金戒光明寺【特別夜間拝観】紅葉のライトアップ【御朱印】

今回紹介するのは、京都府京都市左京区黒谷町にある「金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)」で行われる「特別夜間拝観」にて望む「紅葉のライトアップ」です。

京都には、数多くの「紅葉の名所!」があり、最盛期を迎える時期になると、多くの寺社仏閣で「ライトアップ」が行われます。

期間限定で開催される「紅葉のライトアップ」となり、開催する寺社が多いために、どのスポットを訪れるかが、毎年の悩みとなります。

そんな中で「金戒光明寺」で行われる「特別夜間拝観」「紅葉のライトアップ」は、京都を代表するスポットとまではいきませんが、あまり人が多いところは苦手で、落ち着いて「紅葉の観賞を楽しみたい!」と言う方には、お勧めできる「穴場的なスポット」となっています。

金戒光明寺」の「紅葉のライトアップ」での、一番の見どころとなるのは「方丈北庭」にある「紫雲の庭」で、その優れた景観を誇る景色をひと目見るために、遠方より訪れる方もたくさんいるほどです。

方丈北庭の紅葉のライトアップです。

方丈北庭の紅葉のライトアップです!

例年11月の中旬頃から色付き始める「金戒光明寺」の「紅葉」は、11月下旬~12月上旬までが見ごろとなります。

そんな、現時点では「穴場的」な「紅葉のスポット!」となる「金戒光明寺」の「特別夜間拝観」の紹介となります。

準備が整いましたら「金戒光明寺」の「紅葉のライトアップ」の、散策スタートです。

 

金戒光明寺【特別夜間拝観】紅葉のライトアップ【御朱印】

今回は、京都府京都市左京区黒谷町にある「金戒光明寺」で行われる「特別夜間拝観」での「紅葉のライトアップ」を楽しむため、マイカーに乗り込み、混みあう京都の街中を走り進めます。

京都観光」に行くにあたっての「ハイシーズン」は、休日に限らず平日でも「マイカー」を利用するとなると、気苦労が付いてまわります。

特に「」と「紅葉」のシーズンになると、多くの方が「マイカー」で訪れるため、あちらこちらで渋滞に巻き込まれます。

そんな中でも「特別夜間拝観」の「ライトアップ」ともなると、京都の多くの寺社仏閣で同じタイミングで開催されるため、より一層の渋滞が見込まれます。

公共交通機関」を利用することが、一番気苦労が少ないと思いますが、管理人のように「マイカーでないと!」と、言う方もたくさんいるかと思いますので「マイカー」で訪れる場合の「駐車場」について、簡単に紹介しておきます。

 

金戒光明寺第一駐車場がお勧めです!

まず初めに「金戒光明寺」の境内への出入口となる「山門前」に「コインパーキング」となりますが「金戒光明寺第一駐車場」があります。

休日はともかく平日でしたら、それほど沢山の人が一度に訪れることは無いので、比較的簡単に駐車できるかと思いますし、駐車した後も、ほぼ歩く必要なく境内に入れますのでお勧めとなります。

金戒光明寺第一駐車場」の駐車スペースは30台ほどですが、24時間利用可能となっており、終日1時間400円となります。

最大料金が設定されており、当日に限っては1日800円となります。(*但し24時00分以降は料金加算有)

金戒光明寺」出行われる「特別夜間拝観」の「紅葉のライトアップ」は、近年より始めたばかりですので、現在のところ多く方に知られていません!

そのため、それほど多くの方が訪れない「穴場的なスポット!」になっていますので「コインパーキング」自体も「満車!」になる可能性は低くなっています。

但し、管理人の見解ですが、近年中には「ライトアップの名所!」として知られることになるかと思いますので、その際は30台ほどの「コインパーキング」は競争率も上がり、早い目の時間帯に到着しておく必要があるかと思います。

 

浄土真宗最初門の勅額が揚げられた山門!

駐車場に車を止めると、早速にも「ライトアップ」されている境内へと歩き出すのですが、まずは「コインパーキング」より少し階段を登り「山門」をくぐり抜けて境内に入ったら、さらにもう一踏ん張り階段を登り進めます。

横幅の広い石階段をはじめ、赤く色付く「紅葉」の「ライトアップ」を横目に見ながら歩き進めて行くのですが、この時点で目に映る幻想的な景観は「穴場的なスポット!」と言うことが信じられない雰囲気となります。

石階段を登りきって後ろを振り返った時の「ライトアップ」された「山門」も見ごたえ十分な景色となります。

ライトアップされた『山門』です。

ライトアップされた『山門』です!

金戒光明寺」の「山門」は、1400年頃の創建と考えられ「応仁の乱」で一度は焼失したのですが、1828年より再建にとりかかり、1860年に完成しています。

山門楼上」の勅額には「後小松天皇」の自筆となる「浄土真宗最初門」と書かれているのですが「法然上人」が、最初に浄土の教えを広められた念仏の「発祥の地!」であるとの意を賜わったものとなります。

そんな「山門」は、間口約15メートルで、高さが約23メートルあるのですが、楼上には「釈迦三尊像」をはじめとした「十六羅漢像」が安置されているのですが、天井部分には「蟠龍図」が描かれています。

南禅寺」などの「山門」と同じように「特別拝観」が行われる期間にのみ「楼上」に登って拝観することができるのですが、今回の「特別夜間拝観」では「山門」の拝観はできなくなっています!

 

法然上人75歳の御影を安置する大殿(御影堂)

階段を登りきった正面には「御影堂」となる「大殿」があるほか、左手側には「ライトアップ」の光を受けた「鐘楼」があり「紅葉」も綺麗に色付いています。

ライトアップされた境内です。

ライトアップされた境内です!

御影堂」に入る前に、本日の「紅葉のライトアップ」に関する「拝観受付」を済ませる形となり「特別夜間拝観料」として800円×2=1600円を納めて堂内に入ります。

御影堂」は、1934年に焼失しているのですが、すぐさま再建にとりかかり、1944年には再建されました。

法然上人」の「ゆかりの地」となる「金戒光明寺」の「御影堂」では、内陣正面に「法然上人」の75歳時の「三昧発得(ざんまいほっとく)」の姿(*修行によって心が散り乱れるのをとどめ、安らかで静かな状態で正しい智慧で真理を悟った時の姿)の坐像が安置されています。

早々にお参りを済ませると、向かって左手奥に歩き進めて行くのですが、左脇壇に「日本三大文殊」のひとつとなる「中山文殊」が鎮座しています。

伝運慶の作」と伝えられる「中山文殊」は、もとは「中山宝幢寺(なかやまほうとうじ)」の本尊であったことより、名付けられています。

そんな「中山文殊」を十分に観賞すると、内陣正面に鎮座する「法然上人」の後ろを通って、右手側へと歩き進めて行きます。

右脇壇には「吉備観音」が鎮座しているのですが、1200年前の「遣唐使」となる奈良の学者「吉備真備(きびのまきび)」の難を救ったと言われる観音さまと伝わっています。

もとは「吉田寺」にお祀りされていたのですが「吉田寺」が「廃寺」になったことで「金戒光明寺」に移されたのですが、現在では、国の「重要文化財」に指定されています。

見応えのある像で、写真に撮り収めたかったのですが「御影堂内」は「写真撮影禁止!」となりますので、訪れた際に、それぞれ拝観してください!

御影堂内」の拝観が終わると、そのまま渡り廊下を歩き進めて、最奥にある「方丈北庭」へと進んで行きます。

『方丈北庭』へと進んでいきます。

『方丈北庭』へと進んでいきます!

方丈北庭」まで続く、真っ赤なじゅうたんの敷かれた渡り廊下を進んで行くと、まずは白砂に線引きされた「紫雲の庭」が「ライトアップ」された姿で、お出迎えしてくれます。

 

ライトアップされた紫雲の庭は法然上人の生涯!

紫雲の庭」は「法然上人」の生涯をはじめとして、ゆかりの深い人々をなどを大小の庭石で表現し、水を用いず、石の組合せや地形の高低などによって、山水の趣を表した「枯山水庭園」となります。

枯山水庭園の『紫雲の庭』です。

枯山水庭園の『紫雲の庭』です!

白砂とスギゴケが敷き詰めたられた「紫雲の庭」は、大方丈側から見たときに、砂利道の敷かれた右手側が、美作(みまさか)の国での幼少時代を現しています。

また、砂利道の左手側には「比叡山延暦寺」での修業時代を一番左の石で現し、真ん中が「浄土宗開宗・金戒光明寺」の興隆を表した、一連の絵巻物のような構成となっています。

そんあ「紫雲の庭」は、観賞するだけではなく、回遊することができるのですが、砂利道を歩き進めて行くと「方丈北庭」へと入っていきます。

 

方丈北庭の池がライトアップの光で水鏡に・・!

紫雲の庭」では、どちらかと言うと「白砂」や「スギゴケ」さらには、大小の庭石で表現される景観を「ライトアップ」で楽しむものでしたが「方丈北庭」に入って行くと、一気に「紅葉感」が増してきます。

先程までは、それほど人がいなかったのですが「方丈北庭」に入ると同時に、先に進んでいた方々の群れが、人だかりとなり始めています。

水鏡に映し出される紅葉です

水鏡に映し出される紅葉です!

方丈北庭」の中央には、大きな池が整備されているのですが、その周囲を歩きながら「紅葉」の観賞を楽しめるのですが「ライトアップ」の光を受けながら静寂を保つ池の水面は、その姿を「水鏡」へと変えていき、鮮やかに色付く「紅葉」の姿を映しだしています。

幻想的な空間が広がりを魅せる「方丈北庭」は、歩いているだけでウットリとした気持ちになるのですが、それほど沢山の方でごった返すことが無いことで、より一層にロマンチックな雰囲気を演出してくれるので、ゆったりと流れる時間を過ごすことができます。

目を向ける先には「方丈」も綺麗に「ライトアップ」されており、居心地の良い「方丈北庭」の景観は、まさに「絶景!」と言える空間が広がりを魅せることになります。

幻想的な空間が広がっています。

幻想的な空間が広がっています!

紅葉」の色付き方も、燃え盛る炎ような赤色や、やさしいオレンジ色に加えて、色付きが少し遅れている「青もみじ」の緑色などの色のコントラストも、とても魅力的に感じます。

夜間拝観」として「紅葉のライトアップ」を楽しめるようになったのも、ここ数年前からと言うことで、この時期の「ライトアップ激戦区」となる京都では、まだまだ知名度が低いため「訪れる人が少ない!」と言うこともあり、知名度が上がる前の今が、ゆっくり観賞できるチャンスになるのかもしれません!

 

方丈北庭の奥にあるご縁の道

方丈北庭」の中央に整備されている池に写し出される「紅葉のライトアップ」を楽しみながら、さらに奥へと歩き進めて行くと「ご縁の道」なるものがあります。

2人別々の人生が出会う『ご縁の道』です。

2人別々の人生が出会う『ご縁の道』

ご縁の道」は、法然上人の唱えた仏教の基本的な考え方のひとつとなる「ご縁!」をテーマとして表現されるように作庭されています。

それぞれ別の2本の道が、引き合わされるように繋がって1本の道となる構成は、2人の別々であった人生が出会い、これより先は「共に生きていく!」と言う「ご縁のあり様!」が、表現されています。

ご縁の道」の中央には「円盤」のような、白い平らな石が設置されており、左右には黒い石が配置されています。

この「ご縁の道」の庭を観賞するにあたり、奥には観賞の場として「東屋」があり、そこに座りながら庭園全体の観賞をします。

たとえば、中央の「円盤形の石」を「土俵!」に見たてて、向かって左の石は「力士が構えている姿!」とし、右の石は「土俵に向かっている力士!」の姿を表現していると言う「相撲の取組」と言う見方をしたのは、この庭を作庭した方の遊び心から、そのような景色にも見えたと言うことです。

庭園全体及び「円盤形の平らな石」と、左右の黒い石をどのように観賞するかの見方は「見る者の自由!」となり、どう感じるのかの正解はないそうです。

訪れた際は「東屋」に座りながら、ゆっくりとご自身の見方でご観賞ください!

ご縁の道」及び「方丈北庭」は、ところどころに遊び心を忍ばせた、たいへん見ごたえのある庭園であったと思います。

遊び心を所々に忍ばせた庭園です。

遊び心を所々に忍ばせた庭園です!

金戒光明寺」の「紅葉のライトアップ」の楽しみ方としては、今回のように「紫雲の庭」や「方丈北庭」の「紅葉のライトアップ」を楽しむのであれば、拝観料がそれなりに必要となります。

ですが「山門」付近の境内をはじめとした場所、さらには「極楽橋」がある東坂辺りに関しては「無料!」で「紅葉のライトアップ」の観賞ができ、たいへん見ごたえのある綺麗な「紅葉」の観賞ができる点では、楽しみ方は人それぞれです。

何度も言いますが、現時点ではそれほど混雑することなく、ゆっくりと楽しむことができるのが魅力となります。

」及び「紅葉」の激戦区となる「京都」の「特別夜間拝観」の「紅葉ライトアップ」の一角として呼び声が高くなる前に、是非一度訪れてみてはどうでしょうか?

金戒光明寺」の「紅葉」は、例年の色付き始めが、11月中旬頃と言われており、一番の見頃となるのが11月下旬頃となります。

ゆっくりと紅葉のライトアップを楽しみたい!」とお考えのあなたは絶好のスポットとなりますので、心落ち着くゆったりとした時間を過ごしに訪れてみてください!

 

金戒光明寺の御朱印です!

金戒光明寺」の参拝がすべて終了した証として「朱印所」にて「御朱印」をいただきました。

下記写真の右側の「吉備観音」の「御朱印」関しては、以前に「洛陽三十三所観音霊場の第六番札所」としてお参りに訪れた時にいただいたもので、今回は「日本三大文殊」となる「中山文殊」の拝観も「紅葉のライトアップ」と同時にできましたので「御朱印」をいただきました。

金戒光明寺の『御朱印』です。

金戒光明寺の『御朱印』です!

尚「御朱印」に関しては、基本的には、ひとつにつき300円を納めれば、誰でも頂くことができます。

御朱印」に関しては、寺社で参拝しなければ頂けないと言うものではなく「仏像鑑賞」や「パワースポット巡り」など、別な楽しみも兼ねた証として頂くと言う考え方もあります。

寺社を訪ねるだけでなく「御朱印集め」は「何を書くのか?」や「どんなハンコ(朱印)を押すのか?」さらに「字の良し悪し」などを、楽しみのひとつとして収集するのも良いものですよ。

管理人は、訪れた寺社仏閣では必ず「御朱印」を頂いているので、正確に数えたことはないですが、知らず知らずの間に「1000」に手が届きそうなくらいになっています。

御朱印集め」を、始めようとお考えの方には、是非お勧めしたいと思います。

尚、近年では「御朱印」を「スタンプラリー」のように、参拝もしないで頂きに行く方が増えていると言うことですが、最低限のマナーとしては、参拝が終了してから頂くことをお勧めしておきます。

 

2019年特別夜間拝観

秋の特別夜間拝観

  • 期間:2019年11月4日(月・祝)~2019年12月8日(日)
  • 時間:夕方17時30分~夜の21時00分(最終受付は夜の20時30分まで)
  • 料金:大人(800円)・小学生(400円)
    *幼児は無料です
    *20名以上の団体になると大人(700円)・小学生(300円)

 

金戒光明寺のアクセス及び駐車場情報!

基本情報

*基本情報は、できる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。

金戒光明寺」(くろ谷)

  • 住所:〒606-8331京都府京都市左京区黒谷町121
  • 電話:075-771-2204
    時間:朝の9時00分~夕方の16時30分まで(最終受付は16時00分まで)
    拝観料:境内無料
    *「山門のみ拝観する場合」大人(800円)・小人(400円)*15名以上は1割引です。
    *「御影堂・大方丈・庭園の場合」大人(800円)・小人(400円)*15名以上は1割引です。
    *「山門・御影堂・大方丈・庭園セット」大人(1400円)・小人(700円)*団体割引はありません。
    *15名以上の団体での見学については5日前までに事前のご予約が必要となります。
    定休日:年中無休
    駐車場:有料(30台)「黒谷駐車場:乗用車60分(400円)*当日1日最大料金800円
    *24時間利用可能です
    *24時00分以降は料金追加されます。
    *大型バスに関しての駐車場はありません。
    *タクシーは境内まで上がっていくことができます。
    アクセス:【公共交通機関】JR「京都駅」から市バス5系統「東天王町」で下車して徒歩15分、もしくは市バス100系統「岡崎道」で下車して徒歩10分
    地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩30分
    阪急京都線「四条河原町駅」または「阪急四条烏丸駅」から市バス5系統「東天王町」で下車して徒歩15分、もしくは32系統か203系統「岡崎道」で下車して徒歩10分
    京阪本線「三条駅」から市バス5系統「東天王町」で下車して徒歩15分
    京阪本線「四条駅」から市バス203系統「岡崎道」で下車して徒歩10分
    京阪鴨東線「神宮丸太町駅」から徒歩30分、もしくは市バス204系統「岡崎道」で下車して徒歩10分
    京阪鴨東線「出町柳駅」から市バス203系統「岡崎道」で下車して徒歩10分
    お車】名神高速「京都南IC」より約35分

最後までお付き合いいただき本当にありがとうございます。

金戒光明寺」の「紅葉のライトアップ」は大変見ごたえがありますが、どちらかと言えば「穴場」となりますので、ゆっくりと観賞したい方にはお勧めのスポットとなります。
今回は「特別夜間拝観」での「紅葉のライトアップ」を中心にして紹介しましたが、ここ「金戒光明寺」と、その周辺には、たくさんの見どころがありますので、1日かけてゆっくりとお楽しみください。

関連記事

紅葉のライトアップに関する記事はコチラをご覧下さい

  勝尾寺【アクセス・駐車場】紅葉のライトアップ【御朱印】

  奥津渓【アクセス・駐車場】岡山県屈指の紅葉のライトアップ

  清水寺~幻想的な紅葉のライトアップ【秋の夜間特別拝観】

  高台寺~圓徳院【夜間特別拝観】紅葉のライトアップ【御朱印】

  圓徳院~紅葉のライトアップ【夜間特別拝観】

  永観堂~紅葉のライトアップ見どころ【秋の夜間特別拝観】

  天授庵・南禅寺塔頭~紅葉のライトアップで額縁庭園を堪能

  知恩院【秋のライトアップ】見どころ満載の紅葉【御朱印】

 

-ライトアップ
-, , , ,