今回紹介するのは、京都府京都市左京区南禅寺福地町にある『天授庵』で行われる『紅葉』の『ライトアップ』です。
『天授庵』は、京都の禅寺でも別格の位を賜ったという格式高い寺院となり『南禅寺』の『塔頭』のひとつとなります。
そんな『南禅寺』には有名な『三門』や美しい庭園、さらには味わい深いアーチの『水路閣』など『見どころ』が数多く点在しています。
そんな中でも『紅葉』のシーズンを迎えた庭園の『ライトアップ』が、特に素晴らしいのが『天授庵』となります。
『南禅寺』の大きな『三門』の横にある塔頭寺院の『天授庵』は、南禅寺の開山である『大明国師』をお祀りしており『南禅寺』の数ある塔頭の中でも最も重要視されています。
『天授庵』の一番の『見どころ』は、東側と南側に広がるステキな庭園で、2013年にJR東海のCMに使用されて以来、一躍知名度が高まったのですが、CMに登場した庭園は、東側にある庭園で白砂に線引きが素晴らしく、ひし形に型どられた石畳がとても印象深く並び、苔で縁(ふち)どられた趣ある『枯山水』の『方丈庭園』です。
『天授庵』で色付く『紅葉』は、京都市内の中でも割と早めに色づくため、例年11月中旬までが一番の見頃で、11月下旬にかけては早々と落葉していきます。
そんなCMにも登場した庭園となる『天授庵』で行われる『紅葉』の『ライトアップ』の紹介です。
準備が整いましたら『天授庵』の散策スタートです。
天授庵『南禅寺の塔頭』額縁庭園で紅葉のライトアップ!
今回は、京都府京都市左京区南禅寺福地町にある『天授庵』で行われる『紅葉』の『ライトアップ』を楽しむため、京都へと向かいます。
まず初めに時期を同じくして行われる『永観堂』の『夜間特別拝観』を楽しんだあとになるため、午後20時30分過ぎに『南禅寺』の塔頭である『天授庵』に到着となります。
『永観堂』の記事は後ほどコチラをご覧下さい!
-
-
永観堂『見どころ』東山随一と呼び声高い紅葉のライトアップ
今回紹介するのは、京都府京都市左京区永観堂町にある『永観堂』で行われる『紅葉』の『ライトアップ』となる『秋の夜間特別拝観』です。 京都の中には『紅葉』の名所が数多くあるのですが、そんな中でも京都東山屈指と呼び声が高く、古今和歌集にも『もみじの永観堂』と『藤原関雄』が詠まれるほどの『紅葉』の美しさを誇 ...
まず初めに『駐車場』の紹介となりますが、管理人は『永観堂』付近に駐車しましたが『天授庵』を中心に訪れるのでしたら『南禅寺』の専用『駐車場』が近くにありますので簡単に行くことが出来ます。
『南禅寺』の駐車場は台数が少なすぎ!
『南禅寺』には、乗用車が9台で大型バスもが11台駐車できる『駐車場』があります。
大型バスがメインとなっているため、乗用車の駐車台数に関してはとても少ないです。
隣にある『南禅寺会館』の『駐車場』も利用可能ですが、こちらは乗用車のみの駐車となりますが、こちらに関しても28台ぐらいの駐車しか出来ず、合計でも約40台ぐらいしか駐車できません!
どちらかの『駐車場』に止めることが出来れば、ほぼ歩くことなく『南禅寺』の境内にある『天授庵』に行くことが出来ます。
駐車料金に関しては、乗用車でしたら、朝の7時00分から夜の21時00分まででしたら最初の2時間までは1000円となり、以後1時間ごとに500円の追加となり、夜の21時00分から朝の7時00分までは、1時間200円となります。
台数的にかなり競争率は高いと思いますので『公共交通機関』を利用するのが無難かと思います。
今回管理人は、初めに『永観堂』を訪れ、近くの『コインパーキング』を利用したのですが『天授庵』まで行くにもそれほど離れてはいないので紹介しておきます。
京都府京都市左京区鹿ケ谷高岸町60にある『タイムズ永観堂第2駐車場』です。
『天授庵』までは650mほど離れているだけで、歩いて約8分ぐらいあれば行くことが出来ます。
『平日』の朝の7:00から夜の22:00までは30分200円で『土曜日・日曜日・祝日』は30分300円となり『平日』の最大料金が1000円で『土曜日・日曜日・祝日』の最大料金が1800円となります。
夜の22:00から朝の7:00まででしたら『終日』60分100円で最大料金も300円となります。
『天授庵』自体は30分~40分あれば十分に観賞できると思いますので1時間~2時間までの滞在を考えておけば十分お楽しみいただけると思います。
『天授庵』の『書院南庭』は幻想的な空間が広がる!
本日は、まず『永観堂』の『紅葉』の『夜間特別拝観』を観賞したあととなるため、現在20時30分となります。
『天授庵』の『庭園』の『ライトアップ』の最終受付時間は、20時45分までとなり、時間ぎりぎりとなるので「もう誰もいないのでは?」と思いながら『天授庵』へと歩き進めると、すでに真っ暗な『南禅寺』の境内の中で、1か所だけ明るく『ライトアップ』された『天授庵』の入り口が見え、こんなに遅い時間にも関わらず、数十人の方々の並ぶ姿が見えています。
本日は11月22日となるのですが『天授庵』の『紅葉』は京都市内の中でも割と早めに色づくため、例年11月の中旬までが一番の見頃を向かえ、11月下旬にかけて『落葉』していくので『見頃』としては、少し超えています。
時期を過ぎて、この時間帯に、これだけたくさんの方が訪れるほど『天授庵』の庭園の『紅葉』は魅力があると言うことになります。
入り口を入るとすぐ左手側で拝観券を購入すると、その先にある『方丈』へと向かいますが、両サイドに白砂の線引きがされており、非常に手入れの行き届いた道が『方丈』の入り口まで続きます。
『方丈』の中に入ると、まずは突き当りが『書院南庭』となり、南側と東側の引き戸が大きく解放され、きれいに『ライトアップ』された『書院南庭』の観賞が出来るようになっています。
『書院南庭』は『ライトアップ』の光を受けて幻想的な空間となっており、腰を落ち着けて心穏やかな時間を過ごせるようになっています。
京都では『ライトアップ』が行われる社寺は多く、境内を歩いて回るところが多いなかで『天授庵』の楽しみ方は、ただただ目の前のに広がる『ライトアップ』された『紅葉』を楽しむだけです。
『天授庵』では、お昼間は拝観ルートとして『庭園』を散策しながら『紅葉』を楽しめる代わりに、ここ『書院』や『本堂』から『庭園』を眺めることが出来なくなっています。
そんな『天授庵』の『ライトアップ』は、肌寒い秋の夜ならではの楽しみ方で、庭園全体が静けさに包まれピーンと張りつめた空気感を肌で感じながら、ゆったりと流れゆく時間の中で目の前に広がる幻想的な景色を満喫できます。
『書院南庭』には、杉や楓が隙間なく立ち並び、池とその周囲を巡ることが出来る『池泉回遊式庭園』で、明治時代に改修されていますが、南北朝時代の面影を残す造りとなっています
『ライトアップ』された『赤色』や『黄色』さらには『橙色』のグラデーションが鮮やかな『紅葉』の後ろで、青白く輝く『竹林』もまた、幻想的な姿で絶景となります。
もっとゆっくりと観賞したいのですが、時間が無く『東庭』に移動してみます。
『天授庵』の『見どころ』CMでも使われた『東庭』
京都でも東山山麓には『紅葉』の名所と呼ばれる寺院がひしめくなかで、屈指の『紅葉』の名所として呼び声高い『天授庵』は、室町時代に禅寺の中で最高の位が与えられており『南禅寺』の数ある塔頭の中でも最も重要視されている寺院です。
『南禅寺』は、正応4年(1291年)に『亀山法皇』が『大明国師』を開山に迎え開創されました。
およそ50年後に、第15世の『虎関師錬(こかんしれん)』が、開山である『大明国師』を祀る塔がないことを惜しみ、朝廷に開山塔の建立を願い出て『天授庵』が建立されたと伝わります。
戦乱で一時は衰退しましたが、江戸時代に入り『細川幽斎』によって細川家の『菩提寺』として再興されました。
『天授庵』の一番の『見どころ』は『紅葉』が美しい2つの庭園ですが、2013年に『JR東海』のCMに東庭の『枯山水』の『方丈庭園』が、使用されて以来、知名度が急激に高まりました。
『東庭』は、水を用いず、石の組合せや地形の高低などによって山水の趣を表した『枯山水庭園』となり、白砂に線引きされた庭を苔に縁取られたひし形の畳石が横切るように敷かれた造りとなり、切石を組み合わせた直線的な構成は『小堀遠州』の発案となります。
『紅葉』の見頃を迎えると真っ赤に色づいた『もみじ』が白砂によく映え、言葉にならないほどの絶景となります。
今回は、訪れる時期が少し遅かったため、落葉してしまっていますが『紅葉』が終わりかけの頃になると真っ赤に色づいた葉が庭に散って真っ赤なじゅうたんを敷いたようになり、その『紅葉』の赤と『白砂』の白の『コントラスト』は、これまた必見となります。
見頃を迎えた時に訪れるも良し、散り際に訪れるもよし、どちらをとっても心落ち着く時間を過ごすことが出来ます。
最後の最後に『額縁庭園』のシャッターチャンス到来!
今回は、訪れた時間が遅くあっと言う間に時間いっぱいになりましたが、もう一度ゆっくりと訪れてみたいと思います。
最初に見た『書院南庭』ですが、多くの方がいると、一度観賞するため座りだすとほとんど動くことが無く、入れ替わり立ち代わりとなり、なかなか人を入れないきれいな写真を撮れずにいたのですが、拝観時間が終わり一番最後に退室となった時に、誰もいなくなった瞬間に撮った『額縁庭園』です。
『額縁庭園(建物が額になり庭園が絵になる)』は、後ろから見ると、その名の通り部屋が『額縁』になり、外の景色と合わせて絵のように見える庭園のことですが、やはり、どこの庭園に訪れても『縁側』に座りこんでしまう人は沢山います。
京都にある多くの『額仏庭園』でも、ほぼ前に人が座るので『奇跡的』な瞬間が訪れないない限り、人を入れずに写真を撮るのは、ほぼ不可能に近いです。
最後の最後でしたので、少し慌てたところもあり、少し歪んだ形の写真になりましたが、訪れた際は是非奇跡の1枚にチャレンジして見てください!
窓がすべて閉まっていれば最高なんですがね~
『天授庵』のアクセス及び駐車場情報!
【基本情報】
*基本情報は、できる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。
『秋の夜間特別拝観』
- 日程:2018年11月15日(木)~11月30日(金)まで予定
- ライトアップ時間:夕方17時30分~夜21時00分まで(受付は夜20時45分まで)
- 拝観料:中学生以上(600円)
『天授庵』(南禅寺)
- 住所:〒606-8435京都府京都市左京区南禅寺福地町86-8
- 電話・FAX:075-771-0744
- 時間:9:00~17:00
『ライトアップ』17:30~21:00(受付は20:45まで) - 定休日:無休(臨時行事のある場合は休み)
尚、11月11日の午後から12日の午前中は行事のため休み - 拝観料:大人(400円)高校生(300円)小中学生(200円)
『ライトアップ』大人(500円)高校生(400円)小中学生(300円) - 駐車場:無し(南禅寺駐車場利用)
- 料金:『南禅寺第1駐車場』乗用車9台(最初の2時間まで1000円以後1時間ごとに500円)
大型バス11台(最初の2時間まで3000円以後1時間ごとに1500円)
『南禅会館有料駐車場』乗用車28台(最初の2時間まで1000円以後1時間ごとに500円) - アクセス:【公共交通機関】JR『京都駅』から5系統のバス『南禅寺・永観堂道』で下車して徒歩15分
地下鉄東西線『蹴上駅』で下車して徒歩15分
『タイムズ永観堂第2』
- 住所:〒606-8432京都府京都市左京区鹿ケ谷高岸町60
- 時間:24時間利用可能
- 台数:9台
- 料金:7:00~22:00まで(平日)30分200円最大料金1000円
7:00~22:00まで(土日祝日)30分300円最大料金1800円
22:00~7:00まで(平日)60分100円最大料金300円
22:00~7:00まで(土日祝日)60分100円最大料金300円
最後までお付き合いいただき本当にありがとうございます。
『天授庵』は、毎日のようにたくさんの観光客で賑わいます。
今回は『夜間特別拝観』の『紅葉』を中心にして紹介しましたが、ここ『天授庵』とその周辺には、まだまだたくさんの『見どころ』がありますので、1日かけてゆっくりお回りください。
【関連記事】
ライトアップに関する記事はコチラをご覧下さい!
高台寺~圓徳院【夜間特別拝観】幻想的な紅葉のライトアップ【御朱印】
圓徳院~紅葉のライトアップ『夜間特別拝観』ねね様の終焉の地!
知恩院『見どころ』紅葉ライトアップで見頃を迎えた友禅苑を堪能!