今回紹介するのは、京都府与謝郡伊根町にある「伊根の舟屋(いねのふなや)」で楽しめる「伊根湾めぐり遊覧船」です。
「伊根の舟屋」は、京都府与謝郡伊根町の伊根地区に立ち並ぶ民家のことで、海岸沿いに建ち並ぶ民家の1階部分が、船の収納庫となっており、2階部分に住居を備えた、この地区の特徴的な伝統的建造物となります。
現在でも、約230軒ほどの民家が建ち並ぶ美しい景観から、NHK連続テレビ小説の「ええにょぼ」や、映画「釣りバカ日誌」さらに「男はつらいよ」などのロケ地に選ばれるなど、有名な観光スポットが数多くあるのですが、京都府の中の丹後地域でも、自慢の景観を誇っています。
そんな「伊根の舟屋」が建ち並ぶ「伊根浦」の、周囲5kmからなる景色を、丘の上から一望できるように建てられているのが、道の駅「舟屋の里伊根」です。
「舟屋の里伊根」には、観光案内所(伊根町観光協会)をはじめとして、レストランやおみやげ屋さんも充実していますので、立ち寄って景色を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
そんな、景観が素晴らし「伊根の舟屋」において、いろいろな楽しみ方がある中で、ここでは「伊根湾めぐり遊覧船」に乗り込み、海から見る「伊根浦」に立ち並ぶ「舟屋群」を観賞します。
それと同時に「伊根湾めぐり」をするにあたっての、醍醐味のひとつになっている「遊覧船に群がってくる無数のカモメ達に餌やりができる!」と言う体験も、併せてお伝えしたいと思います。
準備が整いましたら「伊根湾めぐり遊覧船」の、散策スタートです!
伊根湾めぐり遊覧船~無数のカモメと戯れる【アクセス・駐車場】
今回は、京都府与謝郡伊根町にある「伊根の舟屋(いねのふなや)」の観光に訪れたのですが、いくつかある「伊根の舟屋」の楽しみ方の中でも、最も人気が高いのではないかと思われる「伊根湾めぐり遊覧船」のみに照準を当てて、訪れてみました。
「伊根の舟屋」で楽しめる「伊根湾めぐり遊覧船」に乗船するにあたり、まず初めに「アクセス」と「駐車場」について、簡単に紹介しておきます。
伊根湾めぐり遊覧船へのアクセス方法!
「伊根湾めぐり遊覧船」への「アクセス」は「公共交通機関」を利用しても「マイカー」を利用しても、比較的簡単に行くことができます。
まず初めに「公共交通機関」を利用して行くには「京都丹後鉄道宮福線」の「宮津駅」が最寄り駅となるのですが、そこから路線バス「丹後海陸交通(伊根線・蒲入線・経ヶ岬線)」に乗車して「伊根湾めぐり・日出」のバス停留所で下車するだけとなるのですが、約50分で行けます。
「伊根湾めぐり・日出」で下車すると、目の前が「伊根湾めぐり遊覧船」の乗り口になるので、ほぼ歩くことなく入口まで行くことができます。
また「期間限定」で「土曜日・日曜日・祝日」のみの運行ではありますが「宮津駅」もしくは「天橋立駅」から「伊根湾めぐり日出」の停留所を通る快速観光バス「ぐるっと丹後周遊バス」を、利用することができます。
「期間限定」で「土曜日・日曜日・祝日」となるほか、運行していない年もあるみたいですので、基本的には路線バスとお考え下さい!
路線バス「丹後海陸交通」は、走る本数もそれなりに多いので、簡単に行くことができます。
続いては「マイカー」を利用して訪れる場合には「京都縦貫自動車道・綾部宮津道路」の「与謝天橋立IC」からのスタートになりますが、降りてすぐにある信号を右折して「国道176号線」に入ります。
少し先にある「消防署前」の交差点を左折して「国道178号線」に入り、しばらく走り進めた先にある「日出」の交差点を右折します。
あとは、少し走り進めて行けば、右手側に「伊根湾めぐり遊覧船」があります。
交通状況にもよりますが、21.1kmほどですので、30分もあれば到着できるかと思います。
と、言うように「伊根湾めぐり遊覧船」までは、比較的簡単に行くことができます。
最後に「マイカー」を利用して訪れる場合の「駐車場」ですが「伊根湾めぐり遊覧船」には、無料で利用できる駐車場が用意されています。
約23台ほどのスペースしかありませんので「繁忙期」や「多客時」にあたると、駐車場の空きが少しだけ心配になりますが、基本的には問題ないかと思います。
以上が「伊根湾めぐり遊覧船」への「アクセス」と「駐車場」の紹介となります。
舟屋の里伊根からの眺めは絶景です!
今回管理人は「マイカー」を利用してますので、まず初めに、2.6kmほど離れた小高い丘の上にある、道の駅「舟屋の里伊根」からの眺めを楽しむため、立ち寄りました。
「公共交通機関」を利用した方でも「伊根湾めぐり遊覧船」を楽しんだあと行くことはできますが、歩きで行くとなると、それなりの時間と労力が必要となりますので「バス」を利用すれば「伊根湾舟屋群展望台」の300mほど手前のある、バス停留所まで行けます。
道の駅「舟屋の里伊根」の駐車場に到着すると、結構な台数の車が止まっており「伊根湾舟屋群展望台」より、多くの方が景色を眺めています。
車を駐車して、展望台に向けて歩いて行く最中には、船の物と思われる、大型のスクリューのモニュメントが目に入ります。
モニュメントとしてのために、あえて作られたものではなく、このスクリューのモニュメントは、伊根漁業協同組合の「まき網漁業船団」の、灯船に装備されていた物とのことです。
船形に合わなかったために、使用されなくなったスクリューを、伊根町が組合より譲り受けて「舟屋の里公園」のモニュメントとして、制作設置したとのことです。
全国的に見ても、大変めずらしい「舟屋の街並み」が立ち並ぶ伊根町には、ふさわしいモニュメントとなるのですが、見どころのひとつでもありますので、お見逃しの無いように・・・
本日は、あいにくの天候で、最高の眺めとはなりませんが、伊根浦の周囲5kmにもわたる「伊根の舟屋」の建ち並ぶ景色は、圧巻とも言うべき景色となるのですが、各家々の、1階部分に設けられている「船の収納庫」を、はっきりと見ることができます。
素晴らしい景観を誇る伊根浦は、その素晴らしい景観から、映画「釣りバカ日誌」や「男はつらいよ」に使われたほか、連続テビ小説「ええにょぼ」の舞台となりました。
それらを記念して「伊根湾舟屋群展望台」には「ええにょぼ」のモニュメントが設置されています。
「ええにょぼ」とは、丹後の方言で「美人」と言う意味になるのですが、1993年に放映されたNHK連続テレビ小説では、女優の「戸田菜穂さん」が主演を務め、平均視聴率は35.2%だったと言います。
さらに、最高視聴率は驚きの44.5%を叩き出し、大人気の連続テレビ小説となったのですが、主題歌を務めたのは、歌手の「中山美穂さん」で「幸せになるために」を歌っていました。
そんな、大人気連続テレビ小説を、記念して建てられたモニュメントですが、透明の強化ガラスに、色々と文字が書かれているのですが、透明に白文字で書かれているため、何と書かれているのかが、少し分かりにくいのが残念です!
「舟屋の里伊根」には、観光案内所(伊根町観光協会)をはじめ、レストランやおみやげ屋さんも充実していますので、是非とも立ち寄って、景色を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすのがお勧めとなります。
最後に「伊根の舟屋」の街並みを散策するにあたり、向かう先々に「駐車場がそれほど無い!」と、言うこともありますので「レンタサイクル」を利用して散策するのも、ひとつの考えではないかと思います。
1回1000円で借りられる「レンタサイクル」は、朝の9時00分~夕方の16時00分までの利用となり「電動アシスト付き」と言うことですので、坂道も楽々に走れるので、街並みの散策がスムーズに行えます。
と、言ったところで「舟屋の里伊根」からの眺めも十分に楽しんだところで、今回の目的である「伊根湾めぐり遊覧船」に向かいたいと思います。
伊根湾めぐり遊覧船を2人だけで満喫
「伊根湾めぐり遊覧船」の駐車場に到着すると、乗用車専用の駐車場には、一台も車が駐車されておらず「バス専用駐車場」に「観光バス」らしきものが、止まっているだけとなります。
現在の時刻15時45分となり、次の運航が最終となります。
売店に行き、乗船料として、大人800×2=1600円を支払い、時間が来るのを待ちます。
「伊根湾めぐり遊覧船」の乗船料、大人800と小人400円と言うのは、かなり良心的な金額設定となるのですが、観光地の乗船料としては格安ではないかと思います。
30分ぐらいの「遊覧船」の乗船料でしたら、大人1500円前後と言うのが、一般的に多いなかで、大人800円となると、思わず経営状況の心配をしてしまいます。
しばらくすると「伊根湾めぐり遊覧船」を終えた船が帰還し、最大200人乗ることができる船から、50人~60人ぐらいの方々が、満面の笑みを浮かべて降りてきます。
「よほど楽しかったのであろう!」と、見て分かる笑顔を横目にし、管理人達の期待も大いに膨らんできます。
多くの方が降りたのち、しばらく清掃が行われるのを待つ間に「売店」にて、本日の「伊根湾めぐり遊覧船」を楽しむにあたり「必須アイテム」となる「かもめのエサ」と書かれて店先に置かれている「かっぱえびせん」を購入しておきます。
「必須アイテム」となる「かっぱえびせん」は、超小袋なのに100円となっており、少し納得がいきません!
しかし、この 「必須アイテム」が無ければ、景色を見るだけで終わってしまいます。
乗船料が安かっただけに、文句は言えませんが・・
ここで、ひとつ問題があるのですが「必須アイテム」となる「かっぱえびせん」は「どれぐらい必要なのか?」と言うことです。
管理人は、初めての経験で加減が分かりませんので、この場では「1袋」だけの購入でしたが、結論から言いますと、終わってみれば、2人で「合計7袋」の「かっぱえびせん」が、必要となりました。
しかし「7袋」もの「かっぱえびせん」が必要になったのには、それなりの理由があるのですが、それに関しては、この後お話しします。
乗船時間が近づくと同時に、駐車場前の波止沿いにも「かもめ」が集まってきます。
「かもめ?」と聞いていましたが、どうやら「かもめ科のウミネコ」のようです。
「かもめ」や「ウミネコ」に関して、全く知識が無いため、よくご存じの方が見れば「これは、かもめやな~!」と言われるかもしれないのですが、違いを見分ける場所のひとつで、くちばしの先の色からすると・・・
たくさんいる、茶色っぽいのは「ウミネコ」の幼鳥の特徴で、手前に一羽だけいる白と黒でメリハリのあるのが、完成された成鳥の「ウミネコ」のような気がします。*間違っていたらすみませんm(_ _"m)
船が走り出すのを待ち構えています。
「OK!」の合図が出て、いよいよ船に乗り込みますが、ひとつだけ気になることがあります。
管理人夫婦以外に誰もいません!
船に乗り込むと、1階は椅子が設置されているだけで、ほぼ景色の観賞を目的とした方用のスペースとなりますが、階段を登って甲板に出ると、鉄格子で囲われた広い空間が広がっています。
出港時刻が近づいてきますが、新たなお客さんが乗り合わせないまま、無情にも時間は過ぎていきます。
非常に申し訳ない形となりましたが、定刻を迎え「貸し切り」の形で、船が走り出します。
船が走り出すと、波止で待っていたウミネコと思われるかもめ達も「待ってました!」とばかり、飛び立ちます。
出港前に購入しておいた「かっぱえびせん」を取り出すと同時に、頭上をかもめが旋回し始めます。
たくさんの方がいれば、どうすれば良いのか、見よう見真似で分かるのですが、2人だけですから、勝手が分かりません!
頭上を飛び交うかもめを怖がる我が姫君に変わり、管理人はテレビ番組で見たことがあるのを思い出し「かっぱえびせん」を指先に持って手を上げると、すぐさま反応があり、かもめが飛びついてきます。
「かっぱえびせん」だけを、ひったくるように上手く銜(くわ)えて飛び去ります。
一度「かっぱえびせん」を与えだすと、頭上のかもめは、次に手を上げるのを待ち構えています。
すぐさま、次の「かっぱえびせん」を取り出し、手を上げると同時に飛び込んできます。
次から次へとかもめ達は、管理人の手から「かっぱえびせん」を奪い去っていきます。
安全と分かるや否や、我が姫君が「代わって~や!」ときます!
次から次へと待ち構えるかもめに、慌ただしく手を上げるのですが、2~3分もすれば、超小袋の「かっぱえびせん」は終了となります。
そんな時は、ご安心ください!
船の1階に「かっぱえびせん」が売っています。
「100円を料金BOXに投入して1袋頂く!」と言うものですが「大袋は無いのか?」と思いながらの2袋目です。
小さな子供のおやつのサイズとなるため、量がかなり少ないです。
改めて、かもめへの「餌やり」を再開しますが、とても慌ただしいです。
わずか数分で「かっぱえびせん」は無くなり、3袋目の購入です。
ひとつ、気を付けて頂きたいことがあります!
飛びついてくる勢いの違う奴がいます!
「トンビ」です!
エサをあげることに神経が集中し「かっぱえびせん」の袋を持つ手がガラ空きになると「何事か!」と思う勢いで、袋ごと奪い去っていきます。
と言うことで、4袋目の購入です。
「トンビ」に気を付けながら「かっぱえびせん」を与え続けますが、キリがありません!
走り出して、僅か10分ぐらいしか経っていませんが、4袋目も終了です。
たくさんの方が乗り合わしていれば、かもめ達も分散するのでしょうが「貸し切り状態」になっただけに、かもめの猛攻が終わりません!
「めんどくさいから何個かまとめて買ってくるわ!」と3袋追加で、合計7袋となりました。
走り出して15分ほどで、戻る方向に針路が変わるのですが、そうなると猛攻はおさまります。
おそらく、風向きによって、かもめ達もバランスが取りにくいのでしょう?そのあたりはよく解りませんが・・・
「餌やり」に集中し過ぎて、肝心の「伊根の舟屋」を、海側から見るのを忘れています。
船内では、常時アナウンスが流れており、いろいろな説明がされていますが、ほとんど聞いていません!
最後の5分ぐらいは「伊根の舟屋」の景色を楽しむことに・・・
約25分かけて周遊する「伊根湾めぐり遊覧船」から眺める景色は、伊根湾を取り囲むようにして建つ「伊根の舟屋」の姿を、まじかで楽しむことができ、それらの一軒一軒が、少しずつ違った味わいがあり、陸地からではなかなか味わえない「舟屋」の風景と、趣(おもむき)を感じることができます。
1日をかけて時間運行しているので、好きなタイミングで訪れても「予約無し」で乗船できるのも、嬉しいところです。
映画やNHK連続テレビ小説の、ロケ地に使われるほど素晴らしい景観となり、ゆったりと静かに流れる時間は、心落ち着くひと時を過ごすことができます。
そんな「伊根の舟屋」の風景を満喫できる「伊根湾めぐり遊覧船」であったと思います。
「伊根の舟屋」に訪れた際には、是非一度「伊根湾めぐり遊覧船」から眺める「舟屋」と、船に群がるかもめ達との、楽しいひと時をお過ごしください!
伊根湾めぐり遊覧船のアクセス及び駐車場情報!
【基本情報】
*基本情報は、できる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。
「伊根湾めぐり遊覧船」
- 住所:〒626-0425京都府与謝郡伊根町字日出11番地
- 電話:0772-32-0009
- 時間:朝の9時00分~夕方の16時00分
*約25分間の周遊で毎時0分及び30分毎に運航します。
*繁忙期や多客時には15分毎に運航することもあります。 - 料金: 大人(800円)・子供(400円)
*一度に最大200人まで乗船でき船内は冷暖房完備です。 - 定休日:3月1日~1月15日は毎日運航していますが、1月16日~2月末までは「日曜日・祝日」のみ運航
- 駐車場:無料(約23台)
- アクセス:【公共交通機関】「京都丹後鉄道宮豊線」の「宮津駅」もしくは「天橋立駅」から路線バス「丹後海陸交通(伊根線・蒲入線・経ヶ岬線)」に乗車して「伊根湾めぐり・日出」のバス停留所で下車してすぐ(約50分)
「宮津駅」もしくは「天橋立駅」から「伊根湾めぐり日出」のバス停留所及び「伊根」のバス停留所を結ぶ快速観光バス「ぐるっと丹後周遊バス」を利用できますが運航期間があるほか「土曜日・日曜日・祝日」です。
【お車】「京都縦貫自動車道・綾部宮津道路」の「与謝天橋立IC」を降りてすぐにある信号を右折して「国道176号線」に入り少し先にある「消防署前」の交差点を左折して「国道178号線」に入りしばらく走り進めた先にある「日出」の交差点を右折して少し走り進めれば右手側に「伊根湾めぐり遊覧船」があります21.1km(約30分)
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
「伊根湾めぐり遊覧船」は、陸からでは味わうことのできない「舟屋群」の素晴らしい景観を堪能できるほか、老若男女問わず、小さなお子様でも楽しむことができる、かもめ達への餌やり体験を楽しむことができます。
訪れた際には、是非一度ご堪能下さい!
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