今回は、静岡県の「世界文化遺産」となる「富士山」の、25ヶ所ある構成資産のひとつ「白糸の滝」への「滝めぐり」に訪れました。
まず「構成資産」と言う、難しい言い方をしましたので簡単に説明しておきますと「富士山」の価値を構成する資産として、昔から数多くある「信仰の対象」や「芸術の源泉」となった、関りの深い文化財のことです。
「富士山」と言う山体だけではなく、富士山周辺にある「神社」や「登山道」や「風穴」そして「溶岩樹型」さらには「湖沼」なども、それらが「世界文化遺産」として、ふさわしい価値があると認められたもののことです。
そんな「富士山」を「世界文化遺産」にした25ヶ所の「構成資産」のうちのひとつが「白糸の滝」ということです。
「白糸の滝」は、昭和25年に「観光100選」としての「滝の部」で1位に選ばれ、国の名勝及び天然記念物に指定されている名瀑となります。
さらには「白糸の滝」の近くにある「音止の滝」と共に「日本の滝100選」にも選ばれています。
そんな「白糸の滝」の魅力と「音止の滝」を、ここでは紹介したいと思います。
準備が整いましたら「白糸の滝」及び「音止の滝」の、散策スタートです。
白糸の滝【アクセス・駐車場】静岡県随一の名瀑【世界遺産】
今回は、静岡県富士宮市上井出にある「白糸の滝」に向けて、車を走らせています。
「白糸の滝」は「世界文化遺産」となる「富士山」の「構成資産」であると言うことと同時に「日本の滝100選」に選ばれる名瀑となります。
今までに、さまざまな名瀑を巡ってきましたが、名瀑と呼ばれるスポットの「滝めぐり」は、滝を見るまでに過酷な道のりを歩き進めて行き「労力を要した末に辿り着ける!」と言う場所が多かったようにも思います。
そんな中で「白糸の滝」は、整備された遊歩道を、数分程度歩くだけで観賞ポイントに到着できると言うことなので、静岡観光の時間の合間を見て訪れることにしました。
まずは「駐車場」に関する紹介から始めたいと思います。
白糸の滝のお得な駐車場情報!
朝の10時00分頃に「白糸の滝」に到着です。
国の名勝及び、天然記念物にも指定されている名瀑ともなれば、朝一番ではないので「少し混んでいるのでは?」と覚悟して訪れたのですが、観光客の姿がほとんどありません。
市が管理している駐車場なのでしょうか?
「有料駐車場」となり、出入口に「普通車500円!」と書いてあるのですが、駐車場内はパラパラと車が止まっているだけとなるのですが、周辺にある駐車場のほうが、多くの車が駐車されています。
管理人は「白糸の滝」を訪れる前に「駐車料金が無料!」となる、お得情報をすでにGET!しているので、市営の駐車場を横目に見ながらスルーし、少し先にある「白糸ガーデン!」と言う、おみやげ屋さんまで車を走らせると、迷わず車を駐車します。
駐車場の入口には「駐車料金200円」と、書かれています。
この時点でも先程の市営の駐車場より安いのですが、さらに「白糸ガーデンでお買い物を600円以上すれば200円の駐車場代が無料!」となります。
こう言った場合、駐車場代を無料にするために、無理に要らないものを買って「余計に高くついた!」と言うことがよくあるのですが、今回は初めから何か買うつもりだったので、その点ではかなりお得に駐車できそうです。
市営の駐車場のすぐ近くですので、歩く距離もほとんど変わらず「白糸の滝」まで歩いて10分ぐらいですので、とても近いです。
車を駐車したところで、早速ですが「白糸の滝」へと歩きだします。
「白糸の滝」へと続く遊歩道に差し掛かる前に、かなり大きな石に「名勝及び天然記念物、白糸の滝」と、刻み込まれた石碑が目に入ります。
堂々と立ち尽くす石碑で、刻み込まれた力強い文字からも「世界文化遺産」としての威厳が感じられます。
まだ見ぬ「白糸の滝」への期待感が、より一層膨れあがってきます。
石碑の横には「源頼朝(みなもとのよりとも)」が「白糸の滝」を見た時に、絹糸のような流れに女性のような美しさを感じて詠んだと言う「この上に、いかなる姫か、おわすらん、おだまき流す、白糸の滝」と言う和歌が書かれています。
そんな「白糸の滝」の石碑をあとに、歩き進めて行きます。
音止の滝には曾我兄弟の仇討ち伝説が残る!
「白糸の滝」に向かって遊歩道を歩き進めること数分で、ものすごい轟音と共に現われるのが「音止の滝」です。
「音止の滝」には「日本三大仇討ち」のひとつとして有名な「曾我兄弟の仇討ち」の伝説が残っています。
「音止の滝」は、落差が25メートルで、幅が5メートルある豪快な名瀑となっています。
また「音止の滝」は「白糸の滝」と共に「日本の滝100選」に選定されています。
「音止の滝」の名前の由来は、約800年前に「曾我兄弟」がいたのですが、父のかたきとなる「工藤祐経」を討とうとして、密議をしていたのですが「音止の滝」の轟音で、話が聞き取れなかったと言います。
そこで音が鎮まるよう神に念じたところ、たちどころに「音止の滝の音が止んだ!」と言う伝説からきています。
その後「曾我兄弟」は、見事に仇討ちを成功させて、本懐を遂げたと言うことです。
と言うような、非常に有名な「曾我兄弟の仇討ち」なのですが「日本三大仇討ち」として残る2つの仇討ちは「赤穂浪士の討ち入り」と「伊賀越えの仇討ち」となり、そんな2つの仇討ちと肩を並べるように、今もなお伝え続けられています。
「音止の滝」は、眼下に見るタイプの滝なのですが、柵が二重になっていることで、少しだけ観賞しにくくなっています。
しかし、轟音を響かせながら滝壺に落下していくその様は、見ごたえ十分となります。
柵より顔を出して下を覗き込むのですが、ひやりとした冷たい風が吹き上げてくるのと同時に、マイナスイオンをたくさん含んだ水しぶきが上がってくるほどの、水量と勢いのある滝でです。
今までに見てきた滝の中でも、水量と勢いはトップクラスではないかと思います。
残念な点は、もう少し近くで見ることができれば、もっとすごい景色を見せてくれるのではないかと言う点です。
「音止の滝」の伝説にちなんで、とりあえず音が鎮まるよう念じてみたのですが・・・!?
言うまでもありませんね・・・
気を取り直して「白糸の滝」に向かうことにします。
「音止の滝」を越えたあたりから「白糸の滝」までのあいだには、幾つものおみやげ屋さんが並んでいるのですが、管理人は車を止めた「白糸ガーデン」で、おみやげを買わなければいけないので、少しだけ横目に見ながらスルーしていきます。
「おみやげ屋さん」の立ち並ぶメイン通りを歩いていると、右手側に「白糸の滝」を観賞するための場所が整備されているのですが「車椅子用展望台」と、書き添えられています。
この「車椅子用展望台」を越えると、これより先は下り階段となりますので「車イス」で訪れた方の観賞スポットとして作られています。
とても配慮の行き届いた場所となります。
もちろん、ここからでも「白糸の滝」の観賞はできるのですが、足腰に問題ありませんので、階段を降りて「白糸の滝」の近くまで行くことにします。
自然が作りだす芸術は一見の価値あり!
整備の行き届いた長く伸びる下り階段を降りて行くと、いよいよお目当てとなる「白糸の滝」の全貌が現われます!
「白糸の滝」の落差は20メートルほどですが、その幅が圧巻のものとなり、実に200メートルにも及びます。
「白糸の滝」の名前の由来は、1日平均15~16万立方メートルの富士山の雪解け水が、湾曲した絶壁の「白糸の滝」に、数百条にも及ぶ、絹糸でできたカーテンのように見えることから付けられたと言います。
先程の「車椅子用展望台」から見ていた時より、下に降りてくることでかなり空気が冷え込んでいます。
流れてくる水を手で掬(すく)うと、さすがは「富士山の伏流水」だけあって、水がとても澄んでいて冷たいです。
200メートルある滝幅から、絶え間なく流れ落ちる水量は半端ではありません。
「白糸の滝」から流れ落ちる水は「富士山」の雪解け水が、溶岩の断層から大量に湧き出して滝となっています。
毎秒1.5トンにもなる雪解け水が、Uの字形を描きながら幅200メートルにわたって伸びていく絶壁を、大小数百からなる「滝のカーテン」となって流れ落ちる姿は、まさに自然が造りだした芸術と言えます。
それと同時に、辺り一面にはマイナスイオンが溢れかえっています。
本日は、観光客が少ないと言うこともあり「白糸の滝」を独り占めしている気分になり、とても贅沢に感じます。
ゆっくりとリフレッシュしたところで「白糸の滝」をあとにします。
「白糸の滝」を訪れた時の滞在時間としては「白糸の滝」までの距離が近いと言うこともあり、大体30分~1時間ぐらいあれば、十分に見て回ることができます。
「白糸の滝」も「音止の滝」も、マイナスイオンがたっぷりな空間が広がりを魅せますので、心癒されることは間違いなしです。
さすがは「世界文化遺産」となる「富士山」の「構成資産」のひとつに選ばれるだけのことがあります。
一見の価値ありです!
見ないと損「陣馬の滝」
「白糸の滝」の観賞が終わってから、次の目的地となる「朝霧高原」に向かう途中に「陣馬の滝」と言うのがあったので、少しだけ紹介しておきます。
「朝霧高原」に向かって車を走らせていると「陣馬の滝」と言う案内看板が目に入り、ならばと立ち寄ってみました。
「陣馬の滝」は、観光地になるほど有名ではないと言うことと、少しだけ分かりにくい場所にあると言うことで、観光客の姿はほとんどありませんでした。
「陣馬の滝」には「無料」で駐車できる駐車場が、遊歩道の入口の横に10台ほど用意されており、車から降りると同時に「陣馬の滝」に向かうことができます。
お勧めできる点は、車を降りたらすぐ整備の行き届いた遊歩道を、50メートルほど歩き進めるだけで「陣馬の滝」に到着できると言うところです。
「陣馬の滝」は、落差5メートルほどとなるのですが、メインとなる主瀑以外に「白糸の滝」の時ように、数本だけではありますが、小さな滝が流れ落ちています。
「陣馬の滝」は「源頼朝」が、富士の巻狩りの際に「陣馬の滝」の近くに、一夜の陣を敷いたことから名付けられました。
見学するだけでしたら、車を止めてから10分程度で済むため、非常に立ち寄りやすいスポットとなります。
「陣馬の滝」自体は、それ程大きなものではのですが、見ごたえとしては十分にあります。
人があまりいないこともあり、ゆっくりと観賞できるのも特徴のひとつとなります!
管理人の感想としては、規模は小さいが清涼感があり、のんびりと観賞でき、心癒してくれる滝だと思いますので、是非一度立ち寄って頂きたいと思います。
白糸の滝のアクセス及び駐車場情報!
【基本情報】
*基本情報は、できる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。
「白糸の滝」
- 住所:〒418-0103静岡県富士宮市上井出273-1
- 電話:0544-27-5240(富士宮市観光協会)
- 時間:見学自由
- 入場料:無料
- 定休日:年中無休
- 駐車場:有料「白糸の滝駐車場:普通車1回500円・バス1000円・バイク200円」
*その他にも周辺の民間有料駐車場あり(料金はバラバラで買い物をすれば無料もあります) - 駐車場時間:朝の8時30分~夕方の17時00分まで
- アクセス:【公共交通機関】「JR身延線」の「富士宮駅」から「富士急静岡バス(2番乗り場の白糸の滝行き又は猪の頭行き)」に乗車して「白糸の滝」停留所で下車してすぐ
【お車】「新東名新富士IC」より「西富士道路(無料区間)」を走り「国道139号線」を経由してそのまま走り進めて「上井出IC」で降りてすぐある「上井出IC」の信号を左折して「県道72号線」に入った先にある「上井出」の信号を右折して「県道414号線」に入り300mほど先の信号を「白糸の滝」と書かれた案内看板に従い左折して少し先の左手側が「白糸の滝駐車場」です16.1km(約21分)
「中央自動車道」の「河口湖IC」を降りてそのまま「国道139号線(富士パノラマライン)」を走り進めて行き「ひばりが丘」の信号を左折して「県道71号線」に入りしばらく道なりに走り進めた先の突き当りを左折して再び「県道71号線」をしばらく走り進めて行くと「上井出」の信号があり「白糸の滝」と書かれた案内看板に従い右に「Uターン」するように曲がった先が「白糸の滝駐車場」です32.8km(約40分)
「陣馬の滝」
- 住所:〒418-0108静岡県富士宮市猪之頭529
- 電話: 0544-27-5240(富士宮市環境協会)
- 時間:見学自由
- 入園料:無料
- 定休日:年中無休
- 駐車場:無料(10台ぐらい)
- アクセス:【公共交通機関】「JR身延線」の「富士宮駅」で下車して「富士急静岡バス(猪の頭行き)」に乗車して「遠照寺ホステル入口」停留所で下車して徒歩550m(約10分)
【お車】「新東名新富士IC」より「西富士道路(無料区間)」を走り「国道139号線」を経由してそのまま走り進めて「畜産試験場北」の交差点を左折して「県道414号線」を走っていると「陣馬の滝200m」の標識があるので指示に従って走り進めた先に「駐車場」があります23.3km(約35分)
「中央自動車道」の「河口湖IC」を降りてそのまま「国道139号線(富士パノラマライン)」を走り進めて行き「ひばりが丘」の信号を左折して「県道71号線」に入りしばらく道なりに走り進めた先の突き当りを右折して「県道75号線」に入り300メートル先にある広めの道の「T字路」を左折して道なりに進むと「畜産試験場北」の交差点があり直進してからは先程と同じです31.4km(約45分)
「日本三大仇討ち」
- 赤穂浪士の討ち入り
- 伊賀越えの仇討ち
- 曾我兄弟の仇討ち
最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました。
「滝めぐり」は、意外と過酷な道のりがつきものですが、今回紹介した「白糸の滝」と「陣馬の滝」は、遊歩道も整備されていて、簡単に「滝めぐり」を楽しむことができます。
ストレスの多い今の世の中、疲れた心癒してくれるそんな場所をみつけて、わかりやすく紹介していきたいと思っております。
【関連記事】
滝に関する記事はコチラをご覧下さい!
今福の滝【アクセス・駐車場】自然の景観が魅力の名瀑『滝めぐり』