地福寺・子安地蔵尊【アクセス・駐車場】大阪屈指のしだれ桜

今回紹介するのは、大阪府阪南市山中渓にある「子安地蔵尊」で知られる「地福寺(ちふくじ)」の境内いっぱいに咲き誇る「しだれ桜」です。

樹齢50年の地福寺のしだれ桜です。

樹齢50年の地福寺のしだれ桜です!

「地福寺」は大阪府と和歌山県の府県境に程近い阪南市の山中渓地区に位置するのですが、この地区にはかつて「山中宿(なかやまじゅく)」と呼ばれる宿屋があり、江戸時代には徳川御三家の「紀州徳川家」が参勤交代に供する紀州街道の第一の宿場があったと言われています。

また、昭和中頃までは温泉宿としても「大阪の奥座敷」と呼ばれて大いに賑わったと言います。

その後、次第に人の往来も少なくなってきた山中渓地区ですが、現在でも紀州街道にあった古い宿場の町並みが残る、風光明媚で緑豊かな自然が残るエリアとなります。

昭和40年代頃より、南北に流れる山中川の河川敷に桜の木々の植栽を始め、現在では約1000本もの見事な桜並木となったことで、近畿一円では「人気のお花見スポット!」としても大変有名になり、近年多くのお花見客が訪れます。

そんな古い町並みが残る紀州街道に、今回紹介する浄土宗の知恩院末寺の「地福寺」があるのですが、お花見のシーズンになると境内いっぱいに広がりを魅せる「しだれ桜」が大変に優美な姿で咲き誇ります。

「地福寺」の創建については不詳となるのですが、本尊は江戸時代作の「阿弥陀三尊像」となり、境内に建てられた「子安地蔵堂」には、熊野街道にあった「地蔵堂王子」の本尊であった「地蔵三尊像」がお祀りされています。

「安産の神」として大変有名となるため、紀州街道沿いには「子安地蔵尊」と書かれた真っ赤なのぼりが立ち並ぶのですが、吹き抜ける風になびいています。

どちらかと言えば「地福寺」自体は「安産祈願」の霊験あらたかな御利益を祈願できるお寺として知られており、境内の「しだれ桜」に関してはそれほど知られた名桜ではありませんでした。

かつての境内には先代の桜の木が立っていたと言うのですが、早くに枯れてしまっていて現在境内を覆い尽くすように咲き誇る「しだれ桜」は、樹齢が約60年ほどの二代目となります。

狭い境内のすべて覆い尽くすように咲き誇る優美な姿は人伝いに広がっていき、現在では近郊を中心に遠方からも多くの花見客が訪れるようになってきたと言います。

そんな「子安地蔵尊」で知られる「地福寺」の境内に立つ、一本桜の名桜「しだれ桜」の紹介となります。

準備が整いましたら「地福寺」の散策スタートです。

 

地福寺・子安地蔵尊【アクセス・駐車場】大阪屈指のしだれ桜

今回は大阪府阪南市山中渓にある「子安地蔵尊」で知られる「地福寺」を訪れ、境内を覆いつくほどに咲き誇ると言われている一本桜の名桜「しだれ桜」を観賞すべくマイカーに乗り込みアクセルを踏み込みます。

「地福寺」がある大阪府阪南市山中渓の辺りは、江戸時代までさかのぼると徳川御三家の「紀州徳川家」が参勤交代に供する紀州街道の第一の宿場があったところで、現在でもその趣ある街並みが一部残っている貴重なスポットとなります。

大変にアクセス面では恵まれた場所となるため「公共交通機関」を利用しても「マイカー」を利用しても簡単に行くことができます。

まず初めに、紀州街道沿いにある「地福寺」への「アクセス」と「駐車場」に関して簡単に紹介しておきます。

 

地福寺・子安地蔵尊へのアクセスは良好です!

今回は管理人はマイカーを選択して「地福寺」を訪れましたが、先ほどもお話ししたように「公共交通機関」を利用しても簡単に行くことができます。

まず初めに「マイカー」を利用して訪れる場合ですが「最寄りの高速道路」はと言いますと「阪和自動車道」となります。

まずは「大阪方面」から向かう場合に関しては「泉南IC」を降りることになります。

料金所を出たらすぐにある「泉南IC前」の信号を右折して「府道63号線(泉佐野岩出線)」に入ります。

少し走り進めた先にある「岡中西」の交差点を左折して「府道64号線(和歌山貝塚線)」に入ったら、しばらく走り進めた先の「和泉鳥取」の交差点を左折します。

あとは道なりに1.9kmぐらい「府道64号線」を走り進めて行くと、山中川を挟んだ右手側の対岸に「第2駐車場」が見えてきますので「わんぱく王国駐車場」と書かれた案内看板に従って「向田橋」を渡ります。

向田橋を渡り第2駐車場へ向かいます。

向田橋を渡り第2駐車場へ!

そのまま道なりに走り進めて行くと「わんぱく王国の第2駐車場」の料金所があります。

「泉南IC」から約4kmほどですので、10分もあれば行くことができます。

次に「和歌山方面」から向かわれる場合ですが、出口が変わりまして「阪南IC」を降りる形となります。

降りたらすぐにある「阪南IC」の交差点を左折して「府道256号線」に入ります。

左折と同時にすぐ左手側にある細い道に入り「阪和自動車道」と並走するように道なりに進みます。

しばらくするとトンネルがありますので、くぐって「阪和自動車道」を越えると、すぐに「府道64号線(和歌山貝塚線)」にあたります。

右折しあとは先ほどと同じように道なりに1.5kmぐらい走り進めて行くのですが、山中川を挟んだ右手側の対岸に「第2駐車場」が見えてきますので「わんぱく王国駐車場」と書かれた案内看板に従って「向田橋」を渡って料金所に行くだけです。

「阪南IC」から約2.3kmとかなり近くなるのですが、一部とても細い道を通ることになりますので、十分に注意しながらお進みください!

次に「駐車場」に関してですが「地福寺」には「専用の駐車場」がありません!

従って、近くにある「わんぱく王国」の有料駐車場を利用する形となるのですが「第1駐車場」もしくは上記で誘導した「第2駐車場」を利用することになります。

わんぱく王国の第2駐車場です。

わんぱく王国の第2駐車場です!

「わんぱく王国」には「第1駐車場(約30台)」と「第2駐車場(約110台)」の2ヶ所の有料駐車場が用意されているのですが、どちらに止めても「地福寺」へは200メートル足らずで行くことができます。

「第1駐車場」は駐車台数が少ないうえ「わんぱく王国」に近い分、そちらのお客さんが利用する確率が高くなりますので、今回の「地福寺」へのマイカーでのアクセスに関しては、収容台数の多い「第2駐車場」への紹介としました。

「わんぱく王国」の有料駐車場の利用時間に関しては、朝の9時00分~夕方5時15分までとなるのですが、注意点として「夕方4時30分以降の駐車はできない!」ほか「時間外の入場及び出場はできません!」ので十分にお気を付けください。

「第1駐車場(約30台)・第2駐車場(約110台)」共に1日1回、普通車500円で大型車1500円となります。

大型車に関しては「第1駐車場」は無理ではないかと思いますので「第2駐車場」に向かわれるほうが良いのではないかと思います。

続いては「公共交通機関」を利用して行く場合ですが「最寄り駅」となるのは「JR阪和線」の「山中渓駅」となります。

「山中渓駅」で下車してからは、北東方面へ約400メートルほど歩くだけですので、5分もあれば十分に行くことができます。

時期や曜日にもよりますが、今回紹介する「地福寺のしだれ桜」以外にも、JR阪和線の沿線に沿うように流れている山中川の河川敷に立ち並ぶ、約1000本もの見事な桜並木のお花見客をはじめとして、無料で遊ぶことができる「わんぱく王国」に訪れる方もたくさんいるかと思いますので、車内は意外と賑わっているのかもしれません!

以上が「子安地蔵尊」で知られる「地福寺」への「アクセス」と「駐車場」に関する紹介となります。

 

紀州街道にあった宿場の町並みが残る!

寒い冬が終わって温かみを帯びてくると桜のお花見シーズンが始まり、日本の「国花」と言っても過言ではない桜の開花の便りが各地で発表されるのですが、毎年のように自然と心が弾んできます。

桜のお花見の楽しみ方は人それぞれ異なるのですが「あっ!」と言う間に過ぎ去る満開に花ひらく桜を楽しむため、日々の疲れも忘れて多くの方々が桜観賞に出かけます。

管理人である「ヒロ兄」の桜の楽しみ方は「一本桜」を中心とした観賞スポットにお出かけしています。

お勧めの一本桜の記事は後ほどコチラをご覧下さい!

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その場所にただ一本だけで凛とそびえたつ一本桜の姿からは並々ならぬ力を感じることができ、毎年のように各地へと車を走らせます。

今回紹介する一本桜は、大阪府阪南市山中渓に位置する紀州街道より少し山の手に入った場所に鎮座する「子安地蔵尊」で知られる「地福寺」の境内に立つ「しだれ桜」となるのですが、狭い境内の全てを覆い尽くすように咲き誇る名桜となります。

毎年の悩みとして「桜と紅葉の見頃」に関しては、ドンピシャのタイミングで訪れるのは本当に難しいと悩みます。

事前にある程度の開花状況を調べてから出かけるようにはしているのですが、遠方のスポットまで出かけて「早かった!」や「遅すぎた!」はよくあることで、運よく「ドンピシャ!」のタイミングで観賞できるのかは訪れてみないと分かりません。

残念な結果で終わることも多々あるのですが、それもひとつの「お楽しみ!」と考えて出かけるようにしています。

さて、車を「第2駐車場」に駐車したところで、早速にも一本桜の名桜が立つ「地福寺」へと向かいたいと思うのですが、まずは「第2駐車場」より「向田橋」を渡った先の「府道64号線(和歌山貝塚線)」を対面に渡ったところより紀州街道へと入って行きたいと思います。

紀州街道より地福寺へ向かいます。

紀州街道より地福寺へ向かいます!

紀州街道が通るこの地区は、江戸時代には徳川御三家の「紀州徳川家」が参勤交代に供する「第一の宿場」があったところで、昭和中頃までは「山中宿(やまなかじゅく)」と呼ばれていて、温泉宿としても大いに賑わったと言います。

その後、次第に人の往来も少なくなった山中渓地区ですが、現在でも一部は紀州街道にあった宿場の古い町並みが残る、風光明媚で緑豊かな自然が残るエリアとなります。

大阪府全域で桜最盛期となる時期のお出かけとなるのですが、平日と言うこともあってか紀州街道を歩く方の姿はほぼありません!

「わんぱく王国」の有料駐車場にはそれなりの車が駐車されていましたが、基本的には今回紹介する「地福寺のしだれ桜」よりも知られた「人気のお花見スポット!」となる、山中川の河川敷に立ち並ぶ約1000本もの見事な桜並木を見物に来た方々の車のようです。

または、無料で遊ぶことができる「わんぱく王国」に来た方ではないかと思いますので「地福寺」に向かう道中は閑散とした感じです。

 

境内を覆い尽くす優美な地福寺のしだれ桜

駐車場より歩きはじめてから「地福寺」までは約200メートル足らずですので、疲れる間もなく行くことができます。

誰一人としてすれ違うこと無く歩き進めていることで「しだれ桜」の開花として「早すぎたのか?それとも遅すぎたのか?」と少し不安になるのですが、紀州街道より山の手に入って行く曲がり角に差し掛かった所で安心へと変わります。

溢れんばかりに咲き誇るしだれ桜です。

溢れんばかりに咲き誇るしだれ桜!

軽い勾配のついた狭い参道を歩き進めて行くと、その先には境内より溢れんばかりに咲き乱れる「地福寺のしだれ桜」の姿が見えており、境内にはたくさんのお花見客の姿があります。

大きく傘を広げたように枝垂れる細長い枝は、境内へと繋がる石階段を登りきったところまで伸びており、これより先に進むには枝のあいだをすり抜けていく形となります。

シャワーのように降りそそぐしだれ桜です。

シャワーのように降りそそぐしだれ桜

大きく広がりを魅せながら枝垂れる形となるので、一旦桜の木の下に入ってしまえばそれなりのスペースがあって動き回ることができます。

まるでシャワーのように降りそそぐ桜の木の中に立っているだけで、身も心も綺麗に洗われているような感じでウットリとしてきます。

かつての境内には先代の桜の木が立っていたと言うのですが、早くに枯れてしまっていて現在境内を覆い尽くすように咲き誇る「しだれ桜」は、樹齢が約60年ほどの二代目となります。

まだまだ若い桜の木となるのですが、特別な名前やエピソード的な由来も無く、ただ「地福寺のしだれ桜」と呼ばれているだけです。

それがなんとも残念な形となり、これほどまでに優美な一本桜なのに多くの方が知ることの無い「隠れたお花見スポット!」になっているようで、最盛期を迎えているにもかかわらず、境内には10人程度の方しかいません!

樹齢に関しては、おおよそ60年ほどであることは分かっているのですが、その他の情報などは一切無いのですが、樹高に関しては10メートルから15メートルほどはあるかと思います。

目通り幹周に関してはまだまだ若い桜の木ですので、大人が抱きつける程度の太さしかありません!

樹齢50年のしだれ桜の様子です。

樹齢50年のしだれ桜の様子です!

主幹は根元より約3メートルほどの辺りまで一本の幹からなり、その幹の根元にもう一本の幹があります。

定かではありませんが別の桜の木・・・すなわち先代の桜の木の名残ではないかと思いますが、何とも言えません!

木々全体が苔むしていて、主幹は境内の中心に向かって少しだけ傾いて伸びていくことで非常に味わい深い樹姿となるのですが、約3メートル付近より二手に分かれてその後は大きく広がりつつも枝分かれしながら枝垂れていきます。

細く長く枝垂れる枝の多くは地面すれすれまで伸びていて、いずれは地面に到達するのではないかと思います。

花弁は5枚で一重の綺麗な純白です。

花弁は5枚で一重の綺麗な純白です

全体的な樹姿はとても優美で、樹勢は60年の時を経た今がまさに最盛期ではないかと思うほど密に花びらが咲き乱れています。

桜の古木ならではの「支柱によって支えられる!」と言ったことは無く、これ程までに大きく広がりを魅せる桜の木ではありますが、自力だけで立っているところなどは若さを物語っているようにも思います。

花弁は5枚で一重の綺麗な純白となるのですが、蕾より咲きはじめた頃には薄いピンクではないかと思います。

「これ以上近づかないで!!」などと言うような防護策なども設けられていませんので、地面に着くほどまで長く枝垂れていく様子などもまじかで観賞することができますので、ゆっくりと時間をかけて花びらを愛でるのも良いのではないかと思います。

 

墓のそばに立つもうひとつの桜の木!

ゆっくりと時間をかけて「地福寺のしだれ桜」の観賞を楽しんだところで「帰ろう!」と思ったのですが、境内にはもう一本の立派な桜の木があります。

こちらも一本桜となるのですが、ほぼ誰も観賞する方はいません!

名も無きただの桜の木ではあるかと思いますが、境内に隣接している「お墓の中?」にあります。

隣接するお墓の中に立つ桜の木です。

隣接するお墓の中に立つ桜の木です!

メインとなる「地福寺のしだれ桜」があまりにも魅力的で、誰一人として見向きもしない桜の木なのですが、ただ一本だけで天を突くように凛とした立ち姿は、何とも言えない趣(おもむき)があります。

よくよく考えてみると、墓地に桜の木が植栽されている光景は意外とよく目にします。

ただ、墓地の桜の下でお花見をしている光景は見ないのですが、多くの墓地に桜が咲いていることには疑問に感じていました。

少し調べてみたところ諸説あるのですが、大昔は桜の木の近くに土葬していた歴史があると言い、そのことから桜の周辺が墓地として使用されている言うことです。

何故「桜!」だったのかと言うと、桜は四季のなかでも春の短い期間だけ咲き誇って散っていきます。

桜が鮮やかに満開の花を咲かせたあと潔く散っていく姿が、有限な命の儚さを表現していて、日本人の美徳と一致していたのではないかと思われます。

「墓地に桜!」と聞くとやはり違和感がありますが、これも桜ならではの楽しみ方のひとつではないでしょうか。

あまり耳にすることはありませんが「桜葬」などと言うものもあるそうで、いわゆる「樹木葬」の一種となるそうなのですが、シンボルとなる木が「桜の木」である葬法のことです。

このような「樹木葬」は自然を志向して、墓所に外柵や墓石を設けずに遺骨を土中に埋めて樹木を墓標とするそうです。

「まっ!」この桜の木は、それとは違いますが、日本の「国花」と言っても過言ではない「桜」ですから、楽しみ方も愛で方も人それぞれで良いのではないかと思います。

訪れた限りは、是非一度、眺めてみて頂きたい立派な一本桜となります。

以上で「子安地蔵尊」で知られる「地福寺のしだれ桜」の散策がすべて終了となります。

「お花見と言えばお弁当を片手に・・」と考える方が多いかと思いますが「地福寺」の境内はとても狭く「ゆっくりと桜の観賞をしながらお弁当を食べる!」と言うのは、正直なところスペース的にも難しいかと思います。

現在のところ「地福寺のしだれ桜」は誰もが知る名桜とはなりませんが、そのあまりに美しい樹姿が評判になることでこの先「大阪屈指の名桜!」と呼ばれて多くの方が訪れるようになるかもしれません!

近い将来、何かの影響で話題性が高まって多くの方が一気に訪れだすと、ゆっくりとお花見と言う訳にはいきません!

まだ「人気のお花見スポット」として名を轟かせていないうちに、是非一度お花見に出かけてみるのはどうでしょうか!

山中渓地区の人々は昭和40年代から山中川の河川敷に桜の木の植栽を始め、現在では約1000本の見事な桜並木となっています。

特に「JR阪和線」の「山中渓駅」周辺の桜並木は見事で、今や「人気のお花見スポット!」として多くの方が訪れるようになってきたと言います。

そうなると、歩いて200メートル足らずの「地福寺のしだれ桜も・・・」と言うことで「あっ!」という間に「人気のお花見スポット」になるかもしれません!

そうなる前に、是非一度、優美な立ち姿でお出迎えしてくれる「子安地蔵尊」で知られる「地福寺のしだれ桜」の観賞をご堪能ください!

 

地福寺・子安地蔵尊のアクセス及び駐車場情報!

【基本情報】

*基本情報は、できる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。

「地福寺」子安地蔵尊

  • 住所:〒5990214大阪府阪南市山中渓1180
  • 電話:072-472-2082
  • 時間:境内自由
  • 定休日:年中無休
  • 観覧料:無料
  • 駐車場:無し※わんぱく王国の有料駐車場を利用
    ※「第1駐車場(約30台)・第2駐車場(約110台)」1日1回:普通車500円/大型車1500円
    ※わんぱく王国の営業時間は朝の9時30分~夕方4時30分まで(但し5月1日~9月30日までの期間は夕方5時まで)
    ※駐車場の営業時間は朝の9時00分~夕方5時15分まで(夕方4時30分以降の駐車はできないほか時間外の入場及び出場はできませんのでお気を付けください)
  • アクセス:【公共交通機関】「JR阪和線」の「山中渓駅」を下車して徒歩400m(約5分)
    【お車】「大阪方面」の場合「阪和自動車道」の「泉南IC」を降りたらすぐにある「泉南IC前」の信号を右折して「府道63号線(泉佐野岩出線)」に入り少し走り進めた先にある「岡中西」の交差点を左折して「府道64号線(和歌山貝塚線)」に入りしばらく走り進めた先の「和泉鳥取」の交差点を左折したらあとは道なりに「府道64号線」 を1.9kmぐらい走り進めて行くと「第2駐車場」が「山中川」を挟んだ右手側の対岸に見えてきますので「わんぱく王国駐車場」の案内看板に従って「向田橋」を渡ってそのまま進むと「料金所」があります4km(約10分)
    「和歌山方面」の場合「阪和自動車道」の「阪南IC」を降りたらすぐにある「阪南IC」の交差点を左折して「府道256号線」に入ったと同時にすぐ左手側にある細い道に入り「阪和自動車道」と並走するように道なりに進みその先にあるトンネルをくぐって「阪和自動車道」を越えるとすぐに「府道64号線(和歌山貝塚線)」にあたりますので右折しあとは道なりに1.5kmぐらい走り進めて行くと「第2駐車場」が「山中川」を挟んだ右手側の対岸に見えてきますので「わんぱく王国駐車場」の案内看板に従って「向田橋」を渡ってそのまま進むと「料金所」があります2.3km(約7分)

最後までお付き合い頂きまして、本当にありがとうございます。

「地福寺のしだれ桜」は「大阪屈指!」と言われる樹齢50年の若い一本桜の名桜となるのですが、その優美な佇まいは訪れる多くの方を魅了します。
現在のところ多くの方に知られていないため、知る人ぞ知る「桜の名所」ではありますが、人伝いに徐々にその優美な樹姿の噂が広がることが予想され、将来的には大阪を代表する「大人気のお花見スポット!」へと変わる可能性の高いスポットです。
山中渓の春の「お花見シーズン!」を迎えた最盛期には、山中川の河川敷に立ち並ぶ約1000本もの桜並木が近畿一円でも大変有名になりつつありますので、併せてお楽しみなることをお勧めします。
マイカーを利用しても公共交通機関を利用しても比較的安易に訪れることができますので、是非一度訪れて境内いっぱいに広がりを魅せる「地福寺のしだれ桜」をご堪能下さい!

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