今回紹介するのは、京都府で17か所の寺社と城郭で構成される「古都京都の文化財」のひとつで「世界文化遺産」に登録されている「清水寺」の境内に色付く「紅葉」です。
「清水寺」は「西国三十三観音霊場の第十六番札所」として有名なのですが「桜・紅葉の名所」としても大変人気が高く、毎年のように「行ってみたい紅葉の名所ランキング!」でも、全国のトップ10に入ってきます。
人気のスポットであるが故に残念なのは、京都での「桜」や「紅葉」のハイシーズンと言えば、どのタイミングで訪れても観光客の数が多過ぎて、ゆっくりと観賞することができないと言う点です。
そんな「京都」の中でも、特に「清水寺」の「紅葉」に関しては、別格の賑わいぶりとなります。
大阪在住の管理人ですから「京都は・・!」や「清水寺は近いからいつでも行ける!」という理由をつけて、正直なところ避けてきました。
「紅葉」の時期になると、いろいろな「紅葉の名所」を訪れるのですが、毎年のように「京都の紅葉」だけは、見に行くことはありませんでした。
賑わっている観光地を好む方と、ゆっくりできる観光地を好む方に分かれると思いますが、管理人はどちらかと言うと、賑わいのあるほうを好みとしますが、京都の賑わいかたに関しては、他では類を見ないぐらいの混雑ぶりとなるので、少し苦手となります。
そんなこともありましたが、今回は満を持して「清水寺の紅葉」の観賞に出かけてみることにしました。
準備が整いましたら「清水寺の紅葉」の散策スタートです。
清水寺~京都随一の紅葉【アクセス・駐車場・御朱印】
今回は、京都府京都市東山区清水にある「清水寺」の境内に色付く紅葉を観賞するため、朝一番で京都に向けて車を走らせます。
京都観光に行くにあたり「ハイシーズン時」の、休日ともなると「マイカー」を利用すると、気苦労は付き物となります。
しかし、朝一番で京都入りすることで、何とか「駐車場」だけは確保することはできます。
まず初めに「清水寺」を訪れる際の「駐車場」に関して、少しだけ紹介しておきます。
要注意!京都の駐車場は・・!
秋も深まり「紅葉」が色付きだすと、京都の「駐車場」は、場所にもよりますが、遅くても8時ごろになると、あちらこちらで大渋滞になりはじめます。
特に「清水寺」の周辺にある「駐車場」は、8時ぐらいになると、どこも「満車!」となり、空きを見つけるのが困難になります。
半日~1日かけてゆっくり回るつもりでしたら「清水寺」から一番近い市営の「京都市清水坂観光駐車場」が、1日1回1000円で止めることがでますので、経済的には優しくなります。
しかし「普通車」の駐車スペースに関しては、60台ぐらいと少なく「大型観光バス」の55台の駐車スペースが、大きく幅をとるため「マイカー」で訪れる人気の観光地としては、とても駐車しにくい状態となっています。
「京都市清水坂観光駐車場」は、どちらかというと「観光バス」や「タクシー」の駐車を目的とした傾向が強くあり「ハイシーズン」の休日ともなれば、一般車両の進入ができないことがしばしばあります。
また、最盛期を迎えた「紅葉のシーズン」などに、周辺道路の「交通規制」がかかると「終日」利用できなくなります。
利用できたとしても、ほとんど出ていく車がないため、列に並ぼうとしても邪魔になると言う理由で、交通整理をしているガードマンに、別の駐車場へ行くように誘導されます。
別の駐車場と言っても「清水寺」の周辺には、小さな「コインパーキング」しかありません。
さらに気を付けなければいけないのが、清水周辺の「コインパーキング」には、最大料金がありません!
1時間で600円や800円は普通で、高いところなどは20分400円などの、強気な料金設定のコインパーキングばかりです。
もし1日止めると・・・!?・・怖い!
そんな強気な料金設定となるのですが、それでも空いていません!
従って、駐車場を探して右へ左へと、たくさんの車が駐車場の空きを探して走り回っているのですが、通行している観光客もたくさんいるので、はっきり言ってごちゃごちゃです。
ならば少し遠いところに・・・!と、言った選択に最後はなります。
そんなこんなしていると「清水寺」に着いた時には、すでに疲れています。
そうならないために、早めに行くことをお勧めしておきます。
7時ぐらいに到着しておいて、市営の「京都市清水坂観光駐車場」に入れて、8時か8時30分ぐらいまで、ゆっくりしてから散策に出かけるのがベストだと思います。
しかし「桜」や「紅葉」の「ハイシーズン」には、みんな同じことを考えているのと、運悪く「交通規制」がかかり「終日」利用できなくなっている可能性もありますので、その点は実際に行ってみないと何とも言えません!
大人気の清水寺の紅葉は朝一番がお勧め!
朝早くに家を出たこともあり、管理人は朝一番の7時00分には、市営の「京都市清水坂観光駐車場」に到着となりました。
「交通規制」がかかり「終日利用できなくなっていたらどうしようか?」と、少し心配でしたが、特に問題はなく駐車することができました。
1時間ぐらいゆっくりとしたあと、いよいよ「清水の舞台」へと歩き出します。
「清水寺」へと続く「メインストリート」には、おみやげ屋さんが立ち並ぶのですが、朝一番となるため、全て閉まっています。
脇目も振らずに一気に「仁王門」まで、歩き進めていきます。
朝一番ということで、観光客の姿はほとんどあまりありません。
人が増えて写真が撮りにくくなる前に、とりあえず綺麗に色付く「紅葉」が観賞できるポイントを探して歩きます。
これまでにも、さまざまな名所を訪れて「紅葉」の観賞をしてきたのですが「清水寺」の「紅葉」の赤は、とても色鮮やかです。
朝一番と言うこともあり、観光客の姿がほとんどありませんので、ゆっくり境内を見てまわることができます。
それでは「清水寺」の「本堂」となる「清水の舞台」から、景色を眺めることに・・・!
若干だけ来るのが遅かったか?綺麗に色付いてはいるのですが、かなり落葉しています。
毎年の悩みとして思うのですが「桜」にせよ「紅葉」にせよ、今まさに「最高の見ごろを迎えている!」と言う時に訪れるのは、非常に難しいとあらためて思い知らされます。
「公式ホームパージ」や「ニュース」などを見ていて「見ごろを向かえました!」と、言うのを聞いてから段取りを立てて行ってみると「早かった!」や「遅すぎた!」さらには「ドンピシャ!」かは、訪れてみないと分かりません。
遠方まで出かけて「残念!」で、終わることも多々あるのですが、それもひとつの「お楽しみ!」と、考えて出かけるようにしています。
近くでいつでも行けるなら、最高の見ごろにあわせて訪れることができても、遠方で休みの日曜日ごとでは仕方ありません。
それでもやはり「清水寺」の「紅葉」に関しては、見ごろを少し越えていたとしても、素晴らしい眺めとなります。
清水寺の本堂「清水の舞台から飛び降りる」とは
それでは、とりあえず「清水の舞台」となる「本堂」を散策します。
朝一番で「おみやげ屋さん」すらも開いていないのに、次から次へと人が押し寄せるように来るので「清水の舞台」は、たくさんの観光客で埋め尽くされていきます。
そんなことから「清水の舞台」は、広いようで狭く、狭いようで広い感じがします。
「清水の舞台」ですが、先端部は地上から約12メートルありますので、だいたい4階建てのビルと同じくらいです。
さらに「清水の舞台」は、木の柱ですべて組まれており「懸造り」という手法を使っているため、釘を一本も使わずに組み上げられた木造建築となります。
「清水の舞台」の先端から下を覗いてみると、目もくらむような高さとなります。
「清水寺」のご本尊は「千手観音」で、もとは法相宗に属していたのですが、今は独立して北法相宗大本山を名乗っています。
さらに有名なところでは「西国三十三所観音霊場の第16番札所」になっているほか「神仏霊場巡拝の道117番(京都37番)」や「洛陽三十三所観音霊場第十二番札所」にもなっています。
「清水の舞台」と言えば、やはり「清水の舞台から飛び降りる!」と言うことわざが頭に浮かびますが、昔はこの「清水の舞台」から飛び降りると、所願成就のときに「怪我をせずに済む!」とか「死んで成仏できる!」と言われることがあり、身を投げる者が絶えなかったという話があります。
そんなことから「清水の舞台から飛び降りるほど、必死の覚悟でやる!」と言った意味をもつ言葉ができ、値段の高い物を買うときや、値段を大きくまけるときなどにも使われるようになったのが、ことわざの始まりと言うことです。
清水寺の記念写真は清水の舞台に向かって!
さて「清水寺」の「本堂」をあとに、歩き進めていくと・・
「清水の舞台」のほうを見ると「そう!そう!ここ!ここ!」と、思わず声が出そうになるほど、誰もの記憶の中に残る景色がそこにあります!
「清水寺」と言えば、この「奥の院」から撮った写真が「必ず!」と言っていいほど紹介されます。
いろいろな「テレビ」や「雑誌」その他のすべてで、一度は誰もが目にし「清水寺」を訪れたら、必ず記念撮影する場所となります。
本堂の前に突き出してある「清水の舞台」に、燃え盛る炎がその全てを包み込むように赤く「紅葉」した景色は、絶妙の組み合わせとなります。
「清水の舞台」から「紅葉」の写真を撮るより、この「奥の院」から、本堂となる「清水の舞台」と「紅葉」をバックに写真を撮るほうが、言うまでも無く絵になります。
その景色を十分に観賞し、記念写真も十分に撮ったあと、人の流れに身を任せながら下に降りて行くのですが、人だかりが長い行列になっているスポットがあります。
願いが叶うパワースポットの音羽の滝
「清水寺」の中でも、一番人気と言っても過言ではない「音羽の滝(おとわのたき)」は、常に長蛇の列となります。
「音羽の滝」から流れ落ちてくる水は、音羽の山中から湧き出る「清」らかな「水」で、これが「清水寺」の名前の由来となっています。
「音羽の滝」の水質は、現在でもすばらしく、この水で入れたお茶やコーヒーは、とても美味しいと評判となります。
当然ですが「パワースポット」としても、さまざまなご利益があると言われています。
「音羽の滝」は、頭上より3ヶ所に別れて落ちてきますが、一番左手側の滝から流れ落ちる水は「学問成就」が祈願でき、中央から流れ落ちる滝の水は「恋愛成就」が祈願でき、一番右手側の滝から流れ落ちる水は「延命長寿」を、それぞれ祈願できるようになっています。
そのご利益を受けるためには「音羽の滝」の後ろにある「不動明王」と「行叡居士」に「お祈りしてから水を飲むと良い!」と、言われています。
「3つの願いを全て叶えたい!」と、つい考えてしまいますが、本当のご利益を得るためには、欲張らずによ~く考えて、どれかひとつだけ選ぶことが、ご利益を得るには良いとされています。
ちなみに管理人は「延命長寿」の御利益を頂きました。
縁結びの最強のパワースポット「地主神社」
「清水寺」には、もうひとつ「縁結び」の「パワースポット」で有名な「地主神社(じしゅじんじゃ)」があります。
「清水寺」の境内にあり「本堂」を出たら、すぐ左手側にある神社です。
「地主神社」は、こじんまりとした境内になりますが「恋愛」と「縁結び」をはじめとして、何種類もの願いを叶えてくれる神様が鎮座しています。
「地主神社を参拝すれば、叶わない願いはない!」と言ってもいいぐらいの、様々な神様が鎮座していますので、ここで紹介するには長くなりますので、日を改めて紹介したいと思います。
地主神社の記事をアップしたので後ほどコチラをご覧下さい !
地主神社【恋占いの石】に願いを!最強のパワースポット【見どころ】
今回紹介するのは、京都府京都市東山区にある「清水寺」の境内に鎮座し、最強のパワースポットとして名高い「地主神社(じしゅじんじゃ)」です。 現在の社殿は、1633年に「徳川家光公」が、造営したもので「本殿・拝殿・総門」は、それぞれ、国の重要文化財に指定されており、1994年には、歴史的経緯から「清水寺 ...
京都東山のシンボル「三重塔」
さて、人の流れに身を任せながら、境内をさらに歩き進めて行くと「三重塔(さんじゅうのとう)」があります。
「清水寺」の「三重塔」は、日本最大級の高さを誇り、その高さは約31メートルとなっています。
「清水寺」のみならず「京都東山」の「シンボル」として、古くから多くの方に親しまれています。
最後に「三重塔」と、きれいに色付いた「紅葉」で記念写真を撮ったところで、境内の散策がすべて終了となります。
「仁王門」に戻ってみると・・・!
たくさんの観光客があり、境内は最大級の賑わいをみせています。
朝一番の静かな姿は、もうそこにはありません!
今日もまた、押し寄せる観光客で大賑わいになるのでしょう!
「世界文化遺産」としても、賑わい続ける観光地としても「清水寺」は申し分ありません!
そんな心踊るほどの賑わいの絶えない「清水寺」に「また訪れたい!」と考えながら「気まぐれファミリー」は、押し寄せる人波をかき分け、更なる観光地へと歩きはじめる・・・
清水寺の御朱印です!
最後に「清水寺」での参拝がすべて終了した証として「朱印所」にて「御朱印」をいただきました。
「清水寺」で頂ける「御朱印」は、全部で9種類あるのですが、今回頂いたのは「本堂」にて「西国三十三観音霊場の第十六番札所」と「神仏霊場の京都第37番札所」さらには「洛陽三十三所観音霊場」の「第10番の善光寺堂」と「第11番の奥の院」と「第12番の本堂」と「第13番の朝倉堂」と「第14番の泰産寺」の5か所で、合計7つとなります。
「清水寺」には、さまざまな「御朱印」がありますが、ほぼ同じ「大悲閣(だいひかく)」ことが書かれます。
「大悲」とは、慈悲に由来するもので、 ご本尊である観音様のお心の事であり「閣」とは御堂、すなわち建物という解釈で大丈夫かと思いますが、中には「殿」と書くお寺もありますが、同じ意味となるようです。
あとの残りは「御詠歌・阿弥陀堂・不動堂・成就院」となるのですが、次回訪れた際に頂きますので、その時に追加したいと思います。
尚「御朱印」に関しては、基本的には、ひとつにつき300円を納めれば、誰でも頂くことができます。
「御朱印」に関しては、寺社で参拝しなければ頂けないと言うものではなく「仏像鑑賞」や「パワースポット巡り」など、別な楽しみも兼ねた証として頂くと言う考え方もあります。
寺社を訪ねるだけでなく「御朱印集め」は「何を書くのか?」や「どんなハンコ(朱印)を押すのか?」さらに「字の良し悪し」などを、楽しみのひとつとして収集するのも良いものですよ。
管理人は、訪れた寺社仏閣では必ず「御朱印」を頂いているので、正確に数えたことはないですが、知らず知らずの間に「1000」に手が届きそうなくらいになっています。
「御朱印集め」を、始めようとお考えの方には、是非お勧めしたいと思います。
尚、近年では「御朱印」を「スタンプラリー」のように、参拝もしないで頂きに行く方が増えていると言うことですが、最低限のマナーとしては、参拝が終了してから頂くことをお勧めしておきます。
清水寺のアクセス及び駐車場情報!
【基本情報】
*基本情報は、できる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。
「清水寺」
- 住所:〒605-0862京都府京都市東山区清水1-294
- 電話:075-551-1234
- 時間:朝6時00分~夕方18時00分まで(夜の特別拝観中は17:30に閉門)
- 拝観料:大人(400円)・小中学生(200円)
*但し、納経時間に関しては(朝8時00分~夕方16時30分まで) - 駐車場:無し(周辺の有料駐車場を利用)
- アクセス:【公共交通機関】「JR・近鉄など各線」の「京都駅」から「京都市営バス(86系統・206系統・100系統)」に乗車して「五条坂」のバス停留所で下車して徒歩10分または「清水道」のバス停留所で下車して徒歩10分
「JR・近鉄など各線」の「京都駅」から「京都バス(18系統)」に乗車して「五条坂」のバス停留所で下車して徒歩10分(土・休日のみ運行)
「京阪電車」の「清水五条駅」から徒歩25分
「京阪電車」の「七条駅」から「京都市営バス(206系統)」に乗車して「五条坂」のバス停留所で下車して徒歩10分
「京阪電車」の「祇園四条駅」から「京都市営バス(207系統)」に乗車して「清水道」のバス停留所で下車して徒歩10分
「阪急電鉄」の「河原町駅」から「京都市営バス(207系統)」に乗車して「清水道」のバス停留所で下車して徒歩10分
【お車】「名神高速道路」の「京都南IC」を降りたらそのまま「国道1号線(京阪国道)」を北上し「京阪国道口」の交差点を右折しさらに1つ目の信号となる「九条大宮」の交差点を左折して「京都府道114号線(大宮通り)」には入り少し先の「五条大宮」の交差点を右折して「国道9号線(五条通り)」に入りしばらく道なりに走り進めていると見える「清水寺1km」の「案内看板」に従って「五条坂」に向かって直進しあとは坂を上り進めた先の左手側に「京都市清水坂観光駐車場」があります7.8km(約21分)
「名神高速道路」の「京都東IC」の料金所を出たら「京都・大阪方面」へと向かう右車線の「府道143号線(四ノ宮四ツ塚線)」に入ったらしばらく道なりに走り進めた先にある「東山三条」の交差点を左折して「府道143号線(東大路通り)」に入り南下しながら走り進めた先に見える「清水寺と書かれた案内看板」に従って左折し「五条坂」に入ったらあとは坂を上り進めた先の左手側に「京都市清水坂観光駐車場」があります8.3km(約18分)
最後までお付き合いいただき本当にありがとうございます。
「清水寺」は、毎日のように、たくさんの観光客で賑わいます。
今回は「紅葉」を中心とした紹介でしたが、ここ「清水寺」と、その周辺には、まだまだたくさんの見どころがありますので、1日かけて、ゆっくりと散策していただけたらと思います。
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