今回紹介するのは大阪府大阪市大正区千島に位置する「千島公園」の一角にある「昭和山」の展望台から眺める夜景です。
大正区の千島一帯は大正時代までさかのぼれば貯木場や製材工場が建設されて木材工業の街として形成されていたのですが、地盤沈下の影響で貯木場の機能が低下したこともあって1960年代に住吉区(現在・住之江区)平林に移転しました。
大阪市は1969年になって貯木場跡地に「港の見える丘」として人工山を中心とした公園を整備し、周囲にも公団住宅や官公庁さらには公共施設を配置する「千島計画」を発表したと言います。
1970年より行われる「日本万国博覧会」に向けて進められた地下鉄の路線整備で出た約170万立方メートルの残土を使用して人工山が建設されたのですが、それが「昭和山」となります。
1974年には公園内に「千島体育館」が開設されて周囲の約11.2ヘクタールを整備することで、1976年4月1日に「千島公園」が開園となりました。
「千島公園」にはソテツをはじめとした亜熱帯植物などが植えられているほか、ツツジに関しては約5万本植えられており「昭和山」を中心に「千島公園」の一帯に咲いているツツジが区民に親しまれていることから「大正区の花」として選定されました。
夜景を眺められる展望台は人工山となる「昭和山」の頂上に整備されているのですが、標高は33mで建設当時には大阪市では「最も標高が高い場所!」の称号を誇っていました。
鶴見緑地内に標高39mの「鶴見新山」が建設されたことで、大阪市内にある人工山の最高峰の称号は「鶴見新山」に譲り「昭和山」は大阪市で「2番目に標高が高い場所」になっています。
また「大阪5低山」と呼ばれる選定があり「二等三角点がある山の中で!」という条件付きでは「日本で一番低い山」としては、港区にある「天保山(4.5m)」が有名となります。
阿倍野区には「聖天山(14m)」が、生野区には「御勝山(14m)」が、住吉区には「帝塚山(19.9m)」が、天王寺区には「茶臼山(26m)」があり、続いて6番目に低い山が大正区の「昭和山(33m)」となります。
そんな「千島公園」の人工山となる「昭和山」から眺める夜景の紹介となります。
準備が整いましたら「千島公園」の散策スタートです。
千島公園・昭和山で360度に展開される夜景【アクセス・駐車場】
今回は大阪府大阪市大正区千島に位置する「千島公園」にある人工山の「昭和山」の山頂にある展望台から夜景を眺めるため、マイカーに乗り込みアクセルを踏み込みます。
今回、夜景を眺める「昭和山」の頂上に整備されている展望スペースは、大阪市の人工山では「2番目に標高が高い場所」になっており、標高が33mと言うこともあり、正直なところこの程度の高さから夜景が見れるのか少し心配です!
大阪在住となるため大正区へは何度か行ったこともあり、夜の20時前に家を出て20時15分には「千島公園」に到着となります。
まず初めに「千島公園」への「アクセス」と「駐車場」に関して簡単に紹介しておきます。
千島公園へのアクセスは比較的に良好です!
「千島公園」へのアクセスに関しては「公共交通機関」を利用しても「マイカー」を利用しても、比較的簡単に行くことができます。
まずは「公共交通機関」を利用して行く場合ですが、最寄り駅となるのが「JR大阪環状線」及び「大阪メトロ地下鉄長堀鶴見緑地線」の「大正駅」となります。
「3番出口」を出たら「府道173号線(大正通)」沿いを南に向かって歩くだけなのですが、2kmほど離れた先となりますので約25分ぐらいは必要となります。
歩くのが苦手な場合は「大正駅」から「大阪シティバス」に乗車して6つ先のバス停留所の「大正区役所前」で下車すれば、20mほど歩くだけで公園の出入口に行くことができます。
続いては「マイカー」を利用する場合ですが「阪神高速17号西大阪線」が近くに通っていますので「堺方面」からの場合でしたら「大正東IC」を降ります。
降りたら「国道43号線」に入るのですが、早めに左車線に移動するようにして進んで1つ目の「泉尾」の交差点を左折して「府道173号線(大正通)」に入ります。
しばらく走り進め行くと「大正区役所前」の信号があり、越えてすぐ左手側に「千島公園」があります。
「大正東IC」を降りてから1.1kmほどですので、5分もあれば行くことができます。
また「安治川方面」からですと「阪神高速17号西大阪線」の「大正西IC」を降りることになります。
降りたら「国道43号線」を進み「泉尾」の交差点を右折して「府道173号線(大正通)」に入るのですが、あとは先ほどと同じです。
「大正西IC」から1.6kmほどですので、5分もあれば行くことができます。
最後に「駐車場」に関してですが「千島公園」には専用駐車場などは用意されていません!
従って周辺にあるコインパーキングを利用することになりますが、周辺には幾つものコインパーキングがありますので、特に問題はありません。
今回利用したコインパーキングは「千島3丁目 第2」となるのですが、ちょうど「千島公園」の出入口より道路を隔てたところにありましたので、駐車してからは50mほど歩くだけの気軽さです。
駐車台数に関しては14台分しかありませんが、満車の場合でも近くに幾つかコインパーキングがありましたので心配はいりません!
24時間利用でき駐車料金に関しては、朝の8時00分~夜の20時00分までのあいだは60分220円となり、夜の20時00分~朝の8時00分までのあいだは60分110円となります。
最大料金の設定があり、全日の最大料金は入庫後24時間以内であれば600円となるのですが、最大料金は繰り返しの適用となります。
展望スペースまでは10分ほどで行けますし、ゆっくり観賞しても長時間の滞在になることはありませんので、高額な駐車料金にはならないと思います。
と、言ったところが「千島公園」への「アクセス」と「駐車場」の紹介となります。
人工山となる昭和山の山頂へ!
駐車場より道路を隔てて歩き進めて行くと「千鳥公園」の正面の出入口より園内に入って行くのですが「千鳥公園」は緑豊かな園内となります。
園内には随所に街灯が設置されていることで比較的に明るい感じですので、結論から言うと懐中電灯などの大層な光り物は必要なく、スマホのライト機能だけあれば十分に対応できます。
歩きはじめると同時に一組のカップルが展望スペースへと歩いて行くところを見ると、全く知られていない夜景スポットではないかと思われます。
但し、人気の夜景スポットでも無いので訪れる方は非常に少ないです!
右手側に「大阪市立千島体育館」があって左手側に「大正区役所」を見ながら歩き進めて行くと人工山となる「昭和山」への登山口があり、大きな石碑には「昭和山」と刻まれています。
これより先は展望台まで軽い上り坂が続くのですが、整備の行き届いた綺麗な遊歩道になっていますので楽に歩き進めることができます。
緑豊かな園内は野鳥の観察にも適しているのですが「キジバト」をはじめ「ツグミ・メジロ・ウグイス・ヒヨドリ」などが見られます。
そんな緑豊かな遊歩道を歩き進めていると展望台へと向かう石階段があるのですが、階段を上り進めた先からはラストスパートとして螺旋状に延びるスロープの遊歩道を歩き進めます。
標高33mの山頂から眼下を眺めると夜景は広がっているのですが、やはり壮大に広がりを魅せる夜景ではなく目の高さより少しだけ低い位置に広がる夜景となります。
標高が低いため夜景としてはビルや家々の立体的な眺めとなるのですが、ある意味少し手を伸ばせば掴めそうになる夜景ではあります。
昭和山は大阪市で2番目に標高が高い場所!
大阪市にある人工山としては「2番目に標高が高い場所!」となるのですが、知名度としても中途半端な位置づけとなるため「昭和山」と言う名前を耳にするのは初めてでした。
そんな「昭和山」の頂上には、北向きに大正区の街並みのを眺められる展望所があってゆっくり腰を下ろして夜景を眺められる休憩所があるのですが、ベンチに座ってみると緑豊かなことが仇となる木々が視界に入ることで肝心の夜景は眺めることすら出来なくなります。
右手側に目を向ければ、生い茂る木々の切れ間より街並みの夜景が綺麗に眺められます。
展望スペースには幾つかの街灯は設置されているのですが、全体的には薄暗くはなっていて雰囲気としては非常に良いスペースになっています。
静かで人けのない空間でゆっくりと眺められる夜景としては良いので、少々視界が悪くても仕方のないところです。
展望スペースは頂上にあることで、360度に展開される夜景を眺められるようにぐるりと歩いて回れる遊歩道が整備されていますので、歩きながら夜景を楽しむこともできます。
歩いている間には大阪のシンボルとして「日本一高いビル」の称号を受けている「あべのハルカス」の姿も木々の隙間から眺めることができ、しっとりとした雰囲気を楽しめます。
展望スペースから眺められる夜景としては、正直なところを言うと夜景としての素晴らしさとか味わい深さと言ったものは無いのですが、ロマンチックな展望スペースの雰囲気が魅力的ではないかと思います。
多くの方で賑わうことのない「千島公園」は、夜の静寂の中でロマンティックに夜景を楽しめる穴場スポットになっていますので、騒がしい「人気の夜景スポット」に飽きた方にはお勧めできるスポットとなります。
アクセス面でも簡単に訪れることができることに加えて、園内にはそれなりに街灯があることで安全に夜景を楽しめるスポットでもあります。
「静かな空間でゆっくりと夜景を楽しめるスポットが無いかな?」とお考えのあなたにはお勧めのスポットだと考えます!
人目を気にせずに大切な方とロマンチックな雰囲気が漂う「昭和山」の山頂でおしゃべりしながら、静寂に包まれる夜のデートをお楽しみください!
千島公園のアクセス及び駐車場情報!
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*基本情報は、できる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。
「千島公園」
- 住所:〒551-0003大阪府大阪市大正区千島2-7
- 電話:06-6571-0552・FAX:06-6572-1663(八幡屋公園事務所)
- 時間:24時間開放
- 定休日:年中無休
- 入園料:無料
- 駐車場:無し(周辺の有料駐車場を利用)
- アクセス:【公共交通機関】「JR大阪環状線」及び「大阪メトロ地下鉄長堀鶴見緑地線」の「大正駅」から徒歩2km(約25分)
または「大正駅」から「大阪シティバス」に乗車して「大正区役所前」の停留所で下車してすぐ
【お車】「堺方面」から「阪神高速17号西大阪線」の「大正東IC」で降りて「国道43号線」の左車線を進み1つ目の「泉尾」の交差点を左折して「府道173号線(大正通)」に入って走り進め「大正区役所前」の信号を越えてすぐ左手側です1.1km(約3分)
「安治川方面」から「阪神高速17号西大阪線」の「大正西IC」で降りて「国道43号線」を進み「泉尾」の交差点を右折して「府道173号線(大正通)」に入って走り進め「大正区役所前」の信号を越えてすぐ左手側です1.6km(約4分)
最後までお付き合い頂きまして、本当にありがとうございます。
「千島公園」の一角にある「昭和山」の山頂に整備された展望台より眺められる夜景は、迫力満点の夜景ではないのは残念ですが、展望スペースの雰囲気が良いことに加えて、多くの方がいないことで静かに流れる時間の中で夜景を眺められます。
アクセス面にかんしては比較的に良いほうですので、是非一度お出かけください!
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