今回紹介するのは奈良県北葛城郡王寺町畠田に位置する「明神山自然の森公園」に整備されている展望台より望む「夜景」です。
奈良県の北西部に位置する明神山は標高273.6mの比較的に低い山です。
江戸時代には送迎道(ひるめみち)と呼ばれた街道で、現在の王寺町(畠田)と柏原市(国分)を結んでいました。
本来は眺望の良い場所だったのですが、生い茂る樹木に妨げられて20年近く手つかずの状態で、山頂は荒れ果てて景色がまったく見えない状態になっていました。
平成26年3より明神山自然の森公園の植栽計画が本格的にスタートし、荒れ果てた雑木の剪定を行って再び美しい眺望を取り戻したと言うことです。
明神山山頂に公園を整備して3つの展望デッキを新たに整備することで、眺望と自然を活かした魅力のある観光スポットとして再起しました。
見通しのよい展望デッキから望む景色は360度のパノラマ状の景色が広がりを魅せるのですが、地滑りを繰り返してきた亀の瀬をはじめ世界遺産の法隆寺・東大寺・興福寺、さらには大和三山や大和平野を見渡せます。
さらに、日本一の高さを誇る大阪のシンボルのあべのハルカスや、天候によっては淡路島や明石海峡大橋さらには比叡山までもが一望できます。
明神山の参道の始まりとなる朱色の大鳥居をくぐった先にある住宅地に少し急な坂はありますが、山中に入ってからは全行程が整備の行き届いた舗装路で、ゆっくり歩いても参道入口から40~50分ほどで明神山山頂につきます。
スタートしてしばらくは急勾配ですが、全体的にはなだらかな上りとなりますので、スニーカーなどの軽装でも気軽に登れるのが魅力的です。
今回は、プチハイキングにて明神山山頂に設置された展望デッキより夜景を眺めたいと思います。
準備が整いましたら「明神山自然の森公園」の散策スタートです!
明神山自然の森公園~展望台より望む夜景【アクセス・駐車場】
今回は奈良県北葛城郡王寺町畠田に位置する明神山の麓よりハイキングを行って、山頂に設置された展望デッキより夜景を望むべく、車に乗り込みアクセルを踏み込みます。
今回訪れたのは日曜日の夕方の16時30分頃となるのですが、駐車場には2~3台の車が駐車されているだけです。
朝からお昼間にかけては明神山のハイキングに訪れる方も多くいるかと思いますが、流石に夕方から夜景を楽しむために山頂の展望デッキに向かう方はいないようにも思います。
まず初めに、明神山を訪れるための「アクセス」と「駐車場」について簡単に紹介しておきます。
明神山へのアクセスは良好です!
明神山を訪れるにあたっては「公共交通機関」を利用しても「マイカー」を利用しても比較的に簡単に行くことができます。
まず初めに公共交通機関を利用する場合の最寄り駅ですが「JR大和路線」及び「近鉄生駒線」の「王寺駅」もしくは「近鉄田原本線」の「新王寺駅」となります。
明神山の登山口となる朱塗りの大鳥居がある参道までは約2.8kmほどとなりますので、徒歩で向かうのでしたら約40分は必要になります。
「王寺駅」よりバスを利用して向かうこともできるのですが、その場合は南口のりばより「奈良交通バス/明神1丁目(畠田経由)もしくは明神4丁目(天平台経由)or(南元町経由) 」に約乗車し「明神四丁目」で下車します。
「明神四丁目」から登山口となる朱塗りの大鳥居がある参道までは200mほどです。
続いて「マイカー」を利用する場合は「西名阪自動車道」の「香芝IC」が分りやすいかと思いますが、インターチェンジを出たらすぐに右車線によります。
右折して県道45号線に入ったあとは、突き当たりの信号を「王寺/法隆寺方面」に左折して国道168号線に入ります。
少し走り進めた先にある「王寺ニュータウン入口」の交差点を左折したら、あとは道なりに走り進めて行けば右手側に「明神山駐車場」が見えてきます。
「香芝IC」から2.6kmほどですので、5分もあれば到着できます。
最後に「駐車場」に関してですが、明神山のハイキング及びスーパーヤオヒコを訪れた方専用の無料駐車場が用意されています。
広場になっている駐車スペースには線引きなどはありませんが、約35台程度の駐車は可能かと思います。
利用可能時間が決まっており、朝の9時00分~夜の19時00分までとなりますので、時間外はゲートで完全閉鎖されます。
従って夜景の鑑賞となりますと、時期によってはゆっくりと楽しめない形となります。
今回は10月の末頃で夕方の17時30分頃には日が沈むので、その後30分~40分ほどは夜景を楽しむことができますが、日没を迎えるのが遅い夏場になると少し難しくなるかと思います。
明神山山頂展望デッキより望む夜景は、日没を迎えるのが早い冬の期間が中心となりますが、その分一見の価値はあるかと思います。
明神山山頂展望デッキまでナイトハイキング開始です
今回は明神山の麓よりナイトハイキングを行いつつ、明神山山頂に設置された展望デッキより夜景を望みたいと思います。
朝の9時00分~夜の19時00分まで利用可能となる明神山駐車場に車を駐車し、まずは明神山の登山口となる参道へと足早に向かいます。
明神山駐車場から登山口となる朱塗りの大鳥居まではおよそ200mほど離れていますので、まずは北方面になだらかな坂道を100mほど歩き進めて行きます。
突き当たりの信号を渡ると「美しヶ丘集会所」と「スーパーヤオヒコ」が横並びにありますので、お飲み物をはじめとした飲食物などは簡単にゲットできます。
スーパーヤオヒコから西方面に100mほど歩き進めて行くと右手側に朱塗りの大鳥居があり、くぐり抜けた先からが明神山の参道となります。
参道に入ったとは言っても山などは見えず、これより先250mほどは閑静な住宅街を歩き進めて行きます。
急勾配で力のいる道のりになりますが、上記でも話したように閑静な住宅街なので、おしゃべりなどは少し控えて速やかに歩き進めて行くようにしないと近隣の方とのトラブルの原因になります。
住宅街を抜けた先の突き当たりより本格的に明神山の山中へと入り、これより先はナイトハイキングの開始です。
登り始めて数十mで左手側に夜景を見ることができるのですが、なかなかの景色となり明神山山頂より望む夜景の期待度が上がってきます。
登り始めてからも引き続き急勾配の道は変わることなく続くのですが、100mほど先にある黄色のバリケードより少し先からは街灯などが一切無い漆黒の山中へと変わりますが、比較的になだらかな参道へと変わっていきます。
しばらくは何の変哲も無い参道を歩き進めて行くのですが、残すところ半分ほどの地点で参道が「通行止」になっていて、登山道への迂回路が設けられている箇所があります。
工事が終了するまでは、一部だけ未舗装で滑りやすい登山道を歩くこになりますのでお気を付け下さい!
恐らくは舗装された参道のみで山頂まで行けると思うのですが・・・念のためです!
程なくすると明神山山頂が見えてくるのですが、駐車場から歩き始めて大半がなだらかな坂道と言うことで、約1.8kmほどのハイキングは多少息は切れるもののほぼ汗を流すこともなく山頂に整備されている「自然の森公園」に到着となります。
360度のパノラマ状に広がりを魅せる夜景!
整備の行き届いた綺麗で広々とした山頂となるのですが、その山頂を取り巻く景観も大変に素晴らしいものとなります。
参道を登り切った先にある展望デッキが一番大きなメインデッキで、2階建てとなる展望デッキからは主に東方面及び南方面の夜景を観賞できます。
見通しのよい展望デッキから望む景色は360度のパノラマ状の景色が広がりを魅せるのですが、地滑りを繰り返してきた亀の瀬をはじめ世界遺産の法隆寺・東大寺・興福寺、さらには大和三山や大和平野を見渡せます。
メインの展望デッキなので広範囲に広がりを魅せる夜景となりますので、見ごたえは十分となります。
北側の展望デッキは一番小さく夜景もいまいちですが、隣り合うように整備されている西側の展望デッキには少し特別なモニュメントが設置されています。
西側の展望デッキは全国の観光地域の中から「プロポーズにふさわしいロマンティックな場所!」として選ばれる、只今人気急上昇中の「恋人の聖地」に選定されています。
恋人たちが永遠の愛を誓う場所として「誓いのテラスSORANI」と名づけられた展望デッキが設置され、一部がガラス張りとなるせり出した展望スペースの先には「悠久の鐘」が設置されています。
ハイキングを楽しむ方々をはじめ、たくさんの若いカップルが訪れて愛を誓う鐘を鳴らします。
日本全国に140ヶ所を越える「恋人の聖地」では、多くのカップルをはじめとしてご家族や友人同士で訪れ、ある者はこの場で永遠の愛を誓い合い、またある者は恩愛の絆を深めるための場としても人気があり、今まさに注目を浴びています。
恋人の聖地に選定された場所には、ひと目見てわかるように「恋人の聖地!」と大きく刻まれた共通の金色のプレートが設置されています。
それと同時にその場所を象徴するようなモニュメント(*場所によってはモニュメントがなく、金色のプレートのみの場所もあります。)があり、訪れた者たちはその恋人の聖地と書かれた金色のプレートの前に立ち、恋人同士は愛を誓いあい、夫婦は愛の確認をし、友達同士は友情を深めあったりとさまざまです。
それが恋人の聖地であり、今まさに縁結びのパワースポットとして人気急上昇中のスポットとなります。
そんな西側の誓いのテラスSORANIより望む夜景は、大阪方面の街灯りで日本一の高さを誇る大阪のシンボル「あべのハルカス」を望むことができます。
日中でしたら、その日の天候によっては淡路島や明石海峡大橋さらには比叡山までもが一望できます。
3つの展望デッキの中ではモニュメントが置かれているこで一番雰囲気の良い展望デッキとなりますが、左手側に大きな山があることで正面から右手側に広がりを魅せる夜景となります。
明神山は標高273.6mと言う比較的に低い山と言うことで、街灯りの夜景は手を伸ばせば掴めそうになるほど近くに感じることができるほか、標高の低さから霧がかったもやの影響も受けにくくクリアな街灯りの夜景となります。
明神山山頂の中心に「水神社」の小さなお社が鎮座する形となり、それを取り巻くように3つの展望デッキが整備されていることになります。
標高273.7mの山頂に鎮座する水神社のお社ですが、かつてはここに文政二年(1830年)に創建された「太神宮」があって「大日孁女命」がご祭神としてお祀りされていたと言います。
西国からお伊勢参りをする際には、この峠を通らねばならず「大和の皇太神宮」とも呼ばれていました。
また「聖徳太子」の遺体もこの道を通ったらしく「送迎越え(ひるめごえ)」と称されたことから、古代より祭祀が行われていたことと思います。
時に郡山城藩主が「これは偽物の皇太神宮である」として焼き払ってしまったのですが、その跡地に建てられたのが現在の水神社で、伏流水が麓の田畑を潤す灌漑用水として用いられたことから、今では水神様が祀られています。
整備される前より眺望の良い場所だったのですが、生い茂る樹木に妨げられて20年近く手つかずの状態で山頂は荒れ果てて景色がまったく見えない状態になっていました。
平成26年より明神山自然の森公園の植栽計画が本格的にスタートし、荒れ果てた雑木の剪定を行って再び美しい眺望を取り戻したと言うことです。
最後に、明神山山頂展望デッキより望む夜景は大変に素晴らしいのですが、駐車場の利用が夜の19時00分までとなるほか、近くにコインパーキングなどは見当たらない点と、30分ほど掛けて下山しなければいけないことを考えると、楽しめるのは夜の18時過ぎぐらいまでとなりますので、日没を迎えるのが早い秋から冬場に掛けてがお勧めとなります。
また、閑静な住宅街を通るので、あまりにも遅い時間に訪れるのはトラブルの元になりますので十分にお気を付け下さい!
山中に入ってから山頂までは街灯などは一切無く、生い茂る木々で真っ暗闇となりますのでヘッドライトなどの光り物は必須アイテムとなります。
日没前の夕景も大変綺麗ですので、早めに山頂に着いておいて少し余裕を持って下山することをお勧めしておきます。
明神山自然の森公園のアクセス及び駐車場情報!
【基本情報】
*基本情報はできる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。
「明神山自然の森公園」
- 住所:〒636-0021 奈良県北葛城郡王寺町畠田2640
- 電話:0745-33-6668 FAX:0745-33-3001(王寺町観光協会※〒636-0003 奈良県北葛城郡王寺町久度2丁目2-1-501)
- 時間:散策自由
- 定休日:年中無休
- 入園料:無料
- 駐車場:無料(約35台程度)
- 利用可能時間:朝の9時00分~夜の19時00分
※時間外はゲートで完全閉鎖されます。 - アクセス:【公共交通機関】「JR大和路線」及び「近鉄生駒線」の「王寺駅」もしくは「近鉄田原本線」の「新王寺駅」から徒歩で2.8km(約40分)※大鳥居がある参道までの所要時間です。
「王寺駅」よりバスをご利用の場合は「南口のりば」より「奈良交通バス/明神1丁目(畠田経由)もしくは明神4丁目(天平台経由)or(南元町経由)」に約10~15分ほど乗車し「明神四丁目」で下車してからは明神山山頂まで約1.9km(約40分)
【お車】「西名阪自動車道」の「香芝IC」を出たら右車線により右折して「県道45号線」に入り突き当たりの信号を「王寺/法隆寺方面」に左折して「国道168号線」に入り少し走り進めた先にある「王寺ニュータウン入口」の交差点を左折し道なりに進めば右手側に「明神山駐車場」があります2.6km(約5分)
最後までお付き合い頂きまして、本当にありがとうございます。
明神山は標高273.7mの低い山となるため、山頂から眺める夜景は手を伸ばせば掴めそうになるほど近くに感じ、いつまででも眺めていられる素晴らしい夜景となります。
プチハイキングが必要な点から人気の夜景スポットと言う訳にはいきませんが、隠れた穴場スポットであることは間違いありません!
是非一度訪れて、360度に展開されるパノラマ状の夜景を大切な方と一緒にご堪能下さい!
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