今回紹介するのは、奈良県吉野郡吉野町吉野山にある宿坊「竹林院群芳園(ちくりんいんぐんぽうえん)」にある一本桜の名桜「天人之桜(てんにんのさくら)」です。
「竹林院」にある庭園「群芳園」は「當麻寺中之坊」の「香藕園(こうぐうえん)」や「慈光院」の「枯山水庭園」と共に「大和三庭園」のひとつに数えられる名園となります。
太閤「豊臣秀吉」が、吉野山の桜の観賞の折に「千利休」が、桃山風に改修して作庭したと言われる庭園で、後に「細川幽斎」が改修したと言われる前景の庭園と、背景に山や森林などの自然物等を、庭園内の風景の背景として取り込む「池泉回遊式」の「借景庭園」となります。
そんな、名園の中央に位置する、小さな池のほとりに立ち尽くすのが「天人之桜」となり、樹齢300年以上と言われる、淡紅白色のしだれ彼岸桜で、吉野山内では長寿の老木となります。
「聖徳太子」の創建と伝わる「竹林院」は、創建当初の寺号は「椿山寺」と称していたのですが、その後、弘仁年間となる810年~824年に「空海」が入り、寺号を「常泉寺」と改め、さらに1385年には、現在の寺号「竹林院」に改められました。
「群芳園」に入った正面に建つ「護摩堂」に安置されているのは、本尊の「木造彩色不動明王像」となるのですが、同じ造りの「役行者像・蔵王権現・聖徳太子坐像」の3尊が安置されているのですが「聖徳太子坐像」に関しては、南北朝時代の作となります。
明治初年の神仏分離に伴って、1874年(明治7年)に、一度は廃寺となったのですが、その後、天台宗の寺院として復興し、第二次世界大戦後の1948年(昭和23年)に、現在の修験道系統の単立寺院となっています。
「竹林院群芳園」は、格調高い宿坊としても有名で「豊臣秀吉」をはじめとして「与謝野晶子」や、多くの文人墨客に親しまれた宿であるのと同時に「昭和天皇皇后両陛下」が、ご宿泊されたことでも知られています。
そんな、格式高い「竹林院」の「群芳園」に立ち尽くす「天人之桜」の紹介となります。
準備が整いましたら「群芳園」に立つ「天人之桜」の、散策スタートです!
竹林院群芳園【アクセス・駐車場・御朱印】天人之桜は樹齢300年
寒い冬が終わって温かみを帯びてくると、桜のお花見シーズンが始まり、日本の「国花」とも言うべき、桜の開花の便りが各地で発表されると、自然と心が弾んできます。
桜の楽しみ方は、人それぞれとなるのですが「あっ!」と言う間に過ぎ去る、満開に花ひらく桜を楽しむため、日々の疲れも忘れて、たくさんの方が桜観賞に出かけます。
管理人である「ヒロ兄」の桜の楽しみ方は「一本桜」を中心とした、観賞スポットに出かけています。
お勧めの一本桜の記事は後ほどコチラをご覧下さい!
淡墨公園・淡墨桜【アクセス・駐車場・御朱印】樹齢1500年の名桜
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その場所にただ一本、凛とそびえたつ一本桜の姿からは、並々ならぬ力を感じることができ、毎年のように各地へと車を走らせます。
今回紹介する一本桜は、奈良県吉野郡吉野町吉野山にある宿坊「竹林院」の庭園「群芳園(ぐんぽうえん)」に立つ、樹齢300年以上と言われる名桜「天人之桜」です。
毎年の悩みとして「桜と紅葉の見頃」に関しては、ドンピシャのタイミングで訪れるのは、本当に難しいと悩みます。
遠方まで出かけて「早かった!」や「遅すぎた!」さらに「ドンピシャ!」などは、訪れてみないと分かりません。
残念な結果で終わることも多々あるのですが、それもひとつの「お楽しみ!」と考えて、出かけるようにしています。
まず初めに「竹林院群芳園」を訪れる為の「アクセス」と「駐車場」について、簡単に紹介しておきます。
竹林院群芳園へのアクセスは公共交通機関がお勧め
今回は、奈良県吉野郡吉野町吉野山にある宿坊「竹林院」にある「大和三庭園」のひとつに数えられる名園「群芳園」に立ち尽くす一本桜の名桜「天人之桜」を観賞するため「マイカー」を走らせています。
4月の桜最盛期を迎えた吉野山の周辺は、さまざまな交通規制が敷かれ、随所で渋滞となるため、マイカーで訪れるのはお勧めできません!
それでも「マイカーで訪れる!」と言う方は、早い時間帯での吉野入りをお勧めします。
まず初めに、マイカーで訪れる場合の「大阪方面」から向かう場合は「南阪奈道路」の終点「葛城IC」から「国道24号線」⇒「国道169号線」を経由したあと「県道37号線」を「中千本方面」へ、車を走り進めることになります。
「葛城IC」から32kmほどですので、50分で吉野山周辺に行くことができます。
ただ「交通規制」や「駐車場」に関しては、説明しきれないぐらいに、ややこしい状態となりますので「観光サイト」のページにて、ご確認ください!
さて「竹林院」には「専用駐車場」があるのですが、基本的には「宿泊者専用」になっています。
今回は、訪れる前に電話で「群芳園の拝観に行きますが、駐車場は止めても大丈夫ですか?」と、確認の電話を入れましたが「桜最盛期で宿泊者の車でいっぱいで駐車できません!」と、あっさりと断られました。
吉野山の周辺には、幾つかの駐車場がありますが、普段は無料となる駐車場も「3月31日~5月6日」までの観桜期のあいだは「駐車場利用料金(運営協力金含む)」と書かれた立て看板が、すべての駐車場に立てられ、少しお高い目の駐車料金となります。
そんなことも頭に入れて「マイカー」を利用するかどうかはお考え下さい!
続いては「公共交通機関」を利用して行く場合ですが「近鉄吉野線」の「吉野駅」から「吉野山ロープウェイ」に乗ることで、3分で「吉野山駅」に到着できます。
それからは、1.6kmほど歩き進めるのですが、25分ほどは必要になります。
また「吉野駅」と「中千本公園」までは、例年どおり「3月下旬~GW」のあいだは「奈良交通」の「臨時シャトルバス」がありますので、そちらを利用することになります。
「吉野駅」で下車された場合には「七曲坂のハイキングコースを歩き進める!」と言う方法もあります。
実は「七曲坂」は「吉野山」の、代表的な「桜の名所」となるのですが、これまで「七曲坂」を歩いて「下千本付近」まで向かうと言うこと自体、あまり知られていなかったのですが、花びら舞う景色を楽しみながら「七曲坂」の桜並木を、20分ほどかけてハイキングで向かって見るのも、ひとつの方法となります。
いずれにしても「桜最盛期」には、たくさんの方が訪れることで、ごった返すことは間違いありませんので、ご自身にあった交通手段をお選びください!
大和三庭園のひとつ「群芳園」
駐車場に車を止めて、料金徴収係のおじさんに「協力金」として1500円を支払ったところで「吉野中千本」のバス停がある場所から「竹林院群芳園」に向かいます。
「竹林院群芳園」までは、道幅の狭い急勾配の道路上を歩き進めて行くのですが、たくさんの方々が行き交うのと同時に、坂の上からは次から次へ車も降りてきます。
よそ見をしながら歩いていると、急に「目の前に車が近づいている!」と言った状況ですので、十分に気を付けながら歩き進めて行きます。
500メートルほど登り進めて行くと「竹林院群芳園」の山門が見えてくるのですが「宿坊」と言っても、元はお寺だけに、味わい深い重厚な山門になっています。
山門をくぐって中に入ると、右手側には「宿泊受付」をする玄関があります。
今回は「大和三庭園」のひとつ「群芳園」に立ち尽くす一本桜の名桜「天人之桜」の観賞となりますので、受付は横目に見ながら、突き当りにある「群芳園」に入るための「庭園観覧受付所」に直行します。
「竹林院群芳園」は、格調高い宿坊としても有名で「豊臣秀吉」をはじめとして「与謝野晶子」や、多くの文人墨客に親しまれる宿であると同時に「昭和天皇皇后両陛下」が、ご宿泊されたことでも知られています。
宿泊者に関しては「群芳園」の観覧は「無料」となりますが、一般の方の庭園の入園は「有料」となりますので「庭園観覧受付所」にて入園受付をします。
「群芳園」の入園料は「大人400円・中高生300円・小学生200円」となりますので、400円×2=800円をお支払いして中に入ります。
ここでひとつ「納経所」も兼ねた「庭園観覧受付所」となりますので「御朱印」を集めている方は「御朱印帳」を預けておくことで、最後に受け取ることができます。
「御朱印」を集めている管理人は「御朱印帳」を預けて中に進みます。
護摩堂に安置されている聖徳太子坐像は南北朝時代の作です
「群芳園」に入った正面に建つ「護摩堂」に安置されているのは、本尊の「木造彩色不動明王像」を中心に、同じ造りの「役行者像・蔵王権現・聖徳太子坐像」の3尊が安置されているのですが「聖徳太子坐像」に関しては、南北朝時代の作となります。
「聖徳太子」の創建と伝わる「竹林院」は、創建当初の寺号は「椿山寺」と称していたのですが、その後、弘仁年間となる810年~824年に「空海」が入り、寺号を「常泉寺」と改めたのですが、さらに1385年には、現在の寺号となる「竹林院」に改められました。
明治初年の神仏分離に伴って、1874年(明治7年)に一度は廃寺となったのですが、その後、天台宗の寺院として復興し、第二次世界大戦後の1948年(昭和23年)には、現在の修験道系統の単立寺院となっています。
参拝を済ませたところで「護摩堂」の裏手に広がる「群芳園」の散策に移りますが、まずは、左手側にある石階段を進もうとしたのですが、気になる物が目に入ったので近づいて見ると「大錫杖(だいしゃくじょう)」と書かれた、大型の法具が置かれています。
この「大錫杖」は、大阪御膳講が、創講130年の記念に造ったものとなります。
「錫杖」とは、三国伝来の法具で、そのシャクシャクたる音声は、山野を跋渉(ばっしょう)する遊行の僧侶を、獣蛇の害から守るとされ、比丘18物のひとつとされています。
説明書きの最後には「吾と思わん者はこの大錫杖を上げてみよ!」との、挑戦状とも言える文言が書かれてるので「ならば!」と、我が姫君が力を込めて持ち上げてみるのですが、全く動きません!
「それでは!」と、腕力には少々自信のある管理人が試すのですが「どりゃ~!」っと、フルパワーで持ち上げてみるのですが、これまたピクリとも動きません!
「ならば!」と、二人がかりで力を込めてみたのですが、これまた全く動く気配すらありません!
どれぐらいの重量があるのか分からず「実は地面に埋まってるんとちゃうか?」と思うぐらいに、全く持って動く気配がありませんが、我こそはと思う力自慢のあなたは、是非一度、挑戦してみてはどうでしょうか?
展望所より眺める一本桜の名桜「天人乃桜」
「護摩堂」の左手側にある、整備の行き届いた石階段を登っていると、右手側に背丈の高い桜の木が見えてきます。
その桜の木は「護摩堂」の屋根と同じぐらいに高くそびえ立ち、大変綺麗な形に枝垂れる一本桜なので「天人乃桜か?」と、一瞬考えてしまいますが、実は名も無い、ただの枝垂れ桜となります。
樹高も枝ぶりも大変素晴らしく、薄紅色の花びらを満開に咲かせる樹姿は、優雅ではあるのえすが、何か物足りなさを感じます。
さらに、石階段を登り進めて行くと、少し広い場所に出るのですが、その先には「展望所」があります。
展望所より「群芳園」を見下ろしてみますが、眼下には視界を邪魔する木々が多く、先ほどの枝垂れ桜は見えるものの、肝心の「天人乃桜」は、依然として姿を見せません!
非常に残念なことに、眺め自体もそれほど良いものでは無いので、足早に立ち去ることにします。
この場所が「群芳園」では一番高い場所になるため、先に進むには下りの石階段となります。
少し歩き進めていると、もうひとつの「展望所」が見えてきますので、立ち寄ってみるこにします。
少しだけ高さが低くなったぶん「群芳園」が見えるようになるのですが、小さな池のほとりに立つ「天人之桜」の姿があります。
この展望所からの眺めも、やはり木々が邪魔になって、折角の「天人之桜」の姿が、非常に見づらい状態となります。
木々の剪定がされていない訳ではないと思うのですが、展望所からの眺めに関しては、どちらも最高の眺めとはならず、展望所が設けられている位置に、少々問題があるのではないかと思います。
時期が変われば、邪魔に思える木々にも花が開き、最高の景色に変わるのかもしれませんが・・・!
微かに眺められる「天人之桜」は、恐らく満開に花開いていると思われ、邪魔な木々があるにも拘らず、その樹姿はとても優美なことが見てわかり、足早に下へと降りて行きます。
樹齢300年の名桜「天人乃桜」
「群芳園」と称される「竹林院」の庭園は、太閤「豊臣秀吉」が、吉野山の桜の観賞の折に「千利休」が、桃山風に改修して作庭したと言われる庭園となります。
後に「細川幽斎」が、改修したと言われる名園となりますが「當麻寺中之坊」の「香藕園(こうぐうえん)」と「慈光院」の「枯山水庭園」と共に「大和三庭園」のひとつに数えられています。
そんな、由緒ある名園の中央に造られた小さな池のほとりに、凛とした立ち姿で佇むのが、樹齢300年と言われる「天人乃桜」で、名園と言われる「群芳園」の景観を、より一層引き立てていることは間違いありません!
前景の庭園と、背景に山や森林などの自然物を、庭園内の風景の背景として取り込む「池泉回遊式」の「借景庭園」となる景観は、大変素晴らしい眺めとなります。
「天人乃桜」に関しては、少しだけ見頃は越えているものの、淡紅白色の花びらを満開に付けながら枝垂れる姿は、とても優雅な立ち姿となります。
小さな池には、一面に桜の花びらが浮かんでおり、淡紅白色に姿を変えつつあります。
樹高に関しては、正確な情報がないため、管理人の見解になりますが、7メートルほどとそれ程の高さは無いのですが、ゴツゴツして苔むした幹は、樹齢300年の歴史を感じさせる味わい深さがあります。
毎年桜の季節になると、一本桜を好んで観賞に出かけるのですが、やはり越えてきた長い時間を、その樹姿から感じることができるのが、最大の魅力となるからです。
古木となる一本桜は「必ず!」と言っても良いくらいに、幾本もの支柱で支えられながら立っているのですが、これも老木ならではの立ち姿となり、魅力のひとつとなります。
吉野山内では「長寿の老木!」と言われている「天人乃桜」は、太閤「豊臣秀吉」が「吉野山のお花見に立ち寄られた際に植えられた!」と言われる名桜で、樹勢に関しても、今なお健在となりますので、是非一度、お花見にお出かけください!
その年の気温によって、多少の前後はあるかと思いますが、基本的に例年4月上旬頃が見頃となりますので、その前後あたりを目安に訪れることを、お勧めしておきます。
竹林院群芳園の御朱印です!
「天人乃桜」の観賞が終わり「群芳園」も、一通り回ってお参りを済ませたので、最後に「竹林院群芳園」の「御朱印」を頂きにに「納経所」に向かいます。
最初にも言いましたが、入園と同時に「御朱印帳」を預けておくことで、帰りがけに受け取るだけとなります。
尚「御朱印」に関しては、基本的には、ひとつにつき300円を納めれば、誰でも頂くことができます。
「御朱印」に関しては、寺社で参拝しなければ頂けないと言うものではなく「仏像鑑賞」や「パワースポット巡り」など、別な楽しみも兼ねた証として頂くと言う考え方もあります。
寺社を訪ねるだけでなく「御朱印集め」は「何を書くのか?」や「どんなハンコ(朱印)を押すのか?」さらに「字の良し悪し」などを、楽しみのひとつとして収集するのも良いものですよ。
管理人は、訪れた寺社仏閣では必ず「御朱印」を頂いているので、正確に数えたことはないですが、知らず知らずの間に「1000」に手が届きそうなくらいになっています。
「御朱印集め」を、始めようとお考えの方には、是非お勧めしたいと思います。
尚、近年では「御朱印」を「スタンプラリー」のように、参拝もしないで頂きに行く方が増えていると言うことですが、最低限のマナーとしては、参拝が終了してから頂くことをお勧めしておきます。
天人乃桜のライトアップです!
最後になりますが、本日「竹林院群芳園」へは、お昼を過ぎてからの訪問となったのですが、ライトアップ用のLEDライトが、ところどころに配置されているのを見たので「もしかして?」と思い、受付に向かいました。
受付の方に「ライトアップの時間に半券で再入場できますか?」と聞いたのですが「大丈夫ですよ!」と言うことでしたので、その後、吉野山の桜観賞を済ませた夜の19時00分頃に、再び「竹林院群芳園」を訪れて、ライトアップされた「天人乃桜」の観賞を楽しみました。
「群芳園」には、余計な明かりが無いため、かなり暗い状態となりますが「天人乃桜」を照らすライトアップの光は、とても淡い光になっており、暗がりの中で煌々と光り輝く「天人乃桜」と「群芳園」は、幻想的な空間へと変わります。
淡紅白色の花びらを満開に咲かせる「天人乃桜」と、煌々と光り輝くLEDライトの光で、花びらのピンク色が引き立ち、より一層優雅な姿に変わります。
「天人乃桜」のライトアップは、その年の開花にも、多少前後があるのかもしれませんが、期間中は日没を迎えてから、夜の21時30分頃までを予定としてライトアップされています。
30分ぐらいの間「天人乃桜」の観賞を楽しみましたが、その間にも「竹林院」に泊っている方を中心に、何人かは観賞に訪れていましたが、それほど多くの方は来ませんでしたので、ゆっくり観賞することができるかと思います。
大変に見ごたえのあるライトアップになりますので、是非一度訪れて、ご自身の目でご堪能下さい!
と、言ったところで「竹林院群芳園」の散策が、すべて終了となります。
「竹林院」の名園「群芳園」に立つ「天人乃桜」は、大変優雅な佇まいとなり「大和三庭園」のひとつに数えられる名園を、より一層引き立たせる存在となります。
是非一度訪れて、名園「群芳園」と「天人乃桜」の作り出す景観を、ご堪能下さい!
竹林院群芳園のアクセス及び駐車場情報!
【基本情報】
*基本情報は、できる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。
「竹林院群芳園」(天人之桜)
- 住所:〒639-3115奈良県吉野郡吉野町吉野山2142
- 電話:0746-32-8081・FAX:0746-32-8088
- 時間:朝の8時00分~夕方の17時00分(*ライトアップ期間中は夜の21時30分頃まで)
- 定休日:年中無休
- 入園料:群芳園・大人(400円)・中高生(300円)・小学生(200円)
- 駐車場:専用無料駐車場(*宿泊者専用です)
*但し:4月1日~5月6日は有料1500円となります(*宿泊の方は無料です) - アクセス:【公共交通機関】「近鉄吉野線」の「吉野駅」から「吉野山ロープウェイ」に乗って3分で「吉野山駅」に到着してから徒歩1.6km(約25分)
*3月下旬~GWは臨時バスあり「近鉄吉野駅」から「奈良交通バス(中千本公園行き)」の終点で下車して徒歩5分
【お車】「美原JCT」より「南阪奈道路」の終点となる「葛城IC」から「国道24号線」⇒「国道169号線」を経由したあと「県道37号線」を「中千本方面」走り進めて行くと到着です32km(約50分)
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
「大和三庭園」のひとつに数えられる「竹林院」の名園「群芳園」は、言うまでも無く素晴らしいのですが、その名園に立つ「天人乃桜」の存在が、より一層名園の景観を良いものにしていることは間違いありません
優雅にも凛と立ち尽くす、樹齢300年の名桜の姿を、是非一度ご堪能下さい!
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