今回紹介するのは、福井県坂井市三国町にある「越前松島」です。
「越前松島」は、福井県が誇る観光名所の「東尋坊」から、北東へと続く海岸線沿いの静かな漁村の間にあり、大小さまざまで雄大な柱状節理の岩場の景観が魅力的な海岸となります。
海岸一帯には、美しい柱状節理の奇岩の小島が点在しており、石橋が架けられた岩山を散策できるコースが設けられているほか「海食洞遺跡」を散策ができるコースもあり、さまざまな奇岩や洞窟の観賞を楽しむことができるようになっています。
有名な観光スポットとして「松島」と言えば、多くの方が「日本三景」のひとつに数えられる、宮城県の「松島」を思い浮かべるのでしょうが、今回管理人が訪れたのは、福井県にある「越前松島」です。
管理人自身、宮城県にある「松島」を直接見たことはないのですが、福井県の「越前松島」の景観の素晴らしさは、それに匹敵するのではないかと思うような景勝地であると思いました。
「越前松島」は、多くの方に知られるようなメジャーな観光名所ではないのですが、とても静かでゆっくりと景色を眺めることができる場所であることは間違いないです。
そんな「越前松島」の、見どころと魅力をお伝えしたいと思います。
準備が整いましたら「越前松島」の、散策スタートです!
越前松島~見どころ紹介~柱状節理が織りなす景観美!
今回は、福井県坂井市三国町にある「越前松島」に向けて車を走らせています。
朝一番より、福井県が誇る観光名所の「東尋坊」の絶景を楽しみ、その後「神の島」と呼ばれながら「福井県屈指の心霊スポット!」と言われる「雄島」へと渡り、最後に「雄島」より2kmほど離れた「越前松島」に向かっています。
東尋坊・雄島の記事は後ほどコチラをご覧下さい!
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雄島~見どころ紹介~神の島は福井県屈指の心霊スポット
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「東尋坊」をはじめ「雄島」や「越前松島」と言えば、岩体に入った柱状の割れ目となる「柱状節理」が作り出す景観を観賞できることで大変有名です。
柱状節理は、マグマや溶岩が冷え固まる時に堆積が縮むためにできる、岩体に発達した規則性のある割れ目となり、計り知れぬ自然の力が作り出したものとなります。
「越前松島」は、宮城県にある「日本三景」のひとつに数えられる「松島」に似た景観を備えていると聞き、一度訪れてみることにしました。
そんな「越前松島」を訪れるにあたり、まずは「駐車場」の情報からお伝えします。
越前松島の出入口にある駐車場は有料です!
「雄島方面」より、左手側に海岸を見ながら軽快に走り進めて行くのですが「越前松島」の周辺まで来ると、大変混雑した状態となります。
混雑の理由ですが、残念ながら今から訪れる「越前松島」が影響している訳ではなく、隣にある「越前松島水族館」を訪れる方々の車が影響しています。
大人気のスポットとなる「越前松島水族館」には、400台収容可能な無料の大型駐車場が用意されています。
「越前松島水族館」は、大変な賑わいぶりで、大型駐車場もほぼ満車となっており、入る余地が無いぐらいです。
「越前松島水族館」もついでに訪れるのでしたら、無料の駐車場に止めて「越前松島」の観賞に行くのも良いですが「越前松島水族館」に立ち寄らないなら、禁止されている訳ではないにしろ、混雑ぶりから考えると止めるのは少し気が引けます。
と、言うようなことを考えるのも「越前松島」の入口前にある「駐車場」が「有料!」になっているからです。
「越前松島水族館」を過ぎて「府道7号線」を50メートルぐらい進むと信号のない交差点があり、左折するとすぐに左右に2ヶ所の駐車場があります。
コインパーキングではないので駐車したあとは、海岸に向かう途中に数件並んでいるお店の、手前から3件目にある「ふじ」と言うお店に立ち寄って、1日の駐車料金として「前払い」で、500円を支払う形となります。
駐車場は、半分以上は埋まっているのですが「越前松島」の海岸は、バーベキューを楽しむ方が多いので、ほとんどの車がバーベキュー目的で訪れている形となります。
「越前松島水族館」は、大変人気があるようですので、そのあたりもお考えになった上で、駐車場をどちらにするか考えていただけたらと思います。
見どころの聖り穴は松島三洞穴のひとつ!
駐車場に車を止めたところで「越前松島」へと歩き始めるのですが、すぐに海岸に入ることができます。
海岸に入ってまず目に入るのは、奇岩が点在した素晴らしい景観を誇る「越前松島」の姿となります。
右手側にある芝生の広がる海岸沿いでは、何組かのグループが、バーベキューをしながら海水浴を楽しんでいる姿があります。
芝生の広場に向けて歩き進めて行くと、右手側に海を見渡せる「見晴らし台」があるので行ってみます。
この場所から見渡す海岸は「白浜」と呼ばれる見どころのひとつとなり、岩場の多い「松島海岸」には、非常に珍しい海岸となります。
この海岸だけは「真っ白な砂」が波に打ち寄せられることから「白浜」と呼ばれているのですが、実のところ砂のほとんどが「貝殻の粒子」からできており、このような海岸は全国でも数少ないと言います。
昔からこの「白浜の砂の量」は、多くもならず少なくもならないと言われるほか、景色や景観が大変良いため、まるで「竜宮城を思わせる景色!」と言われ、別名「竜宮ヶ浜」とも呼ばれています。
「見晴らし台」には階段が付いており、下に降りることができるようになっているので、少しだけ遊歩道を歩きながら、日本海の荒波を観賞したところで、次の見どころに移動します。
最初の場所に戻ってくると、続いては左手側に歩みを進めて行くのですが、見どころのひとつとなる「聖り穴」があります。
立札には「聖り穴」と書かれていますが、本来でしたら「聖(ひじり)」と、一文字で読むはずですので「聖穴」が正しいのではないかと思うのですが、何か意味があるのか?それとも単なる書き間違えなのか?
この「洞穴(どうけつ)」は「松島三洞穴」のひとつとなり、自然現象によってできた洞となります。
昭和の初めには、この洞穴の地中から「縄文時代」や「弥生時代」に、狩猟や漁猟で使用したと思われる、さまざまな「土器」をはじめ、貝殻で作られた「腕輪」や「釣り針」などが、多く発掘されました。
そんなことから、当時の住居跡であったのではないかと言われています。
洞穴の入口は、それなりの高さがあるのですが、奥に進んで行くにはしゃがまないと入れません!
さらに、洞穴の奥にはお堂が置かれており「如意輪観音」の石像がお祀りされています。
見どころの観音堂は松島三洞穴のひとつ!
「聖り穴」を観賞したあとは、次の見どころとなる「松島三洞穴」のひとつの「観音堂」に向かいたいと思います。
「観音堂」に行くには、最初に見た柱状節理の奇岩が点在する場所に設けられた散策路を進んで行きます。
「松島観音堂」と書かれた、綺麗な石の鳥居をくぐると、その先にある「観音堂」に向かいます。
整備の行き届いた、綺麗な遊歩道が設けられており、柱状節理の奇岩を観賞しながら歩き進めて行くと見えてくるのは、奇岩の上に生えている松の木です。
数羽の小島たちが織り成す美しい景色と、類い稀なる奇岩が点在する姿が絶景となるのですが「越前松島」と名付けられたのにも納得がいきます。
ここ「越前松島」の柱状節理の奇岩は、近くにある「東尋坊」や「雄島」と同じく、今から1200~1300万年前の火山活動でできた安山岩で形成されており、色々な方向性をもった柱のような岩の柱状節理が、目を楽しませてくれます。
柱状節理は、マグマや溶岩が冷え固まる時に堆積が縮むためにできる規則性のある割れ目で、自然の力でこそ作り出せる絶景となります。
岩体が柱状になった節理は、基本的には六角柱状のものが多いのですが、五角柱状や四角柱状の物もあります。
そんな、大自然の力が作り出す絶景を観賞しながら歩き進めて行くと「越前松島」の見どころとなり「松島三洞穴」のひとつ「観音堂」が、岩壁に深々と洞穴を開けています。
入口には「観音堂」と書かれていて、入口の右手側には「不動明王」の石像が鎮座しています。
洞穴の入口は、それなりの大きさがあるのですが、奥に進むにつれて人ひとり分ぐらいに狭くなっていきます。
最奥には、小さなお堂にお祀りされた、観音菩薩の石像が鎮座しています。
ここ「観音堂」も、先程の「聖り穴」と同じく、自然現象によりできた洞穴となっており、縄文時代から弥生時代にかけての「横穴住居跡」ではないかと言われています。
昭和の初めには「高杯形土器」をはじめ「鹿角製釣針」や「貝輪」や「珠文鏡(じゅもんきょう)」さらには「人骨」までもが発掘されたと言います。
発掘された品々は大変貴重なものとなり「東京国立博物館」に保管されています。
尚「観音菩薩」がお祀りされている「観音堂」では、毎年4月18日に「観音祭り」と題しての行事が執り行われます。
と、言ったところが「観音堂」の見どころとなり「松島三洞穴」の最後のひとつとなる「弁慶の抜け穴」に向かいたいと思います。
かなり昔にも一度「越前松島」を訪れたことがあるのですが、その時は落石の危険があるため「通行禁止!」となっていたのですが、現在でも改善は無く、引き続き「通行禁止!」のままでした。
それともうひとつ、以前は渡れたはずの大島に架かる橋が、老朽化のため渡ることができなくなっていました。
大島に渡ることで、柱状節理の奇岩の岩山を散策できるのが、楽しみどころのひとつだったのですが、非常に残念です。
とはいえ「越前松島」自体の景色や景観は今もなお健在で、人の力では到底作ることができない姿は、自然の力が作り出した圧倒的とも言える芸術作品となり、超絶景となります。
そんな景色を目の前にしたとき、人は言葉を失い、ただただ見とれるしかありません!
そんな、景色がここ「越前松島」には広がっています。
観光地としてはそれほどメジャーなスポットではないのですが、とてもゆったりとした時間を過ごすことができるかと思います。
また、素晴らしい景観を誇る海岸で、泳ぎながらのバーベキューをする姿もたいへん楽しそうでしたので、景観を楽しむついでにバーベキューを楽しむと言う考え方もありかと思います。
散策時間としては、早ければ30分、遅くても1時間ぐらいとなりますので、夏場などに訪れた際には、非常に熱く大量の汗をかきますので、スポーツドリンクなどを持参のうえで散策することをお勧めしておきます!
と、言ったところで「越前松島」の散策が、すべて終了となります。
しばらくの間、柱状節理が織りなす景色の中に身を置き、心癒されたところで「気まぐれファミリー」は、次の目的地へと車を走らせる・・・
越前松島のアクセス及び駐車場情報!
【基本情報】
*基本情報は、できる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。
「越前松島」
- 住所:〒913-0065福井県坂井市三国町梶
- 電話:0776-82-5515(坂井市三国観光協会)
- 時間:散策自由
- 料金:無料
- 定休日:年中無休
- 駐車場:有料(約50台)1日1回500円
- 所要時間:30分~1時間
- アクセス:【公共交通機関】「JR北陸本線」の「芦原温泉駅」から「京福バス」に乗車して「松島水族館前」のバス停留所で下車すぐ
「北陸自動車道」の「金津IC」を降りてから14.9km(約25分)
最後までお付き合いいただき本当にありがとうございます。
「越前松島」は、本家本元の日本三景となる、宮城県の松島に引けを取らないほどの景観を備えていますので、是非一度訪れて、素晴らしい景観をご堪能ください!
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