今回紹介するのは、和歌山県東牟婁郡串本町くじの川に位置する「橋杭岩(はしぐいいわ)」です。
「橋杭岩」は、本州中央部から南側の太平洋に突き出る、日本最大の半島となる「紀伊半島」の中でも、本州最南端に位置する「潮岬」より、少しだけ東に行った「国道42号線沿いの海岸」にある観光名所となります。
本州最南端の「潮岬」より「橋杭岩」を経て「新宮」までの海岸は、特に屈曲の多い「リアス式海岸」の素晴らしい景観が見られ、太平洋岸には、波浪による侵食で形成された「海蝕洞」や「海蝕崖」が、よく発達しているのを見ることができます。
そんな中で「橋杭岩」は、沖合に浮かぶ紀伊大島に向かって、40余りの大小さまざまな奇岩が、一直線上に立ち並ぶのですが「干潮時」には、岩間を散策することができるのが特徴的で、干潮時に合わせて多くの方が訪れます。
「橋杭岩」と言う名も、そんな直線上に立ち並ぶ奇岩の景色が、まさに「橋の杭」のように見えることから付けられたと言います。
そんな、名勝となる「橋杭岩」は「吉野熊野国立公園」に属しており、国の「天然記念物」に指定されています。
2013年には、道の駅「くしもと橋杭岩」として開駅されたのですが、綺麗な建物からは「橋杭岩」を、ゆっくりと観賞できるようになっています。
そんな「橋杭岩」の紹介となります。
準備が整いましたら「橋杭岩」の、散策スタートです!
橋杭岩【アクセス・駐車場】奇岩が立ち並ぶ絶景!
今回は、和歌山県東牟婁郡串本町の海岸にある、直線上に岩が立ち並ぶ姿が「橋の杭のように見える」ことから名前の付けられた「橋杭岩」を観賞するため、車を走らせます。
紀伊半島南端に位置する、串本町潮岬を訪れるにあたっては、以前までは「高速道路」と言えば「阪和自動車」の「南紀田辺IC」までしかなく、串本町まで行くのは大変でした。
2015年(平成27年)7月12日に「紀勢自動車道」の「無料区間」として「南紀田辺IC」から「南紀白浜IC」間が開通して、さらに2015年(平成27年)8月30日に「南紀白浜IC」から「すさみ南IC」間が「無料区間」で開通したことにより、格段に紀伊半島南端の串本町に訪れやすくなりました。
開通した「南紀田辺IC」から「すさみ南IC」までは、約40kmあり「無料区間」と言うことで、経済的にも大変やさしく訪れることができます。
今回紹介する「橋杭岩」を訪れるにあたり、まずは「アクセス」と「駐車場」に関する紹介を、簡単にしておきます。
橋杭岩へは公共交通機関を利用して楽に・・
「橋杭岩」を訪れるにあたり「紀勢自動車道」が「すさみ南IC」まで伸びたとしても、本州最南端に位置する紀伊半島南端の串本町潮岬を訪れるのは、大変なことに違いありません!
「マイカー」を利用して訪れる場合「すさみ南IC」を降りてから「橋杭岩」までは「国道42号線」を、約23kmほど走り進めることになります。
「橋杭岩」には、45台分ほどの無料の駐車スペースがありますが、今回訪れた時には「満車」となっており、20分ぐらいは入ることができませんでした。
「橋杭岩」の「駐車場」は、道の駅となる「くしもと橋杭岩」の駐車場と同じと言うのが、満車の原因になっていると思われます。
奇岩が立ち並ぶ「橋杭岩」の観賞だけでしたら、それほどの時間は必要としませんが、道の駅となる「くしもと橋杭岩」で、ゆったりとした時間を過ごす方もいますので、それなりの滞在時間となります。
従って「干潮時」を向かえる頃には、満車の可能性も一層高くなると思います。
続いて「公共交通機関」を利用して訪れる場合には「JR紀勢本線」の「串本駅」が最寄り駅になるかと思うのですが、そこからは「串本町コミュニティーバス(佐部・上田原方面行き)」に乗車して「橋杭岩」のバス停留所で下車するだけとなります。
下車したあとは、すぐ目となりますので、簡単に訪れることができます。
「串本町コミュニティーバス」は「紀勢自動車道」が「すさみ南IC」まで開通した同年の、平成27年10月1日から運行しています。
さらに、天災やその他の事情が無い限り「土曜日・日曜日・祝日・年末年始」に関係なく、基本的に毎日運行しています。
1乗車200円となり、障害者手帳等などの提示で、割引が適用されます。
路線は豊富なのですが、今回訪れた「佐部・上田原方面行き」となると、2時間ぐらいに1本ペースとなります。
本数は頼りなく、1日に6本程度の「串本町コミュニティーバス」が向かうことになっています。
もし乗り遅れた場合には「串本駅」から1.8kmぐらいですので、普通に歩けば23分ぐらいで行くことができますし、次駅となる「紀伊姫駅」からですと、約1.2kmと少し短くなるため、15分ぐらいで歩けます。
そんなことから「マイカー」でも「公共交通機関」を利用しても、どちらでも散策しやすくなっていますので、ご自身の予定に合わせてお選びください!
道の駅「くしもと橋杭岩」人気のポンカンソフトクリーム
道の駅となる「くしもと橋杭岩」の、無料駐車場に車を止めて歩き始めると、目の前には「干潮時間」を迎えた「橋杭岩」の姿が広がっています。
基本的に「干潮時間」を迎えることで潮が引き「橋杭岩」と呼ばれる奇岩が立ち並んでいる海岸を、散策することができるようになります。
駐車場の隣には、2013年に道の駅として開駅された「くしもと橋杭岩」の綺麗な建物があり、多くの方で賑わっています。
「くしもと橋杭岩」の建物の前には「橋杭岩」を眺められるようにベンチが設置されており、のんびりと景色を楽しめることで、多くの方で賑わっています。
「くしもと橋杭岩」では、周辺の観光情報の発信をはじめとして、地元産品やさまざまなおみやげを買えるようになっています。
そんな中で人気があるのは、弘法大師のゆかりの地となる串本町の名産品となる、ポンカンを使ったソフトクリームです。
ポンカンのソフトクリームを片手に、ベンチに座って「橋杭岩」の観賞をしている方の姿が多くあります。
少し離れた位置から見る「橋杭岩」の姿は、まさに絶景となるのですが、やはり「干潮時」に訪れたのでしたら、まずは海岸に降りて歩くのが、基本的なスタイルとなります。
橋の杭のように見える奇岩が一直線上に立ち並ぶ!
「くしもと橋杭岩」の建物の左手側より、海岸に降りて行けるようになりますが「橋杭岩!」と刻まれた、記念の木の立て看板が立てられています。
「橋杭岩」は、沖合に浮かぶ紀伊大島に向かって、大小さまざまな40余りの奇岩が一直線上に立ち並び「干潮時」には、岩間を散策することができることで、多くの方の姿があちらこちらにあります。
「橋杭岩」と言う名前が付けられたのも、そんな直線上に立ち並ぶ奇岩の景色が、まさに「橋の杭のように見える」ことから付けられています。
そんな「橋杭岩」は、1500万年前の火成活動によって、元々海底にあった砂や泥が押し固められてできた「熊野層群」と言う地層の泥岩層の間に、マグマでできた流紋岩が貫入したものとなります。
柔らかい泥岩部が速く侵食されることで、硬い石英斑岩が「杭状」に残されたものとなります。
「干潮時」には「橋杭岩」のそばまで近寄ることができますが、浸食は今も続いているので、よ~く見ると、今にも落ちそうな岩も所々にありますので、あまり近寄りすぎないようにしてください!
「橋杭岩」ができた経緯の伝説も伝わっています。
「弘法大師」が「天の邪鬼」と、串本から沖合いの紀伊大島まで、橋を架けることができるか否かの賭けを行いました。
「弘法大師」が「橋の杭」を、ほぼ作り終えた時に「天の邪鬼」が「このままでは賭けに負けてしまう!」と考えて、ニワトリの鳴きまねをして「弘法大師」に、もう朝が来たと勘違いさせました。
「弘法大師」は諦めて、作りかけの「橋の杭」だけを残してその場を去ったため「橋の杭」のみが残ったと言われています。
橋杭岩の絶景を創り出した日本最大級の宝永地震!
「橋杭岩」は、40余りの奇岩が一直線上に立ち並んでいるのですが、その他にも「干潮時」には「岩」が点在しています。
それらの岩は、江戸時代となる、宝永4年10月4日(1707年10月28日)に起きた、記録にも残る「日本最大級の地震」と言われる「宝永地震」によって起きた「大きな津波によって転がったのではないか?」と言う調査結果も出ています。
「橋杭岩」に散らばっている巨石が動くと言うことになると、秒速4メートル以上の速い流れが必要になります。
近年には、台風シーズンが来ると「必ず!」と言っても良いほど被害を受ける「台風銀座」と呼ばれるこの地ですが、頻繁に襲来する台風がもたらす波の影響を計算しても、秒速4メートル以上の流速にはならないと言います。
やはり「東海・東南海・南海地震」の連動型であった「宝永地震」を、想定して計算された流速と、一致していると言います。
大自然と言う、計り知れない力が作り出した「橋杭岩」の景観は、干潮時になることで、絶景として姿を現します。
そんな、岩間を散策することができることが特徴的となるため、干潮時間に合わせて多くの方が訪れると言うことです。
また「干潮時」にのみ「橋杭岩」の列中にある「弁天島」まで歩いて渡ることができると言うのも、見どころのひとつとなります。
「アクセス面」で、多生の問題はありますが、干潮時には駐車場が満車になることが多く、国の名勝で「天然記念物」に指定されている「橋杭岩」は、一見の価値があると考えます。
何度も言いますが「干潮時」に、岩間を散策することができるのが特徴的な「橋杭岩」ですので、訪れる際は「干潮時間」のチェックを、お忘れなきようにお出かけください!
橋杭岩のアクセス及び駐車場情報!
【基本情報】
*基本情報は、できる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。
「橋杭岩」
- 住所:〒649-3500和歌山県東牟婁郡串本町くじの川
- 電話:0735-62-3171(串本町観光協会)
- 時間:散策自由
- 観覧料:無料
- 休み:年中無休
- 駐車場:無料(*乗用車45台・大型バス6台)
- アクセス:【公共交通機関】「JR紀勢本線」の「串本駅」から徒歩1.8km(約23分)もしくは次駅「紀伊姫」から徒歩1.2km(約15分)
「JR紀勢本線」の「串本駅」から「串本町コミュニティーバス(佐部・上田原方面行き)」に乗車して「橋杭岩」のバス停留所で下車してすぐ
【お車】「紀勢自動車道」の「すさみ南IC」を降りてから「国道42号線」を南に走り進めて行けば「橋杭岩」に到着です26km(約32分)
「くしもと橋杭岩」道の駅
- 住所:649-3511和歌山県東牟婁郡串本町くじの川1549-8
- 電話:0735-62-5755
- 時間:4月~9月は朝の9時00分~夕方の18時00分
10月~3月は朝の9時00分~夕方の17時00分 - 定休日:年中無休
- 駐車場:無料(*乗用車45台・大型バス6台)
- アクセス:【公共交通機関】「JR紀勢本線」の「串本駅」から徒歩1.8km(約23分)もしくは次駅「紀伊姫」から徒歩1.2km(約15分)
「JR紀勢本線」の「串本駅」から「串本町コミュニティーバス(佐部・上田原方面行き)」に乗車して「橋杭岩」のバス停留所で下車してすぐ
【お車】「紀勢自動車道」の「すさみ南IC」を降りてから「国道42号線」を南に走り進めて行けば「橋杭岩」に到着です26km(約32分)
最後までお付き合いいただき本当にありがとうございます。
「橋杭岩」は、沖合に浮かぶ紀伊大島に向かって、大小40余りの奇岩が一直線上に立ち並ぶのですが、その景観はまさに絶景となります。
干潮時には、岩間を散策することができるのが特徴的で、干潮時に合わせて多くの方が訪れますので、訪れる際の干潮時間のチェックだけは、お忘れなきようにお出かけください!
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