今回紹介するのは、和歌山県西牟婁郡白浜町の「臨海浦」の、南の海上に浮かぶ小島「円月島(えんげつとう)」です。
「円月島」の大きさは、南北に130メートルの長さがあり、東西には35メートルで、高さは25メートルあります。
正面から見て特徴的なのは、中央部分に波浪による侵食が進んで、ぽっかりと直径約9mほどの「円月形の海食洞」すなわち「穴」が開いている点で、その穴を中心に、左右対称的な形であることです。
「円月形の穴」が開いていることから「円月島」と言う呼び名が一般的に有名になったのですが、実のところ、その呼び名は通称となり、正式名称は「高嶋(たかしま)」と言います。
近世から近代にかけて、南紀地方を代表する海浜の景勝地として、全国にその名を轟かせています。
さらに、国の名勝として指定されている「円月島」は、今や南紀白浜のシンボルのひとつとなり、多くの方が「海食洞門」となる姿を見るために訪れます。
そんな「円月島」は「和歌山県の夕陽百選」に選ばれると同時に「日本の夕陽百選」にも選ばれています。
「海食洞門」の、遥か彼方の水平線に沈みゆく夕日が、中心部の穴を通して見える「夕景」が、神秘的とも言える絶景となり、夕暮れを迎えるころには、一目その景色を見るために、多くの方が集まってきます。
そんな、南紀白浜のシンボルのひとつ「円月島」の紹介です。
準備が整いましたら「円月島」の、散策スタートです!
円月島【アクセス・駐車場】南紀白浜のシンボル【観賞ポイント】
今回は、和歌山県西牟婁郡白浜町の観光名所を回るため、朝一番で「臨海浦」の南の海上に浮かぶ「円月島(えんげつとう)」に向けて車を走らせます。
「円月島」は「日本の夕陽百選」に選ばれており「海食洞門」の、遥か彼方の水平線に沈みゆく夕日が、中心部の穴を通して見える「夕景」が大変人気があります。
本来は、その「夕景」の観賞に訪れたかったのですが、時間的に予定が立てられず、朝一番で訪れているので「夕景」は楽しめそうにもありません。
しかし「円月島」は、南紀白浜のシンボルのひとつとして「夕景」でなくても、十分にその佇まいを楽しむことができます。
訪れたからには「夕景」を楽しめそうな「観賞ポイント」と「アクセス」や「駐車場」を中心に、紹介したいと思います。
円月島へのアクセスはマイカーがお勧め!
まず「アクセス面」で言うと、やはり「マイカー」を利用するのが一番よく、その後の観光もスムーズに進められるかと思います。
管理人のように午前中や、季節によって多少の違いはありますが、夕日が沈む時間の、1時間30分~2時間ぐらい前までに観賞ポイントに行くようでしたら「マイカー」で訪れるのも、比較的スムーズに行くかと思います。
ただ、夕日が沈むと思われる1時間前ぐらいになると、たくさんの方が次々と訪れて来ることで、周辺は少し混雑します。
「円月島」の「夕景」が、一番綺麗に見える「観賞ポイント」には、基本的に専用の駐車場が設けられておりません!
駐車スペースに関しては、一様あるにはあるのですが、せいぜい30台ぐらいまでと思われ、先客車の止め方次第では25台ぐらいと、かなり高い競争率となるのですが、当然ですが「夕景」が終わるまで出て行く車はありません!
その他に、小さな駐車スペースや、少し離れますが「有料駐車場」もありますので、このあと順を追って紹介していきます。
円月島へは明光バス町内循環線か三段壁線(臨海経由)!
続いて「公共交通機関」を利用して訪れるには「JR紀勢本線」の「白浜駅」から「明光バス三段壁線(臨海経由105)」もしくは「明光バス町内循環線(101左回り)・(102右回り)」に乗車して、約17分で「臨海(円月島)」のバス停留所まで行くことができます。
下車してからは、すぐ目の前に「円月島」を見ることができます。
しかし「公共交通機関」を利用となりますと、最終の「JR白浜駅」に向かう便が、17時45分発に乗らなければいけませんので、冬場などは恐らく大丈夫ですが、それ以外の時期には「夕景」を楽しむことが、極めて困難になるかと思います。
「円月島」を、日中に楽しむのであれば「公共交通機関」を利用して訪れるのも良いのですが、やはり「夕景」を楽しむには「マイカー」を利用することになるかと思います。
「公共交通機関」を利用すると「白浜駅」から「円月島」までの運賃が、大人で340円かかるのですが、1日~3日ぐらい白浜に滞在を考えているのでしたら、お得な「とくとく乗車フリー券」なるものも販売されていますので・・・
「とくとく乗車フリー券」は「白浜駅」と「白浜の名所」を結ぶ「バス路線が乗り放題」となります。(*但し、高速バスにはご乗車にはなれません!)
1日フリー券が、大人1100円となり子供550円です。
2日フリー券が、大人1500円となり子供750円です。
3日フリー券が、大人1700円となり子供850円です。
詳しくは知りたい方は「明光バス白浜駅前案内所:0739-43-0502」もしくは「白浜営業所:0739-42-3973」に、お電話にてご確認ください!
円月島の観賞ポイントと駐車場!
次に「円月島」の「観賞ポイント」と「駐車場」についての紹介になりますが、最初にもお話ししましたが「円月島」の「観賞ポイント」には、基本的に「専用駐車場」などはありません。
基本的に「日本の夕陽百選」に選ばれている「海食洞門」の、遥か彼方の水平線に沈みゆく夕日が、中心部の穴を通して見える「夕景」を見る「観賞ポイント」は、下記の場所になります。
基本的に「春分」と言われる、太陽暦の3月20日もしくは21日から、4月5日もしくは6日の前日までの約15日間と「秋分」と言われる、9月23日ごろの前後にかけての時期には、中心部の穴を通して「夕日」が見えると言います。
少し調べてみましたが、和歌山県の「日の入り」は「春分」の前後は、18時12分~30分ぐらいとなり「秋分」の「日の入り」は、17時56分の前後となっていました。
その年によって、多少の前後はあるかと思いますので、基本的なものと考え、訪れる日の「日の入り」の時刻を調べてからお出かけください!
一番の「観賞ポイント」には、駐車場はありませんが、30台ぐらいは駐車できそうなスペースがあります。
道路脇に駐車する形になりますが、ちょうどカーブのかかった場所となりますので、後続車に気を付けて、駐車スペースに入るようにして下さい。
尚、カーブの先にも、数台止められる駐車スペースがありますが、両方合わして30台ぐらいですので、競争率はかなり高くなります。
「日の入り」を迎える、1時間~1時間30分頃前には行かないと、止めるのは難しいかと思います。(*春分・秋分の前後の日)
ここからの眺めは、それなりの距離がありますが「円月島」のほぼ正面となり「夕景」を眺めるには、一番の観賞ポイントになります。
中心部にぽっかりと開いた「円月形の穴」から「円月島」と言う呼び名が、一般的に有名になったのですが「夕日」がこの穴の、遥か彼方の水平線に沈みゆく景色以外にも、穴の向こう側を通り過ぎる船や、場所によっては白灯なども見ることができます。
円月島の観賞ポイント「アクアマリンシラハマSOUTHBAY」
次に紹介するのは「アクアマリンシラハマSOUTHBAY」の前からの観賞ですが、先程の観賞ポイントから150mぐらい「円月島」に向かって走り進めたところにあります。
この施設は、白浜で一番古いダイバー施設となり、無料の駐車場があるのですが、やはりダイバー施設のものとなるため「円月島」の観賞のみでは、利用することはできないのではないかと思われます。
管理人は、朝一番で訪れたため、お店自体が開いていなかったので、はっきりとしたことは言えないのですが、恐らくは「駐車できない!」としか言えませんが、もし駐車可能なら、飛躍的に「円月島」の観賞の為の駐車スペースは多くなります。
出入口は封鎖されている訳でも無く「駐車お断り!」などの張り紙や看板などが無いため、数台の車が止まっていましたが、それらは「釣り人」のものと思われます。
ここから、見る「円月島」は、少し近くなり、このような感じです。
かなり近くに「円月島」を見ることができます。
お店が営業していないあいだでしたら、少しぐらいは止めることは可能かと思います。
お店が開いていませんでしたので、はっきりとした情報が無く、少し調べてみましたが、それらしい情報もありませんでしたので、訪れた時の雰囲気でご判断ください!
円月島の観賞ポイント「円月島観境位」
「アクアマリンシラハマSOUTHBAY」より、さらに150mぐらい近づくと「円月島観境位(えんげつとうかんきょうい)」と、称される場所があります。
「観境位」などと難しい言い方をする場所ですが、管理人も何のことやら分かりません。
簡単に言えば「観賞するための場所!」ではないかと思いますので、それで話を進めますが、こちらには5~6台ぐらい駐車できるスペースがあります。
しかし、ここは下に釣り場があり、朝一番にも関わらず、4~5台の車が止まっているところを見ると、常に「釣り人」の車が止まっている状態のような気がします。
ここからの「円月島」は、こんな感じです。
ここから眺める「円月島」が、恐らくは一番近いのではないかと思われるのですが「円月島」をバックに記念写真を撮るには、ここがベストかと思います。
その他の位置からでは、人物ばかりが大きくて「円月島」がとても小さくなりますので、人物を入れての記念撮影の際は、立ち寄ることをお勧めしておきます。
「円月島」の観賞は、穴から見える「夕景」だけが素晴らしいと言うのではなく、ほぼ左右対称となる形や、岩の上に生い茂る「和歌山県の木」となる「ウバメガシ」や「松」なども、見どころのひとつです。
それらの観賞も同時に楽しむのも、見どころのひとつとお考え下さい!
尚、一説によれば「大潮」の「干潮時」には、大人であれば腰が海水に浸かるぐらいの深さで、歩いて渡ることができるとも言われますが・・・
それと「円月島観境位」となるこの場所から、さらに50m先には「有料」となりますが、駐車場があります。
この駐車場は「南紀白浜グラスボート」を楽しめる乗り場となり、船の底がガラスで作られた船に乗り、海の中の世界を、覗き見ることができるようになっています。
小さなお子様連れのご家族でも安心して楽しめるほか、船の側面にある丸い小窓からは「円月島」を間近に見ることができると言いますので「円月島」を訪れて「何か楽しめないの?」と、お考えの方は、是非とも楽しんでください!
と、ここまでが「円月島」の「観賞ポイント」の紹介となりますが、最後に少しだけ離れますが、紹介したい場所があります。
円月島を観賞しながら無料の足湯を楽しめます!
最初に紹介した「一番の観賞ポイント」から反対側となる「白良浜方面」に向かって、約750メートル走ったところにある「無料」で楽しめる「御船足湯」です。
「御船足湯」には。2台分だけではありますが、競争率の高い「無料の駐車場」が用意されています。
この、無料の駐車場ですが、ひとつだけ注意してもらいたい点がるのですが、管理人は何度も言いましたが、朝一番で訪れたので、もちろんこの「御船足湯」に着いた時も、誰もいませんでした。
無料となる駐車スペースは2台分で、駐車場自体は20台ぐらいの広さがあるのですが、入って一番手前の2台分だけがコンクリートが打ってあったので「ここかな?」って感じで駐車しました。
「足湯」を楽しんでいると、どこからともなくおばさんが現われて「そこは有料の駐車場ですよ」と言いに来て、一瞬お金を払わされそうになったので「そうなんですか!ではどこに?」と聞くと、駐車場の一番最奥に、無料のスペースがありました。
さらに、おばさんは「足湯以外に写真などを撮るための駐車も有料ですので・・・」と言うので「足湯しるんですけど!」と言うと「ならいいんですけど」との言いようです。
「御船足湯」自体は、公共の施設なのですが、駐車場の管理をしている近くの旅館の女将さんだと思いますが、かなりシビアです!
くれぐれも「止め間違いの無いように!」と言うことと「足湯」以外の目的で、車を止めないことを注意して下さい!
止め間違えた管理人が悪いのですが、一歩間違えば楽しい旅行の始まりを、ぶち壊す結果になったかもしれません!
と言う「注意点」を、お話したところで「足湯」の紹介に戻ります。
「御船足湯」は「円月島」を観賞しながら楽しめる「無料の足湯」ですが、かなりぬるい「足湯」になっていました。
時期的なものか?時間的なものかは分からないのですが、入っていても余計に寒くなるばかりです!
景色は「円月島」もはっきりと見え、整備もされていているため、雰囲気自体は申し分無いのですが、かなり寒いです!
訪れる時期によっては、手を浸けてみてからのご決断を・・・
ここ「御船足湯」に到着するまでの道のりで、こんな「円月島」も観賞できました。
「御船足湯」より150メートルほど手前ですが、朝一番で車が走っていなかったので、一瞬車を止めて「サッ!」と、撮り収めましたが「円月島」の穴の向こう側に、白灯が見えました。
と、言うように「円月島」の穴からは「夕日」をはじめ、通り過ぎる船や白灯なども見えましたが、それ以外にも何か見えるのかな?
近年の風波によって、岩の崩落が進んでいると言うことで、2009年7月より白浜町は、管理者の許可なく「円月島」に近づかないように呼びかけていると言うことです。
2010年10月に行なわれた測量の結果で、強い地震が発生した際には「穴の直上部分が崩壊する!」と言う、危険性が判明したことで、補強工事も行われたと言います。
現在では、補強もされて安心ではありますが、いつ何時に「崩壊!」となるかもしれませんので「円月島」を「生で見たことが無い!」と言う方は、是非一度訪れて「夕景」をはじめ「円月島」の佇まいを、ご観賞してみてください!
と、言ったところで「円月島」の「観賞ポイント」と「見どころ」の紹介の、すべてが終了となります。
円月島のアクセス及び駐車場情報!
【基本情報】
*基本情報は、できる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。
「円月島」
- 住所:〒649-2211和歌山県西牟婁郡白浜町3740
- 電話: 0739-43-5511(白浜観光協会)
- 時間:自由
- 観覧料:無料
- 定休日:無し
- 駐車場:無料
*尚、満車の場合は近くに有料駐車場あり。 - アクセス:【公共交通機関】「JR紀勢本線」の「白浜駅」から「明光バス三段壁線(臨海経由105)」もしくは「明光バス町内循環線(101左回り)・(102右回り)」に乗車(約17分)して「臨海(円月島)」の停留所で下車してすぐ
【お車】「紀勢自動車道」の「南紀白浜IC」から10km(約20分)
最後までお付き合いいただき本当にありがとうございます。
「円月島」は、南紀白浜のシンボルのひとつとなり「日本の夕陽百選」に選ばれる、最高の「夕景」を観賞できるスポットになっています。
また「夕景」のみならず「円月島」の佇まい自体が最高の眺めとなり、たくさんの方がその姿を観賞に訪れます。
是非一度訪れて、ご自身の目で「円月島」の姿をご堪能下さい!
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