今回紹介するのは奈良県宇陀郡曽爾村長野に位置する「屏風岩公苑」で観賞する紅葉です。
屏風岩公苑の周辺地域は室生火山群と呼ばれて約2000万年前より幾度となく起こった火山活動によってできた小太郎岩・鎧岳・兜岳・香落渓・赤目四十八滝のような奇峰が多くあるのですが、その中でも屏風岩は自然豊かな曽爾村の象徴的な存在で最も人気のある景観を誇っています。
そんな屛風岩は、昭和9年12月に国の天然記念物に指定されています。
その名の通り屏風を立てたように屹立する屏風岩は標高868mにあり、岩壁の実際の幅は1500m程あって高さは200mあります。
その中で観光地化された見どころポイントになっている岩壁部分の横幅は100m~150mほどとなります。
ノコギリの刃のように鋭くそびえる屛風岩の岩壁は垂直方向にのびる柱状節理の断崖絶壁となり、そんな屏風岩を見上げられる場所を「屏風岩公苑」として整備しています。
春には樹齢100年以上の大木の山桜が約300本も咲き乱れ、岩壁にはミツバツツジなどが咲く桜の名所として名高いスポットになっています。
屏風岩の周辺は秋になると大変美しく紅葉が色付くのですが、青空のキャンバスに白い岩壁と緑の木々、そこにイチョウの黄色とモミジの赤色とで彩られるコントラストは見ごたえ十分になります。
ここでは、秋の行楽シーズンに訪れて観賞できる紅葉の紹介となります。
準備が整いましたら「屛風岩公苑」の散策スタートです。
屏風岩公苑を彩る紅葉とススキ/曽爾村【アクセス・駐車場】
今回は奈良県宇陀郡曽爾村長野に位置する屛風岩公苑を訪れて、秋の行楽の筆頭となる紅葉を楽しむために朝一番より車を走らせます。
暑い夏が終わりを迎えて秋の行楽シーズンが始まれば各地で紅葉見物が勢いを増していくのですが、今回は朝一番より曽爾村入りして紅葉の観賞を楽しむことにしました。
関西地方では紅葉が最盛期を迎える11月中旬と言うことで、混雑を避けるため平日の朝一番の9時00分着で屛風岩公苑を訪れました。
まず初めに屛風岩公苑への「アクセス」と「駐車場」に関する紹介を簡単にしておきます。
屛風岩公苑へのアクセスはマイカーがお勧めです!
屛風岩公苑へのアクセスに関しましては「公共交通機関」を利用しても「マイカー」を利用しても行くことはできますが、どちらかと言えばマイカーがお勧めとなります。
まず初めにマイカーを利用して行く場合ですが、最寄りの高速道路は「名阪国道」となります。
奈良方面からは「針IC」を降りるのですが、降りた先にある「針インター」の交差点を左折して国道369号線に入ります。
その後しばらく南下するように走り進めて宇陀川に架かる「猟路橋(かりじばし)」を渡ってすぐの突き当たりを左折します。
再び国道369号線を道なり走り進めていると目に入る「屛風岩公苑」の案内看板に従って「青蓮寺川」の手前の交差点を左折します。
すぐに右折したあと、少し走り進めた先にある「屏風岩3.3km先」の案内看板に従って左折します。
あとは林道を道なりに走り進めた先の突き当りに屛風岩公苑の駐車場があります。
「針IC」から32.2kmほどありますので、約50分で行くことができます。
三重方面からは「上野IC」を降ることになりますが、降りてそのまま国道368号線に入ります。
しばらく南下するように走り進めて行き「藤持町原出」の交差点を右折して国道165号線に入ります。
道なりに走り進めた先にある「夏見」の交差点を左折して県道691号線に入ります。
すぐにある「夏見橋北詰」の信号を右折して県道81号線(布生夏見線)から県道81号線(名張曽爾線)を経由しながら走り進めていると目に入る「屛風岩公苑」の案内看板に従って右折します。
青蓮寺川に架かる「曽爾っ子大橋」を渡ってすぐ左折したあと、少し走り進めた先にある「屏風岩3.3km先」の案内看板に従って右折します。
あとは林道を道なりに走り進めた先の突き当りに屛風岩公苑の駐車場があります。
「上野IC」から39.8kmほどありますので、約1時間10分で行くことができます。
屛風岩公苑には専用の駐車場が用意されています。
駐車台数は約50台分あるのですが、基本的には無料で利用することができます。
但し、春と秋のハイシーズンだけは有料となり、管理協力金として「バイク200円・普通乗用車500円・マイクロバス1000円」が必要となります。
今回は「平日?」と言うこともあるのか分かりませんが、料金を徴収する方が不在で料金ボックスなども置かれていないのでお支払いすることはできませんでした。
結論から言うと先客者の車は一台のみで、紅葉も最盛期を過ぎて落葉が進んでいる状況だったためではないかと推測します。
最後は公共交通機関を利用して訪れる場合のアクセス方法となるのですが、最寄り駅は「近鉄大阪線」の「名張駅」もしくは「榛原駅」となります。
「名張駅」からですと「三重交通バス(山粕西行)」に乗車して「長野」のバス停留所で下車します。
そこから徒歩で2.9kmほどありますので、約1時間程は必要になります。
期間限定の運行もありますが、基本的には曜日に関係なく全日1日4本で期間中は5本運行しています。
「榛原駅」からは「奈良交通宇陀地域連携コミュニティバス(奥宇陀わくわくバス)曽爾村役場行」に乗車して「曽爾長野」のバス停留所で下車します。
そこからは上記と同じように2.8kmほどありますので、約1時間は必要になります。
こちらのバスは「土曜日・日曜日・休日」は4本運行で「平日」は5本運行しているようです。
以上が、屛風岩公苑を訪れるための「アクセス」と「駐車場」の紹介となります。
大迫力の断崖の屛風岩を彩る紅葉!
今回は紅葉の最盛期を迎える11月中旬の訪問と言うこともあり、混雑を避けるために平日となる火曜日に屛風岩公苑を訪れました。
但し上記でも言ったように、先客者の車が一台だけと言うのは少し不安になります。
駐車場周辺の木々は赤く紅葉している木々が少しだけあって枝のみの木々が大変多いように感じるのですが、これらは恐らく桜の木だと思います。
歩き出してすぐにお手洗いと事務所の小屋があるので駐車料金が必要か聞くためノックしますが、人の気配がないのでそのまま観賞ポイントに向かいます。
この時点で屛風岩はすでに見えているのですが、やはり紅葉感は薄目となります。
屛風岩公苑は紅葉の名所と言われていますが、どちらかと言うと、春には樹齢100年以上の大木の山桜が約300本も咲き乱れつつ岩壁にミツバツツジなどが咲く桜の名所として名高いスポットになっています。
歩き進めると人の気配のない広々とした空間が広がりをみせるのですが、目の前には圧倒されるような屛風岩の姿を見上げることができます。
その名の通り屏風を立てたように屹立する屏風岩は標高868mにあり、岩壁の実際の幅は1500m程あって高さは200mあります。
その中で観光地化された見どころポイントになっている岩壁部分の横幅は100m~150mほどとなります。
紅葉の最盛期にも関わらず人の気配が無いのは少し寂しい状況ではありますが、目の前の圧倒的な景色を独り占めで観賞できるのは実に贅沢な時間ではあります。
屏風岩の周辺は秋になると大変美しく紅葉が色付き、青空のキャンバスに白い岩壁と緑の木々、そこにイチョウの黄色とモミジの赤色とで彩られるコントラストは見ごたえ十分となります。
写真に撮ると紅葉感も薄く本当に頼りない感じに映るのですが、実際に訪れて肉眼で見ると大自然の圧倒的なエネルギーを肌で感じることができ、紅葉感が少々薄いことなど何の問題にもならない絶景を見ることができます。
ノコギリの刃のように鋭くそびえる屛風岩の岩壁は垂直方向にのびる柱状節理の断崖絶壁となり、そんな屏風岩を見上げられる場所を屏風岩公苑として整備しています。
柱状節理の断崖絶壁の岩肌に張り付くように木々が自生しているのが印象的で、地面に根を下ろさずに岩や石などに張り付き着生する植物は、枝から気根をだして独自の方法で生息し成長してるようです。
屛風岩は大自然が作り出した芸術的な絶景が間近にせまり、少し手を伸ばせば触れることができそうな雄大な自然を満喫できるのが魅力的なスポットです。
屏風岩公苑の周辺地域は室生火山群と呼ばれて約2000万年前より幾度となく起こった火山活動によって出来た小太郎岩・鎧岳・兜岳・香落渓・赤目四十八滝のような奇峰が多くあるのですが、その中でも屏風岩は自然豊かな曽爾村の象徴的な存在で最も人気のある景観を誇っています。
屛風岩は標高868mに位置するのですが、広場の南側の山の斜面には時期を同じくして見頃を迎えるススキが群生している景色も見ることができます。
暑い夏が終わり秋になると紅葉や黄葉が色づき始め、日本の各地で紅葉見物や紅葉狩りに出かける行楽が勢いを増していきます。
多くの方に知られていませんが、時を同じくしてススキも最盛期を迎えて見頃になっていきます。
秋の行楽と言えば紅葉見物と考える方が多いのが現状となりますが、実は見頃を迎えたススキは紅葉に負けず劣らずの姿を見せてくれます。
日本の秋の風物詩のひとつススキは深まりゆく秋と共に野原一面を白銀に彩りを添えるように咲く姿が印象的で、風になびく美しいススキが織りなす光景は絶景となります。
春から夏にかけては一面に青い絨毯が敷かれたような爽快な姿をみせ、9月中旬頃になるとススキの穂が出はじめて11月下旬になると穂は日中の陽射しを浴びて銀色に輝きます。
日没前には夕日を浴びて金色に輝くことで「金色の絨毯」を敷き詰めたような大変素晴らしい光景を見ることができます。
屛風岩公苑がある曽爾村には、関西随一と言っても過言ではないススキの名所となる「曽爾高原」があります。
見頃としての時期が同じで屛風岩公苑から東に11kmほど行ったところにありますので、是非そちらにもお立ち寄り下さい。
曽爾高原のススキに関する記事はコチラをご覧ください!
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今回は11月中旬で本来でしたら最盛期を迎えている頃だとは思うのですが、若干だけ見頃を過ぎた屏風岩公苑の紅葉でした。
例年でしたら、紅葉の最盛期に訪れると屏風岩のすぐ下の紅葉が鮮やかに色付いて秋らしい景観を見せてくれたはずです。
枝のみの桜の木も多いですが、紅葉する木々もボリューム感があって岩壁の前に並んでいます。
ドンピシャのタイミングで訪れた際には、大変美しい紅葉の風景を眺められると思います。
ギザギザになっている柱状節理の断崖絶壁に張り付く紅葉なども、カメラの望遠で観察するのも面白いかと思います。
屏風岩公苑の紅葉の見頃は気象条件により多少前後する場合はありますが、基本的には例年11月上旬~中旬頃までとなります。
お弁当を片手に是非一度訪れて、大自然の清らかな空気を満喫しつつ、大自然ならではの底知れぬパワーが織りなす圧倒的な景色をご自身の目でご堪能下さい!
屛風岩公苑のアクセス及び駐車場情報!
【基本情報】
*基本情報はできる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。
「屛風岩公苑」
- 住所:〒633-1214奈良県宇陀郡曽爾村長野
- 電話:0745-94-2106(曽爾村企画課)
- 時間:散策自由
- 休園日:無休
- 観覧料:無料
- 駐車場:無料(約50台)
※春と秋のシーズンは「有料」で管理協力金としてバイク200円・普通乗用車500円・マイクロバス1000円 - 見ごろ:紅葉する例年の目安としては11月上旬~11月中旬ですが気象条件により前後する場合があります
- アクセス:【公共交通機関】「近鉄大阪線」の「名張駅」から「三重交通バス(山粕西行)」に乗車し「長野」の停留所で下車してから徒歩2.9km(約1時間)※全日4本~5本(期間限定運行あり)
「近鉄大阪線」の「榛原駅」から「奈良交通宇陀地域連携コミュニティバス(奥宇陀わくわくバス)曽爾村役場行」に乗車し「曽爾長野」の停留所で下車してから徒歩2.8km(約1時間)※土曜日・日曜日・休日は4本で平日は5本運行
尚、10月1日~11月30日の間のみ「曽爾高原行き」のバスがあり「平日」朝9時35分発(1本)「土曜日・日曜日・祝日」朝9時35分発・朝10:35発(2本)
【お車】「奈良方面」からは「名阪国道」の「針IC」を降りた先にある「針インター」の交差点を左折して「国道369号線」に入りその後しばらく南下した先にある「宇陀川」に架かる「猟路橋(かりじばし)」を渡ってすぐの突き当たりを左折し再び「国道369号線」を道なりに走り進めていると目に入る「屛風岩公苑」の「案内看板」に従って「青蓮寺川」の手前の交差点を左折したらすぐに右折し少し走り進めた先にある「屏風岩3.3km先」の「案内看板」に従って左折したあとは林道を道なりに走り進めた先の突き当りに「屛風岩公苑の駐車場」があります32.2km(約50分)
「三重方面」からは「名阪国道」の「上野IC」を降りてそのまま「国道368号線」には入りしばらく南下して「藤持町原出」の交差点を右折して道なりに「国道165号線」を進んだ先にある「夏見」の交差点を左折して「県道691号線」に入りすぐにある「夏見橋北詰」の信号を右折して「県道81号線(布生夏見線)」から「県道81号線(名張曽爾線)」を経由し走り進めていると目に入る「屛風岩公苑」の「案内看板」に従って右折しあとは「青蓮寺川」に架かる「曽爾っ子大橋」を渡ってすぐ左折し少し走り進めた先にある「屏風岩3.3km先」の「案内看板」に従って右折したあとは林道を道なりに走り進めた先の突き当りに「屛風岩公苑の駐車場」があります39.8km(約1時間10分)
最後までお付き合い頂きまして、本当にありがとうございました。
屛風岩公苑は、春には樹齢100年以上の大木の山桜が約300本も咲き乱れる桜の名所となり、秋になると大変美しく紅葉が色付く紅葉の名所となります。
屏風を立てたように屹立する屏風岩の岩壁の実際の幅は1500m程あって高さは200mあり、ノコギリの刃のように鋭くそびえる岩壁は垂直方向にのびる柱状節理の断崖絶壁で圧倒的な景色となります。
最盛期には青空のキャンバスに白い岩壁と緑の木々、そこにイチョウの黄色とモミジの赤色とで彩られるコントラストは見ごたえ十分になります。
山の斜面には秋の深まりと共に白銀に姿を変えるススキが郡生していて、風が吹きつけると荒波が押し寄せるかの如く前後左右に大きくなびく姿も見ごたえ十分です。
是非一度、紅葉の名所として名高い屛風岩公苑を訪れて、大自然が造り出す圧倒的な景色をご自身の目でご堪能下さい!
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