今回紹介するのは愛知県豊田市足助町にある「香嵐渓(こうらんけい)」で観賞する紅葉です。
香嵐渓の紅葉は愛知県随一の紅葉の名所としての呼び声が高て毎年のように人気ランキング第1位となるのですが、全国的に見てもトップ10までに選ばれるほどのスポットになっています。
そんな香嵐渓には1年を通して多くの方が訪れるのですが、秋の紅葉シーズンだけでも45万人の来場者で賑わうと言います。
毎年恒例の「香嵐渓もみじまつり」が開催される期間には「土曜日・日曜日」を中心として催し物が開催されるほか、日没を迎えてからのライトアップは必見となります。
香嵐渓は大人気の紅葉の名所と言うことで心配になるのは交通状況ですが、曜日や時間帯によっては大渋滞になるのは確実です。
但し、駐車場に関しては香嵐渓もみじまつりの開催期間中は周辺駐車場を合わせると1600台の駐車スペースが用意されることで多少はスムーズに流れますが、やはり長蛇の列は必至です。
そういった点から公共交通機関を利用するのが無難ではないかと思います。
マイカーを利用する場合でしたら朝一番には到着しておくか、少し離れた場所にある駐車場に止めるなどして渋滞回避を考えるのが良いのではないかと思います。
今回はそんな大人気の紅葉スポットとなる香嵐渓の紹介です。
準備が整いましたら「香嵐渓に色づく紅葉」の散策スタートです!
香嵐渓~愛知県随一の紅葉の名所【アクセス・駐車場】
今回は愛知県豊田市足助町にある愛知県随一の紅葉の名所と言われる香嵐渓の紅葉を観賞するため、真夜中より大阪から車を走らせます。
香嵐渓の紅葉を楽しむにあたって不安なのは、本日は11月17日でネット検索では見頃になったばかりなので「少し早いのでは?」と言う点です。
「もう1週間ほど遅らせたほうが綺麗なのでは?」とも考えるのですが、予定が合いません!
巴川沿いに咲き誇る色鮮やかな七色に色付く紅葉を見ることができるのか不安を抱いたままの出発となります。
香嵐渓は周辺駐車場が充実です!
朝8時頃に香嵐渓の周辺に到着しましたが、朝一番と言うこともあって思っていたより駐車場は込み合っていません!
香嵐渓の周辺には、大小の駐車場を合わせると約1600台収容可能な駐車場が用意されているおかげでスムーズに駐車することができます。
今回は巴川の東側となる香嵐渓の交差点の角にある「足助西町第2駐車場」に駐車しました。
時間も早いのでゆっくりとしたあと散策に出ようと思いますが、大人気の名所を訪れる際は朝一番に訪れておいて駐車場の確保だけしてゆっくりとしてから散策に出るほうが楽だと改めて思います!
ゆっくりと休憩したあと巴川沿いの東側の遊歩道に入って行くと、すでにたくさんの人が紅葉の観賞を楽しんでいます。
遊歩道を少し歩き進めていると、香嵐渓を記念した大きな石碑が見えてきます。
大人気の名所と言われる香嵐渓にふさわしい、非常に味わい深い石碑となります。
適度に苔むした感じも、より一層の味わい深さを引き立たせています。
そんな石碑を横目に見ながら遊歩道を歩いていると所々で綺麗に色付いた紅葉があるのですが、やはり少し早いようで「青もみじ」が少し多いように見えます。
この青もみじを好んで観賞に出かける方も多くいますし、緑と赤のコントラストが最高と言う方も多くいます。
真っ赤に染まるだけが紅葉の楽しみ方ではないので、何度か訪れてさまざまな彩りに姿を変えていく紅葉を楽しむのも良いかと思います。
色のコントラストを楽しみながら歩き進めて行くのですが、巴川の東側の遊歩道が続くこの場所は「紅葉のトンネル」と呼ばれている場所になります。
今回は紅葉していない部分が目立つのですが、紅葉最盛期を迎える頃には真っ赤に色付いた紅葉のトンネルは、まさに絶景になるのではないかと想像できます。
香嵐渓の人気フォトスポット「待月橋」
遊歩道の紅葉を楽しみながら歩いていると、多くの人が巴川に架かる朱塗りの橋となる「待月橋(たいげつきょう)」から写真を撮っている姿が見えます。
待月橋から望む紅葉は巴川の東側にそびえ立つ飯盛山との景観の相性が非常に良いため、香嵐渓の中でも人気の高いフォトスポットになっています。
待月橋の中央に行って飯盛山の山肌に色付く紅葉の景色を眺めて見ると・・!
訪れる前より心配していたとおり、やはり少し早いようです!
ここも紅葉していない青もみじが目立ちます。
とは言え、巴川の東西に立ち並ぶ紅葉は圧巻で素晴らしい景色となります。
現時点でも十分に綺麗なのですが、ネットなどの画像で見た景色はこんなものではありません。
少し残念ですが、やはり1週間ほど早かったようです。
毎年の悩みとして、紅葉や桜の観賞に出かける時にドンピシャのタイミングで訪れるのは難しいと改めて考えさせられます。
遠方まで出かけて「早かった!」や「遅すぎた!」さらには「ドンピシャ!」かは訪れてみないと分かりません!
残念な結果で終わることも多々あるのですが、それもひとつのお楽しみと考えて出かけるようにしています。
香嵐渓広場は露店と催し物で大賑わい!
待月橋をあとにして歩き進めていると、広々とした空間が広がりを見せる「香嵐渓広場」に到着となります。
香嵐渓広場にはいくつかの露店が立ち並んでおり、本日は催し会場になっています。
見渡す限り紅葉の木々に囲まれている香嵐渓広場は、先ほどまでより紅葉が綺麗に色付いていてひときわ賑わいあっています。
香嵐渓広場には総合案内所がありますので、散策マップを貰っておくことでスムーズに散策を進めることができるかと思います。
ここ香嵐渓の紅葉は巴川をはさむように両岸沿いに立ち並んでいるのですが、11種類で4000本にも及ぶカエデの木々があると言われています。
さらに「イロハカエデ・ヤマモミジ・ウラゲエンコウカエデ・オオモミジ・コハウチワカエデ」など数多くの種類があり、それぞれの種類によって紅葉の色づき方も変わります。
最盛期になると山一面は七色の紅葉が色付いて、その景色が超絶景になることで訪れた観光客に感動を与えてくれます。
香嵐渓に4000本にも及ぶカエデの木々が生い茂るようになったのは、飯盛山にある「香積寺」の住職であった11世の三栄和尚が般若心経を一巻読み上げるごとにモミジを一本ずつ植えたのが始まりと言われています。
生きた民俗資料館と呼ばれる三州足助屋敷
香嵐渓広場より少し歩くと「三州足助屋敷(さんしゅうあすけやしき)」があります。
三州足助屋敷は昭和55年に開館した施設となるのですが、生きた民俗資料館と言われています。
かつての豪農屋敷が再現されており、長屋門や母屋さらには竹屋などはすべて茅葺の木造建築となります。
三州足助屋敷の中では炭焼きをはじめ、木地(きじ)や紙漉き(かみすき)さらには機織り(はたおり)など暮らしに必要な手づくりしていた10種の手仕事が行われています。
そんな手仕事の中には、ご自身で体験できるものもあります。
三州足助屋敷のおみやげ屋には体にやさしい自然食品を中心に、お菓子や昔懐かしいおもちゃさらに民芸品まで揃っています。
ご興味のある方は、是非一度立ち寄ってみて下さい。
モミジを一本ずつ植えた香積寺の三栄和尚
三州足助屋敷を越えて飯盛山に向かって歩き進めて行くと「香積寺(こうじゃくじ)」があります。
香積寺は、応永34年に足助氏の居館跡に創建された曹洞宗の古刹となります。
香積寺の一帯にはもみじや杉木立(すぎこだち)が生い茂っており、もみじの開祖となる三栄和尚が植えたとされる2本の杉の老木も残っています。
そんな香積寺を拝観したあと遊歩道を歩き進めて行くのですが、吊り橋となる香嵐橋があります。
香嵐橋は巴川の上流側にあたるのですが、下流側に向かって鉄鋼橋の薫楓橋(くんぷうきょう)があって先ほど紹介した鉄骨桁でコンクリート柱脚の待月橋、さらに最下流の一般道路に架かる巴橋(ともえばし)へと続く形となります。
ここ香嵐橋が香嵐渓で散策するにあたっての最終地点となりますので、散策はここまでとして香嵐渓広場に戻ることにします。
香嵐渓広場に戻ると、ちょうどイベントが行われているところでした。
今回の催し物は、和太鼓の演奏となります。
力強く打ち込まれる和太鼓の音が、振動とともに全身に入り込んできます。
余談になりますが、音の聞こえない聴覚障がい者の方にも「和太鼓の音は聞こえる!」と言う話を聞いたことがあります。
目を閉じて体全体で音と振動を感じていると、心が穏やかになります。
和太鼓の演奏が終了して晴れやかな気分になると同時に、急にお腹が空いてきます。
本日の昼食は紅葉の観賞を楽しみながら食べるつもりだったので、お寿司を持参しています。
紅葉がひときわ綺麗に色付く場所を探して食べると、家やお店で食べる昼食より数倍おいしく感じます。
心もお腹も満たされたところで香嵐渓の散策はすべて終了となりますので、とりあえず駐車場に戻ることにします。
道中に河原へと降りることができる場所があって多くの方で賑わっているので降りてみました。
河原から望む待月橋と紅葉の景観も見事なものです。
今回は完全に七色に色付く紅葉の景色ではありませんでしたが、とても満足のできる散策となりました。
最後はネットや観光の本によく載せられることで一度は目にしたことがある香嵐渓での一番優れた撮影スポットとなる、国道沿いに架かる巴橋に移動してみます。
逆光で写真の映りは良くないのですが、肉眼で眺める香嵐渓は非常に素晴らしい眺めとなります。
もう一週間ほど遅らせてから訪れていたらもっと素晴らしい七色の紅葉が観賞できたと考える・・
次に訪れる機会があれば今回は見ることが叶わなかった七色の紅葉の景色を見てみたいものです。
以上で、香嵐渓の散策がすべて終了となります。
香嵐渓の紅葉は愛知県随一の紅葉の名所としての呼び声が高くなるほか、全国的に見てもトップ10までに選ばれるほどの紅葉の名所となります。
是非一度、お弁当を片手にお出かけしてみて下さい!
香嵐渓のアクセス及び駐車場情報!
【基本情報】
*基本情報はできる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。
「香嵐渓もみじまつり」
- 開催場所:足助・香嵐渓広場
- 日時:令和7年11月1日(土)~11月30日(日)
- 入場料金:無料
*香嵐渓広場に隣接している三州足助屋敷への入館料は有料となります。 - 時間:朝の9時頃~夜の21時00分まで(夜間ライトアップあり)
*香嵐渓園内は常時開放されています。
「香嵐渓」
- 住所:〒444-2424愛知県豊田市足助町
- 電話:0565-62-1272(足助観光協会)
- 時間:散策自由
- 観覧料:無料
- 駐車場:有料1600台(周辺駐車場・臨時駐車場を利用)
*もみじまつり期間中の臨時駐車場1000台を含む(普通車1日1回1000円) - アクセス:【公共交通機関】「名鉄名古屋本線」の「東岡崎駅」から「名鉄バス(足助行き)」に乗車して「香嵐渓」の停留所で下車してすぐ(約70分)
「名鉄豊田線」の「浄水駅」から「とよたおいでんバス(百年草行き)」に乗車して「香嵐渓」の停留所で下車してすぐ(約60分)
「名鉄豊田線」の「豊田市駅」から「名鉄バス(矢並線足助行き)」に乗車して「香嵐渓」の停留所で下車してすぐ(約40分)
【お車】「東海環状自動車道」の「豊田勘八IC」の料金所を出たらそのまま「国道153号線(豊田バイパス)」を走り進め「勘八インター西」の交差点を右折し少し先の突き当たりとなる「平戸橋町馬場瀬」の信号を右折して「国道153号線」に入り約12kmほど先にある「足助大橋西」の信号を右折したらあとは道なりに進むのですが「足助八幡宮」の交差点を右折するか「巴川」に架かる「巴橋」を渡ってすぐ右手側にある「駐車場」のどちらかを利用します14.2km(約21分)
「猿投グリーンロード」の「力石IC」を降りてすぐにある「力石インター東」の信号を左折して「国道153号線」に入り約9km先にある「足助大橋西」の信号を右折したらあとは道なりに進むのですが「足助八幡宮」の交差点を右折するか「巴川」に架かる「巴橋」を渡ってすぐ右手側にある「駐車場」のどちらかを利用します9.6km(約14分)
最後までお付き合い頂きまして、本当にありがとうございます。
香嵐渓の紅葉は愛知県内随一と言われ、大変に人気があって例年多くの方で賑わいます。
巴川の両岸に立ち並ぶ4000本の紅葉はまさに絶景です。
是非一度訪れて、ご自身の目で七色の紅葉をご堪能ください。
【関連記事】
紅葉に関する記事はコチラをご覧下さい!
摂津峡公園~紅葉のハイキング【アクセス・駐車場】渓谷コース編














