今回紹介するのは、奈良県吉野郡十津川村平谷に位置する「昴の郷」にある、体験型の遊具となる「野猿(やえん)」です。
「野猿!」と簡単に言いましたが、ご存知でしょうか?
「野猿」と言うのは、両岸から川の上に張られたワイヤーロープに、箱型の「やかた」が吊り下げられており、その「やかた」に自らが乗り、自らの力で綱をたぐり寄せながら対岸へと進んでいく、スリル満点の「人力ロープウェイ」です。
現在の十津川村には、川を対岸に渡るための、たくさんの「吊り橋」が、生活人道橋として、村人の足としてあるのですが、この「野猿」と言うのも、昔の十津川村の村人にとっては、無くてはならない、生活の足として使用されていました。
現在では、生活人道橋となる吊り橋があり「野猿」が使用されることが無くなったことで、スリル満点の体験型の遊具へと姿を変え、大自然の遊び場として、子供がいる家族をはじめ、たくさんの方が訪れる、大人気の観光スポットになっています。
今回は、自らの力で綱をたぐり寄せながら進むと言う、原始的な「人力ロープウェイ」である「野猿」の、スリルを体験してみたいと思います。
準備が整いましたら「昴の郷」にある「野猿」の、散策スタートです!
昴の郷~野猿【アクセス・駐車場】スリル満点の人力ロープウェイ
今回は、スリル満点の体験型の遊具として大人気の「野猿」を体験すべく、奈良県の十津川村へと車を走らせます。
十津川村には「公共交通機関」である「電車」が通っていないので、電車以外でのアクセスが基本な形となります。
バスを利用することで行くことはできますが、時間と料金と労力の3点が、それなりに必要となってきます。
と、言うことで、今回管理人は「マイカー」を利用しての訪問となります。
十津川村へのアクセスは車を利用するのがお勧め!
まず初めに、十津川村へのアクセスは「マイカー」を利用するのが基本となります。
意外と広範囲に広がりのある十津川村を観光するには、一切「電車」が通っていないため「マイカー」を利用して行くのが、基本的には楽で、経済的にも節約ができます。
しかし「マイカー」が無いと、行けないと言う訳ではありません。
先ほども言いましたが「時間」と「お金」と「労力」が、思っている以上の負担となります。
簡単ではありますが「バス」を利用して向かう場合の、紹介をしておきます。
十津川村に位置する「ホテル昴」のバス停留所に向けて走る便になりますと、奈良県側からは「近鉄大阪線・橿原線」の「大和八木駅」か「JR和歌山線」の「五條駅」となり、和歌山県側からは「JR紀勢本線」の「新宮駅」からの、3ヶ所となります。
距離的に一番近い「新宮駅」からでも2時間かかり「大和八木駅」や「五條駅」になると、4~5時間は必要になるかと思います。
1日に走る本数も、3本ぐらいしかありませんので・・・
と、言った点から「マイカー」を利用することで、経済的にも肉体的にも、ゆったりとした観光ができるかと思います。
続いては「マイカー」で向かう場合ですが、いずれにしても「昴の郷」までの道のりは、非常にアクセスの面では厄介な道路となります。
十津川沿いを走る「国道168号線」も、昔よりは整備されてきたとはいえ、対向車の見通しが悪い場所が随所にある山道となり、疲れの溜まる慎重な運転が必要となります。
ここ最近では、十津川村に向かう道のりにも、広々した直線道路が増えてきましたので、その点では少し楽になったかと思います。
管理人は大阪在住ですので、奈良県の本陣交差点から「国道168号線」に入りましたので「昴の郷」までは、約75kmぐらいありますので、そこが一番の難所となりました。
詳しいアクセス方法は、本文の最後に書いていますので、後ほどご覧下さい!
山道が長く続きますので、お車で向かわれる方は、くれぐれも安全運転で、事故の無いようにお気をつけください。
昴の郷は豊富な施設が魅力の温泉保養施設!
「昴の郷」は、温泉や宿泊をはじめとして、サウナや温泉プール、さらには多目的野外グラウンドや、今回の目的となる「野猿」などの豊富な施設が盛りだくさんに整備された、大自然の山々に囲まれた「温泉保養施設」となります。
四季の景色を楽しみながら、年中泳ぐことができる温泉プールには「十津川温泉」のお湯が利用されており、温泉の成分に適した、松の集成材が使用されているのですが、体力づくりをしながら美容効果を得られると言う、健康を重視した施設になっています。
また、温泉プールには、25mのプールが6コース設置されているほか、幼児が楽しめる浅いプールもあり、家族みんなで楽しむことができます。
「温泉保養館」となる「星の湯」では、緑の中の露天風呂をはじめ、ゆったりとした内湯に、疲れた体に心地よい打たせ湯、さらにはサウナなどもあり、肌にやさしい良質の温泉は、心身共に元気を取り戻すことができます。
良質天然温泉は、源泉温度が70度となります。
野外には、美しい芝生でできた、広大な多目的グラウンドがあり、ボール遊びやバドミントン、各種レクリエーションが楽しめます。
「野外ステージ」では、随所でイベントが開かれ、夏休みの「盆踊り大会」には、多くの方が集まって賑わいます。
その他にも、自然の遊びが楽しめるエリアも整備されているのですが、渓流での川遊びや魚釣りなどは必見です。
そんな、広々とした一角に、今回体験する「野猿」と称される「人力ロープウェイ」があると言うことです。
スリルと爽快感を味わえる昴の郷の野猿
「昴の郷」に用意されている、無料の駐車場に到着すると、疲れもあるのですが、一目散に「野猿」を探して歩き始めます。
十津川村は、山深い地域になるのですが「昴の郷」が整備されているこの場所は、周りが山に囲われた大自然の中と言うことで、空気がとても澄んでいて、緑の匂いがとても心地よく香ります。
「昴の郷」の一角にある「ホテル昴の奥に野猿がある!」と言うことで、早速そちらに向かってみます。
軽快に歩き進めて行くと「野猿」と思われる、木製の「やかた」が見えてきます。
先客の姿は無いようなので、早速体験してみたいと思います。
「野猿」の上部には、2本のケーブルが張られており、さらには「やかた」の中を通すように、ロープが長く伸びるのですが、100mはあろう対岸に向けて伸びています。
まず初めに、管理人が体験することにします。
先客者がいて体験しているのを見てからですと、見よう見まねでできるのですが、先客者がいなかったぶん、少し不安に包まれながら、木製の「やかた」に乗り込みます。
「やかた」に乗り込んだだけなのに、かなり揺れます。
備え付けの手袋を装着すると「やかた」を止めている、鉄のストッパーを外します。
ストッパーを外すと、自然に「やかた」が進み始めるので、慌ててストッパーを掛けて、少し落ち着きます!
初めて「野猿」を体験する方は、おそらく同じようなことになるかと思います。
心の準備が整っていないのに、いきなり勝手に進まれると、どんな動きかも分からないので、少し慌てます。
再度、心の準備と覚悟を決めると、ストッパーを外して出発です。
手を放すと同時に「やかた」が対岸に向けて、勢いよく進みだします。
対岸に向かって3分の1ぐらいまでは、勢いよく進むのですが、その後自然に止まります。
ここからは「やかた」の中に通されているロープを、自力で手繰るように引っ張って、前進していきます。
上部にある2本のワイヤーだけで「やかた」を吊り下げている訳ですから、それなり縦横に揺れます。
高さも10mほどありますので「ワイヤーは大丈夫か?落ちたら・・?」などと考えているだけで、心臓がドキドキしてきて、スリルを楽しめます。
何故「野猿!」と言う名前が付いたのかと言うと「猿が木のつるをスルスルと伝って行く様子」に、似ていることから、この名がつけられたと言うことです。
空の上に浮かぶ「やかた」は、まるで自分だけの「秘密基地」のように感じ、山に囲まれた素晴らしい景色と、澄んだ空気を肌で感じながらの、空中散歩を楽しむことができます。
気分は最高で、爽快感を味わいながら、ゆっくりロープを手繰り寄せるように、引っ張り進んでいきます。
「やかた」を吊るしているワイヤーが、対岸に向かって少したわんでいるため、最初の進み始めは自然に進み、中盤は軽く引っ張るだけで、どんどん「やかた」は前進して行きますが、終盤は若干の上りとなるため、少々腕力が必要となります。
100m近くを、ほぼ両腕の力だけで引き寄せてくるわけですから、かなり腕が張ってきます。
備え付けの手袋は「必ず装着する!」ことをお勧めしておきますが「誰が付けてるか分からんから嫌や~!」って思う方は、ご自身で持参して、必ず装着するようにして下さい。
手袋を装着していても、手のひらが痛くなってきます。
と、最後の力を振り絞って到着です!
ひとつだけ注意点があるのですが、最後の力を振り絞って到着したことで、気を抜いてはいけません!
しっかりとストッパーを掛けてから、ロープから手を放して「やかた」から降りてください。
ストッパーを掛けずにロープから手を放すと、自然に進みだすので・・・
「野猿」は、小さなお子様をはじめ、女性の方でも楽しむことができますが、100mと言う長丁場となるため、力に自信の無い方ですと、かなり苦戦するかと思います。
対岸への片道は管理人が体験し、戻ってくるときは、我が姫君が体験したのですが、最後はやはり力尽き「腕が無理~!引っ張られへん~!」などと、か弱き乙女のようなことを言い出したので、サポートとして、対岸より「やかた」に繋がるロープを同時に引いてあげると、簡単に引き寄せることができました。
我が姫君の「無理~!」の真相は不明としまして、もし本当に引き寄せることができない場合は、少しサポートすることで、簡単に引き寄せることができますので、ご安心を・・・
以上で「野猿」の体験は、すべて終了となりますが、子供はもちろんのこと、大人の方でも童心にかえって楽しむことができる「野猿」は、爽快な気分とスリルを楽しむことができる、大自然の遊び場であることは間違いございません。
そして、十分に遊んだあとは、温泉のみでも利用可能となり、100%源泉かけ流し温泉方式である「温泉保養館」の「星の湯」で疲れた体を休めて、心身共にリフレッシュを図ってもらえたらと思います。
ホテル昴の建物の横にある無料の足湯!
温泉に入るのは「ちょっと!」と言う方にお勧めするのは「ホテル昴」の建物の横に設置されている「無料」で利用することができる「足湯」です。
「いにしえ」と名前の付けられた無料の「足湯」は、誰でも自由に利用することができるようになっています。
綺麗に整備されていますし、もちろん100%天然温泉となるほか「無料」ですから、利用しなくては損です。
温度もかなり高いためで、気持ちよく疲れも取れます。
また「足湯」の隣には、源泉が直接出ているパイプがあります。
飲むことのできる温泉となるため「飲泉法」の注意書きがありますので、飲まれる方は、よく読んでからお試しください。
と、言ったところで「昴の郷」の散策が、すべて終了となります。
「野猿」の体験は、スリルと爽快感を十分に堪能できます。
ご家族で訪れるも良し、恋人同士で訪れるも良し、友達同士で訪れるも良し、誰と訪れても、盛り上がること間違い無しです!
昴の郷のアクセス及び駐車場情報!
【基本情報】
*基本情報は、できる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。
「昴の郷」
- 住所:〒637-1554奈良県吉野郡十津川村平谷909-4
- 電話:0746-64-1111(ホテル昴・十津川観光開発株式会社)
- 時間:散策自由
- 利用料:無料
- 定休日:年中無休
- 駐車場:無料(180台)
- アクセス:【公共交通機関】「近鉄大阪線・橿原線」の「大和八木駅」を南口から出て「八木駅」のバス停留所から2番のりば「八木新宮線バス」に乗車(約4時間)して「ホテル昴」のバス停留所から徒歩(約1分)
「JR和歌山線」の「五條駅」から「八木新宮線バス」に乗車(約3時間30分)して「ホテル昴」のバス停留所から徒歩(約1分)
「JR紀勢本線」の「新宮駅」から「八木新宮線」バスに乗車(2時間)して「ホテル昴」のバス停留所から徒歩(約1分)
【お車】「大阪方面」からは「南阪奈道路」の「葛城IC)」を降りたあと「京奈和自動車道」を利用して「五條IC」で降りて「国道310号線」さらに「国道168号線」を経由して(約3時間)
「三重県方面」からは「名阪国道」の「亀山IC」から「西名阪自動車道」を経由し「郡山IC」から「京奈和自動車道」へと入り「五條IC」で降りて「国道310号線」さらに「国道168号線」を経由して(約4時間)
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
「昴の郷」へのアクセスは、多少の問題がありますが、その先にある「野猿」の体験は、スリルと爽快感を十分に堪能できます。
是非一度訪れて、ご自身で「野猿」に乗り込み、スリル満点の空中散歩をご体験ください!
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