、道幅の狭い箇所が多く、鋭いカーブも随所にある難所となります。
時間帯によっては「生石高原」から降りてくる車が多くあるため、慎重に走り進めて行かなければいけないので、気疲れする道のりとなります。
今回管理人は、朝の8時過ぎぐらいに、この山道を「生石高原」に向かって走りましたが、降りてくる車は1台も無く、後ろから迫る車も無かったので、気楽に走ることができました。
運転に自信のない方は、早い目の到着を心掛けることで、スムーズに走り抜けることができます。
生石高原の無料の駐車場は3ヶ所あります!
「生石高原」に到着すると、まず最初にあるのが「第1駐車場」となるのですが、少しだけ驚く光景が広がっていました。
駐車場には、先客者の車が1台も無く、ただただ広々とした駐車スペースが、目の前に広がっています。
朝一番の8時30分と言えども「ススキ最盛期」を向かえる11月12日となれば、先客者が数台ぐらいはいてもおかしくはないところですが、誰一人いません!
「第1駐車場」より上を見上げると「ススキ」は、1番の見ごろを迎える「銀色」から「黄金色」に変りつつあり、最高のタイミングとなるのですが、誰一人いないのは、どう考えてもおかしいです?
実は「人気の名所ではない?」と、少し不安になりながら、少し先にある「第2駐車場」にも向かうのですが、こちらは固く柵が閉ざされています。
もちろん先客の姿は無いのですが、さらに「第2駐車場」より少し進んだところにある「有田川町駐車場」にも移動しましたが、言うまでも無く、1台も車が止まっていません!
いずれの駐車場からも「ススキの大草原」は見えており、車を止めてすぐに大草原に入っていけるように、散策路が設けられています。
とりあえずは「第1駐車場」に駐車し、身支度を整えていると、9時00分を過ぎたくらいから、ポロポロと車が入ってき始めると、あっという間に「第1駐車場」は満車になります。
訪れた時の静寂に包まれた駐車場の姿は無く「大人気のススキの名所」と言うことが、見て分かる姿に変わっています。
ある時間帯を境として、次から次へと車が登ってきますので、訪れる予定を立てるなら、やはり早い時間帯がお勧めとなります。
はっきりとした数は分かり兼ねますが「第1駐車場・第2駐車場・有田川町駐車場」を合わせると、約200台ぐらいの駐車は可能と思いますので、午前中に訪れれば、何とか駐車できるのではないかと思います。
お昼から夕方にかけては「夕景」を目当てとした方が、さらに多く訪れてきますので・・・
想像を遥かに超えるススキの大草原!
朝の9時30分頃より、山頂に向けてのハイキングを開始しますが、ひとつだけ注意点があります。
「ハイキング」と言う目的もあり、少し歩くことを考えて薄着で歩き始めたのですが、標高870mある「生石ヶ峰」の、ほぼ山頂付近となるため、冷たい風が強く吹き付けています。
一旦車に戻って「防寒着を取りに戻る!」と言う状態でしたので、時期にもよりますが「防寒着」などは、用意しておくことをお勧めします。
さて、仕切り直して歩き始めますが、両サイドに「ススキ」が生い茂る階段を登り進めて行くと「山の家おいし」があります。
「山の家おいし」には、暖炉が置かれているため、暖かい空間でのお食事や、おみやげ選びを楽しめるほか、ちょっとした「展望スペース」などもあり、休憩がてらに立ち寄るには最適な場所となります。
展望スペースから望む景色は、北から西方向にある海南市をはじめとした、四国方面の景色を楽しむことができます。
少しもやが掛かっていますが「明石海峡大橋」まで見ることができました。
さらに「山の家おいし」の前にも、休憩所となる「展望スペース」があります。
こちらからも「山の家おいし」と、同じ方向の景色が楽しめますので、まずはゆっくりと景色を楽しんでから「ススキの大草原」へと繰り出してください。
「生石高原」は「ススキの名所」である前に、随所で360度の大パノラマの景色を観賞できるのが、特徴となる名所でもあります。
生石高原の見どころ「西の丘・笠石・火上げ岩・展望台」
「生石高原」の「ススキ」と「景色」を楽しみながら、ハイキングを進めるにあたり、広い山頂の大草原を、やみくもに歩いても疲れるだけですので、まずは見どころを押さえてから、スムーズに歩き進めるのが良いかと思いますので、簡単に紹介していきます。
「山の家おいし」をスタート地点として、大草原に出たところで「生石高原」のシンボルとも言える「笠石」が、一目見てわかりますが、とりあえずは右手側すなわち「西方向」にある「①西の丘」に向かいます。
小高い丘に向かって歩き進めて行くのですが、両側に「ススキ大草原」を従えた散策路は、大変に見ごたえのある景色となります。
風が強く吹き付けると「ススキの穂」が、大きく左右になびく姿は、まさに絶景と言えます。
散策路までせり出している「ススキ」を交わしながら歩き進めて行くと、ちょっとした「展望スペース」があり、パノラマ状に広がる、180度の景色を楽しむことができます。
眼下いっぱいに広がる山の斜面には「ススキの穂」が密に生い茂ることで「銀世界」へと姿を変えています。
今回は、夕方まで滞在して、この場所で「夕景」を楽しんだのですが、日没を向かえる前の「西の丘」の周辺には、たくさんの方が集まって「黄金色のじゅうたん」の観賞をしていました。
残念なことに、この日は雲がかなり厚く、夕日の光が弱くて「黄金色のじゅうたん」となる絶景を、見ることが叶いませんでしたが、これ程の「ススキの大草原」になると、超絶景になることは間違いありませんので、訪れたからには「夕景」まで、滞在することをお勧めしておきます。
と、言う「①西の丘」となり、次の見どころは「②笠石」となりますが、先ほども少し話しましたが「ススキの大草原」に入ると同時に目に入る「大岩」です。
「西の丘」の観賞が終わり「笠石」に向かっている間にも、常に目に入るほどの存在感です。
山頂付近にあるこの「笠石」は「ススキの大草原」に足を踏み入れて、最初に目にすると言うこともあり「生石高原」のシンボルになっています。
「笠石」は、高さが7メートルあり、周囲は75メートルもある大岩となります。
「笠石」と言う名前の由来は「弘法大師」が高野山を開く時、新たな聖地を求め歩いていた折に、生石山に登った際に、今の高野山の地を見つけて「これこそ自分が求めた聖地である!」と大喜びして、嬉しさのあまり自分が被っていた旅笠を、この地に忘れて帰ったと言います。
その「忘れた旅笠が大岩になった!」と言われ「笠石」と、呼ばれるようになったと言います。
そんな、シンボル的存在となる「①笠石」を観賞したら、続いては、南側の斜面に向けて歩き進めて行くと、見どころのひとつとなる「③火上げ岩」が見えてきます。
「笠石」の南側にある、山の斜面より少しせり出した巨石「火上げ岩」では、火を焚いて「雨乞い」をしたと言われています。
「火上げ岩」は、フォトスポットとしても、かなりの人気がありようで「生石高原」に入ってきた方が、次から次へと「火上げ岩」の上にて、記念撮影をしていきます。
「火上げ岩」の上に登ると、その先は、断崖絶壁のように感じるのですが、下を覗き込むと「ススキの草原」が広がる形となり、壮大な山並みを背景として、良い写真が撮れます。
これより先は、標高870mある、生石ヶ峰の山頂に向けてのハイキングとなりますが、帰りにもう一度、この場所を通った際には【珍来訪者】が「火上げ岩」にて撮影中でした。
旗印の「ロトの紋章」から見て、恐らく「ドラゴンクエスト」の御一行と思われますが、勇者をはじめとして、さまざまな衣裳を身にまとった、クオリティーの高いコスプレの一行で「火上げ岩」にて撮影する姿を、たくさんの方が見物していました。
最初に見た瞬間は、男性と女性のグループだと思っていたのですが、よ~く見るとすべて女性となり、かなりのなりきりぶりでした。
と、言うように「火上げ岩」のあたりの景観は、大変優れているため、そう言った方達のあいだでも、ひょっとすれば「聖地」のようなスポットに、なっているのかもしれません!
さて、話を戻しまして「③火上げ岩」の後に向かうのは、標高870mの生石ヶ峰の山頂となるのですが、3本の散策路があり「東の丘遊歩道」を歩き進めれば、平坦な道のりを最短で山頂に行けますが、真ん中の「東の丘尾根道」を行けば「④展望台」があるので、そちらを通って行くことにします。
「東の丘尾根道」にある「展望台」は、それほど大きなものでは無いので、登ったからと言って、景色が大きく変わることは無いのですが「展望台から景色を眺めてる~!」って気分にはなれます。
「東の丘尾根道」の散策路は、少しだけ登り坂となりますが、立ち寄って景色を眺めてください!
さて「展望台」からの景色を眺めたら、登りの「東の丘尾根道」を、さらに歩き進めて行くのですが、突き当りに「⑤高野望み」と称されている、小さな展望スペースがあります。
「高野望み」と称されるこの場所からは、東方面にあたる「高野山・大峯方面」の景色を眺められることから、名前が付けられたのではないかと推測されます。
登ったと思ったら下る「東の丘尾根道」となりますが、ここまでは、過酷なハイキングではなく、ススキや景色に見とれているうちに、歩ける程度の道のりです。
次の分岐点は「⑥四叉路」となり、下り坂を歩き進めて行きます。
この辺りも、かなりの「ススキの大草原」となるため、左右に生い茂る「ススキの穂」が、まるで壁のように迫ってきます。
そんな「絶景!」とも言える景色が随所にあり、フォトスポットが目白押しとなるため、ハイキングを始めてから、すでに1時間30分を過ぎるのですが、それほどの距離は歩いてはいません!
普通に歩き進めるだけでしたら、1時間もあれば、山頂まで行って戻ってこられる距離しかないのですが・・・
下り坂の先には「⑥四叉路」があり、見どころのひとつとなる「生石神社」に向けて、平坦に歩き進められる「まき道」もありますが、まずは「山頂」に向けて、歩き進めることにします。
生石高原の見どころ「生石ヶ峰山頂・硯水・生石神社・見晴岩」
四叉路を過ぎると、標高870mの生石ヶ峰の山頂に向けて、ラストスパートの登り坂が続きます。
「生石高原」は、海草郡紀美野町中田と、有田郡有田川町生石にまたがる高原となりますが、春の新緑をはじめ、四季おりおりの草花に彩られます。
今回訪れた、秋の「ススキ」に関しては、大草原となる山頂付近を、見渡す限りの銀世界が一面に広がりを魅せる、大人気の名所となるため、関西一円のみならず、遠方からも多くの方が訪れます。
基本的なハイキングでの、最終目的地となる生石ヶ峰の山頂に続く最後の登りは、なかなかに力のいる階段が続きます。
歩き進めて行くと、少し広いスペースがありますが、ここは中間地点となる「⑦小峰」となり、省スペースの展望スペースがあるだけですので、深呼吸をして息を整えると、もうひと踏ん張りで、山頂へと歩き進めて行きます。
生石ヶ峰の「⑧山頂」では、疲れた足を癒すため、たくさんの方が座り込んでいます。
生石ヶ峰の山頂は、それほど広いスペースではないのですが、腰を掛けられる岩があるのと、もうひとつの見どころとなる「三角点」と刻まれた柱石が埋められています。
「三角点」は、一般的に眺望の利く場所に設置されているのですが、三角測量に用いる際に「経度・緯度・標高」の基準になる点のことです。
ちょっと怖い話ですが「三角点」の柱石の破壊などで、機能を損ねる行為をした人は、測量法の規定により「2年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられる」と言う、かなり厳しい罰が待っていますので、くれぐれも、ふざけて蹴ったり乗ったりしないように・・・!
と、言うような山頂ですが、眼下には「360度の大パノラマ」の景色が広がりを魅せるのですが、眺望が非常に良いこともあり、和歌山県内でも、有数の行楽地となっています。
「生石高原」での、基本的なハイキングとしては、ここまで来て引き返す方がほとんどですので、これ以上先の紹介は必要ありません!
しかし「生石高原」の紹介をするにあたり、見どころとなる「⑨硯水」から「⑪生石神社」に向けても歩いてみましたので、ご興味のある方は、もう少しだけお付き合い下さい!
生石高原の見どころ?「硯水・生石神社・見晴岩」
これより先のハイキングに関しては、最初に言っておきますが「お勧めはしません!」
と、言うか、行く必要自体が?となります。
「⑪生石神社」に関しては、見どころとなるため行っても良いのですが、歩き始めたのは、南側に降りて行く形となる「ササユリの道」を歩き進めて「⑨硯水」に向かう散策路です。
山頂より散策路は伸びており、歩き始めは、先程までと同じような道となりますが、降りて行くにつれて、少しづつ足元が悪くなってきます。
約200メートルほど降りた辺りに「⑨硯水」と呼ばれる湿原があり、その湿原を取り囲むように。木の橋が架けられているのですが「進入禁止!」のロープが張られています。
それ以前に「ススキ」が、ボウボウに生い茂っていて、進む気にもならない状態です!
恐らくは、春や初夏などに訪れれば、湿原に花開く、四季おりおりの珍しい草花に彩られるのでしょうが、時期が悪いためか?年中こんな状態なのか?は、不明な場所となります!
「硯水」と呼ばれる、清らかな湧き水が湧く湿原となり「弘法大師がすずり水に使った!」と、言われているのですが、湧き水が湧くどころか、干上がった状態です。
残念な状態となるので、次の見どころへと進むのですが、ここより先は「南斜面遊歩道」を、降りて行くのですが・・・!
下りの道は、これより約300メートルほど続くのですが、歩き始めてすぐに「これはアカン!」と言うよな獣道へと変わり、草木がボウボウに生い茂る中で、かすかに道だと分かる程度の道を歩き進めて行きます。
引き返すことも考えたのですが「この先はどうなっているのか?」と言う、どうでも良い興味が沸き、もう先に進むしか無い状況の中で「怖い~!気持ち悪い~!」と叫びながら前を歩く、我が姫君の背中を見ながら歩き進めて行きます。
山頂から約500メートル近く下り続けたことで、かなり低い位置まできてしまったのですが、当然ですが、最終的にはもう一度登ることになります。
これ程苦労して降りてきた見どころは、ただの広場となる「⑩テント場跡階段下」と言う場所で「なんのこと?」と疑問しか残らない、意味不明な場所です!
さて、次の目的地となるのは「生石神社(しょうせきじんじゃ)」となるのですが、我が姫君の心は既に折れており、その先に待つ道は、先程の道のりが、可愛く思えるほどの道?です!
足元には、かろうじて階段が見えていることで、前進するしかないのですが、身長以上の草むらに飛び込んでいく形となる点は、降りてきたことに対して後悔しかないです!
我が姫君の「ホンマに行くん!」と言う言葉に対し「行かな帰られへんし!」と、一触即発の空気が漂うなか、意を決して草むらに飛び込んで歩き進めて行きます。
すぐに広場に出たと思って「ホッ!」とする間もなく、第2ラウンドの獣道が、容赦なく行く手に立ちはだかります。
「しょうせき分かれ」の分岐点まで来ると、少しはマシな道になりますが、ここまで登ってきたばかりなのに「生石神社」までは、またしても降りて行く形となります。
そんなこんなで「⑪生石神社」に着いた時には、足腰がガタガタになります。
「生石高原(おいしこうげん)」と言うのに対して「生石神社(しょうせきじんじゃ)」と言われる理由は分かりませんが、永祚(えいそ)元年(989年)に、この地に一夜にして、高さ十六丈(約48メートル)の「立岩が出現した!」と言い「生石大明神」と、崇拝されました。
同年に社殿が造営されたと伝わる、歴史の古い「生石神社」となるのですが、御祭神は「大穴牟遅命(おおあなむぢのみこと)」すなわち「大国主(おおくにぬし)」となります。
社殿の後ろにそそり立つ巨石は、見ごたえ十分となりますので、訪れて見ておくのも良いかと思います!
と、言うことで「生石高原」の散策が、すべて終了となります。
「山の家おいし」に戻る前に、最後の見どころとなる「⑫見晴岩」に立ち寄って、景色を眺めてから戻ることにします。
眺めに関しては、十分すぎるほど随所で見れるので、すでにお腹一杯となります。
そうしたことから、夏の終わりから秋にかけての「ススキのシーズン」で無くても、1年中どの季節に訪れても、超絶景の景色だけは楽しめますので、是非一度訪れて、ご自身の目で「生石高原」からの景色を、ご堪能下さい!
尚「生石高原」に向けてのハイキングコースは、様々あることで大変人気が高く、多くの方がチャレンジしていますので、そちらのほうもお楽しみください!
生石高原のアクセス及び駐車場情報!
【基本情報】
*基本情報は、できる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。
「生石高原」
- 住所:〒640-1114和歌山県海草郡紀美野町中田899-29
- 電話:073-752-2111(有田川町商工観光課)・073-489-3586(山の家おいし)
- 時間:高原は散策自由
*山の家おいしは朝の9時00分~夕方の16時30分まで - 定休日:高原は年中無休
*山の家おいしは不定休です。 - 入園料:無料
- 駐車場:無料「第1駐車場・第2駐車場・有田川町駐車場:合わせて約200台」
- アクセス:【公共交通機関】「JR紀勢本線」の「海南駅」から「有田鉄道バス(花園村行き)」(通称:みかんバス)に乗車して(土曜日・日曜日・祝日のみ2往復運行)「中田」のバス停留所で下車してから徒歩で山頂まで2.5km(約45分)
「JR紀勢本線」の「海南駅」から大十バスが運行する「オレンジバス(登山口行き)」に乗車して(平日のみ運行)終点の「登山口」で下車してから徒歩で山頂まで12km(約3時間)
【お車】「阪和自動車道」の「海南・海南東IC」を降りてから「国道370号線(高野西街道)」を走り「小川橋南詰」の交差点を右折して「県道180号線」および「県道184号線」を経由して20km(約50分)
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
「生石高原」は「ススキの名所」として大変人気があり、ハイキングコースも充実していますので、是非一度、ご自身で計画したハイキングコースを、さまざまな形で歩いてみてください。
また、訪れる時期によって、さまざまな草花や景色を楽しむことができますので、訪れるたびに違う、思い出に残る景色をご堪能ください!
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