今回紹介するのは、奈良県五條市大塔町篠原にある名瀑「宮の滝」です。
「宮の滝」は「国道168号線」から「県道235号線(林道殿野篠原線)」を、熊野川に流れ下る舟ノ川の上流に向かって、篠原地区の集落手前を、少しだけ西方に走り進めた林道沿いにある名瀑となります。
水量豊富な「宮の滝」は、3段からなる落差約40メートルの名瀑となるのですが、小さな落ち口から流れ落ちる1段目の滝は、滑らかな岩肌を伝いながら勢いをつけ、2段目の滝で空中に飛び出しながら滝壷を作り、垂直に落下する3段目の滝へとこぼれ落ちるように、飛沫となって流れ落ちます。
飛沫が最下部の滝壷で、時に虹をつくり出す姿は必見となるほか、2段目の滝壷には蛇がいるとも伝えられ、何人たりとも近付かないように戒められてきました。
緑豊かな篠原地区においては、生い茂る新緑や、秋の紅葉にも映える「宮の滝」の美しさが特徴的でもあるのですが、厳寒時に凍りついた様相も必見となります。
また、日本三名瀑に数えられている「那智の滝とは夫婦である!」とも伝えられる名瀑となります。
そんな「宮の滝」の紹介となります。
準備が整いましたら「宮の滝」の、散策スタートです!
宮の滝 五條市【アクセス・駐車場】落差40mの名瀑
今回は、奈良県五條市大塔町篠原に位置する「宮の滝」を訪れるべく「マイカー」に乗り込み、アクセルを踏み込みます。
奈良県の南端に位置する、大塔町の篠原地区の周辺には「公共交通機関」となる電車が通っていないこともあり、基本的には電車以外でのアクセスが必須条件となります。
「バス」を利用して行くことは可能ですが、運行本数の少ない場所でもあるため、時間と乗車料金に関しては、それなりのものが必要となります。
以上のことから「マイカー」で向かうのが必須条件でもあると言えるのですが、まず初めに「宮の滝」への「アクセス」と「駐車場」に関する紹介を簡単にしておきます。
宮の滝へはマイカーがお勧め!
「宮の滝」へのアクセスに関しては「公共交通機関」を利用しても行くことは可能ですが、基本的には「マイカー」を利用して行くのが必須条件となります。
何度も言いますが「マイカーが必須条件!」と言いましたが、マイカー以外では行けないと言うことではありません!
ただ「時間・お金・労力」の三点が必要になってきます。
まず初めに「マイカー」で訪れる場合ですが、最寄りのインターチェンジとなると「京奈和自動車道(無料区間)」の「五條IC」となります。
ここでは「南阪奈道路」の「新庄出入口」及び「西名阪自動車道」の「郡山下ッ道JCT」より、経由して向かうアクセス方法を紹介しておきます。
まず「南阪奈道路」の「新庄出入口」を降りたら、そのまま「国道24号線(大和高田バイパス)」を走り「新堂ランプ出口」を降りて右車線を走ります。
「新堂ランプ」の交差点を右折したあと、さらに右車線を走り「京奈和自動車道(無料区間)」に入ります。
しばらく走り進めた先の「五條IC」を降ります。
降りたらすぐある「五條インターチェンジ前」の交差点を右折して「国道310号線」に入り、すぐに「国道168号線」を経由しながら35.2kmほど走り進めます。
「ふれあいトンネル」を抜けるとすぐにある「宇井大橋」の手前を左折して「県道235号線(林道殿野篠原線)」に入ったら、あとは道なりに走り進めて行きます。
突き当たりとなる「T字路」で左折したあとは、250mほど先に架かっている小さな石橋を渡れば、右手側に「宮の滝」が見えています。
「新庄出入口」から70.3kmほどありますが、約1時間30分で行けるかと思います。
続いては「亀山方面」から「名阪国道」を走り進めて行く場合ですが「天理IC」より「西名阪自動車道」に入り、その先にある「郡山下ッ道JCT」の出口より「京奈和自動車道(無料区間)」に入ります。
そのまま走り進めて「五條IC」を降りてからは、先程と同じルートで走るだけです。
「郡山下ッ道JCT」からは、81.2kmほどありますが、約1時間40分で行けるかと思います。
続いては「駐車場」に関してですが「宮の滝」には、専用の駐車場がありません!
ただ「宮の滝」がある林道沿いの前後に、少しだけ道幅の広くなった場所があり、僅かではありますが駐車可能なスペースがあります。
駐車台数に関しては「宮の滝」の手前に5台分ほどと「宮の滝」を過ぎたすぐ先に、2台分ほどのスペースですが、安全に駐車できるのは手前の駐車スペースです。
「宮の滝」を過ぎてすぐにあるスペースは、対向車との行き違いに利用するスペースですので、極力駐車しない方が良いかと思います。
ただ一度に多くの方が訪れるような名所ではないので、ほぼほぼ交通量は無いに等しい限りです。
最後に「公共交通機関」を利用して訪れる場合も紹介しておきますが、何度も言いますが現実的ではありません!
「JR和歌山線」の「五条駅」から「奈良交通バス(新宮駅行き)」に乗車するか「JR西日本・JR東海の紀勢本線」の「新宮駅」から「八木新宮線バス」に乗車します。
いずれも「大塔支所」のバス停留所で下車したあと「舟ノ川バス(五條市コミュニティバス)篠原行き」に乗り換えて「篠原」のバス停留所で下車します。
さらに、林道沿いを700mほど歩き進めて行けば到着となります。
問題点となるのは「バスの運行本数」ですが「平日」は、朝、昼、夕方の3本ありますが「土曜日・日曜日・祝日」に関しては、朝と夕方の2本ですので、乗り遅れるようなことがあれば、たちまちにして大変なことになります。
以上が「宮の滝」を訪れるための「アクセス」と「駐車場」の紹介となります。
奈良県五條市にある落差40mの宮の滝!
駐車スペースに車を止めたところで、早速にも「宮の滝」の観賞を始めたいと思うのですが、10メートル先にある小さな石橋まで行ったところで、既に「宮の滝」の全貌を見ることができます。
「名瀑!」と称される滝は、日本全国に沢山あるのですが、車を止めてから滝を観賞できるポイントに行くまでに、アップダウンを繰り返しながら、プチハイキングで向かうことが多い中で「宮の滝」は、車を降りて数秒で全貌を観賞できる点では、かなり気楽な感じになっています。
ただ、奈良県の五條市は、奈良県南西部に位置し、五條市の北部に関しては、比較的に開けた場所でもあるのですが、縦長になっている五條市の南部に関しては、連なる山々に囲まれた、アクセスの悪い山間部となります。
そんな五條市において「宮の滝」のある篠原地区は、訪れるだけでも、かなり困難を伴う場所であるのは間違いありません!
訪れるのは困難ではあるのですが、一方では簡単に「宮の滝」を観賞できる点では、帳尻があっているのでは無いかとも考えられます。
さて、結論から言いますと「宮の滝」の全貌を眺めるポイントとしては、この橋の上が一番良いのではないかと思うのですが、もう少しだけ近づくことは可能となります。
近づき過ぎるとかえって観賞しづらくなりますが、小さな石橋を渡りきると、右手側に広々とした空間が広がるのですが、入口には「宮の滝」と刻まれた石碑が立てられています。
広場の奥へと進むと、幾つかの巨石があり、その前より見上げる「宮の滝」の景観は、大変に優れてはいるのですが、生い茂る緑豊かな木々が邪魔してよく見えません!
立ち塞がる巨石の上に登ることができれば、滝壺に関しては見ることができますが、巨石の向こう側はガチャガチャした岩場となりますので、下に降りることはお勧めしません!
比較的に水量豊富な「宮の滝」は、3段からなる落差約40メートルの名瀑となるのですが、小さな落ち口から流れ落ちる1段目の滝の岩肌はとても滑らかな感じで、勢いをつけた水流は2段目の滝へと流れ落ちます。
勢いよく流れ落ちた水は、滝壷を作りつつ空中に吹き出すように、3段目の滝へとこぼれ出していきます。
この2段目の滝壷には、古くから蛇がいるとも伝えられ、何人たりとも近付かないように戒められてきたと言います。
垂直に落下する3段目の滝では、飛沫となりながら流れ落ちていくのですが、飛沫が最下部の滝壷で虹をつくり出す姿は必見となります。
滝壺へと流れ落ちる水は、濁りの無い清流となるのですが、上流付近の渓谷の水は、古くから地域の人々の生活と密接に関わっています。
守られてきた清澄な水は、36ヶ所ある「やまとの水」のひとつに選ばれています。
そんな「やまとの水」の水しぶきが、辺り一面を覆い尽くすマイナスイイオンとなり、癒しの空間をつくりだすことで、自然と心地よい気分になってきます。
緑豊かな篠原地区においては、生い茂る新緑や、秋の紅葉にも映える「宮の滝」の美しさが特徴的でもあるのですが、厳寒時に凍りついた様相も必見となります。
また、日本三名瀑に数えられている「那智の滝とは夫婦である!」とも、伝えられている名瀑となります。
以上が「宮の滝」の紹介となります。
清澄な「やまとの水」と、神秘的な景観が見どころとなる「宮の滝」へのアクセスは悪くなりますが、一度は訪れて頂きたい名瀑であると考えます。
慌ただしい日頃の生活で、疲れきった心身のリフレッシュの場として、一度訪れればスッキリ癒されること間違い無しです!
お弁当を片手に訪れて、ゆったりと流れる時間をお過ごし下さい!
宮の滝のアクセス及び駐車場情報!
【基本情報】
*基本情報は、できる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。
「宮の滝」
- 住所:〒637-0401奈良県五條市大塔町篠原
- 電話:0747-22-4001(五條市役所/産業環境部企業観光戦略課)
- 時間:散策自由
- 観覧料金:無料
- 定休日:年中無休
- 駐車場:無し
*近くに数台ですが駐車スペースあります - アクセス:【公共交通機関】「JR和歌山線」の「五条駅」から「奈良交通バス(新宮駅行き)」に約1時間乗車し「大塔支所」のバス停留所で下車して「舟ノ川バス(五條市コミュニティバス)篠原行き」に乗り換えて約45分乗車して「篠原」のバス停留所で下車したあと徒歩700km(約10分)
「新宮駅」から「八木新宮線バス」に乗車して「大塔支所」のバス停留所で下車して「舟ノ川バス(五條市コミュニティバス)篠原行き」に乗り換えて約45分乗車して「篠原」のバス停留所で下車したあと徒歩700km(約10分)
【お車】「南阪奈道路」の「新庄出入口」を降りてそのまま「国道24号線(大和高田バイパス)」を走り「新堂ランプ出口」を降りて右車線を走り「新堂ランプ」の交差点を右折したあとまた右車線を走り「京奈和自動車道(無料区間)」を走り進め「五條IC」を降りてすぐある「五條インターチェンジ前」の交差点を右折して「国道310号線」に入り「国道168号線」を経由して35.2kmほど走り進めた先にある「ふれあいトンネル」を抜けてすぐにある「宇井大橋」の手前を左折して「県道235号線(林道殿野篠原線)」に入ったら道なりに走り進めて突き当たりとなる「T字路」で左折したら250mほど先に小さな石橋が架かっており右手側に「宮の滝」が見えています70.3km(約1時間30分)
「名阪国道」を走り進めて「天理IC」より「西名阪自動車道」に入りその先の「郡山下ッ道JCT」の出口より「京奈和自動車道(無料区間)」に入りそのまま走り進めて「五條IC」を降りてすぐある「五條インターチェンジ前」の交差点を右折して「国道310号線」に入ってからは先程と同じです「郡山下ッ道JCT」からは81.2km(約1時間40分)
最後までお付き合いいただき本当にありがとうございます。
「宮の滝」がある篠原地区は、緑豊かな大自然が残るスポットで、濁りの無い清流でつくり出される「宮の滝」とその景観は、奈良県が誇る美しさがあります。
アクセスの面では、マイカーを必要とする山深い場所ではあるのですが、車を止めてすぐに「宮の滝」を観賞できる点では、気軽に訪れることができるスポットでは無いかと思います。
辺り一面を覆い尽くすマイナスイイオンによって、癒しの空間となりますので、お弁当を片手に是非一度訪れて、ゆったりと流れる時間をお過ごし下さい!
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