今回紹介するのは、奈良県宇陀市榛原萩原元萩原に位置する「鳥見山公園」にて望む「雲海」です。
榛原町と桜井市との境界にそびえる、標高735mの「鳥見山」の山頂近くの、標高600m地点に整備されている「鳥見山公園」は、園内の勾玉池を中心とした、高原状の自然公園となります。
「鳥見山」には自然が多く残り、春になると、数千本のツツジが咲き誇る名所となるほか、秋になると、真っ赤に色付く紅葉の景色が格別となります。
また「鳥見山公園」は、雲海が望めるスポットとしても有名で、園内に整備されている「展望台」及び「見晴台」からは、眼下一杯に広がりを魅せる雲海を眺めることができます。
「鳥見山公園」の雲海は、前夜から早朝にかけての寒暖差が比較的に大きくなる、晩春の10月頃から初冬の12月頃までの、日の出を迎えてから朝の8時頃まで楽しむことができます。
奈良県には、数多くの雲海スポットがあるのですが「鳥見山公園」がある大和高原の近辺では、額井岳の南斜面や香酔峠などからも雲海が望めるほか、梅の名所として人気の観光名所になっている月ヶ瀬梅渓や山添村の神野山、さらには曽爾村の屏風岩公苑などでも見ることができます。
「鳥見山」は、日本書紀において「神武天皇」が「皇祖天神(みおやのあまつかみ)」をお祀りして、祭祀を行った場所としての伝承が残っており、園内には顕彰碑や万葉歌碑などがありるほか、縄文時代から弥生時代の遺跡が広がっていることでも知られています。
そんな「鳥見山公園」の展望スペースより眺める「雲海」の紹介です。
準備が整いましたら「鳥見山公園」の、散策スタートです!
鳥見山公園~見晴台より望む雲海【アクセス・駐車場】
今回は、奈良県宇陀市榛原萩原元萩原に位置する「鳥見山公園」にて「雲海」を観賞すべく「マイカー」に乗り込み、アクセルを踏み込みます。
「鳥見山公園」は、榛原町と桜井市との境界にそびえる、標高735mの「鳥見山」の山頂近くの、標高600m地点に整備されている高原状の自然公園となります。
そんな、大自然が残っている「鳥見山公園」では、春は、数千本のツツジが咲き誇り、秋になると、真っ赤に色付く紅葉の景色が格別となります。
今回は、秋の紅葉シーズンに合わせての雲海の観賞となるのですが、ここでは「雲海の観賞」を中心に、紹介を進めていきたいと思います。
まず初めに「鳥見山公園」を訪れるための「アクセス」と「駐車場」について、簡単に紹介しておきます。
鳥見山公園へのアクセスはマイカー利用が必須条件です!
「鳥見山公園」への「アクセス」に関してですが「公共交通機関」を利用して訪れることも可能ですが「雲海」の観賞となりますと、時間も時間ですので「マイカー」を利用すると言うのが「必須条件!」となります。
まず初めに「マイカー」で向かう場合ですと、最寄りの高速道路となるのは「名阪国道」の「針IC」となります。
「針IC」を降りたらすぐにある「針インター」の信号を左折して「国道369号線」に入ります。
8.1kmほど走り進めた先にある「玉立橋東詰」の交差点を右折したら、1.8kmほど先にある「鳥見山公園・是より2キロメートル先」と、書かれた案内看板に従って右折します。
あとは、住宅街から山道へと道なりに走り進めて行くだけですが、道中で一ヵ所だけ鋭角に右折する場所があるのですが、道幅がかなり狭くて曲がることができませんので、そのまま150mほど走り進めた先にある、少し広くなった場所で「Uターン」してから登り進めることになります。
そこから先は、特に問題なく走り進めことができるのですが、山中に入ってからは道幅が狭いうえに、急勾配で街灯なども一切ありませんので、慎重に走り進めるようにして下さい。
程なくすると、突き当たりにあたる広々とした場所があり、そこが「鳥見山公園」の駐車場となります。
「針IC」から「鳥見山公園」までは、おおよそ20kmほどですので、約25分で行くことができます。
「鳥見山公園」の駐車場は、無料で利用することができるのですが、広場のような場所で、白線引きなどもありませんが、15台程度は駐車可能かと思いますが、50メートルほど離れた場所にも5台ほど止める場所があるので、合計で20台ほどは駐車できるかと思います。
雲海の観賞ですから、日の出前には現地入りしておく必要があり「公共交通機関」を利用して訪れるのは、少し無理があるのですが、雲海の観賞も朝の8時ぐらいまでは可能となりますので、始発で向かうことができれば、絶対に無理と言うことはありません!
念のために「公共交通機関」を利用して訪れる場合の紹介もしておきますが、最寄り駅となるのは「近鉄大阪線」の「榛原駅」となります。
「榛原駅」で下車して北出口から出たら、あとは北上するように3kmほど歩き進めて行くことになりますが、山中は急勾配の道が続きますので、歩き慣れた方でも、1時間ほどは必要になるかと思います。
ただ、少しだけですが「バス」を利用して行くこともできます。
「榛原駅」で下車して北出口から出たら、すぐ目の前にある「榛原駅北口」のバス停留所から「奈良交通バス(23系統:榛原都祁線・24系統:榛原駅-山辺高校行き)」に乗車します。
2駅先の「宇陀警察署前」のバス停留所で下車します。
あとは、先程と同じように徒歩で向かうことになりますが、やはり急勾配の山中は歩く必要があるので、2.3kmで約45分ほどは必要になります。
以上が「鳥見山公園」を訪れるための「アクセス」と「駐車場」の紹介となります。
見晴台より眺める雲海です!
朝一番となる5時00分に駐車場に到着しましたが、街灯なども一切無い山中の「鳥見山公園」ですので、少し車で待機したあと、空が少しだけ明るみを帯びた、朝の6時00分頃になったところで、いよいよ、雲海の観賞ポイントとなる「見晴台」に向けて歩き始めます。
駐車場からそのまま遊歩道へと入ることができるのですが、すぐに突き当たりとなり、管理事務所があるのですが、右手側に進路を変えて遊歩道を進みます。
50メートルほど先に「お手洗い」があり、その横に「見晴台」と書かれた案内看板がありますので、それに従って細い階段状の遊歩道を進みます。
これより先は、階段を登り進める形となるのですが、急勾配で滑りやすくなっていますので、足元を十分に確認しながら、慎重に登り進めて行きます。
程なくすると「T字路」になった分岐点がありますので、右手側に進路を変えると、さらに階段を50メートルほど登ったところで「見晴台」に到着となります。
ここでひとつ、注意点があります。
雲海の観賞ですから、基本的には、日の出を迎えるまでには、観賞ポイントに着いているのがベストとなります。
「見晴台」までの道のりは、300メートルほどで、10分もあれば十分に行くことができるのですが、先程も言いましたが、街灯等が一切ありませんので「懐中電灯」などの光り物が必要となります。
従って、空が明るみを帯び始めたからと言っても、道中はやはり足元すら見えにくい状態ですので「ヘッドライト」は、持参しておくことをお勧めします。
さて「見晴台」に到着となりましたが、道中は木々が生い茂っていて真っ暗だったのですが「見晴台」の近くまで来ると、一気に視界が開けて、景色が一望できるように整備されています。
「見晴台」には、駐車場に車を止めていた2組の夫婦が先客者として、すでに三脚を立てて雲海の観賞を開始しています。
程なくすると、次から次へと人が増えてきて、日の出前には二十人以上の方々が、雲海を楽しむ人気スポットとなります。
「見晴台」には、コンクリート製の休憩スペースが置かれており、ゆっくりと腰をかけて雲海の観賞もできますが、どちらかと言うと、休憩スペースの前にある山の斜面に三脚を立てて、写真を撮っている方のほうが多いのが特徴的です。
「鳥見山」は、標高735mの山頂を誇る、なかなか高い山となるのですが、標高600m地点に整備されている「鳥見山公園」にある「見晴台」から眺める景色は、南西の方角の宇陀市中心部の大和盆地をはじめ、宇陀の山々、さらには伊那佐山や龍門岳を一望できるのですが、静寂をともなった眺めは絶景と言えます。
標高が高い分、奥行きのある景色となるのですが、山々を縫うように広がる雲海は、見ごたえ十分となります。
残念なことに、今回は、完全な雲海が広がることはなく、厚みが薄い分、宇陀市の街並みも随所に見えてしまっているのですが、それでも見渡す限りに広がる雲海は、見ているだけでもウットリとしてしまう景色です。
鳥見山公園で望む日の出!
朝の7時00分になると、山の向こう側が明るく光り出すと同時に、太陽が昇り始めます。
時期も時期で、標高もかなりあるので「鳥見山公園」で雲海を眺めるとなれば、それなりの防寒着が必要となりますが、太陽が昇り始めると、少し暑くなってきます。
「雲海」と「日の出」の、素晴らしい景色を眺めたところで、最後にもうひとつある「展望台」へと向かいます。
一旦「駐車場」まで戻ることになるのですが「見晴台」は、駐車場から言うと北東方面になるのですが、もうひとつの「展望台」は、南西方面にありますので、真逆になります。
駐車場から「展望台」までは、100メートル足らずですので、5分もあれば行くことができますので、お時間があれば行ってみるのも良いかと思います。
さて、歩き進めていると、しっかりとしたコンクリート製の「展望台」が見えてくるのですが、展望スペースに関しては、2階部分となります。
「展望台」より眺める雲海は、先程と同様に優れた景色となり、南西の方角に位置する、宇陀市中心部の大和盆地をはじめ、宇陀の山々が広がるのですが、眼下に生い茂っている木々が視界に入ることから、お勧めとなる観賞スポットは、やはり「見晴台」ではないかと思います。
さらに、こちらの「展望台」は広さが無く、3~4人までが限界で、三脚なども使用できそうにも無いので、誰一人として雲海の観賞をしている方はいません!
「見晴台」より標高が少し低くなった分、雲海の景色が少し近くなっている点では、臨場感が増しているようにも思います。
まずは「見晴台」で十分に雲海を楽しんだあとに、立ち寄る方の少ない「展望台」へと移動して、もう一度、ゆっくりと雲海を楽しむのも良いかと思います。
「鳥見山公園」には、そんな2つの展望スペースがありますので、是非一度、雲海の観賞にお出かけ下さい!
以上が「鳥見山公園」で望む「雲海」の紹介となります。
鳥見山公園での雲海発生条件!
1年を通じて「雲海」は発生しますが、特に秋の9月~11月ごろ、もしくは春から夏に向かう6月~7月ごろは「雲海シーズン」となり、発生確率がかなり高くなり、週に2~3回以上発生することは普通です。
前日には、やはり「雨」が降っていると言うのは、期待度が上がるのですが、湿度が高い日の翌日でしたら、十分に期待できます。
放射冷却によって冷え込むなど、寒暖差の大きい日で、風が弱く、晴れた日ともなれば、最高に優れた雲海が広がりを魅せてくれます。
放射冷却に関しては、夜間に地面の熱が放射で冷え、その地面に接する空気も冷やされる現象のことですが、それは一年中変わることなく、日常的に起こる現象となるのですが、周囲を山々に囲まれた盆地では、放射冷却が強いと言う点から、宇陀市は条件の整った場所とも言えます。
放射冷却により冷やされた地面は、空気中に含まれている水蒸気を霧に変えていき、雲海を発生させるのですが、標高が高い「鳥見山公園」より望む山間部は、まさに「雲海の宝庫」となるわけです!
雲海が望める時間帯に関しては、夜明け前となる、午前5時00分頃~早朝の8時00分頃にかけてが、基本的には出現しやすいのですが、朝の9時00分頃まで楽しめることもあります。
訪れる時期によっては、多少、時間の変化はあるかと思いますが、比較的簡単に雲海を見れるのが「鳥見山公園」の特徴のひとつでもあります。
以上が「鳥見山公園」で望める「雲海の発生条件」となるのですが、あくまでも確率の問題ですので、予期せぬ要因で出現しないこともありますので「見れるか?見れないか?」は、ご自身の「運だめし」と考えて、お出かけください!
鳥見山公園のアクセス及び駐車場情報!
【基本情報】
*基本情報は、できる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。
「鳥見山公園」見晴台
- 住所:〒633-0253奈良県宇陀市榛原萩原元萩原2741番地の2
- 電話:0745-82-3674・FAX:0745-82-8211・IP電話:0745-88-9093(建設部公園課)
- 時間:散策自由
- 定休日:年中無休
- 入園料金:無料
- 駐車場:無料(約15~20台程度)
- アクセス:【公共交通機関】「近鉄大阪線」の「榛原駅」で下車したら北出口から出て北上するように徒歩3km(約1時間)
「近鉄大阪線」の「榛原駅」で下車したら北出口から出て「榛原駅北口」のバス停留所から「奈良交通バス(23系統:榛原都祁線・24系統:榛原駅-山辺高校行き)」に乗車して「宇陀警察署前」のバス停留所で下車してから徒歩2.3km(約45分)
【お車】「名阪国道」の「針IC」を降りたら「針インター」の信号を左折して「国道369号線」に入りしばらく走り進めた先にある「玉立橋東詰」の交差点を右折したら1.8kmほど先にある「鳥見山公園・是より2キロメートル先」と書かれた案内看板に従って右折したらあとは住宅街から山道へと道なりに走り進めて行くだけですが一ヵ所だけ鋭角に右折する場所がありその先に「駐車場」があります20km(約25分)
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
標高735mの「鳥見山」の山頂近くの、標高600m地点に整備されている「鳥見山公園」には、2つの展望台が整備されており、優れた展望を誇っています。
そんな「鳥見山公園」は、雲海の観賞スポットとしても有名で、多くの方が訪れる人気スポットとなります。
園内の「見晴台」と称される展望スペースから眺められる雲海は格別で、コンクリート製の休憩所が整備されていますので、ゆっくりと腰をかけて観賞できます。
もうひとつの「展望台」からも、同様の雲海を望めるのですが、思っている以上に観賞スペースが狭くなることで、ほとんど人もいません。
その分、のんびりと流れる時間を過ごすことができるかと思いますので、それはそれで良いのでは無いかと思います。
お弁当を片手に、是非一度お出かけになり、眼下一杯に広がりを魅せる雲海の景色を眺めながら、ゆったりとした時間をお過ごし下さい!
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