今回紹介するのは、三重県志摩市磯部町恵利原にある、不思議な現象が体験できることでも知られている観光スポット「おうむ岩」です。
「和合山」の中腹にそびえ立つ、高さが31mで、幅が127mもある、石英岩質の一枚岩の「おうむ岩」は、垂直に切り立つ大岩壁となります。
不思議な現象を体験できる空間になっていることでも知られるのですが「語り場」と称される場所から、手拍子を打ったり話しかけたりすると、40mほど離れた「聞き場にまで、その音や声が届く!」と言う、摩訶不思議な現象が起きるのですが、それがまるで大岩壁の「おうむ岩」が、話をしているかのような聞こえ方がすると言うことです。
音がこだまして大岩壁から聞こえることから「物いう石」と呼ばれ、相手の言葉をそのまま繰り返す動作を表す「オウム返し」と言う言葉から「おうむ岩」と名前が付けられたものと思われます。
「おうむ岩」の前に立つ鳥居の前からは、山々が連なる緑豊かな景色が一望できるほか、頂上付近に移動すれば「おうむ岩展望台」が整備されていて、遠く太平洋までも一望できる絶景スポットになっています。
そんな、珍スポットとして知られる「おうむ岩」の紹介となります。
準備が整いましたら「おうむ岩」の、散策スタートです!
おうむ岩【アクセス・駐車場】不思議な現象が起きる珍スポット
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お花見として、近くにある桜の名所になっている「岩戸桜」の訪問が、朝の11時00分過ぎで、その後、隣接するようにある観光名所で「岩戸隠れの伝説」が残る舞台になっている「恵利原の水穴(天の岩戸)」にも立ち寄ることになりました。
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本来の目的となるお花見に戻ろうと思ったのですが、近くに「珍スポット」として「おうむ岩」があると言うことを知り、少しだけ立ち寄ってみることにしました
まず初めに「おうむ岩」を訪れるための「アクセス」と「駐車場」について、簡単に紹介しておきます。
おうむ岩へのアクセスはマイカーがお勧め!
「おうむ岩」へのアクセスに関しては「公共交通機関」を利用しても「マイカー」を利用しても、比較的簡単に行くことができますが、お勧めとなるのは「マイカー」です。
まず初めに「マイカー」で訪れる場合ですが、最寄りのインターチェンジとなるのは「伊勢自動車道」の「伊勢西IC」です。
「伊勢西IC」を降りてすぐにある「伊勢西IC」の交差点を右折して「県道32号線(御木本道路)」に入ります。
しばらくのあいだ「県道32号線」を走り進めて行き「⇐おうむ岩1.3km」の案内看板に従って左折します。
その後、いくつかの分岐点はありますが、案内板に従いながら道なりに走り進めて行けば、広々とした駐車場に到着となります。
「伊勢西IC」から16.8kmほどですので、約25分で行くことができます。
続いては「駐車場」に関してですが「おうむ岩」には、広々とした駐車場が用意されています。
「おうむ岩」に用意されている駐車場に関しては「無料」で利用することができ、駐車台数に関しては、普通車なら20~30台ほどの駐車が可能になっています。
どちらかと言えば、知名度のあまりない「珍スポット」になっていることもあり、誰一人としていない貸し切り状態だったことから考えると、基本的には満車になるようなことは無いかと思います。
最後に「公共交通機関」で訪れる場合ですが、最寄り駅となるのは「JR東海参宮線・近畿山田線」の「伊勢市駅」もしくは「近鉄志摩線」の「志摩磯部駅」となります。
「JR東海参宮線・近畿山田線」の「伊勢市駅」から徒歩で向かうのは、少し無理がありますが「近鉄志摩線」の「志摩磯部駅」からでしたら、少し頑張れば可能です。
「志摩磯部駅」で下車したあと「おうむ岩」までは、約3.6kmほどありますので、約50分は必要になるかと思います。
歩くのが苦手な方はバスを利用すれば良いのですが「志摩磯部駅」で下車したあと「磯部バスセンター」から「三重交通バス(伊勢市行/伊勢道路経由)」に乗車して「恵利原」のバス停留所で下車します。
バス停から「おうむ岩」までは、1.6kmほど歩く必要があり、約25分は必要となります。
また「JR東海参宮線・近畿山田線」の「伊勢市駅」からですと「三重交通バス60系統(御座港行)・70系統(宿浦行)」に乗車して「恵利原」のバス停留所で下車します。
あとは、同じように歩き進めることになりますが「おうむ岩」は「和合山」の中腹に位置していますので、思っている以上に急勾配の道のりが続きます。
上記では、約25分としていますが、恐らくは無理で、歩き慣れた方でも、30分以上は必要ではないかと考えます。
そう言った点から「マイカー」で訪れることをお勧めしています。
以上が「おうむ岩」を訪れるための「アクセス」と「駐車場」の紹介となります。
おうむ岩「聞き場・語り場」で不思議な現象を体験!
駐車場に車を駐車したところで、早速にも「不思議な現象を体験できる!」と言われているスポットに移動するのですが、駐車場より上に登る階段は「おうむ岩展望台」へと向かうことになり、逆に下に降りる階段及びスロープを進めば、目的のスポットへと行くことができます。
今回は、スロープの道を選択して歩き進めてみましたが、意外と傾斜がきつくなっていましたので、雨の日や冬季期間中などは、十分に気をつけて歩き進めることをお勧めするのと同時に、車椅子やベビーカーで向かうことはできないとお考え下さい!
急勾配のスロープ状の遊歩道を、20メートルほど降りたところには「⇐おうむ岩・語り場」と書かれた案内板が立てられていますので、それに従って分岐点を左手側に進路を変えて、さらにスロープ状の遊歩道を降りて行きます。
少し行くと、2つ目の分岐点があり、そのまま直進して降りて行けば「語り場」となるのですが、左手側にひとつの建物があり、入口の手前には「聞き場」と刻まれた案内板が立てられています。
「聞き場」の前面は、石垣積みの城壁で、目隠しをするような造りになっています。
「聞き場」となる建物は、幾つかのベンチが設けられた屋根付の休憩スペースとなるのですが、この建物の中で不思議な現象を楽しむことができます。
さらに「聞き場」は、比較的に整備も行き届いていますので、お弁当などを広げて、のんびりと過ごすこともできます。
まずは「聞き場」があったのですが、続いては、石垣積みの城壁の横から伸びている石段を降りて「語り場」へと向かいます。
数十段ほどの石段を降りて行くと、こちらも瓦屋根のある石垣積みの小さな祠のような建物が、右手側に見えてきます。
一見すると、小さな祠と言うか洞窟のような「語り場」は、出入口がかなり小さくなっており、大人の方なら身体を曲げないと、入ることができないほど狭い造りとなるのですが、中に入ってしまうと、少しだけ広い空間になっています。
この2つの建物のあいだで、不思議な現象を体験できるのですが、この「語り場」と称される場所から、手拍子を打ったり話しかけたりすると、先程の「聞き場」まで、その音や声が届くと言う不思議な現象が起こります。
祠の中には「火の用心!」の掛け声の後あとに「カン!カン!」と打つ道具の「拍子木」が置かれていますので「聞き場」に向けて話し掛けるか、拍子木を打ち鳴らすかしてみて下さい!
「聞き場」までは、おおよそ40mほど離れているのですが、原理としては、垂直に切り立つ高さが31mで、幅が127mある、石英岩質の「おうむ岩」と呼ばれる大岩壁に、音や声が反響して「聞き場」に届くと言ったものです。
「やまびこ」などは、基本的には「山や谷などで叫ぶ!」と、考えるのが普通ですが「山」や「谷」以外でも「反響物と条件が揃うことがあれば、やまびことして返ってくる!」と言いますので、恐らくは、そのような原理で「聞き場」に届くと思われます。
その「やまびこ」のように反響した音が「聞き場」に座って聞いていると、まるで「おうむ岩」が、話をしているかのような聞こえ方をすると言う、摩訶不思議な感覚を体験できると言うことです。
今回、実際に試してみたのですが、この日は運が悪く、強風が吹き荒れる日で「ピューピュー」と言った音のほうが強すぎて、声はまるで聞こえ無いほか、拍子木を打ち鳴らす音は「おうむ岩」からでは無く、どこから聞こえるか分からない状態でした。
見どころのひとつ「倭姫機織場・おうむ岩展望台」
さて、最後に「おうむ岩」での、そのほかの見どころを簡単に紹介しておきたいのですが、まずは「語り場」より、さらに数十メートルほど降りて行った先にある「倭姫機織場(やまとひめはたおりば)」と称される場所に向かいます。
「おうむ岩」は、幅が127mもある一枚岩となるのですが、その大岩壁の一部に、見どころのひとつになっている「倭姫機織場」と称されるスポットがあります。
少しだけ降りた先より、大岩壁の「おうむ岩」に近づくと「倭姫機織場」と書かれた標柱が立てられているのは、すぐに分かるのですが、この場所がどう言った場所であるのかの説明板などは一切無く、ただただ、くぼみのような穴が「おうむ岩」に開いているだけとなります。
「倭姫命(やまとひめのみこと)」は、第11代「垂仁天皇」の第四皇女で、母は皇后の「日葉酢媛命」となるのですが、垂仁天皇25年3月丙申に「天照大神」を、現在の伊勢神宮がある伊勢の地に祀ったとされ、斎宮の伝説上の起源とされる人物となります。
それ以上のことは分かりませんが、見どころのひとつではありますので、お時間があれば立ち寄ってみて下さい!
「おうむ岩」は、上記で紹介したように、大岩壁に声がこだまして聞こえることから「物いう石」と呼ばれ、相手の言葉をそのまま繰り返す動作を表す「オウム返し」と言う言葉から、この「おうむ岩」と言う名前が付けられたものと思われますが、現在でも、近くにある「伊勢神宮」の参拝の道中に、立ち寄られる方がいると言います。
「鸚鵡石(おうむいわ)」の案内板より
「鸚鵡石」は、恵利原の和合山とゆう地にあり、この石のことは「伊勢参宮春の賑」等にも記されて、往古より文人墨客の来遊が頗る多い。
ひと度この処にいり、語り場より手拍子で得意の喉をうならせ、高吟すれば、巨巌は之に応へて「聞石」と呼ぶ辺りの山小屋で聞く山彦の美しい音色は訪れる人の心をひきつける。
江戸時代、磯部を訪れた「高山彦九朗」や「佐久間象山」さらに俳人曽良等は、高さ二十七間(五〇米)で、幅八七間(一五八米)の、石英岩の大岸壁を眺めながら、この付近を探勝しつつここを去る。
南約一粁、今も皇大神宮別宮として崇敬されている志摩の大社伊雑宮に詣でている。
巨巌の頂上より望む、なだらかな緑の山脈は「神話の故郷」ともゆうべき「伊勢志摩」と共に、俄に脚光をあびつつある。
現地にある案内板から、古来より、詩文や書画などの、優雅で趣のある芸術の道にたずさわる「文人墨客」がよく訪れたとあり、当時から、この不思議な現象に魅せられる人が多かったことが伺えます。
さらには、天皇家とゆかりある人々も、幾度か訪れた場所でもあり、明治時代には「小松宮彰仁親王」も、足を運んだと言います。
そんな、案内板などを読みながら、最後の見どころとなる「おうむ岩展望台」へと向かうのですが、まずは駐車場に戻り、そこから先は、石段を登り進めて行きます。
「おうむ岩展望台」までは、勾配のきつい石段が続きますが、距離で言うと50メートルほどとなり、特に問題なく歩き進めて行くことができるのですが、垂直に切り立つ「おうむ岩」の、頂上部分に整備されている展望スペースとなります。
展望スペースには、屋根付きの休憩所があるほか、幾つかのベンチも置かれていることで、ゆっくりと景色を楽しむことができるように整備されています。
眼下には、一面に広がる磯部の田園をはじめ、天気が良ければ、伊雑の浦をはじめ、遠く志摩半島や太平洋までも一望できる絶景スポットになっているため「初日の出」の「観賞スポット!」としては、毎年のように多くの方が訪れると言います。
観光名所が多い志摩エリアの中では、残念ながら知名度が低く、マイナーな観光スポットになっているかと思いますが、その分、のんびりとした時間を過ごすことができますし、不思議な現象が体験できる珍スポットとしては、意外と楽しめるかと思います。
是非一度、お弁当を片手にお出かけになり、摩訶不思議な現象を体験したあと、ゆっくりと景色を眺めながらの昼食を、お楽しみ下さい!
おうむ岩のアクセス及び駐車場情報!
【基本情報】
*基本情報は、できる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。
「おうむ岩」
- 住所:〒517-0209三重県志摩市磯部町恵利原2159
- 電話:0599-46-0570(志摩市観光協会)
- 時間:散策自由
- 定休日:年中無休
- 観覧料金:無料
- 駐車場:無料(約20~30台)
- アクセス:【公共交通機関】「近鉄志摩線」の「志摩磯部駅」で下車したあと徒歩3.6km(約50分)
「近鉄志摩線」の「志摩磯部駅」で下車したあと「磯部バスセンター」から「三重交通バス(伊勢市行/伊勢道路経由)」に乗車して「恵利原」のバス停留所で下車してから1.6km(約25分)
「JR東海参宮線・近畿山田線」の「伊勢市駅」から「三重交通バス60系統(御座港行)・70系統(宿浦行)」に乗車して「恵利原」のバス停留所で下車してから1.6km(約25分)
【お車】「伊勢自動車道」の「伊勢西IC」を降りてすぐの「伊勢西IC」の交差点を右折して「県道32号線(御木本道路)」に入ったらあとはひたすら「県道32号線」を走り進めて行き「おうむ岩⇐1.3km」の案内看板に従って左折したらあとは道なりに走り進めて行けば「駐車場」に到着となります16.8km(約25分)
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
「和合山」の中腹にそびえ立つ「おうむ岩」は、高さが31mで、幅が127mもある大岩壁となるため、眺めているだけでも圧巻の存在感となります。
そんな「おうむ岩」は「語り場」と称される場所で話す声や音が、40mほど離れた「聞き場」まで届くと言う、摩訶不思議な現象が起きるのですが、それが大岩壁の「おうむ岩」が、話をしているかのように聞こえる珍スポットとなります。
観光名所としては、残念ながら知名度が低く、マイナーなスポットではありますが、その分のんびりと時間を過ごすことができますので、お弁当を片手に、是非一度お出かけになり、不思議な現象を体験したあと、景色を眺めながらゆったりとした時間をお過ごし下さい!
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