今回紹介するのは、兵庫県神崎郡神河町川上に位置する「砥峰高原(とのみねこうげん)」に広がりを魅せる「ススキの大草原」の「ハイキング」です。
兵庫県下では随一、西日本でも屈指となる、約90ヘクタールの規模を誇る「ススキの大群生地」で知られる「砥峰高原」ですが、夏の終わりから秋にかけては、高原一面にススキの穂が波打つ壮観な景色となります。
標高800~900メートルに位置する「砥峰高原」は、兵庫県北播磨の山岳高原地帯「雪彦峰山県立自然公園」の一部となります。
「雪彦峰山県立自然公園」は、兵庫県のほぼ中央で、播磨北部に位置する「神河町・姫路市・宍粟市・朝来市」にまたがる「播磨の屋根」と呼ばれるのですが、面積10144ヘクタールで、その大半の9776ヘクタールが特別地域となり、そんな中でも特に「日本三彦山」のひとつ「雪彦山」と、今回紹介する「ススキの大草原」が広がる「砥峰高原」は、広く知られる存在となります。
波打つような緩やかな起伏が連続する「周氷河地形」の一種「化石周氷河斜面」と称される地形で、日本有数の「ススキの大群生地」であると共に「砥峰高原湿地帯」では、多くの高山植物を観ることができます。
2010年に公開された「村上春樹氏」の原作の映画『ノルウェイの森』では、主要撮影地となったのですが、それ以来2012年に放送された、NHK大河ドラマ『平清盛』をはじめ、2014年のNHK大河ドラマ『軍師・官兵衛』のロケ地にもなっています。
「砥峰高原」の「ススキの草原」の中に足を踏み入れた際に、貴重な湿原が踏み荒らされないように、1周3.1kmの遊歩道と、湿原を散策するための「木道」と呼ばれる「ボードウォーク」が整備されており、訪れた多くの方は、思い思いの場所で記念写真を撮ったり「ハイキング」を楽しんだりしています。
「砥峰高原」の「ススキの見頃」は、例年9月の下旬~11月の上旬ぐらいまでの、約1ヶ月間以上続きますので、ゆっくりと訪れるタイミングを考えることができるのも「ススキ観賞」の特徴でもあります。
以前までは「茅葺屋根材」の「茅(かや)」すなわち「ススキ」の伐採地となっていたため、環境を維持する目的で、毎年雪解けの時期に「山焼き」が行われ、それによって「ススキの大草原」が、出現することになったのですが、近年になって「茅」を伐採しなくなったと言いますが、現在も「ススキの大草原」を維持することを目的とした「山焼き」が、毎年4月に行われています。
そんな「砥峰高原」の「ススキの大草原」の「ハイキング」の紹介となります。
準備が整いましたら「砥峰高原」の「ススキの大草原」の、散策スタートです。
砥峰高原~ススキの大草原のハイキング【アクセス・駐車場】
今回は、兵庫県神崎郡神河町川上に位置する、兵庫県を代表する「ススキの名所」となり、見渡す限りの「ススキの大群生地」となる「砥峰高原」に向かうべく「マイカー」に乗り込み、アクセスを踏み込みます。
西日本での「ススキ」の見頃としては、9月下旬頃~11月上旬ぐらいまでとなりますが、本日11月16日となり、見ごろを少し越えているようにも思いますが、意外と「ススキ」を楽しめる時期は長く、11月中旬でも楽しめたことがあるので「まだ大丈夫か?」と、思いながらの訪問となります。
ススキの名所に関する記事はコチラをご覧下さい!
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兵庫県を代表する「ススキの名所」ではありますが「観光地」としての「アクセス面」で考えると、ちょっとばかり困難な点があります。
まず初めに、兵庫県のほぼ中央で、播磨北部に位置する「神河町」で「播磨の屋根」と呼ばれる「砥峰高原」への「アクセス」と「駐車場」について、簡単に紹介したいと思います。
砥峰高原へのアクセスはマイカーがお勧めです!
兵庫県のほぼ中央に位置する「砥峰高原」ですが、山岳高原地帯となる「雪彦峰山県立自然公園」の一部となるため「アクセス面」に関して「公共交通機関」を利用する場合ですと、少々問題がありますので、結論から言うと「マイカー」で行くことをお勧めします。
まず初めに「公共交通機関」を利用する場合ですが「最寄り駅」となるのが「JR播但線」の「長谷駅」となるのですが「砥峰高原」までは約10kmほどあり「バス」の路線がありませんので、徒歩で向かうことになり、相当な覚悟が必要です。
ならば「タクシー」と考えても、料金が少々高くつくうえ、肝心の「タクシー」を捕まえること自体が困難になります。
そういった点から、さらに少し離れますが「JR播但線」の「寺前駅」が「最寄り駅」となり、この駅からですと「バスの利用」が可能ではあるのですが、問題は「砥峰高原行き」と言う路線がありません!
「ススキのシーズン(9月中旬~11月上旬)」にのみ「期間限定」で「神姫グリーンバス(砥峰・峰山行き)直行バス」が用意されるのですが「事前予約が必要!」となります。
その「バス」に乗車できれば、あとは「砥峰高原」のバス停留所で下車すれば、約100メートルで「砥峰高原」へと入れます。
しかし、問題はもうひとつあり「朝9時40分発・正午発」の、1日2便しかないと言う点です。
関西電力大河内発電所PR館「エル・ビレッジおおかわち」を経由しながら「砥峰高原・峰山高原」の、両高原にのみ停車します。
復路は「午後14時00分発・15時45分発」に「峰山高原」を出発すると言う情報だけで「砥峰高原」の出発時刻は「?」となるのですが、いずれにしても「本数が少ない!」と言う点が問題です。
料金は少しお高くなり、往復で中学生以上1800円で、小学生900円となるのですが、NHK大河ドラマ『軍師・官兵衛』のロケで、出演者らが味わったと言う「神河弁当(1200円)」や、地元ホテル特製の「モンテの釜飯(900円)」を、同時に予約することができます。
尚、運行期間については、その年により「プレ冬季イベント期間(11月14日~12月22日)」が開催されれば、延長されることもありますので、詳しくお聞きになりたい場合は、お電話にてご確認ください!
- 神姫グリーンバス株式会社(粟賀営業所):0790-32-1021
もうひとつ「バス」の路線があり、こちらは予約の必要がない路線バスとなるのですが、同じく「JR播但線」の「寺前駅」から「神河町コミュニティバス(川上線)粟賀~寺前駅~川上」に乗車するのですが、終点の「川上」のバス停留所で下車します。
しかし、こちらも簡単にはいかず「砥峰高原」までは約3.5kmほどあり、それなりに勾配のある車道脇の歩道を、約1時間10分ほど歩き進める必要があります。
以上のような点から「マイカー」の利用を、お勧めしています。
続いては「マイカー」を利用して行く場合ですが「最寄りのインターチェンジ」となるのは「播但連絡有料道路」の「神崎南ランプIC」となるのですが「朝来方面・福崎方面」から共に「神崎南ランプIC」で降りるのですが、降りたらすぐにある信号のない交差点を「朝来方面」からなら右折「福崎方面」からなら左折して「県道8号線」に入ります。
少し走り進めた先にある「踏切」を渡ったら、すぐにある突き当りを右折して「県道404号線」に入り、北上するように走り進めます。
しばらく走り進めていると「砥峰高原11km・長谷ダム3km」と書かれた「案内看板」に従って、信号のない交差点を左折して「県道39号線」に入ります。
あとは道なりに走り進めていると、左手側に「砥峰高原」の「駐車場」が見えてきます。
「神崎南ランプIC」からは、約18.8kmほどですので、30分もあれば行くことができます。
最後に「駐車場」に関してですが「砥峰高原」には、基本的には「無料」となる「駐車場」が用意されています。
先程紹介した、直通バスの運行と同じく「ススキのシーズン(9月中旬~11月上旬)」にのみ「期間限定」で「有料駐車場」へと変わります。
駐車台数に関しては「100台」ほどの駐車スペースがありますが「ススキのシーズン中」は大変な賑わいとなり、渋滞すると言うことですので「ハイシーズン」に訪れる際は、朝一番に訪れることをお勧めしておきます。
尚、イベント開催時の駐車料金に関しては「普通車:1日1回500円・バイク:1日1回200円」の協力金が必要となりますが、正確に「いつから、いつまで」と言う情報が無いため、訪れてみないと分かりません!
本日は11月16日の平日ですが、上記の写真のように「無料開放中」と書かれた「案内看板」が出ており「無料」で駐車することができましたが、基本的な「ススキのシーズン」は、11月上旬となりますので、ひょっとすれば10日ぐらいまでとか、11月は「土・日・祝日のみ有料」とか、決まりがあるのか?ないのか?そのあたりははっきり分かりません!
基本的には「有料」となるので、そのつもりでお出かけいただいて「無料」なら「ラッキー!」とお考え下さい!
以上が「砥峰高原」を訪れるための「アクセス」と「駐車場」の紹介となります。
砥峰高原のススキは今まさに最盛期!
「駐車場」に車を駐車したところで、早速にも「砥峰高原」の「ススキの大草原」の散策を開始するのですが、基本的な見頃の時期は越えていますが、今まさに「最盛期」を迎えているように見えます。
「ススキ」には、桜などと同じように「開花日」と言うものがあります。
「ススキ」の穂は、花の集まりとなっているのですが「ススキ」の穂の数が、穂が出ると予想される、全体の約20%に達したときが「ススキの開花日」となります。
そして花が開ききるころには、穂がふわふわと白くなり、まずは「銀色」に輝きだすのですが、季節が進むにつれて「ススキ全体」が「黄金色」に変わっていきます。
この「銀色」から「黄金色」に変わる頃が「ススキ」として「一番の見頃!」を、迎えることになります。
特に夕方になり、夕日を浴びた「黄金色のススキ」は、まさに「黄金のじゅうたん」を敷き詰めた姿に変わり、光に包まれているような絶景を見ることができます。
と、言ったように「少し訪れるのが遅いか?」と、思いながら訪れましたが、今まさに「黄金色」に姿を変えた「ススキの大草原」となっています。
とのみね自然交流館と平家そば処・交流庵
車道を100メートルほど歩き進めると「砥峰高原」への出入口がありますが、まずは、車道沿いに整備されている「とのみね自然交流館」に立ち寄りたいと思います。
「とのみね自然交流館」は「木」をふんだんに使って建てられた、かなり立派な建物となるのですが「砥峰高原」の保全と管理の拠点として、また野外活動や自然観察を楽しむための「ベースキャンプ」として整備さたと言います。
館内の西面は、ほぼガラス張りとなるため、太陽の光で明るいうえに、ウッドならではの温かみのある造りとなり「ホッ!」と、一息付ける快適空間となります。
館内には、暖房器具の置かれた休憩所があり、映画やNHKの大河ドラマでの撮影風景が、所狭しとパネル展示で飾られています。
ちょっとしたお菓子やこだわりのコーヒーをはじめ、高原アイスなどの販売もされていますので、散策で少し疲れた際の、ひと休みの場として利用することができます。
「とのみね自然交流館」の館内より一歩外に出ると、広々とした「展望ウッドテラス」が設置されており、置かれたイスや、段々状の階段に腰かけながら、目の前に広がる「砥峰高原」を一望できます。
「とのみね自然交流館」の隣には、少し小さめの建物があるのですが、そちらは「平家そば処・交流庵」と称される「うどん・そば」が中心メニューの「お食事処」となります。
お弁当を片手に「ススキの大草原」の中で「ススキ」をおかずとして、お食事するのも良いかと思いますが、高原から吹き付ける冷ややかな風に当たりながら散策していると、体も芯から冷え切りますので、暖かい汁物は、冷えて疲れた体を温めるにはちょうど良いかと思いますので、帰りがけに立ち寄るのも、良いのではないかと思います。
「とのみね自然交流館」の営業は、朝9時00分~夕方17時00分までとなり、毎週月曜日及び年末年始は定休日となるほか、1月中旬~3月中旬頃までは、積雪のため休業となります。
また「平家そば処・交流庵」の営業は、朝11時00分~夕方16時00分までとなり「とのみね自然交流館」と同じく、毎週月曜日及び年末年始が定休日で、1月中旬~3月中旬頃までは、積雪のため休業となります。
撮影場所を辿りながらススキの大草原をハイキング!
さて「とのみね自然交流館」の散策が終了したところで、早速にも「砥峰高原」の「ススキの大草原」に入って行きたいのですが、広大な「ススキの大草原」ですので、やみくもに歩き回っても、どこをどう歩けば良いのか全く分かりません!
そこで、今回は「とのみね自然交流館」の中に置いてあった「ハイキングマップ」にて「砥峰高原内」に整備されている「遊歩道」と「ボードウォーク」を、順序良く歩き進めて行きたいと思います。
「砥峰高原」には、1周3.1kmの遊歩道が設置されているのと、湿地帯には「ボードウォーク」が整備されているのですが、映画『ノルウェイの森』や、NHK大河ドラマ『平清盛』の撮影現場となった場所には、簡単な「看板」が立てられているので、その撮影ポイントでの景色を楽しみながら歩き進めたいと思います。
ハイキングのスタート地点は「とのみね自然交流館」とし「東屋」と称される「展望スペース」と「砥峰高原」を一望できる「展望台」を経由しながら「黄色の星印」として「反時計回り」に歩き進めますが「赤色の星印」は、映画『ノルウェイの森』の撮影現場で「青色の星印」が、NHK大河ドラマ『平清盛』の撮影現場となります。
1周約3.1kmとなる「砥峰高原」の「ススキの大草原」ですが、この順序で歩き進めれば、無駄に歩くことなく「見どころ」を散策できるかと思います。
砥峰高原に設置された東屋からの眺め!
それでは「とのみね自然交流館」より、1つ目の通過点となる「東屋」までにある、撮影現場を通りながら「ハイキング」を進めたいと思います。
まずは「とのみね自然交流館」より右手側に「車道」を歩き進めて『ノルウェイの森』の、1つ目の撮影場所へと歩き進めて行きますが「とのみね自然交流館」の前には「ウッドデッキ」のステージが設けられており、ロケ地となった映画やドラマの「タイトル」が書かれた看板が、ズラリと並べられ「ススキの大草原」を背景に、記念写真を撮れるようになっています。
「ウッドデッキ」のステージは、遠くから見ていると小さいようにも見えましたが、実際にステージにあがると広々としており、1つ1つの「タイトル」の書かれた看板も迫力があるのですが、背景に広がりを魅せる「ススキの大草原」は、絵にかいたような景観となり「フォトジェニック」すなわち「インスタ映え」する空間は、記念写真を撮るには、絶好のロケーションとなります。
本日は天候が少し悪く、空が白いのが残念なところですが、晴天で青空が広がる日には、さらに優れた背景になると思われます。
さてステージをあとにし、車道を歩き進めて行くのですが、歩くこと3分ぐらいで『ノルウェイの森』の、1つ目の撮影現場に到着です。
撮影ポイントには、背丈より少し低い「木の柱」が、立てられているだけですが、結論から言いますと、この場所以外の「木の柱」には「プラスチック製」の板が張られ『ノルウェイの森・撮影地』や『大河ドラマ・平清盛』と、書かれているのですが、この場所に関しては、何も張られていないのですが「よ~く見ると」何か張られていたような形跡が残っているので、この場所に間違いありません!
ちなみに、映画『ノルウェイの森』ですが、管理人は観ていませんので「パッ!」と、目の前の景色を眺めても「あ~この景色見たことある!」と言うことは無く「なるほど~」と言うレベルの反応しかできません!
続けて2つ目の撮影場所は「砥峰高原」の中となるので、一旦「とのみね自然交流館」まで戻り、左手側にある「砥峰高原」への出入口に向かいます。
「砥峰高原」のメインの出入口には「門」があり、現在は開いていますが、時間帯によっては固く施錠されていると思うのですが、訪れる時間帯が早かったり、遅かったりして開いていなくても「門の左右」に、人ひとり分ぐらいの隙間が設けられていますので、そちらから高原内に入ることができます!
さて中に入ると、砂利が敷かれて整備の行き届いている遊歩道が、直線的に伸びているのですが、左手側には名も無き池がありますが、特になんてことの無い池ですので、横目に見ながら歩き進めて行くのですが、池を越えたところより、右手側に「ボードウォーク」が設置されています。
「ボードウォーク」は「木道」とも呼ばれ、足場の悪い「湿地帯」をはじめとして「砂浜」や「河岸」などでよく見られますが、ハイキングを楽しむうえでも、淡々と山を登ったり、谷を下るばかりではなく、平坦に長く続く「ボードウォーク」を、のんびりと歩き進めることで、足休めや気分転換にもなる優れた遊歩道となります。
そんな「ボードウォーク上」を、少し歩き進めていると、左手側に『ノルウェイの森』の、2か所目の撮影ポイントがあり、先ほどは付いていなかった、撮影現場を示すプラスチック製の板が、木の柱に張り付けられています。
さらに「ボードウォーク上」には、もう1ヶ所の撮影ポイントがありますので、そのまま道なりに歩き進めて行きます。
「ボードウォーク上」にある、2つ目の撮影現場は『大河ドラマ・平清盛』のものとなりますが、同じように木の柱が立てられています。
ぐるりと周囲の景色を眺めて「この向きかな?」なんて考えながら撮影風景を想像しますが『ノルウェイの森』に続いて、NHKの大河ドラマ『平清盛』も観ていないので、思い当たる景色は当然ありません!
両サイドに密に咲き誇る「ススキ」を楽しみながら、歩き進めると「ボードウォーク」は終わりを迎え、再び遊歩道を歩きはじめます。
「砥峰高原」に整備された遊歩道は、実に約3.1kmもあり、普通に歩き進めても、だいたい1時間30分ほど必要となります。
太陽は、正面の少し小高くなっている丘の向こう側に沈む形となるので、暗くなるのが意外と早く「ハイキング」として訪れて1周歩くつもりつもりでしたら、お昼の13時頃には「ハイキング」を開始することをお勧めしますが、考えていたよりヘビーな道のりですので「履物」だけは、しっかりしたものをご用意しておくことをお勧めしておきます。
さて、遊歩道を歩き進めていると右手側に『平清盛』の、2か所目の撮影ポイントがあり、さらに遊歩道を進むと左手側に「ススキ」に隠れるように『平清盛』の、3か所目で最後の撮影ポイントがあるのですが、この3か所目の撮影ポイントは、おしゃべりしながら歩いていると、見逃してしまう可能性があります。
少し先にベンチが置かれ、とりあえず座って休憩しますが、この時点で恐らく400メートルほどしか歩いていないと思いますが、軽い登り勾配の遊歩道ですが、意外と足にきます。
徐々に上り勾配がきつくなり、思わず足が止まりそうになりますが、右手側への分岐点があり、その先に「東屋」があります。
「東屋」は、展望スペースとなっており、小高い丘の中腹より「砥峰高原」の「ススキの大草原」を一望できるのですが、小さく「とのみね自然交流館」も見えているのですが、背景に「砥峰山」を従えた景色は、絶景と言える眺めとなります。
この時点で既に、40分ほどの時間が経過していますが、4分の1ほどしか進んでいませんので、足早に次の目的地となる「展望台」へと歩みを進めて行きます。
急勾配でつるつるの遊歩道に要注意!
「東屋」からの絶景に気を良くし、次の目的地となる「展望台」へと進むのですが、先程までの歩きやすかった遊歩道から一転し、大雨が降った時の水の流れ道で、砂利と土が流され、ゴツゴツした岩がむき出しになった遊歩道へと変わります。
程なくすると分岐点があり、右手側は「立入禁止!」となり、左手側の階段を登りだすのですが「立看板」があり「展望台を経て交流館まで2.2km」と書かれていることから、この時点で900メートルほど進んだことになります。
急勾配の階段を登りきったところで足を止め、肩で息をする状況に変わり、大きく深呼吸をしてから、さらに勾配のきつい遊歩道?を歩きはじめます。
これより先は、しばらくのあいだ急坂が続くのですが、問題は足元も悪さです。
見た目にはそれほど歩きにくそうに見えないのですが、いざ歩きだすと急勾配な上に、粘土状の遊歩道はつるつるで意外と固いので、つま先で強く一歩を踏みだすとずるっと滑るため、足裏全体で地面を蹴りながら進むことになり、おかしな歩き方になることで、かなりの体力が消耗されます。
以上のことより「東屋」から「展望台」へと向かう道のりは「健脚者」でないと、正直「危険!」な場所となります。
反対に「展望台」から「東屋」に向かう場合は、急勾配の下りでつるつるの状態ですから、どちらが安全かと言うと、今回のルートで登り進めるのが良いかと思います。
思っていた以上にハードな「ハイキング」となるのですが、一番の難所を登りきると『ノルウェイの森』の、3か所目の撮影ポイントがあります。
最大の「難所」を登りきってからも、しばらくのあいだ軽い登り、下りを繰り返しますが、程なくすると整備されている遊歩道の「最高地点」があります。
特に「ここが最高地点!」と言う案内看板などはありませんが、これより先に登りの遊歩道が見えませんので、到達した時点で分かるかと思います。
左手側に「砥峰高原」の「ススキの大草原」を見ながら歩き進めて行くと、雲で覆われていた空から次第に雲の切れ間が現われ、太陽の光が差し込むことで、一番の見頃を迎えている「黄金色のススキ」の穂が、キラキラと光り輝きます。
背丈のある「ススキ」は、見た目からも貧相な感じに見えるのですが、季節が進むにつれて穂がうなだれて、さらに落ちぶれた見栄えになると「枯れススキ」などと呼ばれるのですが、そんな姿になったとしても、太陽の光をはじめ「朝日」や「夕日」の光が降り注ぐ時間帯には、その貧相な姿が「絶景」へと変わる、不思議な魅力のある植物だといつも思います。
本日は、訪れた時より雲が厚く、正直「残念!」と思っていましたが、ここに来て納得のできる景色を眺めることができたと思います。
分岐点があり、左手側にしばらく進むと、ようやく「展望台」が見えてきます。
「とのみね自然交流館」からも、この「展望台」はハッキリと見えているのですが、いざ「展望台」まで来ると「意外と小さかったんだ!」と感じる「展望台」です。
「展望台」の「展望スペース」には、1つだけベンチが置かれており、その特等席より「砥峰高原」の「ススキの大草原」を観賞できます。
「ハイシーズン」には、多くの方が訪れて、なかなか競争率の高いベンチとなりそうですが、本日は、ざっと眺めても、30人程度の方の姿しか無く、この「展望台」まで来る方もほとんどいませんので、ゆっくりと特等席より景色を楽しみます。
展望台からは下り中心のらくらくハイキングです!
整備された遊歩道の中央に位置する「展望台」までは、ほぼ登りが続きましたので、これより先「とのみね自然交流館」までは、下り中心の「らくらくハイキング」となります。
「ハイキング初心者」の管理人ですが「展望台」まで写真を撮りながらでしたが、約1時間で来ることができましたので「ハイキング上級者」の方でしたら、1時間もあれば1周歩けるのではないかと思います。
「展望台」を越えてからの遊歩道は、道幅が広く歩きやすいうえに、両サイドに「ススキ」を従えた、景観の良い遊歩道へと変わりますので「ススキ」を背景にした記念写真を撮るには、絶好のポイントとなります。
また、背丈の高い「ススキ」が、両サイドに立ち並ぶことで「ススキのトンネル」を歩き進める形となります。
程なくすると『ノルウェイの森』の、4か所目の撮影ポイントがあり、残す撮影ポイントは、最後の1つとなります。
両サイドに生い茂る「ススキ」を楽しみながら歩き進めて行くと、左手側に長く下る階段があり、その階段を下りきる少し手前に「ボードウォーク」があるのですが、左手側に歩き進めて行けば『ノルウェイの森』の、最後の撮影ポイントが記された、木の柱が立てられています。
以上で、映画『ノルウェイの森』の撮影ポイントの5か所と、NHKの大河ドラマ『平清盛』の撮影ポイント3か所を、巡りながらの「ハイキング」は終了となります。
尚、NHKの大河ドラマ『軍師・官兵衛』のロケ地でもあった「砥峰高原」ですが、その撮影ポイント関しての立看板は、見ることはありませんでした。
今回は、お昼過ぎに訪れて「ハイキング」を楽しみましたが、15時30分頃に「ハイキング」は終了したのですが、少し休憩をした16時頃には、太陽が小高い丘に隠れそうになっていたので「夕日」の光を浴びて「黄金色のススキのじゅうたんになるのでは・・」と思い、16時30分まで「とのみね自然交流館」の「展望テラス」で待ちましたが、空が赤く染まることは無く、無情にも観賞時間の終わりを迎えました。
「健脚者」の方の場合は、今回のように一部「難所」のある遊歩道を、1周歩き進めるのがお勧めですが「展望台までは行きたいけど自信が・・!」と言うような方は、時計回りに遊歩道を歩き進めて「展望台」まで行ったあと「折り返しで戻る!」と言うのも良いかと思います。
最後に注意点として、標高800~900メートルに位置する「砥峰高原」は、訪れる時期にもよりますが、今回のように11月にもなれば、非常に冷たい風が吹き抜けていますので、防寒着などの用意を忘れないようにすることと、約90ヘクタールの規模を誇る「ススキの大群生地」で知られる「砥峰高原」を歩き回るのですから「履きなれた靴」は、忘れないように持参してください!
「砥峰高原」の全体は、波打つような緩やかな起伏が連続する「周氷河地形」の一種「化石周氷河斜面」と称される地形となるのですが、そんな高原に咲き乱れる「ススキ」の穂が、強く吹き付ける風に合わせて、前後左右に波打つ景色は、日本有数の「ススキの大群生地」である「砥峰高原」ならではの景色となります。
「砥峰高原」の「ススキの大草原」は、例年10月頃から11月の半ば頃までが見頃となっており、比較的長い期間楽しむことができますので、是非一度お出かけになり、ただただ茫然と見とれてしまうほどの圧倒的な景色を、ご自身の目でご堪能下さい!
砥峰高原・とのみね自然交流館のアクセス及び駐車場情報!
【基本情報】
*基本情報は、できる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。
「砥峰高原」(とのみね自然交流館)
- 住所:〒679-3104兵庫県神崎郡神河町川上801
- 電話:0790-31-8100(とのみね自然交流館)
0790-34-1001・FAX:0790-34-0777(神河町観光協会) - 時間:朝9時00分~夕方17時00分まで
*砥峰高原は散策自由ですがイベント時以外は夜間照明はありません! - 定休日:月曜日・年末年始・冬季期間の1月中旬~3月中旬(積雪のため)
- 料金:無料
- 駐車場:基本的には無料(100台)夜の22時迄
尚、ススキの見頃のイベント開催時は有料となり普通車で1日1回500円・バイク1日1回200円の駐車料金(協力金)が必要です。 - アクセス:【公共交通機関】「JR播但線」の「寺前駅」から期間限定で「神姫グリーンバス(砥峰・峰山行き)直行バス(有料/予約必要)」に乗車(約40分)すれば「砥峰高原」のバス停留所で下車して100m(約1分)
「JR播但線」の「寺前駅」から「神河町コミュニティバス(川上線)粟賀~寺前駅~川上」に乗車して終点の「川上」のバス停留所で下車して徒歩3.5km(約1時間10分)
【お車】「朝来方面・福崎方面」から共に「播但連絡有料道路」の「神崎南ランプIC」で降りたらすぐにある信号のない交差点を「朝来方面」からなら右折「福崎方面」からなら左折して「県道8号線」に入り少し走り進めた先にある「踏切」を渡ってすぐの突き当りを右折して「県道404号線」に入ったら北上するようにしばらく走り進めていると「砥峰高原11km・長谷ダム3km」と書かれた「案内看板」に従って信号のない交差点を左折して「県道39号線」に入りあとは道なりに走り進めていると左手側に「砥峰高原」の「駐車場」が見えてきます18.8km(約30分)
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
「砥峰高原」は、兵庫県下では随一、西日本でも屈指となる、約90ヘクタールの規模を誇る「ススキの大群生地」となり、夏の終わりから秋にかけて、高原一面に「ススキ」の穂が波打つ壮観な景色となります。
1周3.1kmの遊歩道は一部難所はありますが、ご家族やカップルでも楽しめる「ハイキングコース」となります。
ロケ地としても優れた景観は「見どころ」も、随所に点在していて、1日を通して楽しめるスポットとなります。
是非一度訪れて、癒しの空間に身を置いて、ただただ茫然と見とれてしまうほどの圧倒的な景色を、ご自身の目でご堪能下さい!
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