今回紹介するのは兵庫県神戸市灘区摩耶山町に位置する展望広場の「掬星台」から望む夜景です。
摩耶山にある掬星台は六甲山地に属する山頂近くにある展望広場となるのですが、北海道は函館山から望む夜景と長崎県は稲佐山から望む夜景などと肩を並べて「日本三大夜景」のひとつに選ばれています。
日本各地に数ある展望スポットの中でも掬星台は特に美しい夜景を眺めることができることでも知られ、大人気の夜景スポットとなります。
掬星台から眺められる夜景は神戸市から大阪市にかけての密な街灯りとなるのですが、その夜景は通称「1000万ドルの夜景」と称されて多くの方より親しまれています。
天気が良い日には明石海峡から関西国際空港付近までを一望することができるのですが、大阪湾に沿って弧の字を描きながら伸びていく夜景は見る者を虜にする美しさを誇ります。
その夜景は「手で星を掬(すく)える!」ほどの街灯りが遥か遠くまで広がっていることから「掬星台」と言う名前が付けられたと言います。
従って、恋人たちが訪れる神戸の夜のデートスポットの聖地として存在します。
今回は六甲山地に属する摩耶山の掬星台より眼下に広がる日本三大夜景に選ばれる「1000万ドルの夜景」を眺めて見たいと思います。
準備が整いましたら「掬星台」の散策スタートです。
掬星台は兵庫県随一の夜景スポット【アクセス・駐車場】
今回は兵庫県神戸市灘区摩耶山町に位置していて日本三大夜景のひとつとして知られる掬星台より夜景を望むため、マイカーに乗り込んで摩耶山を軽快に走り進めます。
通称「1000万ドルの夜景」と称される夜景は神戸市から大阪市にかけての街明かりが美しくて日々多くの方が訪れて親しまれているのですが、恋人たちが訪れる神戸観光においての夜のデートスポットでは聖地として存在しています。
見るものを魅了するその夜景は夜空に散らばる無数に光る星屑のようで、手を伸ばせばその星を掬(すく)えそうになることから掬星台との名前が付けられたと言います。
そんな摩耶山にある掬星台を訪れるにあたり、まずは「アクセス」及び「駐車場」について簡単に紹介しておきます。
掬星台の夜景を望むにはマイカーがお勧めです
掬星台を訪れるためのアクセスに関しては「公共交通機関」を利用して訪れる場合には幾つものアクセス方法があって全てを紹介するのは大変難しくなりますので、ここでは基本的なアクセス方法を紹介します。
まず「三宮駅」もしくは「新神戸駅」より「神戸市バス-18系統」に乗車して「摩耶ケーブル駅」で下車するのが分かりやすいかと思います。
「摩耶ケーブル駅」から「まやビューライン(摩耶ケーブル)」に乗り換えたあとは、中間点の「虹の駅」までは5分で行くことができます。
そこから山頂にある「星の駅」まで「まやビューライン(摩耶ロープウェー)」を乗り継いで5分で到着となりますが、降りたらすぐに「掬星台」となります。
中間点の「虹の駅」にも見どころがたくさんありますので、そちらも併せてお楽しみなってから掬星台へと向かう形となります。
お昼間に訪れる場合は何の問題も無く訪れることができますが、夜景を楽しむ場合には少し問題のある時期があります。
まず、毎週火曜日が定休日となり「月曜日・水曜日・木曜日」の平日に関しましては「冬季期間の11月1日~3月19日」及び「春季期間の3月20日~7月19日・秋季期間の9月1日~10月31日」までは夕方の17時30分が最終となりますので、どう考えても夜景を楽しむのは困難かと思います。
「金曜日・土曜日・日曜日・祝日」に関しましては、冬季期間は19時50分と少し早いですが、それ以外は20時50分が最終となるので、特に問題は無いかと思います。
続いて「マイカー」を利用して行く場合は東西南北さまざまな方向から訪れる場合があると思いますが、ここでは大阪方面からのアクセスを紹介しておきます。
「阪神高速3号神戸線」の「魚崎IC」を降りたあと国道43号線を三宮方面に進み「東明」の交差点を右折して県道95号線に入ります。
しばらく直進したあと「表六甲ドライブウェイ(無料)」に入って走り進めて行き、その後「丁字ヶ辻」の交差点を左折して「西六甲ドライブウェイ」に入ります。
少し走り進めたあと看板に従って「奥摩耶ドライブウェイ」に入ったら、あとは道なりに走り進めていると右手側に「掬星台(天上寺前)駐車場」があります。
「掬星台(天上寺前)駐車場」からは、徒歩で600mほど歩き進めると掬星台に到着となります。
「魚崎IC」から17.7kmほどですので、約50分で行くことができます。
上記のように掬星台より南側からは「表六甲ドライブウェイ(無料)」を経由し、東側や西側からは東西を横断する「県道16号線/明石神戸宝塚線(西六甲ドライブウェイ)」を利用して北側から下りてくる場合は「裏六甲ドライブウェイ」を利用して行くことになります。
最後に「駐車場」に関してですが、掬星台には専用駐車場がありません!
どの方面から来ても最後は「奥摩耶ドライブウェイ」を走り進めて行くのですが、掬星台より600mほど手前に「掬星台(天上寺前)駐車場」と言うコインパーキングがあります。
この「掬星台(天上寺前)駐車場」を過ぎると、その先に駐車場はありません!
注意点としましては「夜間に訪れるから大丈夫!」と考える方が「掬星台(天上寺前)駐車場」を越えて先に進んだ辺りにある僅かな側道に「路上駐車」して向かう方がいるのですが、定期的に六甲山上交番のパトカーが巡回していますので、路上駐車はしないほうが良いかと思います。
以上が「掬星台」を訪れるための「アクセス」と「駐車場」の紹介となります。
天上寺前駐車場より掬星台へ!
「掬星台(天上寺前)駐車場」に車を駐車したところで掬星台へと向かうのですが、夜の写真では分かりにくいので別の日に改めて訪れた日中の写真で話を進めます。
掬星台(天上寺前)駐車場から掬星台までは約600mほどになりますが、側道を250mほど歩き進めていると分岐点に差し掛かりますので、右手側にカーブする側道を歩き進めて行きます。
この分岐点より先は一般車両は「進入禁止!」となり、日によっては守衛の方がいます。
アクセスの紹介の時にも少し話したのですが、夜間には守衛がいなくなることで訪れた際には2~3台の車が駐車されていましたが、注意点としましては「夜間だから路駐しても大丈夫!」と考えがちですが、定期的に六甲山上交番のパトカーが巡回していますので、路上駐車はしないほうが良いかと思います。
そんな分岐点を越えて歩き進めること350mほどで建物が見えてくるのですが、その先には長く伸びる階段があります。
階段の前にある建物はトイレで24時間利用可能となりますので、小さなお子様連れや女性の方も安心して訪れることができます。
最後は一気に階段をのぼり進めて行けば、標高690mと刻まれた木の看板がお出迎えしてくれる掬星台に到着となります。
展望広場の見どころ「摩耶★きらきら小径」
日中訪れた場合には気付かないのですが、夜間に訪れた場合に目を惹くのが「摩耶★きらきら小径」です。
星座が描かれた遊歩道の「摩耶★きらきら小径」は天の川をモチーフにしたものなのですが、舗装された道に蓄光材が埋め込まれていて夜間になるとブラックライトの幻想的な光を受けた歩道全体が青色の星屑の光として浮かび上がる仕掛けになっています。
摩耶山には名刹「天上寺」があり、お釈迦様の生母「摩耶夫人(まやぶにん)」をお祀りする女人守護のお寺として広く知られています。
毎年8月8日から9日に日が変わる刻限に天上寺の観音様に向けて「災いを取り除き、幸せを呼ぶ星」が天空から降り注ぐと言い伝えられています。
星に深いゆかりのある掬星台にも天空に横たわる天の川を地上に再現したのが「摩耶★きらきら小径」で、幸せへの思いを込めて渡れば天空までその願いは届けられると言うことです。
「摩耶★きらきら小径」は、山頂駅となる「星の駅」から夜景を眺められる展望スペースへと導いてくれます。
地面に埋め込まれている蓄光材はマヤストーンと名付けられ、太陽光や蛍光灯からの光エネルギー(紫外線)を吸収して夜間になると徐々に光を放出すると言うものです。
さらに、ブラックライトの光を受けることで幻想的な空間を作り出せるようになっています。
マヤストーンは営業時間内であれば星の駅で販売されていますので、掬星台を訪れた記念として購入するのも良いかと思います。
日本三大夜景のひとつ掬星台より望む1000万ドルの夜景
「摩耶★きらきら小径」に導かれるように歩き進めて行った先には、木製のスカイデッキが設置されています。
六甲山系には幾つもの展望スペースがあるのですが、標高700mに位置する摩耶ロープウェイの星の駅にある掬星台は大人気の夜景スポットなり「六甲三大夜景スポット」のひとつとなります。
「六甲三大夜景スポット」の中には「六甲ガーデンテラス」や「六甲山上駅の天覧台」が選ばれているのですが、それぞれの展望スペースからも「1000万ドルの夜景」を観賞することができます。
掬星台より望む1000万ドルの夜景は闇の部分となる大阪湾をCの字型に街明りが包み込むように広がりを魅せるのですが、とても眩い光を放っています。
その光景は1000万ドルの夜景の名に相応しい眺めとなります。
ここで1つ!
あなたは「1000万ドル」と称される夜景の呼び名の意味を御存じでしょうか?
海外などでは立派なものや素晴らしいものに「百万ドルの○○」と呼ぶ習慣があるのですが、神戸市もそれにちなんでキャッチフレーズとして「神戸100万ドルの夜景」と名付けたのが始まりとなります。
始まりが60年程前のことで、その頃の神戸の電灯の数は約496万個だったと言います。
一か月の電気代が計算上では100万ドルだったと言うこともあり「神戸100万ドルの夜景」と呼ぶようになりました。
当時の100万ドルは1ドルが360円と言うことで、日本円に直すと3億6000万円でした。
そんな中で100万ドルの夜景と言う呼び名が広く浸透してきたのですが、時代が進んだ1975年になると神戸市の街の光が増えたことや1ドルが360円ではなくなりました。
さらにアメリカの物価が急激に上がったこともあり、計算上では100万ドルの夜景ではなくなり「1000万ドルの夜景」と呼び名が変わりました。
呼び名が1000万ドルの夜景となったのですが、現実上の計算では悲しくも1000万ドルには満たなかったのです。
2005年に六甲摩耶鉄道株式会社が「回る十国展望台(現在の六甲ガーデンランス)」から見える28市町村の350万世帯ある一般家庭の電気代を1日あたり220円と想定し、1ドルを110円に換算した結果が約700万ドルとなって7億7000万と言う計算がはじき出されました。
これに加えて電力会社が試算したオフィスなどの電気代が約300万ドルで3億3000万とし、この2つの電気代をたすと1000万ドルを超える計算となったため、この時より胸を張って1000万ドルの夜景として大々的に広めることができるようになったと言うことです。
何はともあれ1000万ドルの夜景の1000万ドルは「1か月の電気代」から付いた呼び名となります。
もっとロマンチックなイメージを持たれていた方は聞かなかったことにしてください!
最後にもう1ヵ所あるスカイデッキへと移動しますが、それほど離れた距離ではないのでどちらの展望スペースから見ても1000万ドルの夜景に大きな違いはありません!
上記でも言いましたが、摩耶山にある掬星台は「六甲三大夜景スポット」のひとつですが、それと同時に「日本三大夜景」のひとつに数えられるスポットになっています。
両手で星を掬(すく)えるほどの絶景となる夜景が遥か彼方まで広がっていることから「掬星台」と言う名前が付けられましたが、日本三大夜景に選ばれたことにも納得のいく夜景が眼下に広がりを魅せていて訪れる人たちに感動すら与えてくれます。
広々とした展望スペースには多くのカップルの方が訪れており、180度のパノラマ状に広がりを魅せる1000万ドルの夜景を堪能しています。
標高700mに位置する掬星台の夜景は、同じ六甲三大夜景スポットに選ばれている「六甲ガーデンテラス」や「六甲山上駅の天覧台」よりも少し標高が低いせいか霧の影響が少なく感じられます。
夜景の観賞では基本的にはカップルが目立つのですが、ここ掬星台には小さなお子様連れのご家族や友達同士で訪れている方も多く見受けられます。
古くより知られている「日本三大夜景」ですが、現在では「新日本三大夜景」なるスポットも存在しています。
「新日本三大夜景」に選定されているスポットで眺める夜景は「日本三大夜景」にも引けを取らないほど感動的な美しさがあると言われてます。
2003年に山梨県の「笛吹川フルーツ公園」をはじめとして、奈良県の「若草山」や福岡県の「皿倉山」などが選定されていますので、機会があれば訪れてみてください。
新日本三大夜景に関する記事はコチラをご覧下さい!
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以上で、摩耶山にある掬星台より望む1000万ドルの夜景の紹介がすべて終了となります。
日本三大夜景に選ばれるだけに幻想的かつ圧倒的な夜景となりますので、是非一度お出かけ下さい!
掬星台のアクセス及び駐車場情報!
【基本情報】
*基本情報はできる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。
「掬星台」
- 住所:〒657-0105兵庫県神戸市灘区摩耶山町2-2
- 電話:078-371-5937(神戸市建設局公園部森林整備事務所)
- 時間:散策自由
- 観覧料:無料
- 定休日:年中無休
- 駐車場:無(*手前にある掬星台(天上寺前)駐車場を利用します)
- アクセス:【公共交通機関】「三宮駅」もしくは「新神戸駅」より「神戸市バス-18系統」に乗車して「摩耶ケーブル駅」で下車したあと「まやビューライン(摩耶ケーブル・摩耶ロープウェー)」に乗り換えて中間点の「虹の駅」まで約5分で行きさらに山頂の「星の駅」まで約5分で到着したら「掬星台」です。
【お車】「大阪方面」からは「阪神高速3号神戸線」の「魚崎IC」を降りたあと「国道43号線」を三宮方面に進み「東明」の交差点を右折して「県道95号線」に入りしばらく直進したあと「表六甲ドライブウェイ(無料)」に入って走り進めたら「丁字ヶ辻」の交差点を左折して「西六甲ドライブウェイ」に入りあとは案内看板に従って「奥摩耶ドライブウェイ」に入り道なりに走り進めていると右手側「掬星台(天上寺前)駐車場」があり駐車したあとは徒歩で700m*魚崎ICから駐車場まで17.7km(約50分)
「三宮方面」からは「阪神高速3号神戸線」の「摩耶IC」を降りたあとすぐにある交差点を左折し1つ目の「岩屋」の交差点を右折して「国道43号線」に入ったら大阪方面に直進して「東明」の交差点を左折「県道95号線」に入ったらしばらく直進したあと「表六甲ドライブウェイ(無料)」に入って走り進めたら「丁字ヶ辻」の交差点を左折して「西六甲ドライブウェイ」に入りあとは案内看板に従って「奥摩耶ドライブウェイ」に入り道なりに走り進めていると右手側「掬星台(天上寺前)駐車場」があり駐車したあとは徒歩で700m*魚崎ICから駐車場まで18.1km(約42分)
「掬星台(天上寺前)駐車場」
- 時間:24時間利用可能
- 台数:85台
- 料金:有料(普通車)1回500円・(バス)1回1200円
最後までお付き合い頂きまして、本当にありがとうございます。
掬星台より望む夜景は通称「1000万ドルの夜景」と称される大変に素晴らしい景色で「日本三大夜景」に選ばれるほか、六甲山系の中でも「六甲三大夜景スポット」に選ばれている大人気のスポットになります。
六甲山系にあるスポットの多くが展望スポットにはなりますが、それ以外にも遊ぶ場や見どころの多いスポットになります。
是非一度お出かけになり、夜景をはじめとした六甲山系の魅力を堪能下さい!
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